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第92話 『隼人、長崎にて浅五郎を介し大島高任と手塚律蔵を知る』(1848/1/21)
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弘化四年十二月十六日(1848/1/21) 玖島城下 火術方
火術方は組織上精煉方の下部機関ではあるが、独立して洋式軍事調練を主とする部門である。
高島秋帆と立石昭三郎が中心となって訓練を行っており、ゲベール銃からミニエー銃に移って以降、随時戦術の変更を行い、ついにドライゼ銃に装備が変わった事で一変した。
戦列歩兵の戦術はなくなり、成績の良い者を小隊の長として30名を指揮させ、さらにその小隊を10名ずつの分隊、5名ずつの班として分けた。
10名を増員して210名の7個小隊とし、3個小隊と4個小隊の2個中隊としている。高島秋帆が4個小隊の、立石昭三郎が3個小隊の指揮官として模擬戦を行っていた。
次郎は来るべき時に備え、藩士だけでなく農民や町民を訓練して近代的な軍隊を作ろうと考えている。それは海軍も同じである。陸軍士官学校、海軍兵学校を設立し、下士官・兵を訓練するのだ。
一足飛びにはできないが、期限の目安はこれもペリー来航だ。戊辰戦争や付随した紛争が起きないように努力はするけれども、転ばぬ先の杖である。
隼人が挨拶に来たのは、ちょうど模擬戦が終わって撤収していた頃であった。
「やあ、これは隼人殿。珍しいの。火術方に来るのは久しぶりではないか?」
昭三郎に挨拶をすませた隼人が、秋帆の元へきて挨拶をしている。
高島秋帆は当初めまぐるしい変化にとまどっていたが、順応も早かった。人間歳をとると、これまでの自分の経験や知識を否定するのは容易い事ではない。しかし秋帆に限ってはそうではなかった。
自分が最新だと考えていた軍備・戦術のすべてが、ここ大村藩では過去のものとなっている。そう、もはやこれは高島流砲術ではないのだ。
秋帆はそれを十分に認識しながら、門下であった昭三郎と切磋琢磨している。
えん罪となるところを未然に防いでくれた次郎への、恩返しもあるのかもしれない。
「はい。精煉方から、火術方と大砲鋳造方に分かれて以来にございます。それからはもっぱら、先生の助手をしながら講義を受けておりました」
「そうか。ああ、そういえば隼人どの、長崎にいくそうだな。ならば見せしたい物が。……少し時間はあるかな?」
「なんでしょうか?」
帰り支度の終わった秋帆の後を、隼人はついて行った。
秋帆は長崎から大村に来て屋敷を構えているが、もともと金持ちの家系なので、家もそこそこ立派である。秋帆は自宅に隼人を連れて行き、居間に通してから奥へ入っていった。
「これを」
秋帆が隼人に手渡したのは、息子の浅五郎(茂武)からの手紙であった。
「これは……」
「ああ。私の時もそうだったが、息子の元にも各地から教えを請いたいと言う者が多いようだ。聞くところによると、次郎殿、いや失礼、御家老様からの命で人材を探しにいくのであろう? 尋ねてみたらいかがだ?」
手紙の中には大島高任の名前もあったが、隼人はそれを読んでこう思った。
『まず一人目! 浅五郎様を通して話せば、門前払いはないだろう』と。
「ご配慮ありがとうございます。これで無作為に探す手間が省けました。ありがとうございます」
「なんの。気をつけるのですぞ」
「はい」
隼人のスカウトの旅が始まった。
■数日後 長崎 会所調役詰所
「なるほど……では二人ともこの、ヒュゲーニンの鋳造法に関するこの本を翻訳したいと?」
「はい。先生にはこれまで、砲術や兵学などを始め多くの蘭学を教わってきましたが、やはり鋳造を学ぶのは大事かと存じます」
