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第43話 『アメリカのNIAPと中国の特殊現象調査局、そしてロシアのIIA』
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2024年11月27日 SPROの地下会議室
藤堂は修一たちを前に、重い表情で会議を始めた。
「槍太君の失踪について、新たな事実が判明した」
その言葉に全員が身を乗り出す。
「アメリカのNIAP(National Institute for Anomalous Phenomena:国立異常現象研究所)が、日本国内での活動を始めた。彼らは槍太君の失踪に関心を示している」
「NIAPって……?」
修一が眉をひそめた。
「ええ。かつてのUFO調査部門、AAROの後継組織です。2023年にペンタゴンの下で再編成されました。表向きは不可思議な現象の調査機関ですが、実態は軍事利用を目的とした研究機関です」
藤堂はタブレットを操作し、会議室の大型スクリーンに世界地図を映し出した。そこには複数の点が光っていた。
「世界各国に似たような組織が存在します。中国には特殊現象調査局(特現調)、ロシアにはIIA(Institute for Irregular Anomalies:異常現象研究所)。それぞれが独自に不可思議な現象を調査し、時には情報を奪い合い、時には妨害工作をしている」
「じゃあ、槍太を拉致したのは、そのアメリカのNIAPなのか?」
「いいえ、その可能性は低い」
工藤が割って入った。
「NIAPは槍太君の失踪の三日後に動き始めました。彼らはむしろ、誰かが先に槍太君を確保したことに焦りを感じているようです。我々が掴んでいる情報によれば、新型の偵察衛星の打ち上げを急遽行っています」
「じゃあ、なんで……」
修一が問いかけると工藤は続ける。
「ロシアのIIAの可能性が高いと見ています。ロシアは以前から、日本国内での工作活動を活発化させています。特に昨年から沖縄や九州での活動が顕著になっています」
「なんで九州で……」
修一が言いかけて、はっと気づく。
「古代の遺跡が多いからか?」
「そのとおりです」
藤堂がうなずいて続ける。
「ロシアは古代の遺物や遺跡に異常な関心を示しています。特に、倭人伝に記された地域での調査を入念に行っている。さらに近年はその遺跡周辺で異常な磁場の変動が確認されている。これは中国の特現調も同様です。壱与さんたちの出現は、彼らにとって──」
「待つのだ」
壱与が静かに、しかし強い口調で割り込む。
「吾らはその、研究の対象ではないぞ。槍太もまた、違う。彼を探し出すことが先決ぞ」
「……そのとおり。その上で我々と同じ、海外の超常現象調査機関のことを知っておく必要があるのです」
会議室が一瞬静まり返る。確かに、と全員が思った。目の前の問題から目を背けるわけにはいかない。
「現時点での情報をまとめましょう。槍太君が最後に目撃されたのは東池袋。周辺の防犯カメラの映像は何者かに削除されていましたが、路上パーキングの車のドライブレコーダーから、それらしき車両に槍太君らしき人物が運び込まれるところが記録されていました。抱えている人物は日本人に見え、酔っ払いを介抱しているようにしか見えません」
スクリーンに映し出されるドライブレコーダーの映像。黒いワンボックスカーに運び込まれる槍太が映っていた。
「車両のナンバーは偽造されていましたが、特殊な画像解析技術で元のナンバーを特定しました。その車は、都内のレンタカー会社から借りられたものです」
それを聞いて修一が身を乗り出す。
「借りた人間の身元は?」
「偽造IDを使用していましたが、顔認証システムで照合した結果、ロシアのIIAのエージェントと99%の確率で一致しました」
イサクが眉をひそめた。
