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九月生

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生配信14 ダメージ勝負

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「はい、どうも。今日もゲーム配信。配信者はお馴染みTakiチャンネルの滝です。………はい、じゃあ自己紹介終わったんで行きましょう」

「おう、そうだな」

 俺と聡太さんは、いち早くカジュアルマッチに潜り込む。

 13時の今。配信を始めたので、サキサキさんと絵茶さんに通知が届いているはず。

 俺の配信の通知が、ダメージ勝負の開始の合図。

 マンチングが成功し、俺と聡太さんは第1回戦目に突入する。

『こんにちは』
『ダメージ勝負頑張ってください』
『サキサキさんに勝ってください!』
『2人とも3000以上取ったら、絶対勝てるよ!』

 いやいや、3000ダメージとか。凄い上手い人じゃないと取れないから。

 リスナーさんの応援は励みになる。だが、申し訳ない。

「ええ、試合が始まったらコメント返せなくなるので、よろしく」

 このダメージ勝負には絶対負けないくない。負けたくないので、集中を切らすようなことは避けるべき。なので、コメントを拾うのを諦める。

 だが、こればかりはちゃんとリスナーさん達に伝えなくてはいけない。

 まだキャラの選択画面。時間はあるな。

「今日の配信の趣旨を知らない人に向けて説明します」

「あっ、うちのリスナーさん達も聞いといて」

 俺の説明を利用する聡太さん。自分の口でしてくれればいいのに、と思いながら説明する。

 まずは、昨日の出来事を話す。聡太さんとサキサキさんのコラボ配信にて絵茶さんが提案してきた内容をだ。

 ダメージ勝負には、俺と聡太さんとそのマッチで遭遇した野良さんがチームで、サキサキさんと絵茶さん、それに助っ人で『ゼロス&ワンス』のワンスさんが入り、勝負をする。

 勝負の時間は、13時から16時の間。その時間内に1番合計ダメージ数が多いマッチの結果をスクショして、Twitterに載せる。

 もちろん、ダメージ勝負なので、合計ダメージ数が多い方が勝ち。負けた方には罰ゲームが待っている。

「そな感じでやっていきます」

 ざっと簡単に説明をする。

 説明が終わったところで、キャラ選択だ。

 俺はレイスしか使ったことがないので、レイスを選択する。

 聡太さんは、

「俺はこいつかな」

 そう言い、ジブラルタルというキャラを使う。

 最後に野良さんなんだが、俺の知らないキャラをピックした。

「何、このキャラ?」

 顔が骸骨のキャラで、名前はレヴナントと書いてある。

『レヴか』
『強いよ、そのキャラ』
『なんで、他のキャラクター使えるようにしないの?』
『死に戻りできるよ!』

 あまりエーペックス知識のない俺に、リスナーさん達が詳しく教えてくれる。

 まだギリギリキャラ選択で、戦場に降り立っていないのでコメントを返していく。

「へぇー、強いんだ。………なんで他のキャラを使わないのかって? うんん、こだわりかな? 最初使ってみて、いい感じのやつだったら、そいつしか使わなくなっちゃうんだよね」

 1つのキャラに固執してしまう癖が俺にはある。何故か分からないが、他のキャラを使ってみよう、とか一切思わない。

 ただ、何事にも例外はある。エーペックスみたいに、そのキャラが誰かに取られた場合、他のキャラを使うしかない場合は、パッとみて、興味が出たキャラを使うことにしている。

