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2章
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魔王様と天帝が和解して以来、天帝はたまに魔王様のところへ訪れるようになっていた。
「意外です」
「何がですか?」
リタはあの天帝なら毎日でも魔王城に入り浸ると思っていた。特に来ない理由などないだろうと。
「もっと頻繁に訪れると思っていました」
リタのこの言い方に、魔王様も天帝の話だと気づいた。魔王様は魔王城の広間でゆったりと椅子にかけて呆けていた。
「どうでしょうか。天帝は忙しいのかもしれませんね」
一度、魔王様はこの話を天帝にして「寂しいの?」と言われた事があるので、2度とその話はしないように心に決めていた。
魔王様は相変わらずで、たまに訪れる挑戦者と遊び、街へ繰り出して飲んで食べを繰り返していた。
つまるところ暇だった。
魔王様の顔が突如パッと明るくなった。
「天界に乗り込んでみます」
何を言い出すかと思えば、この言葉はリタにとっては非常にトラウマであったが、それを魔王様は気づいていなかった。
「会いに行くんですか?」
「いいえ、偵察です」
リタは「何のために」と言いたかったが、これはただの口実で、天帝に会いたいだけだろうと思い、言葉に出さなかった。
「大丈夫です、少し見てくるだけなので」
そう言うと魔王様は、手をひらひら振りながらコツコツと歩いて出て行ってしまった。
残されたリタはため息をついて、素直ではない魔王様が無事に帰ってくることを祈った。
天界の結界を魔王様は素通りし、辺りを見回した。
何度も天界に来ていたが、ゆっくり訪問したことは無かった。初めに訪問した時に大きく響き鳴った鐘は、中央にある広場の大きな塔の頂上に付いていた。
その中央の広場から4方位にそれぞれ進むと大きな白い建造物が建っており、天帝の宮殿はそれとは別に離れたところの高台にあった。
せわしなく歩き回る神官たちの姿が見え、魔王様は建物の陰に隠れた。
「南の被害状況は?東は大方修繕が出来ているが、まだ人手が必要だ」
「南もおおよそ修繕が完了した」
何かが起きた後なのか、神官たちの声は強張っていた。
天帝の宮殿へ移動すると、いつ来ても誰の気配もなかったその場所には、数人の神官たちが集まっており、揉めている様子だった。
軽口を叩いたつもりだったが、本当にこんなに忙しいとは思いもよらなかった。
最近起きたその原因となる出来事を考えると、すぐに1つのことが思い浮かんだ。
あの雨のように降った雷だ。
あのような天変地異が起きたら、人間界への被害なんて考えたくもない。魔族はそれほど弱くもないし、各層の主が勝手に魔力で対処しているが、人間の存在はか弱かった。それ故に神官が介入しているのだろう。
天帝自ら撒いた種ではあったが、魔王様も当事者として決まりが悪かった。邪魔だてをしては悪いと帰ろうとしたが、天帝が普段どのように他人と接しているのか興味が湧いた。
魔王城ではリタに対して冷たく、もはや空気のような扱いをしていることを魔王様も知っていた。
魔王様は楽しくなってしまい、付近の建物に入ると、勝手に部屋を漁り、神官の服を探した。
服を見つけて着替えると、自分の服に手を翳して小さく変化させ、ポケットにしまった。
そばにあった姿見で襟を整える。
「なかなか似合っていますね」
楽しそうな魔王様は、衣服と一緒に掛けてあった結び紐で、自身の髪を結い上げた。
神官達には位があり、衣服に装飾が多く施された神官の後を、10人ほどの神官が付き添っていた。
この人は少し位が高そうだ、そう思って魔王様はその列にさりげなく混ざった。
丁度その集団は天帝の宮殿へ向かっているようだった。
「ジークサイス様、主の所へ行ってどう話をされるのですか?」
ジークサイスというのはこの先頭を歩いている位の高そうな神官のことだろう。ジークサイスの右側に仕えている神官が恐縮そうに言った。
「心配する必要はない。この度の天帝の神意を伺うだけだ」
話からすると、魔王様の予想は合っているようだった。このまま天帝の所へ行ける、そう思い気配を極力消して後に続いた。
「いいか、我々が主より受けた生を忘れるな。決して失礼のないようにしろ」
