15 / 16
遊園地デート①
しおりを挟む
遊園地デート当日。
一之瀬さんの希望で先に部屋を出た私は、待ち合わせ場所である駅前に着くと、一之瀬さんがやってくるのを待っていた。
昨日までは大丈夫だったのだけど、いざ当日こうして待ち合わせをするとすごく緊張するもので。
これから一之瀬さんとデートするんだ。と考えると、ますます緊張してしまって。
でも、今日は一之瀬さんに日頃の感謝も込めて楽しんでもらいたいし。
一之瀬さんが来た時、緊張したままだと会話もできなさそうで。
このままじゃいけないと思った私。
一旦気持ちを落ち着けるために深呼吸をすると、いつも通りとはいかないけど少し落ち着いてくる。
すると「お姉さーん!お待たせー!」と一之瀬さんがやってくる。
さて、そんな一之瀬さんなんだけど。
白を基調とした春物のワンピースに肩掛けのバッグ。
そして、家事をする時だけしかしないポニーテールにしていて。
いつも一之瀬さんのことはかわいいと思っていたけど。
今日はさらにかわいくて。
なんだかすごくこの気持ちを伝えたくなって。
だから「かわいい…。」と口に出して。
「え…?え!?ほ、ほんと!?」と驚く一之瀬さんに「うん!すごくかわいいよ!」と、普段じゃ恥ずかしがって絶対ちゃんと言えないことを言えて。
「えへへー。嬉しいなぁ。お姉さんにかわいいって言ってもらえたぁ。」と照れながら喜んでくれている一之瀬さんもすごくかわいくて。
私もニコニコしていると「お姉さんもすっごーくかわいいよっ!」と抱きつく一之瀬さん。
私はいつも通りの格好だし、一之瀬さんみたいにかわいい訳ではないけど。
でも、一之瀬さんに褒めてもらえるのは嬉しいな。
なんて考えると「ありがと!そう言ってもらえると嬉しいな!」とニコニコしていた。
すると、周りの歩いていた人達が、あらあら。うふふ。いいわねぇ。などと微笑んでいて。
そこで恥ずかしさが戻ってきた私は「そ、それじゃあ行こっか。」と顔を赤くしながら一之瀬さんに言って、遊園地へと電車で向かうことにした。
それから、電車の中での会話。
「ねーねー。お姉さんって遊園地に最後に行ったのっていつー?」と一之瀬さんが私に質問する。
「えーと。高校3年生の時に行ったのが最後だったかな。」と答えると「それってもしかして…デート?」とさらに質問する一之瀬さん。
そんな質問に「ち、ちがうから!友達と!」と焦る私。
「えー?ほんとかなー?」とイタズラっぽく言う一之瀬さん。
「ほ、ほんとだから!そもそも私デートしたことないし!そんな相手もいなかったし!」と悲しい過去を暴露することになる私。
「えー!わたしといっぱいデートしたじゃん!」とプンプンしている一之瀬さん。
それは一之瀬さんがそう言ってるだけで、私はそう思ってなくて。
「と、とにかく!デートするのは今日が初めてで…。」と言うと、なんだかまた緊張してきてしまう私。
「そっかー。えへへ。わたしが初めてなんだー。」と嬉しそうな一之瀬さん。
そこから何も言えなくなってしまう私だったのだけど。
一之瀬さんが「ねー!見て見て!」と後ろの方を指差す。
私もそちらを見てみると窓の外に遊園地が見えてきて。
ちょっとワクワクしてきている私。
すると一之瀬さんが「お姉さん!いっぱい楽しんじゃおうね!」と笑顔で言って。
その笑顔を見ると、なんだか緊張も和らいできて。
「うん。楽しもう!」と私もワクワクしながら返事をする。
そして、電車を降りると一之瀬さんは自分の右手と私の左手を繋ぐ。
まだ、そこまでならよかったのだけど。
一之瀬さんはさらに指と指を交互に絡ませて。
いわゆる恋人繋ぎになり。
「へ!?い、一之瀬さん!?」と動揺する私。
「デートだもん!今日はずっとこのままだよ!」と笑顔の一之瀬さんにドキッとしながら遊園地デートが始まることとなった。
一之瀬さんの希望で先に部屋を出た私は、待ち合わせ場所である駅前に着くと、一之瀬さんがやってくるのを待っていた。
昨日までは大丈夫だったのだけど、いざ当日こうして待ち合わせをするとすごく緊張するもので。
