氷の公爵と呼ばれた旦那様はただのヘタレですし、妻の私は子猫です


 十五歳のミラジェは男爵家の末娘でありながら、妾の子であるために家族から虐待を受けて育ってきた。
 姉たちに引き立て役として連れてこられた舞踏会で『氷の公爵』として名高い三十二歳のシャルルに出会い、ひょんなことから彼の妻になることが決定してしまう。

 あまりにも幼すぎるミラジェに、妻としての役割を押し付けたくないシャルルは、ミラジェに「君は猫のように、この家でのびのびと暮らしていればいい」と告げる。

「なるほど……、猫のやる行動だったらなんでもやって良いんだな……?」

 健康になったミラジェは、十七歳年上のシャルルをぶん回す、小悪魔猫ちゃんになっていき……?

 どうしてこうなった、一筋縄ではいかない家族愛から始まる恋愛物語。

(完結時、十万字程度の長編です。他サイトにも掲載予定です)

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