ジークサイスは宮殿の大きな扉の前に付くと、そう付添の者達に一言断った。何とも大袈裟な物言いだ。
左右に控えていた2人が扉を大きく開き、一団は宮殿へと足を踏み入れる。魔王様も隊を乱さずに自然に入った。
ピリピリとした緊張感が肌に伝わり、前を歩く神官達の息を飲む音が聞こえた気がした。
中央部まで歩くと、一団は膝を付いて頭を垂れた。魔王様も遅れることなく跪いた。
「主よ、この度の所存について拝聴致したく参りました」
この窮屈さに、魔王様は今にも喉が詰まりそうだった。だがあの雷はどういうことかと聞かれた時に、どう誤魔化すのか興味のある話だった。
魔王様は上がりそうになる頬を我慢していた。
周りの神官はみな頭を下げたままだったが、魔王様は気になってしまい少しだけ目を天帝へと向けた。
金色の虹彩はしっかりと魔王様を捉えており、元よりバレていた。見るべきではなかったと、すぐにまた目線を下げた。
天帝は抑揚のない声で、明後日の方向を見ながら答えた。
「人間の発展を防ぐために、100年に1度天雷を落とすという話だったはずだ。近ごろその天雷が大して有効的に働いていなかったから、少しだけ手を加えた」
「ですが、突然であった為被害も尋常ではなく……」
「死人が出た?」
「いえ!そのようなことはございませんが」
どうやらあの雷は人への危害はほとんどないようだった。これには魔王様も少し安心した。
だが、人への被害が無ければ良いという話でもないだろう。
この天帝はそのようなことには興味がなかった。
「いい、下がって」
と右手を振れば、神官たちは何があろうと下がらなければならない。
「失礼致しました!」
神官ジークサイスに続いて他の神官も声を出し、ジークサイスを先頭に、順に宮殿から去っていった。
結局彼らは何のために来たのか。何の成果も得られていないではないか?
魔王様は最後尾だった為、追わずにその場にとどまった。
「レイリンは私の後宮にでも入りに来たの?」
今しがたの雰囲気とは全く異なる、柔らかい声が響いた。天帝は少し微笑みながら、じっと魔王様を見つめていた。
「それは私専用の宮殿ですか?」
「当然」
「ここよりも立派でしたら、少し考えましょう」
魔王様はゆっくりと天帝の椅子へと近づいていった。
前回ここへ来たときはこの椅子の主人が居なかったなと、魔王様が呆けていると、天帝の顔が目の前にまで迫っていた。
「どうしたの?」
「いえ……」
何を考えていたのか訊かれるのも面倒に思い、魔王様は自ら口を重ねた。天帝は口を割って舌先を伸ばし、舌を絡めて、熟れて美味しそうな唇を吸った。
「まさか神官の格好をして来るとは思わなかった。白も似合う。でも……その服は誰の?」
天帝の顔は微笑んだままだったが、先ほどまでの柔らかい空気から豹変していた。
これは地雷を踏んだと、魔王様は直ぐに理解し、天帝の機嫌を取る何かを考える必要があると思った。
「ここに入る為です!深い意味はありません!着替えも持っています。服は直して寝室で待っていますから、仕事が終わったらゆっくり話でもしましょう」
そう言葉を叫び放って、魔王様は直ぐに広間から廊下へ出て行ってしまった。
天帝は走り去る魔王様の揺れる髪を眺めて少しだけ微笑むが、直ぐに表情が消えた。
彼は魔王様の身体に別の人の衣服が触れているのも、匂いが移るのも許せなかった。
「答えていない……」
天帝の機嫌は一切良くなっておらず、宮殿の扉が開かない様に神力を込めると、自分も寝室へ向かった。
結果、魔王様は仕事の邪魔をすることとなった。
2時間後ベッドの上には髪の乱れた2人が一糸纏わず横たわっていた。
「私は、ランシュエの仕事の邪魔をしたくて来たわけでは無かったのに……」
魔王様は怠そうに呟いた。
「さっきも言っていたね、仕事って?」
天帝は魔王様の髪で遊びながら訊いた。
人間界の被害を神官が修繕していると聞き、天帝も何かしらの作業をしているのだろうと、魔王様は話した。
「代わりと言っては何ですが、私に手伝えることはありますか?」
「いいや、レイリンは何もしないで。責任に感じることも、首を突っ込む必要もない」
魔王様は何か言いたげだったが、天帝に何を言っても無駄であると理解していた。
「レイリンの仕事は、私の後宮にしかない」