高島浅五郎の問いにそう答えるのは大島高任と手塚律蔵である。
手塚律蔵は天保十年(1839)の十七歳の時に長崎に遊学し、浅五郎の父である高島秋帆に砲術を学び、訓練にも参加している。史実ならば、秋帆の疑獄で江戸へ逃れるのだが、今世は違う。
そのまま残って勉強を続け、秋帆の隠居の後は息子の浅五郎に師事していたが、この時期に松木弘安(寺島宗則・現在地江戸)・上野俊之丞(上野彦馬の父・長崎在住)・杉亨二(統計学の祖・長崎在住)らと親交を持っていたのだ。
一方の大島高任はと言うと、藩命で長崎に遊学していた。
「そうですか……では、その和蘭語を学ぶのとあわせて翻訳を、というのなら止めませんが、和訳の本はすでにありますよ」
「ええ! ? 先生! それはいったいどこに? ここにあるのですか? であれば是非にお借りしたいのですが」
高任は驚きを隠せない。律蔵も同じである。すでに誰かが和訳をしているというのだろうか? いったい誰だ? と。
「ここにはありません。私が翻訳したわけではありませんから。おそらく、この原書をお貸ししたのが父が隠居する前ですから、既に何年も前に翻訳は終わっていると思います」
何年も前? 秋帆先生が隠居したのは三年前の弘化元年ではないか。それよりも前に翻訳が終わっているというのか? 二人は気が気ではない。
「では先生(浅五郎)、その訳書は誰が、誰が持っているのですか?」
「誰、というよりも、この長崎の隣の大村藩です」
「「大村藩?」」
高任と律蔵は声を上げた。大村藩など、長崎の隣で警固をやっている藩、程度にしか考えていない。
「大村藩が、その……翻訳をして……?」
「まあ、そう焦らずとも。父から手紙が届きました。明日、その大村藩の方が詰所に来ます。その時に十分に話されると良い」
二人は驚きと共にその奇跡を喜び、明日を待つ事となった。
■翌日 会所調役詰所
「浅五郎様、お久しぶりにございます。息災にございましたか?」
「ああ、おかげ様で。隼人も変わらず、元気いっぱいのようですね」
次郎も信之介も、長崎には何度も来ていた。ということは隼人もついてきていたのだ。浅五郎は次郎や信之介の一つ上であるし、隼人は四つ下の弟のようなものだ。
「止めてください先生。恥ずかしい……ところで、その後ろのお二人は?」
隼人は照れながら初見の二人の事を聞いた。
「ああ、紹介しよう。こちら盛岡藩士の大島高任君。そして隣が手塚律蔵君。周防の人間だ」
「大島高任にござる」
「手塚律蔵でござる」
二人が丁寧に挨拶をすると、隼人も正対して挨拶をする。
「それがし、こういう者にござる」
大村藩 精錬方 惣奉行 山中信之介 配下 御用掛
太田和隼人
「「「? ? ?」」」
「大村藩 精錬方 惣奉行 山中信之介 配下 御用掛 太田和隼人と申します」
全部自分で言うんなら、(名刺の)意味なんてあるの? と思った三人だが、隼人は隼人で、兄の次郎が用意した名刺に信之介が、『おお、いいねえ。名刺か』と言ったもんだから、気に入っているのだ。
その日本初(?)の名刺の裏には、きちんと『大村藩家老 太田和次郎左衛門 花押』となって、一種の身分証明書のようになっている。
その後は四人とも歳が近い事もあって、あっという間に意気投合した。
翌日、大島高任と手塚律蔵、そして上野俊之丞と杉亨二は大村藩へ向かう事となる。本当なら隼人も同行して玖島城へ向かうべきなのだが、隼人はそうしなかった。
(この人材集めの旅は、兄上が命じたからではない。信之介様をお助けするためだ。寿命を削らなくてもいいように、一刻も早く、人を集める。それが俺の役目なんだ)
大村藩に出仕するかどうか、それは問題ではない。それを判断するのは隼人ではないし、進退を決めるのは本人であり、出仕させるかどうかは藩(次郎)が決める。
