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第217話 『長崎亜墨利加商館と管理貿易』
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安政四年十二月二十四日(1858/2/7)
「おい、そこの本棚はもう少し左だ。そう、角に台を置くからな。ああ、それそれ、その花瓶を台に置いてくれ。何もないと殺風景だからな。後で花を生ける」
「はい、かしこまりました」
1854年に長崎に外国人居留地が設けられてから3年がたっていたが、今回の条約締結にともない、アメリカは商館設立が正式に認められ、新築の商館(領事館)を設けて、新たにスタートを切っていたのだ。
「兄さん、あらかた引越は終わったね」
日本においてはじめて商業的に成功を収めたアメリカのウォルシュ商会の、長崎における拠点である。兄のトーマス・ウォルシュに弟のジョン・ウォルシュが声をかけた。
「そうだな、これからオレたちの新しい人生が始まるんだ」
ウォルシュ兄弟は4兄弟で、下の弟リチャードとロバートも一緒に来日して事業を手伝っている。
「いやいや、盛況ですな! こんにちはトーマスさん!」
「ああ、これはコーニングさん。わざわざどうも」
「いや、これから長崎で商売を一緒にやっていこうという仲間じゃありませんか。お祝いはいたしますよ」
オランダ商人のアセンデルフト・デ・コーニングは商館長であるクルティウスの命を受けて、挨拶とあわせてウォルシュ兄弟の偵察にきたのであった。
コーニングは笑顔を浮かべながら、手にしていた瓶を差しだす。
「これは、オランダから取り寄せた最高級のジンです。新しい商館の門出を祝して」
「ありがとうございます、コーニングさん。私もジョンも、兄弟全員ジンが好きなんですよ。こちらこそ、今後ともよろしくお願いします」
トーマスは感謝の意を込めて頭を下げ、瓶を受け取った。ジョンが急いで杯を用意しようとすると、コーニングが制する。
「ちょっと待ってください。乾杯の前に紹介したい人がいるんです」
そういってコーニングは2人の男性と1人の女性を紹介した。
「こちらは大村家中の御家老様であるMr.太田和です。またこちらは長崎の2大商人であるMr.小曽根とMiss大浦です」
「はじめまして太田和次郎左衛門です」
「小曽根乾堂です」
「大浦慶です」
なんと次郎が小曽根乾堂と大浦慶を連れて挨拶にきたのだ。
管理貿易とはいえ、オランダ以外にはじめて列強の一つであるアメリカと貿易を行うのだ。特に次男のジョン・ウォルシュは、総領事であるハリスの命で長崎におけるアメリカの領事となる。
「まずはおめでとうございます。この次郎左衛門、アメリカ合衆国の方と面識を得る事ができて光栄にございます」
次郎が挨拶をするとコーニングが補足をする。
「Mr.太田和はこの長崎周辺を警備する領主の側近で、この日本で我らの習慣や商取引の慣習などをよく知る第一人者で、実力者です」
「ははははは、コーニング殿、それは褒めすぎですよ」
次郎は謙遜して笑いながらも、ウォルシュ兄弟に向けて深々と頭を下げた。その礼儀正しい態度にトーマスとジョンは少し驚きつつも、同じように礼を返した。
「太田和様、お会いできて光栄です。私たちも日本に来たばかりで、まだ多くを学ばねばなりません。あなたのような方と知り合えたことは、私たちにとって大変心強いことです」
とトーマスが言うと、ジョンも同意の意を込めて頷いた。
「ははは、どうか『様』ではなく『殿』とお呼びください。こちらこそ、皆さんと共に長崎での商取引が円滑に進むよう、お手伝いできればと思っています。そうはいっても、某は直に商いを行っている訳ではありませぬので、こちらの小曽根殿と大浦殿とやりとりをなさってください」
その言葉に、小曽根乾堂と大浦慶も微笑みを浮かべながら、二人のアメリカ人に向けて軽く頭を下げた。
小曽根乾堂が長兄のトーマスに向かって口を開く。
「Mr.ウォルシュ、長崎での商売はこれからですが、下田や箱館も……今後は開かれて貿易を行うようになるかと思います。他の港にはいかれるご予定はありますか?」
乾堂もお慶も、本拠地は長崎である。将来的には下田から横浜に移り、新潟や神戸が開港されるようになるのであるが、その辺りの動向を知っておきたいというのだろう。
2人はその後次郎の顔も見るが、次郎は黙ってニコリと笑い、頷いただけである。
トーマス・ウォルシュは小曽根乾堂の質問に慎重に答えた。
「Mr. 小曽根、ご質問ありがとうございます。確かに、他の港での商機も探っております。しかし、現時点では長崎を我々の主要な拠点として考えています。他の港については、状況を見極めつつ、慎重に検討していく所存です」
「しばらくは、それが、良いでしょう」
ここで次郎が会話に入ってきた。
「あなた方を脅すつもりは毛頭ないが、現実問題として、あなた方の事をよく思っていない人間も、この日本に多くいる事は確かです。その証拠に、某はれっきとした日本人ですが、そういった輩に襲われました」
日本人である次郎や純顕、利純が襲われて負傷したのだ。外国人が襲われない保障など、どこにあるだろうか?