「ロシアが何者かは知らぬが、なにゆえ槍太を?」
「彼らは古代人の遺伝子に強い関心を持っています。おそらく、槍太君の血液サンプルを採取し、分析しようとしているのでしょう。特にタイムスリップに関わる遺伝子情報を探っているという情報もあります」
藤堂は深刻な表情で答えた。
「それだけじゃない」
結月が割って入る。
「槍太君たちが経験したタイムスリップ。それを可能にした技術にも彼らは興味を持っているはずです。兵器転用を視野に入れていることは容易に想像できます」
地図が映し出されたスクリーン上では赤い点が東京の郊外で点滅していた。
「これは、槍太君の携帯電話から発信された最後の位置情報です。周辺の監視カメラの映像を分析した結果、槍太君らしき人物を乗せた車両が、この廃工場に向かったことが判明しました。工場内部の構造を解析した結果、地下に広大な空間があることがわかりました」
修一は眉をひそめた。
「廃工場? なぜそんなところに? 地下に何があるんだ?」
「それが分かれば、もう少し早く動けたのですが……」
藤堂は深刻な表情で答えた。
「吾らも行くぞ。槍太を救出せねば」
「待て!」
修一は叫んだ。
「落ち着いて考えてみろ! オレ達が行って何ができる?」
修一の言葉に一同は沈黙した。確かに訓練を受けていない彼らが直接行動を起こすのは危険すぎる。しかし、壱与の目には決意の色が宿っていた。
「吾らには、吾らにしかできぬことがあるはずじゃ」
イサクがうなずく。
「そうだ。吾らは弥生の時代から来た。ヤツらの狙いが古代の遺伝子なら、吾らこそが最も良き『おとり』になれる」
がしゃん!
「死にに行くのか!」
修一の声とともに机をたたいた音が室内に響きわたる。
「ドラマやアニメじゃないんだぞ! 壱与にしたって伊弉久にしたって、敵の戦力もわからなければ、どんな武器を持っているかも分からないんだぞ! 伊弉久! 刀や槍で勝てる相手だと思うのか?」
イサクは修一の言葉に一瞬たじろぐが、すぐに気を取り直す。
「確かに、吾らの武器では太刀打ちできぬかもしれぬ。されど吾らにしかできぬことがあるはずじゃ」
「なに? なんだよ、できることって?」
苛立つ修一の前に壱与が静かに歩み出て言う。
「シュウよ、吾らは『おとり』になるとは言ったが、単独で行動するつもりはない。SPROの力を借りて、吾らの知識や経験を生かすのだ。そして、この時代で学んだことを武器にする」
「どんな知識? どんな経験? それを現代ロシアの危険な連中にどう使うんだ? 具体的には?」
修一は壱与を愛している。
それは誰が見ても明らかで、壱与も修一を愛していて相思相愛のはずだ。しかし修一がこんなに感情を露わにし、壱与に対して反論しているのを見るのは、全員が初めてであった。
修一の激しい反論に、部屋中が静まり返った。壱与は修一の肩に優しく手を置き、静かに語りかけた。
「シュウよ、汝の言うとおりじゃ。吾らの知識や言葉だけでは、この時代の敵を出し抜くことはできぬ。それは私も理解しておる」
修一は壱与の冷静な態度に驚き、少し落ち着きを取り戻した。
「壱与……」
「されど、吾らにできることはあるはずじゃ。この時代の知恵を学び、新たな力を身につけることじゃ。例えば、私はこの数ヶ月で現代の言語や文化、そして簡単な護身術を習得した。イサクも弓矢の腕を磨き、現代の銃器の扱いを学んでいる」
修一は、壱与の言葉に驚き、そして少しだけ安堵する。
「……すまない。つい感情的になってしまった」
「修一先生、壱与さんのことを大切に思っているからこそですよ。私たちにはよく分かります」
比古那が笑みを浮かべながら言った。修一は顔を赤らめて、壱与を見つめる。壱与も優しくほほえみ返し、2人の間に流れる空気に周囲の者たちは温かな視線を送った。
藤堂がせき払いをして、場の空気を変える。
