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第27話 『高島秋帆の一番弟子、平山醇左衛門との出会い』(1838/1/10)
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天保八年十二月十五日(1838/1/10)玖島城
「佐賀武雄鍋島家が郎党、平山醇左衛門と申します。このたびは謁見の栄誉を賜り恐悦至極に存じます」
長身である。
とは言ってもこの時代で考えればというくらいで、165cmでお里より高いが、次郎左衛門・信之介・一之進には及ばない。
「大村丹後守である。鍋島肥前守殿や鍋島十左衛門殿より聞いておる。何やら我が藩に対して尋ねたい事があるとか」
純顕は笑顔で答える。
(大村)五郎兵衛に(大村)彦次郎の両家一門家老と、渋江右膳昌邦・北条新三郎昌盛・稲田又左衛門昌廉、そして城代の冨永鷲之助が控えている。
「よい。肥前守殿(鍋島直正)と十左衛門殿(武雄鍋島茂義)より聞いておる。直答を許す」
「はは、然れば恐れながらお伺いいたします。昨年六月浦賀ならびに薩摩にて異国船が現れ、幕府は打払い令により対処いたしたと聞き及んでおります」
「うむ、わしもそう聞き及んでおる。それが如何致した?」
「は、然れば何故に建白書を提出なされたのでしょうか?」
純顕はきょとんとしている。
「なにゆえ、とな? はて、建白書を出すのに理由がいるのだろうか。我が藩は佐賀藩のように長崎の警護は仰せつかっておらぬが、さきのフェートン号の時のように、一朝事あれば兵を率いて長崎に参上せねばならぬ」
醇左衛門は居住まいを正し、まっすぐに純顕をみて聞いている。
「それはやぶかさではない。然れど、十把一絡げに異国を悪とするのはいかがなものか? 確かに蝦夷地や先のフェートン号のような非道の輩もいるが、全てではない。しかと確かめ、薪や水、食糧を以前のように供するのが良いのではないか、と思うただけじゃ」
「では丹後守様の御意趣(お考え)にて、建白をなされたのでしょうか」
「無論の事」
純顕はここで次郎左衛門の名前を出したところで、なんの益もないと思い、そう答えた。
「委細得心いたしました。そのように国許に戻り伝えまする」
「うむ。他にはないのか?」
にこやかに醇左衛門に聞く。
「は、然れば今ひとつ。これなる品にございますが」
そう言って醇左衛門は、茂義が直正に見せた石けんのセットを風呂敷包みから取りだし、純顕に見せた。
「これなるはしゃぼんにございますが、石けんと銘打っております。加えてわが殿は、長崎の大浦屋より買ったと仰せにございましたが、その大浦屋は大村藩より買い入れたと聞きました」
すでに佐賀藩にまで販路が本当に拡がっていたのだ。この分だと長崎に聞役を置いている14藩全てに販売されていると考えられた。
「誠にございますか?」
「それを聞いてなんとする?」
「な、何とする、と仰せとは、いったい?」
「なにゆえそのような事を聞きたいのか、と聞いておる」
「然れば、しゃぼんは至極貴重であり、高価なものにございますれば、一つ四百五十文とはあまりに安すぎまする。それにその製法を、いかなる術をもって知り得たのか、それが知りとうございます」
四百五十文とは、決して安い金額ではないが、手が出ないほどの金額でもない。
純顕は五郎兵衛をちらりと見た。
「いかにも。その石けんなるものは我が大村藩が作り出したる品にて、西国の諸藩に販売しておる」
なぜか五郎兵衛はドヤ顔でいう。
「おお、やはりそうでしたか! しかしてその石けんは御家老様がお作りになったので?」
「え? いや、そうではないが……」
「然れば、どなたがお作りになったのですか? 材料も製法も、いや知っていたとて、これまで誰も作って売ろうとは考えませんでした。かなりの蘭学通にて博識な方とお見受けいたします」
家老の五郎兵衛は苦虫をつぶした様な顔をしている。
「ふふふ、そうであろうそうであろう。やはりそう思うか。よし、ではちょうど良かった。本日はその者が登城してくるのだ。会ってみるか?」
「はは、是非ともお願いいたします!」
「殿! 佐賀藩からの御使者を、あの者に会わせるのですか?」
五郎兵衛は純顕に止めるように言ったが、毎度毎度の事で、さすがに純顕のかんに障ったようだ。
「控えよ! 五郎兵衛(叔父上、控えてくだされ)。ではお主が御使者どのに、如何にして製法を知り、如何なる材料を如何ほどの分量で如何につくるか、つぶさに伝える事能うのか! 無論製法は藩内の秘ゆえ教えるは易き事ではない。然れどそのような事ではないのだ」
座が、しいんと静まりかえった。
「すまぬ。言い過ぎたが、いい加減考えを改めてほしい。……御使者殿、後ほど会わせる故、控えの間でしばし待たれよ」
「はは」
■数時間後 <次郎左衛門>
ん? なんだか城内が殺気立っている? 気のせいかな……。
俺は定刻通り登城して、謁見の間へ進む。
「太田和次郎左衛門武秋、お召しにより登城いたしましてございます」
あれ? おかしい。いつもなら御家老はいない。殿と鷲之助様、そして俺と信之介だけだ。それに謁見の間ではなく、控えの居室で密談のように話をするのだ。
謁見の間と居室なら、居室での回数が明らかに多い。
「次郎よ、実はそなたに会わせたい者がいるのじゃ」
「は、どなたにございましょうか」
「醇左衛門殿、入られよ」
控えの間にいた男が、殿が命じると謁見の間に入ってきた。
「次郎よ、この者は佐賀藩士で平山醇左衛門殿。鍋島肥前守殿の求めで、お主に聞きたいことがあって参ったようだ」
「太田和次郎左衛門にございます」
「平山醇左衛門にございます」
俺は挨拶をして、平山醇左衛門という名前を記憶のデータベースから引き出そうと考えていた。
「次郎左衛門殿、委細は丹後守様へ申し上げたが、実は我が藩の馬廻りから城代、家老まで知れ渡っている『石けん』なるものについて聞きたいのでござる」
? ……平山醇左衛門。……平山醇左衛門。……あ!
