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第21話 『信じられないかもしれないが、オレは中村修一だ』
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正元二年十一月九日(255/12/9⇔2024年6月16日20:00)
「いや……お前……誰だよ?」
比古那はそう言って後ずさる。目の前には見た事のない自分達と同世代の若者がいるのだ。無精髭を生やし、髪もボサボサだが、若いのは確かだ。
「え? 何言ってんだ、ヒコナ。俺だよ、修一だ」
修一は困惑した表情で比古那に近づく。その声は確かに修一のものだったが、外見は全く違っていた。
「嘘だ! 先生はもっと……もっと……」
咲耶が言葉を詰まらせる。
「……もっと年上だ」
尊が冷静に言い放った。
「あーそれか! それはオレも思う。いや思った! 30歳も若返ればそりゃあ誰だって驚くよな! オレだってそうだったから! うんうん……でもオレは正真正銘中村修一、考古学研究会のサークルの顧問だよ。比古那・尊・槍太・咲耶・美保・千尋……ほら、全員の名前も間違いないだろ?」
修一はもう一度自分の姿形を確かめる様に眺めてから、笑いながら6人の生徒に言った。
6人は顔を見合わせる。
驚きと困惑が入り混じり、誰もすぐには次の言葉を発することができなかった。修一の姿は確かに若返っているが、その言葉遣いと態度は、確かに自分たちが知る中村修一のものだ。
だが、それでも現実を受け入れるのは簡単ではなかった。
「そんなことが……本当にあり得るのか?」
槍太がようやく口を開いた。眉をひそめ、疑念を隠さない。
「信じられないのは当然だよ、槍太。でも、これが現実なんだ。……それに、お前らだって自分達がこの弥生の時代にいる事が、信じられないだろう? 今さらじゃないか。それに……ああもう! 比古那!」
修一はヒコナを呼んで耳元でささやく。
(お前、咲耶とはどうなったんだよ? 秘密で恋愛相談受けたオレとしては、その後の進捗が気になるんだよ!)
(あ! なんでそれを!)
比古那は一瞬、顔を赤くして動揺した。修一のささやきが、あまりに的を射ていたからだ。
(ちょ、ちょっと待ってください! なんであなたがそれを……)
(だから言ってるだろう。そのあなた、つまりオレはお前たちの顧問で、ずっと相談に乗ってきたんだよ。オレが本当に修一じゃなかったら、こんなプライベートな話を知ってるわけないだろう?)
比古那は言葉を詰まらせたが、咲耶に視線を送ると、察したのか、咲耶は戸惑いながらも目をそらしていた。彼女の頬もわずかに赤く染まっている。
「……今まで大変だったろう? ここは少なくとも安心だ。弥馬壱国の首都、方保田東原の宮処だ。女王の壱与とは、まあなんというか時空を共にした仲間だから、危険はないぞ。……ん、比古那、一緒に来たご老人は誰だ?」
比古那は修一の問いに我に返り、ナシメを見た。
「あ、はい。この方は長老ナシメさんです。私たちが弥生時代に来てから、ずっと助けてくれて……」
修一は驚いた顔でナシメを見つめた。
「ナシメ? まさか…… 難升米様ですか?」
「いかにも。吾は魏の卒善中郎将にして弥馬壱国の大夫、難升米である。汝は……あの時壱与様と共におった者か?」
「はい難升米様、吾は修一と申します。連れ達の世話をしてくださり、誠にありがとうございます」
ナシメがにこやかに微笑むと、修一は深々と頭を下げた。
「なんの、六人とも聡明にて、特に一人は漢字を解す。おかげで随分と助かった。……それよりも、彼の者等は汝の預かるところとなるのであろうが、まずは壱与様のお考えを聞かねばならぬな」
「そうですね」
「おい、あの人長老と話しているぞ。オレ達の言葉もわかってここの言葉もわかるって何者なんだろう?」