(とりあえず呼んで、その先は知らん……)
隼人は、肥後へ向かった。
次回 第93話 (仮)『佐久間象山、その後。純熈の側近と鷹司政道』
火術方は組織上精煉方の下部機関ではあるが、独立して洋式軍事調練を主とする部門である。
高島秋帆と立石昭三郎が中心となって訓練を行っており、ゲベール銃からミニエー銃に移って以降、随時戦術の変更を行い、ついにドライゼ銃に装備が変わった事で一変した。
戦列歩兵の戦術はなくなり、成績の良い者を小隊の長として30名を指揮させ、さらにその小隊を10名ずつの分隊、5名ずつの班として分けた。
10名を増員して210名の7個小隊とし、3個小隊と4個小隊の2個中隊としている。高島秋帆が4個小隊の、立石昭三郎が3個小隊の指揮官として模擬戦を行っていた。
次郎は来るべき時に備え、藩士だけでなく農民や町民を訓練して近代的な軍隊を作ろうと考えている。それは海軍も同じである。陸軍士官学校、海軍兵学校を設立し、下士官・兵を訓練するのだ。
一足飛びにはできないが、期限の目安はこれもペリー来航だ。戊辰戦争や付随した紛争が起きないように努力はするけれども、転ばぬ先の杖である。
隼人が挨拶に来たのは、ちょうど模擬戦が終わって撤収していた頃であった。
「やあ、これは隼人殿。珍しいの。火術方に来るのは久しぶりではないか?」
昭三郎に挨拶をすませた隼人が、秋帆の元へきて挨拶をしている。
高島秋帆は当初めまぐるしい変化にとまどっていたが、順応も早かった。人間歳をとると、これまでの自分の経験や知識を否定するのは容易い事ではない。しかし秋帆に限ってはそうではなかった。
自分が最新だと考えていた軍備・戦術のすべてが、ここ大村藩では過去のものとなっている。そう、もはやこれは高島流砲術ではないのだ。
秋帆はそれを十分に認識しながら、門下であった昭三郎と切磋琢磨している。
えん罪となるところを未然に防いでくれた次郎への、恩返しもあるのかもしれない。
「はい。精煉方から、火術方と大砲鋳造方に分かれて以来にございます。それからはもっぱら、先生の助手をしながら講義を受けておりました」
「そうか。ああ、そういえば隼人どの、長崎にいくそうだな。ならば見せしたい物が。……少し時間はあるかな?」
「なんでしょうか?」
帰り支度の終わった秋帆の後を、隼人はついて行った。
秋帆は長崎から大村に来て屋敷を構えているが、もともと金持ちの家系なので、家もそこそこ立派である。秋帆は自宅に隼人を連れて行き、居間に通してから奥へ入っていった。
「これを」
秋帆が隼人に手渡したのは、息子の浅五郎(茂武)からの手紙であった。
「これは……」
「ああ。私の時もそうだったが、息子の元にも各地から教えを請いたいと言う者が多いようだ。聞くところによると、次郎殿、いや失礼、御家老様からの命で人材を探しにいくのであろう? 尋ねてみたらいかがだ?」
手紙の中には大島高任の名前もあったが、隼人はそれを読んでこう思った。
『まず一人目! 浅五郎様を通して話せば、門前払いはないだろう』と。
「ご配慮ありがとうございます。これで無作為に探す手間が省けました。ありがとうございます」
「なんの。気をつけるのですぞ」
「はい」
隼人のスカウトの旅が始まった。
■数日後 長崎 会所調役詰所
「なるほど……では二人ともこの、ヒュゲーニンの鋳造法に関するこの本を翻訳したいと?」
「はい。先生にはこれまで、砲術や兵学などを始め多くの蘭学を教わってきましたが、やはり鋳造を学ぶのは大事かと存じます」
高島浅五郎の問いにそう答えるのは大島高任と手塚律蔵である。
手塚律蔵は天保十年(1839)の十七歳の時に長崎に遊学し、浅五郎の父である高島秋帆に砲術を学び、訓練にも参加している。史実ならば、秋帆の疑獄で江戸へ逃れるのだが、今世は違う。