「へー、だからお前、格ゲーなんかでも同じキャラしか使わないのか」

「まぁ、そうすね。格ゲーの場合は、そのキャラの格闘スタイルとかビジュアルとかを見て決めてますけど、決めたらそのキャラしか使わなくなりますね」

 俺の癖について話していると、いよいよ戦場に降り立つ時間はやってくる。

「よしゃあああ、ヤるぞ! 滝、まずは人が降りてないとこに降りて、物資を潤沢にしていくぞ!」

「了解しました」

 と、言ってみたものの。

「俺じゃないですね。飛ぶの」

 飛行船から飛び降りるのは俺ではなく、聡太さんでもない。ということは、

「野良さんすね」

「ありゃ、ほんとや」

 そして、野良さんは、直降りをしていく。

 直降りとは、マッチ開始後直ぐ飛行船から降りることを指す。

 直降りをすることによって、他のパーティーより早く物資を漁ったり、後から降りてきたパーティーに武器を取らせることなく倒すことができる。

 良いことのように聞こえるかもしれないが、もちろん悪い点もある。

「きゃあああ! 聡太さん、降りるとこめっちゃ被ってます。俺ら除いて3パーティーはいますよ!」

「最悪だ。無理だろ、これ。めっちゃ被ってるもん」

 そう。直降りすると、他のパーティーと降りる場所が被ってしまうのだ。

「「ひぃいいいいいい」」

 俺と聡太さんはお互いがカバー出来る位置に降り、物資を漁る。
 
 野良さんはというと、

「野良さん、そこには敵がいますよ!」

 味方に敵がいることを知らせるために、赤ピンというものを刺してあげる。

「あれ、大丈夫か? 少し漁ったら野良のところに寄ろう」

「了解です」

 ダメージ勝負には、野良さんの協力が必須。

 死なないように、俺らが野良さんのカバーをしなくてはならない。

「滝は、何か足りないものあったりする?」

「いや、戦えるぐらいの物資はあります」

「了解っと。じゃあ、寄るか」

 こんだけ他のパーティーがいると、スナイパー武器は役立たずなので、近距離武器を持ち、野良さんに寄る。

 野良さんの方に走り出すと、野良さんが敵と遭遇したらしく、戦闘を開始した。

「いくぞ」

「分かりました」

 野良さん1人で、3人と戦うのは無謀。距離的には俺の方が近いので、先のカバーしに行く。

「助けに来たぞ、野良さん!」

 2対3の状況だが、この場合、相手の物資が少なかったら、なんとか勝てる。

 白アーマーが割れている野良さんに回復物資を渡し、戦闘は俺が代わる。

 まずは敵のいそうな所に、グレネードや手裏剣型の爆弾——アークスターを投げ込む。

 持っていた投げ物、計4個を投げきり、爆発するまで様子を見る。

 すると、

「あっ、投げ物で2人ダウンしました。詰めます」

「おう、今俺も来たから一緒に詰めるぞ」
 
 敵がいそうな所に、挟み撃ちするような形で詰めていく。

「いた! 35カット。生身だな」

 どうやら敵さんは、聡太さんの方に逃げたらしく、聡太さんと戦闘を開始した。

 敵がアーマーを着ていたのかは分からないが、35ダメージ与えているので、残りHPは65。

「そっち行ったぞ、滝」

「了解しました」

 逃げてきた敵を見つけ、敵目掛けて銃を乱射。そして、

「倒しました」

「ナイス!」

 これで俺は3人を倒した。ダメージの方はまだ全然だが、ちょっと自信がつく。

 敵の物資を少し漁り、俺と聡太さんは周囲を警戒。

 このゲームは漁夫の利を狙って来る敵が大勢いる。

 周囲を警戒していないと、物資を漁っている最中に殺されてしまう。

「おっと、来たぞ!」

 バババババッ。

 来た敵に向けて聡太さんが先制攻撃。

「どこにいますか?」

「あの岩の後ろ」

 あの岩の後ろに隠れていると。じゃあ、炙り出しますか。

「ていのていのてい!」

 倒した敵さんが持っていた投げ物を、岩陰にいる新しい敵さんに向けて投げる。

「出てきた!」

 投げ物の爆破を逃れるべく岩陰から出てくる敵。それに向けて、聡太さんと今漁り終わった野良さんが撃つ。

「1ノック」

 2人からの集中砲火を受け、1人だけ倒すことができた。だが、倒したからといっても、キル出来たわけじゃない。クックダウンした者は、仲間の蘇生でまた動くことができる。

 確定キルが欲しいが、

「聡太さんの別のパーティーが来ました。一旦逃げましょう」

「了解」

 別のパーティーがいる以上、深追いするのはよろしくない。

 なので、一旦この場から逃げるを選択する。しかし、ダメージが欲しい俺は、

「てい」

 最後の投げ物を投げ、逃げる。

 ボオン!

