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2章
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魔王様が目を覚ました時は既に夕暮れだった。
前日から始まった運動は朝方近くまで続き、そのまま意識を失うように寝てしまった。
「最悪です」
魔王様は眉を寄せ、隣で晴れ晴れとした笑顔を浮かべている天帝を睨んだ。
「やっぱり直接レイリンに着てもらって良かった」
何が良かったのか魔王様は考えたくもなかった。ベッドの下に放り出されたドレスを見て、忌々しく感じた。
「より本番に近い想像が捗るね」
夢心地な天帝は、魔王様の首元に顔を寄せて匂いを嗅いでいる。
この天帝に効く薬があったら是非飲ませたいと魔王様は嘆いた。
「それは想像ではありません、妄想です」
「何故?結婚式は挙げたくない?」
天帝は魔王様の紅玉を覗きながら訊ねた。
確かに魔王様にとって目の前の天帝は恋焦がれた存在だった。今更嫌だと言うつもりもなかった。
「ランシュエがドレスを着ますか?」
「レイリンがコインで勝ったらね」
絶望的な条件で、もしその時があるのならば衣装は自分で用意しようと思った。
2人は着替えて酒場に来ていた。
天帝はそのまま魔王城へ帰ろう言ったが、魔王様は当初の目的を忘れてはいなかった。
酒場の中は賑わっており、殆どのテーブルやカウンターが埋まっていた。空いているテーブル席へ魔王様が座ると、右隣に天帝も座った。
「隣ですか?」
「隣がいいな」
天帝は微笑んで魔王様の手を右手を握った。魔王様は別段気にとめず、店員を呼び止め、軽い食事と酒を頼んだ。
「この地方は鳥料理が美味しいよ」
天帝が選んだのは鳥肉の漬け焼きで、鳥を香辛料とハーブと果実酒に1日漬けて、オーブンでじっくり焼いた物だった。他には、魔王様の好きな焼き豆も頼んだ。
「人間界を簡単に消し飛ばず天帝が、人間界のものを嗜むなんて、理解に苦しみます」
魔王様としては人間界の発展は喜ばしいとさえ思っている。美味しい料理を食べることは魔王様にとって2番目の楽しみだった。
魔王様は天帝にをじっと見つめながら、何を考えているのか探ろうとした。
「たまたま天界でも話題に上がっていたんだよ。人間界の信仰についてね」
そんなタイミングの良い話なのだろうかと魔王様は怪しく思ったが、頭痛がするために考えるのを止めた。
少し離れたところで、驚く声がした。
「本当か?」
「嘘をついてどうする!この街出身の勇者様が、大陸最強を決める大会で優勝したそうだ!さっき、帰ってきた一団が言っていたのを聞いたんだ!」
「俺も聞いたぞ!まさに武神の如き強さだったらしい!」
魔王様は彼らの言葉に耳を立てた。大陸最強?それはどこの誰だ?帰ってきているとはここにいるのか?天帝狂信集団なんかよりも、よほど興味が惹かれる内容だ。
魔王様の目が輝くのを見て、天帝は僅かに笑ってしまった。
「探しに行ってみる?」
「いいえ、それよりも……」
それでも魔王様は狂信者集団の情報を集めるのを優先してしまった。タイミングよく運ばれてきた焼き豆を突きながら魔王様はため息をついた。
「レイリンは焼き豆好きだよね」
「酒のつまみに丁度いいんです。それに簡単で、昔からよく食べているので」
天帝は魔王様の昔話を聞いた事がなかった。これは聞けるタイミングかと、緊張した面持ちでどう尋ねようか考えた。
「私の昔話を聞こうとしていますか?もれなくリタの話も付いてきますが、どうしますか?」
そう先に魔王様に手を打たれてしまった。
リタの話と言われ、天帝の表情が歪む。魔王様の口から他人の名前が出る事を良しとしていないようだった。
何も言わない天帝に、魔王様は話しだした。
「リタは血に特化した魔族ですが……」
「リタの話は聞きたくない」
