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茉莉に右耳を消毒されている。
「玲、何も言わないなら本当に開けちゃうよ?いいの?」
茉莉が伺うように聞いてくる。
ここでいいと言わなかったらどうなるんだろう…。期待した言葉は返ってこなかったけど、頷くしかない。
「…いいよ。俺もせっかくの発情期なのに楽しめないのは嫌だから。いいけど、これ外して。」
強がりを言いながら擦れて赤くなった手首に視線をやる。
「逃げない?」
「心配なら足はそのままでいいから。さすがにピアス開ける時は痛いからどっか掴んでたい。」
意外にも茉莉は素直に結束バンドを切ってくれた。……足はそのままだけど。
「素直な玲は可愛いなぁ。怖いなら俺のこと掴んでていいよ。」
可愛いと言いながらおでこにキスをされ、そのまま茉莉の腰に俺の手を回させられた。
それと同時に右耳にヒヤリとした感覚がする。
茉莉がピアッサーを当てたんだ。少し怖くなりギュッと腕に力を込めると、茉莉が優しく頭を撫でてくれる。
「じゃ、いくよ。」
「茉莉、終わったら気持ちいいのしてね。」
発情期なのにセックスしてもらえないのは辛い。茉莉に優しくしてほしい…。
「いいよ、いい子の玲は可愛いからね。」
言い終わると同時に耳元でバチンと大きな音がする。一瞬の痛みに身体を強張らせ、茉莉の腰に回した腕に力が入る。
茉莉が満足そうな笑みをしてファーストピアスを通す。そのまま足の結束バンドも外してくれて、茉莉に抱き抱えられて鏡の前に連れてこられる。
「ほら、玲見て。ちゃんとあいてる。」
俺の右耳にはしっかりとピアスの穴が開いていた。それを愛おしそうに見る茉莉は本当にさっきまでの不安が無くなったみたいだ。
「茉莉、不安は大丈夫なの?」
「玲が俺のためにあけてくれた穴だと思うと安心する。似合ってるよ、玲。」
「っん。…あんっ。ああっ……んんっ。」
鏡に俺が写ったまま茉莉にキスをされる。嬉しくて茉莉に集中したいのに鏡が視界に入り、俺は頬を染めることになる。
「恥ずかしいの、玲?耳まで赤くなってる。…ベッドに行こうか。」
茉莉は優しく俺をベッドまでエスコートしてくれる。こんなことなら早く茉莉にピアスをあけてもらってたらよかった。さっきまで嫌なことをされていたのに不思議と俺の不安も無くなってきた。
茉莉に優しくベッドに横たえさせられる。上から茉莉が俺の顔を覗き込んできて、小さく「ありがとう」と言って微笑む。それを見た途端にブワッと発情期のフェロモンがまた溢れ出した。後孔はいやらしく濡れている。
「いい匂い、玲、何してほしい?玲の好きなこと全部してあげるよ。」
俺はもう限界だった。ピアスをあけられたことなんかすぐに忘れてしまって茉莉、茉莉と何度も小さく茉莉を呼び、抱きしめた。
「あっ……んんっ。あぅぅ。気持ちいっ、まつり、気持ちいいっ。もっ、茉莉が、はやくほしい…。……あぁっ‼︎」
茉莉の愛撫にすっかり頭はどうにかなってしまって、茉莉を受け入れた俺の身体は歓喜していた。
「玲、何も言わないなら本当に開けちゃうよ?いいの?」
茉莉が伺うように聞いてくる。
ここでいいと言わなかったらどうなるんだろう…。期待した言葉は返ってこなかったけど、頷くしかない。
「…いいよ。俺もせっかくの発情期なのに楽しめないのは嫌だから。いいけど、これ外して。」
強がりを言いながら擦れて赤くなった手首に視線をやる。
「逃げない?」
「心配なら足はそのままでいいから。さすがにピアス開ける時は痛いからどっか掴んでたい。」
意外にも茉莉は素直に結束バンドを切ってくれた。……足はそのままだけど。
「素直な玲は可愛いなぁ。怖いなら俺のこと掴んでていいよ。」
可愛いと言いながらおでこにキスをされ、そのまま茉莉の腰に俺の手を回させられた。
それと同時に右耳にヒヤリとした感覚がする。
茉莉がピアッサーを当てたんだ。少し怖くなりギュッと腕に力を込めると、茉莉が優しく頭を撫でてくれる。
「じゃ、いくよ。」
「茉莉、終わったら気持ちいいのしてね。」
発情期なのにセックスしてもらえないのは辛い。茉莉に優しくしてほしい…。
「いいよ、いい子の玲は可愛いからね。」
言い終わると同時に耳元でバチンと大きな音がする。一瞬の痛みに身体を強張らせ、茉莉の腰に回した腕に力が入る。
茉莉が満足そうな笑みをしてファーストピアスを通す。そのまま足の結束バンドも外してくれて、茉莉に抱き抱えられて鏡の前に連れてこられる。
「ほら、玲見て。ちゃんとあいてる。」
俺の右耳にはしっかりとピアスの穴が開いていた。それを愛おしそうに見る茉莉は本当にさっきまでの不安が無くなったみたいだ。
「茉莉、不安は大丈夫なの?」
「玲が俺のためにあけてくれた穴だと思うと安心する。似合ってるよ、玲。」
「っん。…あんっ。ああっ……んんっ。」
鏡に俺が写ったまま茉莉にキスをされる。嬉しくて茉莉に集中したいのに鏡が視界に入り、俺は頬を染めることになる。
「恥ずかしいの、玲?耳まで赤くなってる。…ベッドに行こうか。」
茉莉は優しく俺をベッドまでエスコートしてくれる。こんなことなら早く茉莉にピアスをあけてもらってたらよかった。さっきまで嫌なことをされていたのに不思議と俺の不安も無くなってきた。
茉莉に優しくベッドに横たえさせられる。上から茉莉が俺の顔を覗き込んできて、小さく「ありがとう」と言って微笑む。それを見た途端にブワッと発情期のフェロモンがまた溢れ出した。後孔はいやらしく濡れている。
「いい匂い、玲、何してほしい?玲の好きなこと全部してあげるよ。」
俺はもう限界だった。ピアスをあけられたことなんかすぐに忘れてしまって茉莉、茉莉と何度も小さく茉莉を呼び、抱きしめた。
「あっ……んんっ。あぅぅ。気持ちいっ、まつり、気持ちいいっ。もっ、茉莉が、はやくほしい…。……あぁっ‼︎」
茉莉の愛撫にすっかり頭はどうにかなってしまって、茉莉を受け入れた俺の身体は歓喜していた。
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