「あっ、死んだぞ」

 投げ物が刺さり、ノックダウンした敵は無事キルできた。

 あとはその場からガン逃げ。

 逃げた先には誰もおらず、その場のアイテムボックスも建物内も漁られていなかった。

「ここ漁って行くか」

 回復や弾、投げ物がジリ貧。それにスナイパー武器がないので、漁ることに賛成し、物資を揃えて行く。

 漁りながら、少し横目でコメント欄を見ると、

『神グレ』
『投げ物当たると強いよね』
『良い投げ』
『コントロールは良い』

 などなど、先程の投げ物に対して絶賛している。

 回復と弾、それにアーマーが今来ているよりもレベルが高いアーマーがあり、色々揃う。

「こっちにチャージライフルありましたよ」

 俺の漁っている所に、聡太さんが使う予定のスナイパー武器が落ちており、聡太さんに知らせる。

「おう、じゃあ持ってきて。俺もお前が欲しい武器持ってるから」

 どうやらトリプルテイクを持っているようなので、聡太さんの所に行き、武器を交換する。

 装備も整い、回復や弾、投げ物も潤った。

 さあ、ここからがダメージの稼ぎどきだ。

 その後、移動しながら見つけた敵に向けて片っ端から撃つ。

「1点、2点」

「1点、2点、3点! 落ちた落ちた」

 こんな風の1人をノックダウンしたら詰めに行き、

「やべぇ、別パーティーいる! 近くにいる!」

「逃げましょう、逃げましょう!」

 別のパーティーが近くにいた場合は、逃げの一手。

 ガン逃げするわけでなく、ある程度逃げ、安全な場所から射撃する。

「1点、2点。違うやつ、1点、2点」

 先程の敵に向けて打つ。

 チクチク、チクチクとやられたらキレるレベルの嫌がらせばかりをする。
 
「俺、これやられたらブチギレるわ」

「今、同じこと考えてました。俺でもキレる」

 自分にされて嫌なことは人にはしてはいけない、と言うが、これだけは許して欲しい。リスナーさん達のためにも、この勝負負けるわけにはいかないのだ。

 もちろん、この勝負は野良さんの協力も必要。この野良さんも倍率がかかるスコープで、銃を単発撃ちにし、俺ら同等の嫌がらせを敵にしている。

 おっと、どうやらヘイトを買いすぎたようだ。さっきからチクチクしていたパーティーが、俺らの方に走ってきた。

「あれは潰しましょう」

「そうだな。でも、ここに来るまでに1人は落としておきたい」

 ………それもそうか。俺らスナイパーだし、近距離の撃ち合いは不利か。

「了解です。1番先頭のやつ叩きましょう」

「先頭ね」

 そう言い、先頭に照準を合わせる。

「1点当てました。69ダメージ。紫アーマー」

「それ割れた。肉ダメ肉ダメ」

 俺と聡太さんの位置からでは、先頭にいる敵は見えない。しかし、野良さんの射線は切れてないようで、

「おおお、野良さんが先頭倒しました」

「詰めるぞ!」

 そう言い、聡太さんが野良さんにゲーム内チャットで『GO』と呼びかける。

 聡太さんと野良さんが詰める中、俺は後ろの敵のアーマーを削って行く。

「次に近い敵のアーマー紫、少し削ってます。1番後ろの敵、青アーマー割れ欠けなんでカバー来れません」

「オーケー」

 聡太さんと野良さんが、先行してまた1人を落とす。

 俺は倒れた敵を蘇生させないためにキルをして行く。

 なんだかんだで、ダメージは稼げていると思う。

「今、どれくらいダメージ稼げてんでしょうかね?」

「それな。分かんないのが怖いよな」

「そうっすね。あっ、敵逃げたんで追わないでください」