天帝は首を左右に降って魔王様の話を遮った。
魔王様は天帝の煙たがる態度を面白く思ったが、機嫌を損ねたら厄介なのですぐに止めた。
「そんなにリタが嫌いですか?」
魔王様にとって家族のような存在で、恋愛の感情は一切ない。2人が敵対する必要はないと思っている。
「嫌いというより、邪魔かな。レイリンの隣は私だけでいい」
本当は嫌いなのに、自分に遠慮して言い回しを変えた事を魔王様は理解出来た。
魔王様は微笑んで、右手を掴んでいる天帝の手に、反対の手も重ねた。
「ランシュエにも可愛いところがありますね」
「可愛い?」
少し驚いたように、天帝は繰り返した。
可愛いという形容の仕方をされるとは、天帝は自身の記憶では一度もなかった。
「可愛いは、お嫌いですか?」
「そんなことはない。レイリンからの情愛ならどんな形でも嬉しい」
曲がることの無い黄金色の目線に、魔王様は照れ臭くなってしまった。しかしここは酒場で、いつの間にか自分達の世界に入っていたことに気づいて恥ずかしくなった。
魔王様は右手の拳を自分の口元に当てて咳を2、3回した。
「この話は別の時にしましょう。話を聞かないと」
丁度そこへ、鳥肉の漬け焼きを持って男性店員が近づいてくる。魔王様はいくらかの紙幣を机に置いた。
「すみません、最近この辺りで大きな騒ぎとか、集会が行われたという話はありませんか?」
「騒ぎなんて酒場では毎日ですよ!ただ大人数の集会なら、数日前に街中のどこかで聞いたような……どこだったかなぁ」
店員は眉を寄せながら思い出すように言うと、机の紙幣をさっと懐へ忍ばせた。
魔王様は追加で紙幣を置いた。
「ああ、そうそう……昨日、この店の外で10人前後の集団が怒鳴り合ってたよ。確か、反天界軍とか言ってたな」
予想していた名前とは別の集団が出てきて、魔王様は少なからず驚いた。反天界軍とはわかりやすい名前がついている。天界に対して不満や疑念を抱いている集団だろう。だが、あの天雷を見たらそういった集団が出るのも当然だった。
魔王様は隣にいる天帝に目を向けた。
「面白い人たちもいるね」
何でもないように笑い、我関せずな天帝に魔王様は溜息を漏らした。
「ありがとうございました」
「大したことじゃないよ」
店員は紙幣を掴んで笑いながら、他の客のところへ歩いて行った。
「思っていた人たちではありませんでしたが、これはこれで面白い情報ですね」
何か騒ぎがあると聞けば、魔王様は先頭を切って駆けつけてしまう。それに、店の前でそう言った騒ぎがあったのならば、客に話を聞いても何か情報が得られそうだ。
魔王様は上機嫌で運ばれてきた鶏肉を皿からよそって、一口食べた。
「美味しいですね」
「でしょ?」
魔王様は美味しそうに続きを食べ、天帝はそんな魔王様の様子を見ているだけだった。
「食べないのですか?」
「食べさせてくれるの?」
なるほどそれを待っていたのかと、魔王様は天帝をじっと見つめて、どうしようか考えた。
「仕方ありませんね」
と声を漏らして、ナイフで切った鶏肉をフォークで刺して、天帝の口元へ差し出した。
まさか自分の要望が通るとは思っておらず、一瞬頭が追いつかなかったが、直ぐにその鶏肉を口に含んだ。
「美味しい」
魔王様は、天帝の唖然とした表情が見れて嬉しそうに微笑んだ。
「良いものが見れました」
「それは良かった」
天帝としても悪い気はしなかった。
2人は周りを気にする事なく、戯れ合いながら食事を進めた。
皿の上が綺麗になると、魔王様は「情報収集を始めよう」と言って、酒瓶とグラスを持ち別の賑わっている机へ向かおうとした。
天帝は魔王様の考えが分かったのか止めようとする。
「レイリン、止めておこう」
「何故ですか?」
魔王様が酔っ払いに絡まれるなんて、天帝にとって望ましいわけがなかった。
「私が聞いてくるから」
「大丈夫ですよ」