「なんと! 信じられない!」
ウォルシュ兄弟は驚いたが、事実である。
「ゆえに今は長崎会所を通じた管理貿易ではありますが、仮に自由貿易となっても、長崎以外の港への進出は慎重になった方が良いでしょうね」
ジョンが不安そうに言う。
「では、我々の安全は保障されないということでしょうか?」
「それほど悲観的になる必要はありません。あくまで今は、という事です。それに長崎は天領で幕府の管理下ではありますが、実質警備はこの太田和殿がいらっしゃる大村家中他が行っております故、まず、安心してよいかと。私も数年いますが、そのような事件は長崎では1度も起きておりません」
コーニングが口を挟んだ。
「「……」」
「ウォルシュさんは貿易で、何を扱いたいのですか?」
緊張をやわらげるかのように、お慶が話題を変える。
「そうですね……販売するならば、毛織物や綿織物などの工業製品や、砂糖や船……あとは要望によりけりですね」
「なるほどなるほど」
コーニングが横で聞いて頷いている。
要望によりけり、と言う事は軍艦や武器も扱う、という事だろう。
しかしオランダの国益に反しなければいいのだ。輸入している品は、だいたいが次郎が必要としていたり、お里が必要としている物を、乾堂やお慶を介して買っているだけである。
それにオランダと大村藩は次郎とクルティウスが結んだ密約がある。よほどの事がない限り破棄はされない。
政治と経済と、さまざまな思惑を含んだ歓談は続く。
次回 第217話 (仮)『将軍後継争いの激化と井伊直弼、公卿八十八名』
「おい、そこの本棚はもう少し左だ。そう、角に台を置くからな。ああ、それそれ、その花瓶を台に置いてくれ。何もないと殺風景だからな。後で花を生ける」
「はい、かしこまりました」
1854年に長崎に外国人居留地が設けられてから3年がたっていたが、今回の条約締結にともない、アメリカは商館設立が正式に認められ、新築の商館(領事館)を設けて、新たにスタートを切っていたのだ。
「兄さん、あらかた引越は終わったね」
日本においてはじめて商業的に成功を収めたアメリカのウォルシュ商会の、長崎における拠点である。兄のトーマス・ウォルシュに弟のジョン・ウォルシュが声をかけた。
「そうだな、これからオレたちの新しい人生が始まるんだ」
ウォルシュ兄弟は4兄弟で、下の弟リチャードとロバートも一緒に来日して事業を手伝っている。
「いやいや、盛況ですな! こんにちはトーマスさん!」
「ああ、これはコーニングさん。わざわざどうも」
「いや、これから長崎で商売を一緒にやっていこうという仲間じゃありませんか。お祝いはいたしますよ」
オランダ商人のアセンデルフト・デ・コーニングは商館長であるクルティウスの命を受けて、挨拶とあわせてウォルシュ兄弟の偵察にきたのであった。
コーニングは笑顔を浮かべながら、手にしていた瓶を差しだす。
「これは、オランダから取り寄せた最高級のジンです。新しい商館の門出を祝して」
「ありがとうございます、コーニングさん。私もジョンも、兄弟全員ジンが好きなんですよ。こちらこそ、今後ともよろしくお願いします」
トーマスは感謝の意を込めて頭を下げ、瓶を受け取った。ジョンが急いで杯を用意しようとすると、コーニングが制する。
「ちょっと待ってください。乾杯の前に紹介したい人がいるんです」
そういってコーニングは2人の男性と1人の女性を紹介した。
「こちらは大村家中の御家老様であるMr.太田和です。またこちらは長崎の2大商人であるMr.小曽根とMiss大浦です」
「はじめまして太田和次郎左衛門です」
「小曽根乾堂です」
「大浦慶です」
なんと次郎が小曽根乾堂と大浦慶を連れて挨拶にきたのだ。
管理貿易とはいえ、オランダ以外にはじめて列強の一つであるアメリカと貿易を行うのだ。特に次男のジョン・ウォルシュは、総領事であるハリスの命で長崎におけるアメリカの領事となる。
「まずはおめでとうございます。この次郎左衛門、アメリカ合衆国の方と面識を得る事ができて光栄にございます」