「了解」

 野良さんにも行かないように、『Back』と打ち込む。

 野良さんはどうやら日本人らしく『オーケイ』と英語に日本語で返していた。

 野良さんは日本人か。じゃあ、今度から日本語で打とう。

 聡太さんと野良さんが敵の物資を漁る。その間に、周囲を警戒する。

 さっきまでいた別のパーティーはどこか行ってしまったらしく、こちらに来ている様子がない。

「何か欲しいのある?」

「バックが小さいのと、スナイパーの弾が欲しい」

「バックはある。けど、スナイパーの弾は無いな」

 漁り終わった聡太さんと野良さんが俺の居た場所に戻ってきてくれたので、今度は俺が漁りに行く。

 俺が漁っていると、目の前から足音。

「滝、逃げた奴戻ってきた」

「了解です。カバー出来る位置にいてください」

 キルされた仲間を助けるべく戻ってきたか。

 さあ、1対1のバトル。ヤりましょう。

 まだ距離があるので、トリプルテイクで打つ。しかし、今度は慎重に動いているのか、頭や身体を少し出しては戻し、出しては戻しを繰り返す。

 決め打ち——敵が出てきそうな所に照準を合わせ、出てきたら撃つ技術——をした方が良いのか迷う。

 少しでも削れれば、攻める起点になるか。

 出てきそうな所に照準を合わせる。

「こいこいこいこい」

 1箇所に狙いを定め、

 バンッ!

「よしゃ、いきます」

 サブ武器のアサルトライフル——R301に持ち替え、敵のいる場所に突貫する。

 回復する隙を与えない。

「こんにちはああ!」

 アーマーが削れている敵と、ノーダメの俺。エイムがガバガバで無ければ、余裕で勝てる状況。

「よしゃ、勝った」

 一方的な戦闘だった。倒した敵の物資を漁る。

 全員が全員漁り終わり、もうここにいる意味はない。

「次の場所に行くか」

「そうですね、高い所行きたいですね」

 今ある安全そうな高い位置をマップで探す。

 良い所があり、そこに向かい、またダメージ稼ぎをする。

「この場所キープで良さそうですね」

「そうだな、チクチク行けるな」

 野良さんも協力的で、勝手にどっか行こうとはしない。

 すると、空からケアパッケージが降って来る。ケアパッケージとは、赤武器という強力な武器が入っていたりするアイテムボックスのこと。そう初心者向けの解説動画で知った。

 中から、赤武器が1つ出てきた。

「クレーバーやん」

「クレーバー? クレーバーって」

「そうそう、俺と滝とサキサキさんでやった時あったじゃん。あの時、1発で殺された時。あれ、このスナイパーにやられたん」

 マジか、エーペックス何十時間もやってたけど知らんかった。

 ゲームのアップデートなどはするものの、その情報とかあまり見ないので、何が変わったのか、変わらなかったのか知らないのが現状。

「じゃあ、それ持ちます」

「おう、頭に当たれば1発死で、胴体は最高レベルのアーマー着てても体力の半分くらいは削るから」

 ほう、結構ダメージ出るのか。良いな。

 おっと、良い所に獲物を発見。

「じゃあ、ひとまず」

 1発。

 バチコーン!

 ひょえええ、銃声でっか!

「今日エイムが神ががってるかも」

 敵1人の頭を撃ち抜く。

「ナイス、詰めるわ」

 また、聡太さんと野良さんが詰めに行く。

 俺の居場所はバレたらしく、敵の1人が俺目掛けて撃ってくる。

 イタ、イタタタ。

 俺の紫アーマーが削れていく。

 ちょこまか、ちょこまか撃ってきやがって!

 バチコーン!
 
