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第七章 冠婚葬祭
58 色々、教えてあげれそう 成人
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「んー。じゃあ、日にち決まったら弐角にお知らせするね」
俺が言ったら、弐角がにこにこになった。良かった。
「ありがとうございます。絶対、伺いますから」
「若!日にちも分からんのにそんな安請け合い⋯⋯」
「いや、行く」
「そやけど、自分の結婚式もあるのに」
才蔵が、弐角にこそこそ言ってる。
「来れたら来てね?」
「大丈夫です」
ならいいけど。
「それより、聞きたいことが」
んん?
「それよりて。大体今日も予定をずらしとんのに⋯⋯」
「才蔵、うるさい。あ、すみません。その、皆さんが付けとる指輪の意味は?」
あれ?弐角たちはしないの?そういえば斎が、帝国は、結婚してるかどうかはピアスで見分けるって言ってたな。国ごとに違うんだねえ。
「結婚してる証!」
「へええ。指輪しとる人は、結婚しとるってことですか」
「うん!そう!」
ふふーん。俺は緋色と一緒。壱臣は半助と一緒の。常陸丸と乙羽は、重ねると模様が重なるお揃いなんだって!
「臣も持ってたんや?」
「あ、もちろん」
「そうか⋯⋯」
「うん。仕事中はうちらは、付けてると作業しづらいからな。その、先輩が首から下げてたから、うちもそうしよと思て、ぶら下げてるんやけど、今日は仕事せんから、付けとこかなって」
ちょっと笑って、ほっぺた赤くして壱臣が言う。嬉しい時の顔。もちろん、って言ってくれて嬉しい。指輪付けるの、当たり前ってことだから。
「指輪付けてたら既婚か⋯⋯。分かりやすうてええな」
「どこでもええんちゃうよ。左手の薬指」
「そうなんや」
「うん。心臓に繋がってるんやって」
「へええ」
「大事なもん預けてる気ぃがして、うちは好きやな」
「ええな。俺もしよかな」
おお、いいね。もうすぐ結婚するんだから、ちょうどいいね。
ああ、俺も左手の薬指に付けたかった⋯⋯。いや、無いものねだりは良くないな。右手が残ってたから、一個付けれて良かったんだ。
「お揃いにしたり、一緒にしたりできる」
「へ、へええ。そうなんや⋯⋯」
「うん」
女の子は指が細いから、またちょっと似合う指輪が違うんだって。だから、常陸丸と乙羽は、一緒じゃなくてお揃い。俺は男だから、緋色と一緒!
「お揃いと一緒は、どう違うんや?」
「さあ?」
弐角の伴侶が女の子なら、ちゃんと聞いてから作った方がいいよ。何か色々、こだわり?とかあるって乙羽が言ってたからね。
うん。
きっとそれがいい。
俺が言ったら、弐角がにこにこになった。良かった。
「ありがとうございます。絶対、伺いますから」
「若!日にちも分からんのにそんな安請け合い⋯⋯」
「いや、行く」
「そやけど、自分の結婚式もあるのに」
才蔵が、弐角にこそこそ言ってる。
「来れたら来てね?」
「大丈夫です」
ならいいけど。
「それより、聞きたいことが」
んん?
「それよりて。大体今日も予定をずらしとんのに⋯⋯」
「才蔵、うるさい。あ、すみません。その、皆さんが付けとる指輪の意味は?」
あれ?弐角たちはしないの?そういえば斎が、帝国は、結婚してるかどうかはピアスで見分けるって言ってたな。国ごとに違うんだねえ。
「結婚してる証!」
「へええ。指輪しとる人は、結婚しとるってことですか」
「うん!そう!」
ふふーん。俺は緋色と一緒。壱臣は半助と一緒の。常陸丸と乙羽は、重ねると模様が重なるお揃いなんだって!
「臣も持ってたんや?」
「あ、もちろん」
「そうか⋯⋯」
「うん。仕事中はうちらは、付けてると作業しづらいからな。その、先輩が首から下げてたから、うちもそうしよと思て、ぶら下げてるんやけど、今日は仕事せんから、付けとこかなって」
ちょっと笑って、ほっぺた赤くして壱臣が言う。嬉しい時の顔。もちろん、って言ってくれて嬉しい。指輪付けるの、当たり前ってことだから。
「指輪付けてたら既婚か⋯⋯。分かりやすうてええな」
「どこでもええんちゃうよ。左手の薬指」
「そうなんや」
「うん。心臓に繋がってるんやって」
「へええ」
「大事なもん預けてる気ぃがして、うちは好きやな」
「ええな。俺もしよかな」
おお、いいね。もうすぐ結婚するんだから、ちょうどいいね。
ああ、俺も左手の薬指に付けたかった⋯⋯。いや、無いものねだりは良くないな。右手が残ってたから、一個付けれて良かったんだ。
「お揃いにしたり、一緒にしたりできる」
「へ、へええ。そうなんや⋯⋯」
「うん」
女の子は指が細いから、またちょっと似合う指輪が違うんだって。だから、常陸丸と乙羽は、一緒じゃなくてお揃い。俺は男だから、緋色と一緒!
「お揃いと一緒は、どう違うんや?」
「さあ?」
弐角の伴侶が女の子なら、ちゃんと聞いてから作った方がいいよ。何か色々、こだわり?とかあるって乙羽が言ってたからね。
うん。
きっとそれがいい。
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