「では、具体的にどのように協力していただけるか、改めて話し合いましょう。そして警察には内密に、我々だけで救出作戦を計画・実行します。まずは明日、この廃工場へ偵察部隊を派遣します」
次回予告 第44話 『槍太救出と各国機関』
藤堂は修一たちを前に、重い表情で会議を始めた。
「槍太君の失踪について、新たな事実が判明した」
その言葉に全員が身を乗り出す。
「アメリカのNIAP(National Institute for Anomalous Phenomena:国立異常現象研究所)が、日本国内での活動を始めた。彼らは槍太君の失踪に関心を示している」
「NIAPって……?」
修一が眉をひそめた。
「ええ。かつてのUFO調査部門、AAROの後継組織です。2023年にペンタゴンの下で再編成されました。表向きは不可思議な現象の調査機関ですが、実態は軍事利用を目的とした研究機関です」
藤堂はタブレットを操作し、会議室の大型スクリーンに世界地図を映し出した。そこには複数の点が光っていた。
「世界各国に似たような組織が存在します。中国には特殊現象調査局(特現調)、ロシアにはIIA(Institute for Irregular Anomalies:異常現象研究所)。それぞれが独自に不可思議な現象を調査し、時には情報を奪い合い、時には妨害工作をしている」
「じゃあ、槍太を拉致したのは、そのアメリカのNIAPなのか?」
「いいえ、その可能性は低い」
工藤が割って入った。
「NIAPは槍太君の失踪の三日後に動き始めました。彼らはむしろ、誰かが先に槍太君を確保したことに焦りを感じているようです。我々が掴んでいる情報によれば、新型の偵察衛星の打ち上げを急遽行っています」
「じゃあ、なんで……」
修一が問いかけると工藤は続ける。
「ロシアのIIAの可能性が高いと見ています。ロシアは以前から、日本国内での工作活動を活発化させています。特に昨年から沖縄や九州での活動が顕著になっています」
「なんで九州で……」
修一が言いかけて、はっと気づく。
「古代の遺跡が多いからか?」
「そのとおりです」
藤堂がうなずいて続ける。
「ロシアは古代の遺物や遺跡に異常な関心を示しています。特に、倭人伝に記された地域での調査を入念に行っている。さらに近年はその遺跡周辺で異常な磁場の変動が確認されている。これは中国の特現調も同様です。壱与さんたちの出現は、彼らにとって──」
「待つのだ」
壱与が静かに、しかし強い口調で割り込む。
「吾らはその、研究の対象ではないぞ。槍太もまた、違う。彼を探し出すことが先決ぞ」
「……そのとおり。その上で我々と同じ、海外の超常現象調査機関のことを知っておく必要があるのです」
会議室が一瞬静まり返る。確かに、と全員が思った。目の前の問題から目を背けるわけにはいかない。
「現時点での情報をまとめましょう。槍太君が最後に目撃されたのは東池袋。周辺の防犯カメラの映像は何者かに削除されていましたが、路上パーキングの車のドライブレコーダーから、それらしき車両に槍太君らしき人物が運び込まれるところが記録されていました。抱えている人物は日本人に見え、酔っ払いを介抱しているようにしか見えません」
スクリーンに映し出されるドライブレコーダーの映像。黒いワンボックスカーに運び込まれる槍太が映っていた。
「車両のナンバーは偽造されていましたが、特殊な画像解析技術で元のナンバーを特定しました。その車は、都内のレンタカー会社から借りられたものです」
それを聞いて修一が身を乗り出す。
「借りた人間の身元は?」
「偽造IDを使用していましたが、顔認証システムで照合した結果、ロシアのIIAのエージェントと99%の確率で一致しました」
イサクが眉をひそめた。
「ロシアが何者かは知らぬが、なにゆえ槍太を?」
「彼らは古代人の遺伝子に強い関心を持っています。おそらく、槍太君の血液サンプルを採取し、分析しようとしているのでしょう。特にタイムスリップに関わる遺伝子情報を探っているという情報もあります」