「もう1人も頭抜きました!」

「やる。あとは任せろ!」

 2枚抜きをしたので俺の役目は終わり。なので、周囲を警戒しつつ、遠くに居そうで狙えそうな敵を探す。

 居た。

 200メートル先か。ちょっと遠いな。

 聡太さん達の心配はしない。多分、そろそろ、

「これでこのパーティーは終わりだな」

 倒して帰ってくるはずだから。

 じゃあ、またダメージでも稼ぎますか。

 バチコーン。

 流石に200メートル離れた敵は無理があった。弾は垂れるわ、弾速が遅いわで当たらない。

 しゃあなし。

「これからどう立ち回りますか?」

「そうだな、チャンピオンが目的じゃないからダメージ優先でいいんじゃね」

 確かに、ダメージ勝負だからダメージ優先か。

「今、思ったんですけど、ダメージ優先なら敵を潰すよりも、回復してもらって生きてもらってた方が良かったんじゃないですか?」

 その方がダメージ稼げたんじゃね?

「それは考えたけど、潰せる時に潰さないと、こっちが潰される可能性があるからな。ダメージよりも死なない方を優先するとね」

 ああ、それは考えてなかったな。

「じゃあ、潰せるときは潰すって事で良いですか?」

「そうだな、そんな感じで」

 そしてこのマッチは、スナイパーでどんどんダメージを稼いでいく。

 チクチク、チクチクと色んなパーティーに向けて。

 流石にやり過ぎたらしく、複数のパーティーにヘイトを向けられすぎて、

「あああああああ」

「しゃあなしだな。3パーティーに集中砲火浴びたら、逃げるとこないよな」

 3人とも倒され、呆気なくゲームオーバー。

「1つのパーティーに絞って撃てば良かったな」

「うんん、まあでも良い感じにダメージ稼げたんじゃないですか?」

「そうかもな。じゃあ結果行くか」

「そうですね」

 3、2、1のタイミングでダメージ数が書いてあるリザルト画面に移る。

 すると、

「「おおおおおおお」」

 俺が2250ダメージ。

 聡太さんが1784ダメージ。

 野良さんが1250ダメージ。

 意外にも野良さんが1000ダメージ出していたことに驚きだった。

「んじゃあ、合計は⁉︎」

「んんっと、5000と284! マジか! これ勝ったんじゃね!」
 
 初戦でこのダメージ数。

 いや、勝ったでしょ!

 このリザルト画面をスクショして、フォルダに残しておく。

 流石にこの合計ダメージ数を見て、リスナーさん達も、

『これ勝ったんじゃ?』
『勝ち確でしょ!』
「ナイスです』
『よしゃああああああ』

 めっちゃ喜んでいる。

「じゃあ、次行きますか」

「そうですね。どんどん行きましょう」

 この調子のまま、ガンガン行きたい。

 この後のマッチもスナイパーを持って戦闘をしていくが、最初の合計ダメージ数を越すことができない。

 そして、出来ないまま時間は過ぎていき、

「そろそろ16時だな」

 現在時刻は午後15時48分。

「そうですね。そろそろTwitterに上げますか」

 16時が終了なので、16時までにTwitterに上げなくてはならない。

 俺と聡太さんはお互いTwitterに、初戦のリザルト画面のスクショを上げる。

 まだ、サキサキさんのチームのスクショはTwitterに流れていないが、時間が時間なので

「ちょっと早いけど、配信を終えていきたいと思います。皆さん、応援ありがとうございました。じゃあ、夜配信もしていくつもりなので、どうぞよろしくお願いします」

 昼配信の終わりの挨拶をする。

 俺の昼配信は13時から16時の3時間と決めているので、キリのいいところで終わらす。

「滝終わらすなら、俺も終わらせよう。結果は、Twitterで! じゃあ!」

 聡太さんも終わらすようで、俺と聡太さんのチームはここで終わりとなった。

『お疲れ様』
『夜に行きます!』
『結果待たないで終わりか』
『おつかれさま!』

 配信を切り、タバコを1本。

 すぅー、はぁー。

 タバコを吸いながら、時刻を確認。

 15時53分。

 さて、そろそろ16時。結果はいかに!
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