武雄鍋島家の当主、鍋島茂義が高島先生に入門させた家臣だ! そしてすでに茂義も入門して免許皆伝になっている。
「は……それは……」
ちらっと殿を見る。殿は小さくうなずいたが、材料や製法は言える訳がない。それに信之介じゃあるまいし、詳しくは知らないんだ。
「いかなる事でしょうか?」
「Goedemiddag(フッデミダッハ・こんにちは)」
「! Goedemiddag(フッデミダッハ・こんにちは)Hoe gaat het? (フハッテット・お元気ですか)……」
「Het gaat goed(ヘットハートフットゥ・元気です)いやあ、申し訳ない。その石けんを如何にして……」
やっべえ! なんやこいつ! アブねえアブねえ。
しかし、俺もなんで記憶してないかなあ。神童で諸国蘭学の勉強旅してたんなら、オランダ語は話せて当然なんじゃねえの?
大事なとこ欠落してるよ、ほんと。お里にちょっとだけ教えてもらってて、良かった。
その後醇左衛門とは意気投合したんだけど、さすがに石けんの製法は教えられない。
ただ、石けん(しゃぼん)の表面がヌルヌルして、しかも固まっているから、それをヒントにしたという事だけは教えた。
しかし、ここまで販路が拡大してくれば、あとは九州全域、そして全国だな。お慶に伝えておこう。
次回 第28話 『坂本龍馬の支援者・小曽根乾堂の父、小曽根六左衛門』(1838/2/9)
「佐賀武雄鍋島家が郎党、平山醇左衛門と申します。このたびは謁見の栄誉を賜り恐悦至極に存じます」
長身である。
とは言ってもこの時代で考えればというくらいで、165cmでお里より高いが、次郎左衛門・信之介・一之進には及ばない。
「大村丹後守である。鍋島肥前守殿や鍋島十左衛門殿より聞いておる。何やら我が藩に対して尋ねたい事があるとか」
純顕は笑顔で答える。
(大村)五郎兵衛に(大村)彦次郎の両家一門家老と、渋江右膳昌邦・北条新三郎昌盛・稲田又左衛門昌廉、そして城代の冨永鷲之助が控えている。
「よい。肥前守殿(鍋島直正)と十左衛門殿(武雄鍋島茂義)より聞いておる。直答を許す」
「はは、然れば恐れながらお伺いいたします。昨年六月浦賀ならびに薩摩にて異国船が現れ、幕府は打払い令により対処いたしたと聞き及んでおります」
「うむ、わしもそう聞き及んでおる。それが如何致した?」
「は、然れば何故に建白書を提出なされたのでしょうか?」
純顕はきょとんとしている。
「なにゆえ、とな? はて、建白書を出すのに理由がいるのだろうか。我が藩は佐賀藩のように長崎の警護は仰せつかっておらぬが、さきのフェートン号の時のように、一朝事あれば兵を率いて長崎に参上せねばならぬ」
醇左衛門は居住まいを正し、まっすぐに純顕をみて聞いている。
「それはやぶかさではない。然れど、十把一絡げに異国を悪とするのはいかがなものか? 確かに蝦夷地や先のフェートン号のような非道の輩もいるが、全てではない。しかと確かめ、薪や水、食糧を以前のように供するのが良いのではないか、と思うただけじゃ」
「では丹後守様の御意趣(お考え)にて、建白をなされたのでしょうか」
「無論の事」
純顕はここで次郎左衛門の名前を出したところで、なんの益もないと思い、そう答えた。
「委細得心いたしました。そのように国許に戻り伝えまする」
「うむ。他にはないのか?」
にこやかに醇左衛門に聞く。
「は、然れば今ひとつ。これなる品にございますが」
そう言って醇左衛門は、茂義が直正に見せた石けんのセットを風呂敷包みから取りだし、純顕に見せた。
「これなるはしゃぼんにございますが、石けんと銘打っております。加えてわが殿は、長崎の大浦屋より買ったと仰せにございましたが、その大浦屋は大村藩より買い入れたと聞きました」
すでに佐賀藩にまで販路が本当に拡がっていたのだ。この分だと長崎に聞役を置いている14藩全てに販売されていると考えられた。
「誠にございますか?」
「それを聞いてなんとする?」
「な、何とする、と仰せとは、いったい?」
「なにゆえそのような事を聞きたいのか、と聞いておる」
「然れば、しゃぼんは至極貴重であり、高価なものにございますれば、一つ四百五十文とはあまりに安すぎまする。それにその製法を、いかなる術をもって知り得たのか、それが知りとうございます」
四百五十文とは、決して安い金額ではないが、手が出ないほどの金額でもない。
純顕は五郎兵衛をちらりと見た。
「いかにも。その石けんなるものは我が大村藩が作り出したる品にて、西国の諸藩に販売しておる」
なぜか五郎兵衛はドヤ顔でいう。
「おお、やはりそうでしたか! しかしてその石けんは御家老様がお作りになったので?」
「え? いや、そうではないが……」
「然れば、どなたがお作りになったのですか? 材料も製法も、いや知っていたとて、これまで誰も作って売ろうとは考えませんでした。かなりの蘭学通にて博識な方とお見受けいたします」
家老の五郎兵衛は苦虫をつぶした様な顔をしている。
「ふふふ、そうであろうそうであろう。やはりそう思うか。よし、ではちょうど良かった。本日はその者が登城してくるのだ。会ってみるか?」
「はは、是非ともお願いいたします!」
「殿! 佐賀藩からの御使者を、あの者に会わせるのですか?」
五郎兵衛は純顕に止めるように言ったが、毎度毎度の事で、さすがに純顕のかんに障ったようだ。
「控えよ! 五郎兵衛(叔父上、控えてくだされ)。ではお主が御使者どのに、如何にして製法を知り、如何なる材料を如何ほどの分量で如何につくるか、つぶさに伝える事能うのか! 無論製法は藩内の秘ゆえ教えるは易き事ではない。然れどそのような事ではないのだ」
座が、しいんと静まりかえった。
「すまぬ。言い過ぎたが、いい加減考えを改めてほしい。……御使者殿、後ほど会わせる故、控えの間でしばし待たれよ」
「はは」
■数時間後 <次郎左衛門>
ん? なんだか城内が殺気立っている? 気のせいかな……。
俺は定刻通り登城して、謁見の間へ進む。
「太田和次郎左衛門武秋、お召しにより登城いたしましてございます」
あれ? おかしい。いつもなら御家老はいない。殿と鷲之助様、そして俺と信之介だけだ。それに謁見の間ではなく、控えの居室で密談のように話をするのだ。
謁見の間と居室なら、居室での回数が明らかに多い。
「次郎よ、実はそなたに会わせたい者がいるのじゃ」
「は、どなたにございましょうか」
「醇左衛門殿、入られよ」
控えの間にいた男が、殿が命じると謁見の間に入ってきた。
「次郎よ、この者は佐賀藩士で平山醇左衛門殿。鍋島肥前守殿の求めで、お主に聞きたいことがあって参ったようだ」
「太田和次郎左衛門にございます」
「平山醇左衛門にございます」
俺は挨拶をして、平山醇左衛門という名前を記憶のデータベースから引き出そうと考えていた。
「次郎左衛門殿、委細は丹後守様へ申し上げたが、実は我が藩の馬廻りから城代、家老まで知れ渡っている『石けん』なるものについて聞きたいのでござる」
? ……平山醇左衛門。……平山醇左衛門。……あ!
武雄鍋島家の当主、鍋島茂義が高島先生に入門させた家臣だ! そしてすでに茂義も入門して免許皆伝になっている。
「は……それは……」
ちらっと殿を見る。殿は小さくうなずいたが、材料や製法は言える訳がない。それに信之介じゃあるまいし、詳しくは知らないんだ。
「いかなる事でしょうか?」
「Goedemiddag(フッデミダッハ・こんにちは)」
「! Goedemiddag(フッデミダッハ・こんにちは)Hoe gaat het? (フハッテット・お元気ですか)……」
「Het gaat goed(ヘットハートフットゥ・元気です)いやあ、申し訳ない。その石けんを如何にして……」
やっべえ! なんやこいつ! アブねえアブねえ。
しかし、俺もなんで記憶してないかなあ。神童で諸国蘭学の勉強旅してたんなら、オランダ語は話せて当然なんじゃねえの?
大事なとこ欠落してるよ、ほんと。お里にちょっとだけ教えてもらってて、良かった。
その後醇左衛門とは意気投合したんだけど、さすがに石けんの製法は教えられない。
ただ、石けん(しゃぼん)の表面がヌルヌルして、しかも固まっているから、それをヒントにしたという事だけは教えた。
しかし、ここまで販路が拡大してくれば、あとは九州全域、そして全国だな。お慶に伝えておこう。
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