【完結】人形と皇子

かずえ

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登場人物紹介

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成人なるひと
帝国の戦闘人形ドールとして、戦場で三年間生き延びた。十三じゅうさんと呼ばれていたが緋色ひいろ成人なるひとと名付けてもらった。誕生日は分からないので、緋色と二人で三月十三日に決めた。年齢も分からないので、初めての誕生日で十六歳になったことにした。
最後の戦いで左目と左手の肘から先を失っている。
身長はめざせ百五十センチメートル。

緋色ひいろ
皇国の第三皇子。帝国と皇国最後の戦いの皇国の総大将だった。敵を徹底的に殲滅して戦争を終結へ導く。戦いの最後に拾った戦闘人形ドールを手当てして成人なるひとと名付け、溺愛。周りは皇子ご乱心と慌てたが、本人は何も気にしていない。成人なるひとを助けるために帝国の首都を灰にした。皇国では戦争を終わらせた英雄。「最恐」
誕生日は四月十六日。
登場時二十二歳。
身長百七十六センチメートル。

泉門院せんもんいん常陸丸ひたちまる
緋色の護衛兼従者兼友人。緋色が何らかの役職に就くときは必ず副官となる。武門の天才。その才能は幼少時から有名で、小学校入学時に同級の緋色の護衛となった。運良く気が合って、以来ずっと隣にいる。緋色が他に人を置かないので、不本意ながら何でもこなす。緋色に忠誠を捧げているが、助けられる命が緋色と妻の乙羽おとわとの二択なら乙羽を選ぶ。そんなことにならないように二人ともを抱えきろうと鍛え続けた結果「最強」の称号を手にした。元最強の九条利胤としたねにはまだ及ばないと公言しながら、緋色と乙羽のために最強の称号は背負っている。
誕生日は四月四日。
緋色と同い年。
身長は百七十九センチメートル。

九条くじょう生松いくまつ
孤児院出身の医師。とても優秀だったため奨学生として高等学校を出たが、名字がないため高額の受験料を払えず、医師免許試験を受験できないまま、医師見習いとして軍に所属。身寄りもないのですぐに前線に配置され危険な仕事や汚れ仕事を押し付けられていた。成人なるひとの手当てとお世話を献身的にしたことで緋色に気に入られ、子どものいなかった退役軍人、九条利胤としたねの養子に入り医師免許を取得。緋色の専属医師となる。
誕生日は八月二十二日。
登場時二十一歳。
身長は百七十センチメートル。

泉門院せんもんいん乙羽おとわ
常陸丸ひたちまるの伴侶。旧姓は二条。名門の生まれでありながら、病気の姉と弟の治療用の検体としてしか扱われていなかった。その時の後遺症で子どもは生めないと言われている。その他にも様々な体の不調はみられる模様。常陸丸の深い愛情に救われて、壊れかけた精神はほぼ治っている。緋色とも幼馴染み。成人なるひとととても仲良し。
誕生日は七月九日。
緋色と同い年。
身長百四十四センチメートル。
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