安心してくださいと、魔王様は微笑んだ。
この大丈夫は全く信用できないと天帝は頭を抱えてしまった。
前日から始まった運動は朝方近くまで続き、そのまま意識を失うように寝てしまった。
「最悪です」
魔王様は眉を寄せ、隣で晴れ晴れとした笑顔を浮かべている天帝を睨んだ。
「やっぱり直接レイリンに着てもらって良かった」
何が良かったのか魔王様は考えたくもなかった。ベッドの下に放り出されたドレスを見て、忌々しく感じた。
「より本番に近い想像が捗るね」
夢心地な天帝は、魔王様の首元に顔を寄せて匂いを嗅いでいる。
この天帝に効く薬があったら是非飲ませたいと魔王様は嘆いた。
「それは想像ではありません、妄想です」
「何故?結婚式は挙げたくない?」
天帝は魔王様の紅玉を覗きながら訊ねた。
確かに魔王様にとって目の前の天帝は恋焦がれた存在だった。今更嫌だと言うつもりもなかった。
「ランシュエがドレスを着ますか?」
「レイリンがコインで勝ったらね」
絶望的な条件で、もしその時があるのならば衣装は自分で用意しようと思った。
2人は着替えて酒場に来ていた。
天帝はそのまま魔王城へ帰ろう言ったが、魔王様は当初の目的を忘れてはいなかった。
酒場の中は賑わっており、殆どのテーブルやカウンターが埋まっていた。空いているテーブル席へ魔王様が座ると、右隣に天帝も座った。
「隣ですか?」
「隣がいいな」
天帝は微笑んで魔王様の手を右手を握った。魔王様は別段気にとめず、店員を呼び止め、軽い食事と酒を頼んだ。
「この地方は鳥料理が美味しいよ」
天帝が選んだのは鳥肉の漬け焼きで、鳥を香辛料とハーブと果実酒に1日漬けて、オーブンでじっくり焼いた物だった。他には、魔王様の好きな焼き豆も頼んだ。
「人間界を簡単に消し飛ばず天帝が、人間界のものを嗜むなんて、理解に苦しみます」
魔王様としては人間界の発展は喜ばしいとさえ思っている。美味しい料理を食べることは魔王様にとって2番目の楽しみだった。
魔王様は天帝にをじっと見つめながら、何を考えているのか探ろうとした。
「たまたま天界でも話題に上がっていたんだよ。人間界の信仰についてね」
そんなタイミングの良い話なのだろうかと魔王様は怪しく思ったが、頭痛がするために考えるのを止めた。
少し離れたところで、驚く声がした。
「本当か?」
「嘘をついてどうする!この街出身の勇者様が、大陸最強を決める大会で優勝したそうだ!さっき、帰ってきた一団が言っていたのを聞いたんだ!」
「俺も聞いたぞ!まさに武神の如き強さだったらしい!」
魔王様は彼らの言葉に耳を立てた。大陸最強?それはどこの誰だ?帰ってきているとはここにいるのか?天帝狂信集団なんかよりも、よほど興味が惹かれる内容だ。
魔王様の目が輝くのを見て、天帝は僅かに笑ってしまった。
「探しに行ってみる?」
「いいえ、それよりも……」
それでも魔王様は狂信者集団の情報を集めるのを優先してしまった。タイミングよく運ばれてきた焼き豆を突きながら魔王様はため息をついた。
「レイリンは焼き豆好きだよね」
「酒のつまみに丁度いいんです。それに簡単で、昔からよく食べているので」
天帝は魔王様の昔話を聞いた事がなかった。これは聞けるタイミングかと、緊張した面持ちでどう尋ねようか考えた。
「私の昔話を聞こうとしていますか?もれなくリタの話も付いてきますが、どうしますか?」
そう先に魔王様に手を打たれてしまった。
リタの話と言われ、天帝の表情が歪む。魔王様の口から他人の名前が出る事を良しとしていないようだった。
何も言わない天帝に、魔王様は話しだした。
「リタは血に特化した魔族ですが……」
「リタの話は聞きたくない」
天帝は首を左右に降って魔王様の話を遮った。
魔王様は天帝の煙たがる態度を面白く思ったが、機嫌を損ねたら厄介なのですぐに止めた。
「そんなにリタが嫌いですか?」
