214 / 312
第212話 『築地海軍操練所と金属薬莢、そして輸血と血液保存 』
しおりを挟む
安政四年三月一八日(1857/4/12)
長崎に幕府の海軍伝習所が出来たのは、2年前の嘉永から安政に改元された1855年の8月の事である。
ただし、長崎が遠隔地ということと、日本人の人材が育ってきたこともあり、講武所内の組織の1つとして正式に海軍操練所が築地に創設された。
当面は長崎に観光丸をおき座学中心となるが、今年中にヤーパン号(咸臨丸)、来年にはエド号(朝陽丸)の回航を控えており、順次拡大していく予定である。
「して、逃げおおせておるのだな?」
「は、万事つつがなく。殿はおろか、我が家中の名が出ることは万に一つもございませぬ」
「ふむ。まあ良い。出たところで証拠などないのだ。この後に及んで未だ攘夷を叫ぶ水戸の輩と、彼奴らを恨む商人を焚きつければと考えていたのだが、些かやりすぎではあったが……まあ、よいであろう。交渉にしろ開国にしろ、この日本の行く末を決める舵取りは、公儀でなければならぬのだ」
「はは」
■大村
「次郎殿、だいぶお加減は良くなったようですね。なによりです」
「有難うございます」
8年前の嘉永元年十月に来日し、大村藩海軍の礎を築いたヘルハルト・ペルス・ライケンである。スパルタで有名であった彼であるが、そのおかげで優秀な海軍軍人が育成できたのは事実であった。
「ライケン殿、早い者でもう8年にもなりますね。おかげでわが海軍も、最低限とはいえ海軍の体を成すようになりました。……ところで、長崎のカッテンディーケ殿はいかがですか? ファビウス殿の後任として長崎の伝習所で幕臣に教えているようですが」
次郎の質問にライケンは答える。
「彼は優秀な男ですから、必ずや立派な海軍を作ってくれる事でしょう。惜しむらくは、長崎の伝習所が幕臣のみにしか門戸を開いていないという点です。人材は広く集めなければ、真の強さは生まれません」
ライケンの言葉に次郎は深く頷いた。
確かに人材の登用に制限を設けることは、国の発展を妨げかねない。いずれは全国から志願者を募る事にはなるだろうが、今は時期尚早という考えなのだろう。
それとも……幕府としての威信を保つためなのだろうか。
次郎は窓の外に広がる海を見ながら、思索に耽る。
「おっしゃる通りですね。幕臣のみならず、各家中からも優秀な人材を集めるべきでしょう。然れど、なかなか難しいのでしょう」
経済的な理由、政治的な理由、様々なしがらみが重なっての現在である。幕府の海軍については、次郎が何かをできるものではないし、する必要もない。
大村藩の陸海軍を強化するだけだ。
■精煉方 小銃製造方
「おめでとうございます、父上!」
「おめでとうございます! 先生!」
いつの間にか田中久重(からくり儀右衛門)は研究者や弟子の間では先生と呼ばれるようになっていたが、この頃には娘の婿養子でもある弥三郎(重儀)とともに研究にいそしんでいた。
「弥三郎よ、ここでは父上ではなく先生と呼ぶように言ったはずだ」
「申し訳ありません、先生。然れど此度の発明は、御家老様もお慶びになる事は間違いありませぬ」
「まだじゃ! まだ足りぬ! 確かにこれは今までにない、相当なる新しき小銃であり、薬莢、そうわしは名付けたのだが、新しきものだ。然れど、多くの問題もある」
久重はそう言ってテーブルの上にある試作品の薬莢と小銃を手に取った。
久重は薬莢を指で軽くはじき、その独特な形状を改めて確認する。側面に突き出た小さなピンが、まるでカニの目のように見える。
「弥三郎よ、我らが作りしこの薬莢と小銃の組み合わせは、確かに戦を変えるやもしれぬ。然れどまだ改め、良くするための余地があるのだ」
弥三郎は頷きながら、薬莢を手に取った。彼もまたこの開発に深く関わってきた一人だ。
「はい、先生。特に安全の面で、この針の露出が最も大きな問題にございます」
「そうだ。不意の衝撃による暴発の危うさを、何としても解決せねばならん」
久重は満足げに微笑み、小銃を手に取った。研究室内に、二人の真剣な表情が漂う。長年の共同研究で培われた信頼関係が、空気を引き締めていた。