藤堂は深刻な表情で答えた。
「それだけじゃない」
結月が割って入る。
「槍太君たちが経験したタイムスリップ。それを可能にした技術にも彼らは興味を持っているはずです。兵器転用を視野に入れていることは容易に想像できます」
地図が映し出されたスクリーン上では赤い点が東京の郊外で点滅していた。
「これは、槍太君の携帯電話から発信された最後の位置情報です。周辺の監視カメラの映像を分析した結果、槍太君らしき人物を乗せた車両が、この廃工場に向かったことが判明しました。工場内部の構造を解析した結果、地下に広大な空間があることがわかりました」
修一は眉をひそめた。
「廃工場? なぜそんなところに? 地下に何があるんだ?」
「それが分かれば、もう少し早く動けたのですが……」
藤堂は深刻な表情で答えた。
「吾らも行くぞ。槍太を救出せねば」
「待て!」
修一は叫んだ。
「落ち着いて考えてみろ! オレ達が行って何ができる?」
修一の言葉に一同は沈黙した。確かに訓練を受けていない彼らが直接行動を起こすのは危険すぎる。しかし、壱与の目には決意の色が宿っていた。
「吾らには、吾らにしかできぬことがあるはずじゃ」
イサクがうなずく。
「そうだ。吾らは弥生の時代から来た。ヤツらの狙いが古代の遺伝子なら、吾らこそが最も良き『おとり』になれる」
がしゃん!
「死にに行くのか!」
修一の声とともに机をたたいた音が室内に響きわたる。
「ドラマやアニメじゃないんだぞ! 壱与にしたって伊弉久にしたって、敵の戦力もわからなければ、どんな武器を持っているかも分からないんだぞ! 伊弉久! 刀や槍で勝てる相手だと思うのか?」
イサクは修一の言葉に一瞬たじろぐが、すぐに気を取り直す。
「確かに、吾らの武器では太刀打ちできぬかもしれぬ。されど吾らにしかできぬことがあるはずじゃ」
「なに? なんだよ、できることって?」
苛立つ修一の前に壱与が静かに歩み出て言う。
「シュウよ、吾らは『おとり』になるとは言ったが、単独で行動するつもりはない。SPROの力を借りて、吾らの知識や経験を生かすのだ。そして、この時代で学んだことを武器にする」
「どんな知識? どんな経験? それを現代ロシアの危険な連中にどう使うんだ? 具体的には?」
修一は壱与を愛している。
それは誰が見ても明らかで、壱与も修一を愛していて相思相愛のはずだ。しかし修一がこんなに感情を露わにし、壱与に対して反論しているのを見るのは、全員が初めてであった。
修一の激しい反論に、部屋中が静まり返った。壱与は修一の肩に優しく手を置き、静かに語りかけた。
「シュウよ、汝の言うとおりじゃ。吾らの知識や言葉だけでは、この時代の敵を出し抜くことはできぬ。それは私も理解しておる」
修一は壱与の冷静な態度に驚き、少し落ち着きを取り戻した。
「壱与……」
「されど、吾らにできることはあるはずじゃ。この時代の知恵を学び、新たな力を身につけることじゃ。例えば、私はこの数ヶ月で現代の言語や文化、そして簡単な護身術を習得した。イサクも弓矢の腕を磨き、現代の銃器の扱いを学んでいる」
修一は、壱与の言葉に驚き、そして少しだけ安堵する。
「……すまない。つい感情的になってしまった」
「修一先生、壱与さんのことを大切に思っているからこそですよ。私たちにはよく分かります」
比古那が笑みを浮かべながら言った。修一は顔を赤らめて、壱与を見つめる。壱与も優しくほほえみ返し、2人の間に流れる空気に周囲の者たちは温かな視線を送った。
藤堂がせき払いをして、場の空気を変える。
「では、具体的にどのように協力していただけるか、改めて話し合いましょう。そして警察には内密に、我々だけで救出作戦を計画・実行します。まずは明日、この廃工場へ偵察部隊を派遣します」
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