魔王様にとって家族のような存在で、恋愛の感情は一切ない。2人が敵対する必要はないと思っている。
「嫌いというより、邪魔かな。レイリンの隣は私だけでいい」
本当は嫌いなのに、自分に遠慮して言い回しを変えた事を魔王様は理解出来た。
魔王様は微笑んで、右手を掴んでいる天帝の手に、反対の手も重ねた。
「ランシュエにも可愛いところがありますね」
「可愛い?」
少し驚いたように、天帝は繰り返した。
可愛いという形容の仕方をされるとは、天帝は自身の記憶では一度もなかった。
「可愛いは、お嫌いですか?」
「そんなことはない。レイリンからの情愛ならどんな形でも嬉しい」
曲がることの無い黄金色の目線に、魔王様は照れ臭くなってしまった。しかしここは酒場で、いつの間にか自分達の世界に入っていたことに気づいて恥ずかしくなった。
魔王様は右手の拳を自分の口元に当てて咳を2、3回した。
「この話は別の時にしましょう。話を聞かないと」
丁度そこへ、鳥肉の漬け焼きを持って男性店員が近づいてくる。魔王様はいくらかの紙幣を机に置いた。
「すみません、最近この辺りで大きな騒ぎとか、集会が行われたという話はありませんか?」
「騒ぎなんて酒場では毎日ですよ!ただ大人数の集会なら、数日前に街中のどこかで聞いたような……どこだったかなぁ」
店員は眉を寄せながら思い出すように言うと、机の紙幣をさっと懐へ忍ばせた。
魔王様は追加で紙幣を置いた。
「ああ、そうそう……昨日、この店の外で10人前後の集団が怒鳴り合ってたよ。確か、反天界軍とか言ってたな」
予想していた名前とは別の集団が出てきて、魔王様は少なからず驚いた。反天界軍とはわかりやすい名前がついている。天界に対して不満や疑念を抱いている集団だろう。だが、あの天雷を見たらそういった集団が出るのも当然だった。
魔王様は隣にいる天帝に目を向けた。
「面白い人たちもいるね」
何でもないように笑い、我関せずな天帝に魔王様は溜息を漏らした。
「ありがとうございました」
「大したことじゃないよ」
店員は紙幣を掴んで笑いながら、他の客のところへ歩いて行った。
「思っていた人たちではありませんでしたが、これはこれで面白い情報ですね」
何か騒ぎがあると聞けば、魔王様は先頭を切って駆けつけてしまう。それに、店の前でそう言った騒ぎがあったのならば、客に話を聞いても何か情報が得られそうだ。
魔王様は上機嫌で運ばれてきた鶏肉を皿からよそって、一口食べた。
「美味しいですね」
「でしょ?」
魔王様は美味しそうに続きを食べ、天帝はそんな魔王様の様子を見ているだけだった。
「食べないのですか?」
「食べさせてくれるの?」
なるほどそれを待っていたのかと、魔王様は天帝をじっと見つめて、どうしようか考えた。
「仕方ありませんね」
と声を漏らして、ナイフで切った鶏肉をフォークで刺して、天帝の口元へ差し出した。
まさか自分の要望が通るとは思っておらず、一瞬頭が追いつかなかったが、直ぐにその鶏肉を口に含んだ。
「美味しい」
魔王様は、天帝の唖然とした表情が見れて嬉しそうに微笑んだ。
「良いものが見れました」
「それは良かった」
天帝としても悪い気はしなかった。
2人は周りを気にする事なく、戯れ合いながら食事を進めた。
皿の上が綺麗になると、魔王様は「情報収集を始めよう」と言って、酒瓶とグラスを持ち別の賑わっている机へ向かおうとした。
天帝は魔王様の考えが分かったのか止めようとする。
「レイリン、止めておこう」
「何故ですか?」
魔王様が酔っ払いに絡まれるなんて、天帝にとって望ましいわけがなかった。
「私が聞いてくるから」
「大丈夫ですよ」
安心してくださいと、魔王様は微笑んだ。
この大丈夫は全く信用できないと天帝は頭を抱えてしまった。
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