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 約束の3日後だ。唸りながら気怠い身体を起こし、やっぱり発情期ヒートだと確信した。今はまだ軽い方だけど、これからどんどんわけわかんなくなるんだと期待と絶望感で複雑だ。とりあえず茉莉に連絡しようとスマホで発情期ヒートが始まったから迎えにきてくれとメッセージを打つ。まだ午前中の早い時間だったが意外とすぐに返信がきて茉莉がこれから来てくれることになった。

 とりあえず、帰りの着替えと他には…。シャワーも浴びときたい。茉莉が来る前に…。適当に荷物を調えて、シャワーを浴びに行こうと起き上がる。

「……っ。あうっ。」

後孔が濡れてきている。動いた拍子に声も溢れる。これ、いつもよりひどいな。

茉莉、はやく、はやく……早く迎えにきて。


シャワーを浴びながら自慰にふけてしまう。後孔に自分の指を入れ、軽く擦る。

「あ、あう。……んん。あ、きもちいっ。んっ。」

何をやっているんだと思っていても止めることができない。だめだ、我慢が効かない、1回出して楽になろう。反対の手で自分のすでに緩く起立しているものを刺激する。

「あっ、あっ!んぅ、んっ。だめ、すぐ、出ちゃう、あっあぁ‼︎」

後孔と前を両方触りすぐに達する。肩で息をしながら少しすっきりした頭で急いでシャワーを終えてワンルームの部屋で茉莉を待つ。

まだ発情期ヒートが始まったばかりだからあのぐらいで済んだ。時期に何にもわからなくなって茉莉を乞うことになる。

ベッドを背もたれにして体育座りで茉莉を待つ。もじもじと奥の方が欲しがって尻が動く。息も荒い。

「茉莉、まつり、まだ……まだぁ。」

これ以上はダメだと思いながらも自分のものをいじってしまう。これだけじゃ、足りない。茉莉に連絡してから1時間は経つ。

座っていることができずに寝そべり、自身のものをいじりながらもう一方の手でスマホを取り出す。まだ?と茉莉にメッセージを送る。既読はつくが返信はない。

きっともうすぐだ。約束したから。きっともうすぐだから返信しないだけだ。

くちゅくちゅといやらしい音を立てて、先走りが床を汚す。

茉莉、茉莉、まつり。熱に浮かされた頭で何度も茉莉の名前を呼ぶ。高校の時は1人でも耐えることができていたのに。随分、快楽に弱くなってしまった。とても1人では耐えることができそうにない。

もう一度「まだ?」と「きつい」と「助けて」と「早く来て」と時間がそれほど空いていないにも関わらず茉莉の返信を待つ。

「なんで」

最後にそう打った時、もう茉莉が来ない気がして絶望した。後ろも前もドロドロになって汚くなった自分に惨めさを感じた。

俺はオメガだから。アルファの茉莉を待つことしかできない。俺はオメガだから、来ない茉莉をそれでも嫌いになることができない。

「茉莉、おねがい……。」

小さな熱に浮かされた声が漏れる。
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