楽しそうに天帝が笑うと、魔王様は顔を赤く染めて右手の拳をその顔目がけて放ったが、当然撃ち損じるのであった。
「意外です」
「何がですか?」
リタはあの天帝なら毎日でも魔王城に入り浸ると思っていた。特に来ない理由などないだろうと。
「もっと頻繁に訪れると思っていました」
リタのこの言い方に、魔王様も天帝の話だと気づいた。魔王様は魔王城の広間でゆったりと椅子にかけて呆けていた。
「どうでしょうか。天帝は忙しいのかもしれませんね」
一度、魔王様はこの話を天帝にして「寂しいの?」と言われた事があるので、2度とその話はしないように心に決めていた。
魔王様は相変わらずで、たまに訪れる挑戦者と遊び、街へ繰り出して飲んで食べを繰り返していた。
つまるところ暇だった。
魔王様の顔が突如パッと明るくなった。
「天界に乗り込んでみます」
何を言い出すかと思えば、この言葉はリタにとっては非常にトラウマであったが、それを魔王様は気づいていなかった。
「会いに行くんですか?」
「いいえ、偵察です」
リタは「何のために」と言いたかったが、これはただの口実で、天帝に会いたいだけだろうと思い、言葉に出さなかった。
「大丈夫です、少し見てくるだけなので」
そう言うと魔王様は、手をひらひら振りながらコツコツと歩いて出て行ってしまった。
残されたリタはため息をついて、素直ではない魔王様が無事に帰ってくることを祈った。
天界の結界を魔王様は素通りし、辺りを見回した。
何度も天界に来ていたが、ゆっくり訪問したことは無かった。初めに訪問した時に大きく響き鳴った鐘は、中央にある広場の大きな塔の頂上に付いていた。
その中央の広場から4方位にそれぞれ進むと大きな白い建造物が建っており、天帝の宮殿はそれとは別に離れたところの高台にあった。
せわしなく歩き回る神官たちの姿が見え、魔王様は建物の陰に隠れた。
「南の被害状況は?東は大方修繕が出来ているが、まだ人手が必要だ」
「南もおおよそ修繕が完了した」
何かが起きた後なのか、神官たちの声は強張っていた。
天帝の宮殿へ移動すると、いつ来ても誰の気配もなかったその場所には、数人の神官たちが集まっており、揉めている様子だった。
軽口を叩いたつもりだったが、本当にこんなに忙しいとは思いもよらなかった。
最近起きたその原因となる出来事を考えると、すぐに1つのことが思い浮かんだ。
あの雨のように降った雷だ。
あのような天変地異が起きたら、人間界への被害なんて考えたくもない。魔族はそれほど弱くもないし、各層の主が勝手に魔力で対処しているが、人間の存在はか弱かった。それ故に神官が介入しているのだろう。
天帝自ら撒いた種ではあったが、魔王様も当事者として決まりが悪かった。邪魔だてをしては悪いと帰ろうとしたが、天帝が普段どのように他人と接しているのか興味が湧いた。
魔王城ではリタに対して冷たく、もはや空気のような扱いをしていることを魔王様も知っていた。
魔王様は楽しくなってしまい、付近の建物に入ると、勝手に部屋を漁り、神官の服を探した。
服を見つけて着替えると、自分の服に手を翳して小さく変化させ、ポケットにしまった。
そばにあった姿見で襟を整える。
「なかなか似合っていますね」
楽しそうな魔王様は、衣服と一緒に掛けてあった結び紐で、自身の髪を結い上げた。
神官達には位があり、衣服に装飾が多く施された神官の後を、10人ほどの神官が付き添っていた。
この人は少し位が高そうだ、そう思って魔王様はその列にさりげなく混ざった。
丁度その集団は天帝の宮殿へ向かっているようだった。
「ジークサイス様、主の所へ行ってどう話をされるのですか?」
ジークサイスというのはこの先頭を歩いている位の高そうな神官のことだろう。ジークサイスの右側に仕えている神官が恐縮そうに言った。
「心配する必要はない。この度の天帝の神意を伺うだけだ」
話からすると、魔王様の予想は合っているようだった。このまま天帝の所へ行ける、そう思い気配を極力消して後に続いた。
「いいか、我々が主より受けた生を忘れるな。決して失礼のないようにしろ」
ジークサイスは宮殿の大きな扉の前に付くと、そう付添の者達に一言断った。何とも大袈裟な物言いだ。
左右に控えていた2人が扉を大きく開き、一団は宮殿へと足を踏み入れる。魔王様も隊を乱さずに自然に入った。