「針を如何にして護るかを考えるか、あるいは如何にして発火させるかという、仕組みそのものを見直すことが考えられます。如何いたしましょうか」
久重は静かに小銃を置き、机に向かった。アイデアを記した大きな帳面を広げ、サラサラとなにやら色々な物を書き始める。
「両方を考えてみよう。お前は針を如何にして護るかを、わしは発火の仕組みの見直しを考えるとしよう。加えて装填の速さも考えに入れねばならん」
二人は互いに頷き、さっそく作業に取り掛かった。
■医療方
「一之進先生、何をなさっておいでなのですか」
助手であり五教館開明大学の医学部生徒である長与俊之助は一之進に質問している。
ここに来たばかりの頃は、利発だが歳相応の子供と同じで走り回っていたことが懐かしい。四歳にして父親を亡くし、一昨年には父親代わりだった祖父の俊達が亡くなっている。
そのため同世代の学生と比べて、ひと味違った大人びた印象を周りには与えるのだ。
五教館や開明塾から大学へ入ったのではなく、一之進の門下生として育ち、優秀な成績で大学へ入学している。
一之進は俊之助の質問に微笑みながら答える。
「俊之助、輸血というのは話した事があるし、学校でも習うだろう。その技術は徐々に進歩しているのだ。今から約40年前にジェームズ・ブランデルが人間同士の輸血を初めて成功させたのが始まりだ。それ以来、輸血技術は改良されてきたが、課題はまだ多い」
一之進はテーブルにあるブランデルの論文を指さした。
俊之助は一之進の薦めで論文は読んだことがあったが、さらに質問を重ねる。
「輸血ができるなら、血液をどこから手に入れるのでしょうか? それが必要な時に確保できなければ、技術があっても意味がありませんよね」
一之進は大きくうなずいて、右手の指でピストルのような形を作って俊之助を指す。
「その通りだ。輸血に使う血液を確保するには、献血が不可欠だ。献血とは、健康な人が自らの血液を提供することで、緊急時に必要な血液を備蓄できる。この仕組みが整えば、手術や事故、さらには戦場で負傷した者たちの命を救うことができる」
「では、我らも然様な献血制度を整え、輸血に備えるべきですね」
俊之助は真剣な表情でその話を聞きながら提案した。
「うむ。然れど血液を保存するにはいくつかの問題がある。たとえば、血液が凝固するのを防ぐために、クエン酸ナトリウムという物質を使うことができる。これを血液に加えることで、凝固を防ぎ、安全に保存することが可能になる。クエン酸ナトリウムは抗凝固剤として有効であり、この技術があれば、血液を21日間保存できる」
「クエン酸……ナトリウム……。クエン酸とはミカンなどの柑橘類や、梅干しなどに含まれる酸味成分ですね。ナトリウムは塩……ですが、これは化合物ですか?」
「そうだ」
一之進は短く答えた。
「原理はわかっているが、これを工業的に作るには時間がかかる。今、信之介と合同で研究しているところだ」
次郎左衛門に信之介、一之進とお里。転生者が4人いたとしても、研究・開発・発明すべきものは多岐にわたっている。そのため20年を経た今でも、当然だが未完成のものも多々あるのだ。
「先生! ぜひお手伝いさせてください」
「うん。よろしく頼む」
悲劇があった後ではあるが、3人とも一命を取り留め回復に向かっている。大村の地では、さらなる技術の進歩があったのだ。
次回 第213話 (仮)『阿部正弘没。京都の病院設立とハリスの江戸参府希望』
長崎に幕府の海軍伝習所が出来たのは、2年前の嘉永から安政に改元された1855年の8月の事である。
ただし、長崎が遠隔地ということと、日本人の人材が育ってきたこともあり、講武所内の組織の1つとして正式に海軍操練所が築地に創設された。
当面は長崎に観光丸をおき座学中心となるが、今年中にヤーパン号(咸臨丸)、来年にはエド号(朝陽丸)の回航を控えており、順次拡大していく予定である。
「して、逃げおおせておるのだな?」
「は、万事つつがなく。殿はおろか、我が家中の名が出ることは万に一つもございませぬ」