「だから、ルックスはあり得ないけど、他の状況から考えると、やっぱり修一先生だよ。先生は専門が考古学で古代語にも詳しかったでしょ?」
「うーん、修一先生かあ……」
槍太の発言に尊が答え、比古那が考え込む。
どうやら、修一が誰か? という問題は、理解はできないが消去法で解決できそうだ。というか、すでにタイムスリップしている時点で説明がつかない事態なのだ。
修一が言うように、なにが起きても不思議じゃない。
修一と長老ナシメの会話が終わると、壱与が静かに口を開いた。
「シュウよ、汝の弟子達が此処に来た経緯は後ほど聞くとして、まずは彼らをどうするつもりじゃ?」
修一は一瞬考え込んでから、壱与に向かって答える。
「壱与様、できることなら彼らにも私と同じように、この国で生活させたいと思います。彼らには(現代の)知識があり、きっと弥馬壱国の発展に貢献できるはずです」
「……よかろう。シュウが保証するのであれば、吾も彼らを客人として迎え入れよう」
壱与はゆっくりと頷き、修一は深々と頭を下げた。
「ありがとうございます! それでは早速彼等の住む家、そして何をやってもらうかを考えなければなりません」
修一は胸をなでおろし、満面の笑顔を浮かべた。6人は呆気に取られている。現代で見た修一とは別人のようなハキハキした言動であり、明るく社交的に振る舞っていたからだ。
比古那の恋愛相談を受けてはいたが、それはあくまで人生の先輩としての意見である。プライベートでは修一は決して社交的ではなかった。なにかが、変えたのか?
修一の変化に気づいた6人は、お互いに顔を見合わせた。尊が小声でつぶやく。
「先生、なんか変わってない?」
咲耶も同意するように頷いた。
「うん、なんだかすごく……活き活きしてる」
比古那は考え込むように腕を組んだ。
「タイムスリップして若返っただけじゃなく、性格まで変わったのかな……」
その時、修一が6人の方を向いた。彼らの困惑した表情に気づいたのか、少し柔らかな表情になった。
「みんな、驚いてるだろ? 正直オレも、今でも完璧に納得できている訳じゃないんだが、それでもまず、生きなきゃならない。このハードルは幸いにしてクリアできた。次は、この世界で何ができるかを考えたんだ。そのためには積極的に行動しないといけない」
修一は少し感傷的になっているようにも見えたが、それでも笑顔を浮かべて話し続けた。
「それに……なんとなくだが、ここでは本当の自分でいられるんだ。現代では、考古学者として、教師として、いろんな制約があった。でもここでは違う。俺たちの知識が、この国の未来を変えられるんだ」
美保が恐る恐る聞いた。
「でも……歴史を変えちゃっていいんですか?」
修一は真剣な表情で答えた。
「その心配はオレもした。でも、考えてみてくれ。俺たちがここに来た時点で歴史は変わっている。それに、弥生時代の歴史なんて、どこまで正確なんだ? オレは弥馬壱国と呼んでいるが、邪馬台国の場所すらわかっていないんだぞ? だから歴史を変えるもなにも、変えた歴史が実はオレ達がいた現代につながっているかもしれない。そう考えて心配するのは止めたんだよ」
槍太が不安そうに言った。
「でも、俺たち……何ができるんだろう」
「たくさんあるさ。例えば、農業技術の改良とか、新しい道具の開発とか。それに、基本的な衛生観念を広めるだけでも、多くの命が救えるはずだ。この時代の人達の役に立てるんだ」
千尋が小さな声で言った。
「私……趣味で紡績関連の勉強してたから、少しは役に立てるかも」
修一は嬉しそうに千尋の肩を叩いた。
「そうだ! みんなにはそれぞれ得意分野がある。それを活かせば、きっとこの国を良くできる」
壱与が静かに言葉を挟んだ。
「シュウよ、汝の弟子達にも此の国の言葉を教えねばなるまい」