ピリピリとした緊張感が肌に伝わり、前を歩く神官達の息を飲む音が聞こえた気がした。
中央部まで歩くと、一団は膝を付いて頭を垂れた。魔王様も遅れることなく跪いた。
「主よ、この度の所存について拝聴致したく参りました」
この窮屈さに、魔王様は今にも喉が詰まりそうだった。だがあの雷はどういうことかと聞かれた時に、どう誤魔化すのか興味のある話だった。
魔王様は上がりそうになる頬を我慢していた。
周りの神官はみな頭を下げたままだったが、魔王様は気になってしまい少しだけ目を天帝へと向けた。
金色の虹彩はしっかりと魔王様を捉えており、元よりバレていた。見るべきではなかったと、すぐにまた目線を下げた。
天帝は抑揚のない声で、明後日の方向を見ながら答えた。
「人間の発展を防ぐために、100年に1度天雷を落とすという話だったはずだ。近ごろその天雷が大して有効的に働いていなかったから、少しだけ手を加えた」
「ですが、突然であった為被害も尋常ではなく……」
「死人が出た?」
「いえ!そのようなことはございませんが」
どうやらあの雷は人への危害はほとんどないようだった。これには魔王様も少し安心した。
だが、人への被害が無ければ良いという話でもないだろう。
この天帝はそのようなことには興味がなかった。
「いい、下がって」
と右手を振れば、神官たちは何があろうと下がらなければならない。
「失礼致しました!」
神官ジークサイスに続いて他の神官も声を出し、ジークサイスを先頭に、順に宮殿から去っていった。
結局彼らは何のために来たのか。何の成果も得られていないではないか?
魔王様は最後尾だった為、追わずにその場にとどまった。
「レイリンは私の後宮にでも入りに来たの?」
今しがたの雰囲気とは全く異なる、柔らかい声が響いた。天帝は少し微笑みながら、じっと魔王様を見つめていた。
「それは私専用の宮殿ですか?」
「当然」
「ここよりも立派でしたら、少し考えましょう」
魔王様はゆっくりと天帝の椅子へと近づいていった。
前回ここへ来たときはこの椅子の主人が居なかったなと、魔王様が呆けていると、天帝の顔が目の前にまで迫っていた。
「どうしたの?」
「いえ……」
何を考えていたのか訊かれるのも面倒に思い、魔王様は自ら口を重ねた。天帝は口を割って舌先を伸ばし、舌を絡めて、熟れて美味しそうな唇を吸った。
「まさか神官の格好をして来るとは思わなかった。白も似合う。でも……その服は誰の?」
天帝の顔は微笑んだままだったが、先ほどまでの柔らかい空気から豹変していた。
これは地雷を踏んだと、魔王様は直ぐに理解し、天帝の機嫌を取る何かを考える必要があると思った。
「ここに入る為です!深い意味はありません!着替えも持っています。服は直して寝室で待っていますから、仕事が終わったらゆっくり話でもしましょう」
そう言葉を叫び放って、魔王様は直ぐに広間から廊下へ出て行ってしまった。
天帝は走り去る魔王様の揺れる髪を眺めて少しだけ微笑むが、直ぐに表情が消えた。
彼は魔王様の身体に別の人の衣服が触れているのも、匂いが移るのも許せなかった。
「答えていない……」
天帝の機嫌は一切良くなっておらず、宮殿の扉が開かない様に神力を込めると、自分も寝室へ向かった。
結果、魔王様は仕事の邪魔をすることとなった。
2時間後ベッドの上には髪の乱れた2人が一糸纏わず横たわっていた。
「私は、ランシュエの仕事の邪魔をしたくて来たわけでは無かったのに……」
魔王様は怠そうに呟いた。
「さっきも言っていたね、仕事って?」
天帝は魔王様の髪で遊びながら訊いた。
人間界の被害を神官が修繕していると聞き、天帝も何かしらの作業をしているのだろうと、魔王様は話した。
「代わりと言っては何ですが、私に手伝えることはありますか?」
「いいや、レイリンは何もしないで。責任に感じることも、首を突っ込む必要もない」
魔王様は何か言いたげだったが、天帝に何を言っても無駄であると理解していた。
「レイリンの仕事は、私の後宮にしかない」
楽しそうに天帝が笑うと、魔王様は顔を赤く染めて右手の拳をその顔目がけて放ったが、当然撃ち損じるのであった。
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