「ふむ。まあ良い。出たところで証拠などないのだ。この後に及んで未だ攘夷を叫ぶ水戸の輩と、彼奴らを恨む商人を焚きつければと考えていたのだが、些かやりすぎではあったが……まあ、よいであろう。交渉にしろ開国にしろ、この日本の行く末を決める舵取りは、公儀でなければならぬのだ」
「はは」
■大村
「次郎殿、だいぶお加減は良くなったようですね。なによりです」
「有難うございます」
8年前の嘉永元年十月に来日し、大村藩海軍の礎を築いたヘルハルト・ペルス・ライケンである。スパルタで有名であった彼であるが、そのおかげで優秀な海軍軍人が育成できたのは事実であった。
「ライケン殿、早い者でもう8年にもなりますね。おかげでわが海軍も、最低限とはいえ海軍の体を成すようになりました。……ところで、長崎のカッテンディーケ殿はいかがですか? ファビウス殿の後任として長崎の伝習所で幕臣に教えているようですが」
次郎の質問にライケンは答える。
「彼は優秀な男ですから、必ずや立派な海軍を作ってくれる事でしょう。惜しむらくは、長崎の伝習所が幕臣のみにしか門戸を開いていないという点です。人材は広く集めなければ、真の強さは生まれません」
ライケンの言葉に次郎は深く頷いた。
確かに人材の登用に制限を設けることは、国の発展を妨げかねない。いずれは全国から志願者を募る事にはなるだろうが、今は時期尚早という考えなのだろう。
それとも……幕府としての威信を保つためなのだろうか。
次郎は窓の外に広がる海を見ながら、思索に耽る。
「おっしゃる通りですね。幕臣のみならず、各家中からも優秀な人材を集めるべきでしょう。然れど、なかなか難しいのでしょう」
経済的な理由、政治的な理由、様々なしがらみが重なっての現在である。幕府の海軍については、次郎が何かをできるものではないし、する必要もない。
大村藩の陸海軍を強化するだけだ。
■精煉方 小銃製造方
「おめでとうございます、父上!」
「おめでとうございます! 先生!」
いつの間にか田中久重(からくり儀右衛門)は研究者や弟子の間では先生と呼ばれるようになっていたが、この頃には娘の婿養子でもある弥三郎(重儀)とともに研究にいそしんでいた。
「弥三郎よ、ここでは父上ではなく先生と呼ぶように言ったはずだ」
「申し訳ありません、先生。然れど此度の発明は、御家老様もお慶びになる事は間違いありませぬ」
「まだじゃ! まだ足りぬ! 確かにこれは今までにない、相当なる新しき小銃であり、薬莢、そうわしは名付けたのだが、新しきものだ。然れど、多くの問題もある」
久重はそう言ってテーブルの上にある試作品の薬莢と小銃を手に取った。
久重は薬莢を指で軽くはじき、その独特な形状を改めて確認する。側面に突き出た小さなピンが、まるでカニの目のように見える。
「弥三郎よ、我らが作りしこの薬莢と小銃の組み合わせは、確かに戦を変えるやもしれぬ。然れどまだ改め、良くするための余地があるのだ」
弥三郎は頷きながら、薬莢を手に取った。彼もまたこの開発に深く関わってきた一人だ。
「はい、先生。特に安全の面で、この針の露出が最も大きな問題にございます」
「そうだ。不意の衝撃による暴発の危うさを、何としても解決せねばならん」
久重は満足げに微笑み、小銃を手に取った。研究室内に、二人の真剣な表情が漂う。長年の共同研究で培われた信頼関係が、空気を引き締めていた。
「針を如何にして護るかを考えるか、あるいは如何にして発火させるかという、仕組みそのものを見直すことが考えられます。如何いたしましょうか」
久重は静かに小銃を置き、机に向かった。アイデアを記した大きな帳面を広げ、サラサラとなにやら色々な物を書き始める。
「両方を考えてみよう。お前は針を如何にして護るかを、わしは発火の仕組みの見直しを考えるとしよう。加えて装填の速さも考えに入れねばならん」
二人は互いに頷き、さっそく作業に取り掛かった。
■医療方
「一之進先生、何をなさっておいでなのですか」
助手であり五教館開明大学の医学部生徒である長与俊之助は一之進に質問している。
ここに来たばかりの頃は、利発だが歳相応の子供と同じで走り回っていたことが懐かしい。四歳にして父親を亡くし、一昨年には父親代わりだった祖父の俊達が亡くなっている。
