魔王様と禁断の恋

妄想計のひと

文字の大きさ
上 下
11 / 64
1章

*8の続き

しおりを挟む
※R-18は読まなくてもストーリーには影響しません。苦手な方は飛ばしてください








反応した自身の昂りが信じられなく、魔王様は恥ずかしさで、顔は衣以上の赤さになった。

「レイリン、私もこんな風になってしまった」

青年は魔王様の手を自分の昂りへと導いた。他人のものに触れたこともない魔王様は、その熱さに火傷しそうになった。

「ランシュエ!」

羞恥で頭が一杯になり、手を勢いよく離した。

「大丈夫だよ、レイリンがして欲しくないことはしない。ただ、少し楽にしてあげるだけ」

楽にする?何をどうするんだ?魔王様は知識としてもちろん知っていたが、今まで色恋沙汰に全く関心がなかった為、試したこともなかった。

「1人で処理するので結構です」

「何故?私のせいで、こんなになったのだから、責任を持つべきだ」

青年は魔王様の腰帯を緩めて、ズボンの中に手を忍ばせてきた。
魔王様は僅かな好奇心で一瞬反応が遅れた。

「駄目です!」

両腕を使って青年を横へ跳ね除けた。
冷静になって落ち着けば元通りになるはずだと、魔王様は息を整えた。

「そう?残念。でも嫌じゃないんだ?」

青年は妖艶な笑みを浮かべた。
魔王様はその姿に胸が高鳴り、昂りは収まるどころか主張を強くした。

この青年は自分を弄び、楽しんでいる。そう思うと徐々に憎らしくも見えてきた。だがその青年の昂りも落ち着いてはいなかった。

そこで魔王様の、やられたらやり返す精神が発動してしまった。

「それなら私がします」

やったことも無いのに勢いだけで言ってしまったと、魔王様は直ぐに後悔した。
これには青年も驚き、嬉しそうに笑った。

「触ってくれるの?」

「………」

「レイリン?」

「その……どう触ったら良いんですか?」

自分で言ってしまったことは実行するべきだ、そして分からないのであれば恥を忍んで聞くしかなかった。
青年は笑いを堪えながら言った。

「良いよ。私が教えるから、レイリンも自分のを触ったら良い」

どういうことか分からなかったが、青年は魔王様を横向きに寝かせると、自分は自身のモノを露わにして、魔王様と向かい合わせで横になった。

魔王様の右手を自身のモノへ、左手を魔王様のモノへと導く。魔王様の右手の上から左手を重ね、上下に緩く扱いた。
魔王様はどうして良いか分からず、されるがままになってしまった。

「ほら、左手を動かして」

自分のを自分で上下に動かせと言うのか?魔王様は青年のを触っている右手同様に、左手も動かし始めた。
昂りへの刺激は今まで感じたことのない物で、魔王様の腰がピクリと跳ねた。

「気持ちいい?」

直接的な言葉に、魔王様はパッと瞼を上げて青年に言い返そうとしたが、青年の顔も火照り息を荒くしていた。

「ランシュエも、気持ちいいのですか?」

「もちろん」

2人の吐息が混じり合い、魔王様は夢中で両手を動かし続けた。魔王様はどこを見ていいのか分からず、そのまま青年の蒼玉を見つめ返した。

青年は腰を魔王様に当て、お互いの昂りが重なるようにした。魔王様は悔しいが、大きさで負けていた。

「少し強く握って、速く動かして」

右手の、青年をモノ握っている方の手が強くなった。魔王様は言われるがままに左手も強くして上下に動かし、速くした。

刺激が強くなり、魔王様は目をグッと閉じて込み上げてくる物を我慢しようとした。

「そのまま出して」

魔王様のモノに青年は手を伸ばし、一気に刺激を増やした。

「はっ……はぁっ!……っ!」

魔王様が果てたと時、青年も自分のモノを強く扱いて果てた。

「ん……っ」

青年も吐息を漏らし、肩を上下させていた。
数十秒、2人は何も言わず、気まずい空気の中どうするか悩んだ。

魔王様は快楽から解放され、恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。

「あの、ランシュエ……」

「何?」

「いえ、何でもありません」

魔王様は、どんな顔をして前の人を見たらいいのか全く分からず、くるっと背を向けて、近くの布団を頭からすっぽりと被って隠れてしまった。

「レイリン、可愛かったよ」

青年の微かな呟きは、布団を被った魔王様の耳には届かなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

兄のやり方には思うところがある!

野犬 猫兄
BL
完結しました。お読みくださりありがとうございます! 少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです! 第10回BL小説大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、そしてお読みくださった皆様、どうもありがとうございました!m(__)m ■■■ 特訓と称して理不尽な行いをする兄に翻弄されながらも兄と向き合い仲良くなっていく話。 無関心ロボからの執着溺愛兄×無自覚人たらしな弟 コメディーです。

黄色い水仙を君に贈る

えんがわ
BL
────────── 「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」 「ああ、そうだな」 「っ……ばいばい……」 俺は……ただっ…… 「うわああああああああ!」 君に愛して欲しかっただけなのに……

太陽を追いかける月のように

あらんすみし
BL
僕は、ある匿名SNSでフォロワーのFの死を知る。 僕がそのSNSを始めたとき、Fは職場の後輩との恋について幸せな投稿を綴っていて、僕はそれを楽しみに、羨ましく思っていた。 だが、そんな2人にも別れが訪れて、次第にFの投稿はたまに辛い心情を綴ったものばかりになる。 そして、その年の春の訪れと共にFの投稿は途絶えた。 日々の忙しなさに忙殺されていた僕が、Fの死を知ったのは夏も終わりに近づいたある日の別のフォロワーの投稿だった。 Fと親しくしていたそのフォロワーの報告で、Fのあとを追うように後輩君も亡くなったという。 2人に何が起きたのか、僕はその軌跡を辿ってみることにする。

激重感情の矢印は俺

NANiMO
BL
幼馴染みに好きな人がいると聞いて10年。 まさかその相手が自分だなんて思うはずなく。 ___ 短編BL練習作品

処理中です...