修一は頷いた。
「はい、壱与様。私が責任を持って教えます」
転生者6名の、新しい挑戦が始まった。
次回 第22話 (仮)『鉄と帆船と大陸の話』
「いや……お前……誰だよ?」
比古那はそう言って後ずさる。目の前には見た事のない自分達と同世代の若者がいるのだ。無精髭を生やし、髪もボサボサだが、若いのは確かだ。
「え? 何言ってんだ、ヒコナ。俺だよ、修一だ」
修一は困惑した表情で比古那に近づく。その声は確かに修一のものだったが、外見は全く違っていた。
「嘘だ! 先生はもっと……もっと……」
咲耶が言葉を詰まらせる。
「……もっと年上だ」
尊が冷静に言い放った。
「あーそれか! それはオレも思う。いや思った! 30歳も若返ればそりゃあ誰だって驚くよな! オレだってそうだったから! うんうん……でもオレは正真正銘中村修一、考古学研究会のサークルの顧問だよ。比古那・尊・槍太・咲耶・美保・千尋……ほら、全員の名前も間違いないだろ?」
修一はもう一度自分の姿形を確かめる様に眺めてから、笑いながら6人の生徒に言った。
6人は顔を見合わせる。
驚きと困惑が入り混じり、誰もすぐには次の言葉を発することができなかった。修一の姿は確かに若返っているが、その言葉遣いと態度は、確かに自分たちが知る中村修一のものだ。
だが、それでも現実を受け入れるのは簡単ではなかった。
「そんなことが……本当にあり得るのか?」
槍太がようやく口を開いた。眉をひそめ、疑念を隠さない。
「信じられないのは当然だよ、槍太。でも、これが現実なんだ。……それに、お前らだって自分達がこの弥生の時代にいる事が、信じられないだろう? 今さらじゃないか。それに……ああもう! 比古那!」
修一はヒコナを呼んで耳元でささやく。
(お前、咲耶とはどうなったんだよ? 秘密で恋愛相談受けたオレとしては、その後の進捗が気になるんだよ!)
(あ! なんでそれを!)
比古那は一瞬、顔を赤くして動揺した。修一のささやきが、あまりに的を射ていたからだ。
(ちょ、ちょっと待ってください! なんであなたがそれを……)
(だから言ってるだろう。そのあなた、つまりオレはお前たちの顧問で、ずっと相談に乗ってきたんだよ。オレが本当に修一じゃなかったら、こんなプライベートな話を知ってるわけないだろう?)
比古那は言葉を詰まらせたが、咲耶に視線を送ると、察したのか、咲耶は戸惑いながらも目をそらしていた。彼女の頬もわずかに赤く染まっている。
「……今まで大変だったろう? ここは少なくとも安心だ。弥馬壱国の首都、方保田東原の宮処だ。女王の壱与とは、まあなんというか時空を共にした仲間だから、危険はないぞ。……ん、比古那、一緒に来たご老人は誰だ?」
比古那は修一の問いに我に返り、ナシメを見た。
「あ、はい。この方は長老ナシメさんです。私たちが弥生時代に来てから、ずっと助けてくれて……」
修一は驚いた顔でナシメを見つめた。
「ナシメ? まさか…… 難升米様ですか?」
「いかにも。吾は魏の卒善中郎将にして弥馬壱国の大夫、難升米である。汝は……あの時壱与様と共におった者か?」
「はい難升米様、吾は修一と申します。連れ達の世話をしてくださり、誠にありがとうございます」
ナシメがにこやかに微笑むと、修一は深々と頭を下げた。
「なんの、六人とも聡明にて、特に一人は漢字を解す。おかげで随分と助かった。……それよりも、彼の者等は汝の預かるところとなるのであろうが、まずは壱与様のお考えを聞かねばならぬな」
「そうですね」
「おい、あの人長老と話しているぞ。オレ達の言葉もわかってここの言葉もわかるって何者なんだろう?」
「だから、ルックスはあり得ないけど、他の状況から考えると、やっぱり修一先生だよ。先生は専門が考古学で古代語にも詳しかったでしょ?」
「うーん、修一先生かあ……」
槍太の発言に尊が答え、比古那が考え込む。
どうやら、修一が誰か? という問題は、理解はできないが消去法で解決できそうだ。というか、すでにタイムスリップしている時点で説明がつかない事態なのだ。
修一が言うように、なにが起きても不思議じゃない。
修一と長老ナシメの会話が終わると、壱与が静かに口を開いた。
「シュウよ、汝の弟子達が此処に来た経緯は後ほど聞くとして、まずは彼らをどうするつもりじゃ?」
修一は一瞬考え込んでから、壱与に向かって答える。
「壱与様、できることなら彼らにも私と同じように、この国で生活させたいと思います。彼らには(現代の)知識があり、きっと弥馬壱国の発展に貢献できるはずです」
「……よかろう。シュウが保証するのであれば、吾も彼らを客人として迎え入れよう」
壱与はゆっくりと頷き、修一は深々と頭を下げた。
「ありがとうございます! それでは早速彼等の住む家、そして何をやってもらうかを考えなければなりません」
修一は胸をなでおろし、満面の笑顔を浮かべた。6人は呆気に取られている。現代で見た修一とは別人のようなハキハキした言動であり、明るく社交的に振る舞っていたからだ。
比古那の恋愛相談を受けてはいたが、それはあくまで人生の先輩としての意見である。プライベートでは修一は決して社交的ではなかった。なにかが、変えたのか?
修一の変化に気づいた6人は、お互いに顔を見合わせた。尊が小声でつぶやく。
「先生、なんか変わってない?」
咲耶も同意するように頷いた。
「うん、なんだかすごく……活き活きしてる」
比古那は考え込むように腕を組んだ。
「タイムスリップして若返っただけじゃなく、性格まで変わったのかな……」
その時、修一が6人の方を向いた。彼らの困惑した表情に気づいたのか、少し柔らかな表情になった。
「みんな、驚いてるだろ? 正直オレも、今でも完璧に納得できている訳じゃないんだが、それでもまず、生きなきゃならない。このハードルは幸いにしてクリアできた。次は、この世界で何ができるかを考えたんだ。そのためには積極的に行動しないといけない」
修一は少し感傷的になっているようにも見えたが、それでも笑顔を浮かべて話し続けた。
「それに……なんとなくだが、ここでは本当の自分でいられるんだ。現代では、考古学者として、教師として、いろんな制約があった。でもここでは違う。俺たちの知識が、この国の未来を変えられるんだ」
美保が恐る恐る聞いた。
「でも……歴史を変えちゃっていいんですか?」
修一は真剣な表情で答えた。
「その心配はオレもした。でも、考えてみてくれ。俺たちがここに来た時点で歴史は変わっている。それに、弥生時代の歴史なんて、どこまで正確なんだ? オレは弥馬壱国と呼んでいるが、邪馬台国の場所すらわかっていないんだぞ? だから歴史を変えるもなにも、変えた歴史が実はオレ達がいた現代につながっているかもしれない。そう考えて心配するのは止めたんだよ」
槍太が不安そうに言った。
「でも、俺たち……何ができるんだろう」
「たくさんあるさ。例えば、農業技術の改良とか、新しい道具の開発とか。それに、基本的な衛生観念を広めるだけでも、多くの命が救えるはずだ。この時代の人達の役に立てるんだ」
千尋が小さな声で言った。
「私……趣味で紡績関連の勉強してたから、少しは役に立てるかも」
修一は嬉しそうに千尋の肩を叩いた。
「そうだ! みんなにはそれぞれ得意分野がある。それを活かせば、きっとこの国を良くできる」
壱与が静かに言葉を挟んだ。
「シュウよ、汝の弟子達にも此の国の言葉を教えねばなるまい」
修一は頷いた。
「はい、壱与様。私が責任を持って教えます」
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