そのまま残って勉強を続け、秋帆の隠居の後は息子の浅五郎に師事していたが、この時期に松木弘安(寺島宗則・現在地江戸)・上野俊之丞(上野彦馬の父・長崎在住)・杉亨二(統計学の祖・長崎在住)らと親交を持っていたのだ。
一方の大島高任はと言うと、藩命で長崎に遊学していた。
「そうですか……では、その和蘭語を学ぶのとあわせて翻訳を、というのなら止めませんが、和訳の本はすでにありますよ」
「ええ! ? 先生! それはいったいどこに? ここにあるのですか? であれば是非にお借りしたいのですが」
高任は驚きを隠せない。律蔵も同じである。すでに誰かが和訳をしているというのだろうか? いったい誰だ? と。
「ここにはありません。私が翻訳したわけではありませんから。おそらく、この原書をお貸ししたのが父が隠居する前ですから、既に何年も前に翻訳は終わっていると思います」
何年も前? 秋帆先生が隠居したのは三年前の弘化元年ではないか。それよりも前に翻訳が終わっているというのか? 二人は気が気ではない。
「では先生(浅五郎)、その訳書は誰が、誰が持っているのですか?」
「誰、というよりも、この長崎の隣の大村藩です」
「「大村藩?」」
高任と律蔵は声を上げた。大村藩など、長崎の隣で警固をやっている藩、程度にしか考えていない。
「大村藩が、その……翻訳をして……?」
「まあ、そう焦らずとも。父から手紙が届きました。明日、その大村藩の方が詰所に来ます。その時に十分に話されると良い」
二人は驚きと共にその奇跡を喜び、明日を待つ事となった。
■翌日 会所調役詰所
「浅五郎様、お久しぶりにございます。息災にございましたか?」
「ああ、おかげ様で。隼人も変わらず、元気いっぱいのようですね」
次郎も信之介も、長崎には何度も来ていた。ということは隼人もついてきていたのだ。浅五郎は次郎や信之介の一つ上であるし、隼人は四つ下の弟のようなものだ。
「止めてください先生。恥ずかしい……ところで、その後ろのお二人は?」
隼人は照れながら初見の二人の事を聞いた。
「ああ、紹介しよう。こちら盛岡藩士の大島高任君。そして隣が手塚律蔵君。周防の人間だ」
「大島高任にござる」
「手塚律蔵でござる」
二人が丁寧に挨拶をすると、隼人も正対して挨拶をする。
「それがし、こういう者にござる」
大村藩 精錬方 惣奉行 山中信之介 配下 御用掛
太田和隼人
「「「? ? ?」」」
「大村藩 精錬方 惣奉行 山中信之介 配下 御用掛 太田和隼人と申します」
全部自分で言うんなら、(名刺の)意味なんてあるの? と思った三人だが、隼人は隼人で、兄の次郎が用意した名刺に信之介が、『おお、いいねえ。名刺か』と言ったもんだから、気に入っているのだ。
その日本初(?)の名刺の裏には、きちんと『大村藩家老 太田和次郎左衛門 花押』となって、一種の身分証明書のようになっている。
その後は四人とも歳が近い事もあって、あっという間に意気投合した。
翌日、大島高任と手塚律蔵、そして上野俊之丞と杉亨二は大村藩へ向かう事となる。本当なら隼人も同行して玖島城へ向かうべきなのだが、隼人はそうしなかった。
(この人材集めの旅は、兄上が命じたからではない。信之介様をお助けするためだ。寿命を削らなくてもいいように、一刻も早く、人を集める。それが俺の役目なんだ)
大村藩に出仕するかどうか、それは問題ではない。それを判断するのは隼人ではないし、進退を決めるのは本人であり、出仕させるかどうかは藩(次郎)が決める。
(とりあえず呼んで、その先は知らん……)
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