次郎が挨拶をするとコーニングが補足をする。
「Mr.太田和はこの長崎周辺を警備する領主の側近で、この日本で我らの習慣や商取引の慣習などをよく知る第一人者で、実力者です」
「ははははは、コーニング殿、それは褒めすぎですよ」
次郎は謙遜して笑いながらも、ウォルシュ兄弟に向けて深々と頭を下げた。その礼儀正しい態度にトーマスとジョンは少し驚きつつも、同じように礼を返した。
「太田和様、お会いできて光栄です。私たちも日本に来たばかりで、まだ多くを学ばねばなりません。あなたのような方と知り合えたことは、私たちにとって大変心強いことです」
とトーマスが言うと、ジョンも同意の意を込めて頷いた。
「ははは、どうか『様』ではなく『殿』とお呼びください。こちらこそ、皆さんと共に長崎での商取引が円滑に進むよう、お手伝いできればと思っています。そうはいっても、某は直に商いを行っている訳ではありませぬので、こちらの小曽根殿と大浦殿とやりとりをなさってください」
その言葉に、小曽根乾堂と大浦慶も微笑みを浮かべながら、二人のアメリカ人に向けて軽く頭を下げた。
小曽根乾堂が長兄のトーマスに向かって口を開く。
「Mr.ウォルシュ、長崎での商売はこれからですが、下田や箱館も……今後は開かれて貿易を行うようになるかと思います。他の港にはいかれるご予定はありますか?」
乾堂もお慶も、本拠地は長崎である。将来的には下田から横浜に移り、新潟や神戸が開港されるようになるのであるが、その辺りの動向を知っておきたいというのだろう。
2人はその後次郎の顔も見るが、次郎は黙ってニコリと笑い、頷いただけである。
トーマス・ウォルシュは小曽根乾堂の質問に慎重に答えた。
「Mr. 小曽根、ご質問ありがとうございます。確かに、他の港での商機も探っております。しかし、現時点では長崎を我々の主要な拠点として考えています。他の港については、状況を見極めつつ、慎重に検討していく所存です」
「しばらくは、それが、良いでしょう」
ここで次郎が会話に入ってきた。
「あなた方を脅すつもりは毛頭ないが、現実問題として、あなた方の事をよく思っていない人間も、この日本に多くいる事は確かです。その証拠に、某はれっきとした日本人ですが、そういった輩に襲われました」
日本人である次郎や純顕、利純が襲われて負傷したのだ。外国人が襲われない保障など、どこにあるだろうか?
「なんと! 信じられない!」
ウォルシュ兄弟は驚いたが、事実である。
「ゆえに今は長崎会所を通じた管理貿易ではありますが、仮に自由貿易となっても、長崎以外の港への進出は慎重になった方が良いでしょうね」
ジョンが不安そうに言う。
「では、我々の安全は保障されないということでしょうか?」
「それほど悲観的になる必要はありません。あくまで今は、という事です。それに長崎は天領で幕府の管理下ではありますが、実質警備はこの太田和殿がいらっしゃる大村家中他が行っております故、まず、安心してよいかと。私も数年いますが、そのような事件は長崎では1度も起きておりません」
コーニングが口を挟んだ。
「「……」」
「ウォルシュさんは貿易で、何を扱いたいのですか?」
緊張をやわらげるかのように、お慶が話題を変える。
「そうですね……販売するならば、毛織物や綿織物などの工業製品や、砂糖や船……あとは要望によりけりですね」
「なるほどなるほど」
コーニングが横で聞いて頷いている。
要望によりけり、と言う事は軍艦や武器も扱う、という事だろう。
しかしオランダの国益に反しなければいいのだ。輸入している品は、だいたいが次郎が必要としていたり、お里が必要としている物を、乾堂やお慶を介して買っているだけである。
それにオランダと大村藩は次郎とクルティウスが結んだ密約がある。よほどの事がない限り破棄はされない。
政治と経済と、さまざまな思惑を含んだ歓談は続く。
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