そのため同世代の学生と比べて、ひと味違った大人びた印象を周りには与えるのだ。
五教館や開明塾から大学へ入ったのではなく、一之進の門下生として育ち、優秀な成績で大学へ入学している。
一之進は俊之助の質問に微笑みながら答える。
「俊之助、輸血というのは話した事があるし、学校でも習うだろう。その技術は徐々に進歩しているのだ。今から約40年前にジェームズ・ブランデルが人間同士の輸血を初めて成功させたのが始まりだ。それ以来、輸血技術は改良されてきたが、課題はまだ多い」
一之進はテーブルにあるブランデルの論文を指さした。
俊之助は一之進の薦めで論文は読んだことがあったが、さらに質問を重ねる。
「輸血ができるなら、血液をどこから手に入れるのでしょうか? それが必要な時に確保できなければ、技術があっても意味がありませんよね」
一之進は大きくうなずいて、右手の指でピストルのような形を作って俊之助を指す。
「その通りだ。輸血に使う血液を確保するには、献血が不可欠だ。献血とは、健康な人が自らの血液を提供することで、緊急時に必要な血液を備蓄できる。この仕組みが整えば、手術や事故、さらには戦場で負傷した者たちの命を救うことができる」
「では、我らも然様な献血制度を整え、輸血に備えるべきですね」
俊之助は真剣な表情でその話を聞きながら提案した。
「うむ。然れど血液を保存するにはいくつかの問題がある。たとえば、血液が凝固するのを防ぐために、クエン酸ナトリウムという物質を使うことができる。これを血液に加えることで、凝固を防ぎ、安全に保存することが可能になる。クエン酸ナトリウムは抗凝固剤として有効であり、この技術があれば、血液を21日間保存できる」
「クエン酸……ナトリウム……。クエン酸とはミカンなどの柑橘類や、梅干しなどに含まれる酸味成分ですね。ナトリウムは塩……ですが、これは化合物ですか?」
「そうだ」
一之進は短く答えた。
「原理はわかっているが、これを工業的に作るには時間がかかる。今、信之介と合同で研究しているところだ」
次郎左衛門に信之介、一之進とお里。転生者が4人いたとしても、研究・開発・発明すべきものは多岐にわたっている。そのため20年を経た今でも、当然だが未完成のものも多々あるのだ。
「先生! ぜひお手伝いさせてください」
「うん。よろしく頼む」
悲劇があった後ではあるが、3人とも一命を取り留め回復に向かっている。大村の地では、さらなる技術の進歩があったのだ。
次回 第213話 (仮)『阿部正弘没。京都の病院設立とハリスの江戸参府希望』
2
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
三国志 群像譚 ~瞳の奥の天地~ 家族愛の三国志大河
墨笑
歴史・時代
『家族愛と人の心』『個性と社会性』をテーマにした三国志の大河小説です。
三国志を知らない方も楽しんでいただけるよう意識して書きました。
全体の文量はかなり多いのですが、半分以上は様々な人物を中心にした短編・中編の集まりです。
本編がちょっと長いので、お試しで読まれる方は後ろの方の短編・中編から読んでいただいても良いと思います。
おすすめは『小覇王の暗殺者(ep.216)』『呂布の娘の嫁入り噺(ep.239)』『段煨(ep.285)』あたりです。
本編では蜀において諸葛亮孔明に次ぐ官職を務めた許靖という人物を取り上げています。
戦乱に翻弄され、中国各地を放浪する波乱万丈の人生を送りました。
歴史ものとはいえ軽めに書いていますので、歴史が苦手、三国志を知らないという方でもぜひお気軽にお読みください。
※人名が分かりづらくなるのを避けるため、アザナは一切使わないことにしました。ご了承ください。
※切りのいい時には完結設定になっていますが、三国志小説の執筆は私のライフワークです。生きている限り話を追加し続けていくつもりですので、ブックマークしておいていただけると幸いです。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる