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成長期編

宿と防具屋

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宿に着いた。やっぱり街の人優しい。
「すみません。まだ部屋空いてますか?」
「空いてますよ。お泊まりですか?」
「ええ、そうです。取り敢えず10日泊まろうと。」
「10日ですね。1日1000Mで1万Mです。お部屋は2階の203号室です。」
「分かりました。」
宿の部屋は思ったよりも綺麗だった。
見た感じ、教室の半分くらいの大きさでベッドの他に机と椅子もある。
ベッドは城の物よりかは劣るけど充分ふかふかで使い易い。
日が暮れないうちに防具屋行くか。
確かドワーフの人が作ってるんだっけ?
あ、着いた。
見た目は普通だな。
でも中からカンカン音がする。
多分防具だけじゃなくて武器も作っているんだと思う。
「お邪魔しまーす!」
神眼さん、出番ですよ!
やっぱりフード付きのローブとかいいよな。
[魔術師ローブ…1980M!魔法使い初心者にオススメ‼︎]
安いしこれでいいかな。
「すみません、これ下さい!」
「魔術師ローブだね。1980Mだよ。」
「ハイ」
「お買い上げありがとうございましたー。」



ムシャムシャゴクゴクムシャゴクムシャゴクゴクゴク
僕は今、宿のごはんを食べている。
部屋が売りかと思ってたけど違った。
ごはんだった。
このごはんを作っているのは宿のシェフをしているクフンさん。
クフンさんは元々別の国の兵士だったんだけどある程度お金が溜まった時に夢だった料理人になる為に旅に出たらしい。
基本リクエストした物を出すスタイルで滅茶苦茶お腹が減っていた僕はステーキをたのんだ。
滅茶苦茶美味かった。
しかも僕はステーキだけを頼んだのに余りにも美味しそうに食べるからって付け合わせの物まで出してくれたんだよ。
僕は驚いたよ。
だってお米が出てきたんだもん。
思わずクフンさんに聞いちゃったよ。
どうやらお米は極東の島国で食べられている食材で他にもショウ醤油とかハミ味噌があるらしい。
クフンさんはダイエン商会に行けば買えると教えてくれた。
だから僕は決めた。
お金を集めてお米達を買うと。

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