これから一之瀬さんとデートするんだ。と考えると、ますます緊張してしまって。
でも、今日は一之瀬さんに日頃の感謝も込めて楽しんでもらいたいし。
一之瀬さんが来た時、緊張したままだと会話もできなさそうで。
このままじゃいけないと思った私。
一旦気持ちを落ち着けるために深呼吸をすると、いつも通りとはいかないけど少し落ち着いてくる。
すると「お姉さーん!お待たせー!」と一之瀬さんがやってくる。
さて、そんな一之瀬さんなんだけど。
白を基調とした春物のワンピースに肩掛けのバッグ。
そして、家事をする時だけしかしないポニーテールにしていて。
いつも一之瀬さんのことはかわいいと思っていたけど。
今日はさらにかわいくて。
なんだかすごくこの気持ちを伝えたくなって。
だから「かわいい…。」と口に出して。
「え…?え!?ほ、ほんと!?」と驚く一之瀬さんに「うん!すごくかわいいよ!」と、普段じゃ恥ずかしがって絶対ちゃんと言えないことを言えて。
「えへへー。嬉しいなぁ。お姉さんにかわいいって言ってもらえたぁ。」と照れながら喜んでくれている一之瀬さんもすごくかわいくて。
私もニコニコしていると「お姉さんもすっごーくかわいいよっ!」と抱きつく一之瀬さん。
私はいつも通りの格好だし、一之瀬さんみたいにかわいい訳ではないけど。
でも、一之瀬さんに褒めてもらえるのは嬉しいな。
なんて考えると「ありがと!そう言ってもらえると嬉しいな!」とニコニコしていた。
すると、周りの歩いていた人達が、あらあら。うふふ。いいわねぇ。などと微笑んでいて。
そこで恥ずかしさが戻ってきた私は「そ、それじゃあ行こっか。」と顔を赤くしながら一之瀬さんに言って、遊園地へと電車で向かうことにした。
それから、電車の中での会話。
「ねーねー。お姉さんって遊園地に最後に行ったのっていつー?」と一之瀬さんが私に質問する。
「えーと。高校3年生の時に行ったのが最後だったかな。」と答えると「それってもしかして…デート?」とさらに質問する一之瀬さん。
そんな質問に「ち、ちがうから!友達と!」と焦る私。
「えー?ほんとかなー?」とイタズラっぽく言う一之瀬さん。
「ほ、ほんとだから!そもそも私デートしたことないし!そんな相手もいなかったし!」と悲しい過去を暴露することになる私。
「えー!わたしといっぱいデートしたじゃん!」とプンプンしている一之瀬さん。
それは一之瀬さんがそう言ってるだけで、私はそう思ってなくて。
「と、とにかく!デートするのは今日が初めてで…。」と言うと、なんだかまた緊張してきてしまう私。
「そっかー。えへへ。わたしが初めてなんだー。」と嬉しそうな一之瀬さん。
そこから何も言えなくなってしまう私だったのだけど。
一之瀬さんが「ねー!見て見て!」と後ろの方を指差す。
私もそちらを見てみると窓の外に遊園地が見えてきて。
ちょっとワクワクしてきている私。
すると一之瀬さんが「お姉さん!いっぱい楽しんじゃおうね!」と笑顔で言って。
その笑顔を見ると、なんだか緊張も和らいできて。
「うん。楽しもう!」と私もワクワクしながら返事をする。
そして、電車を降りると一之瀬さんは自分の右手と私の左手を繋ぐ。
まだ、そこまでならよかったのだけど。
一之瀬さんはさらに指と指を交互に絡ませて。
いわゆる恋人繋ぎになり。
「へ!?い、一之瀬さん!?」と動揺する私。
「デートだもん!今日はずっとこのままだよ!」と笑顔の一之瀬さんにドキッとしながら遊園地デートが始まることとなった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
ダメな君のそばには私
蓮水千夜
恋愛
ダメ男より私と付き合えばいいじゃない!
友人はダメ男ばかり引き寄せるダメ男ホイホイだった!?
職場の同僚で友人の陽奈と一緒にカフェに来ていた雪乃は、恋愛経験ゼロなのに何故か恋愛相談を持ちかけられて──!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる