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崩れる
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しおりを挟むまだ、耳障りな音楽が流れている。
🎵♩♪~♬~♩
「隼人さん??!!」
♬♩~♬♩~🎵
「どこ?!如何していないの?!!」
♬♬🎵~🎶♫~🎶
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🎵♬♫ ♪♬♬🎵 🎶"♬♬
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🎶♫♪♪♪♪♬♬ 🎵🎵 ♬♬🎶♬♬♬♬♬♬ ♫ 🎶♫ ♬
♬♬♬♬♬♬♬ 🎶♫♪♪♪♪♬♬🎵 🎶
♬♬♬♬♬♬♬♬ 🎶♫♪♪♪♪♬♬🎵~…………
さっきよりも、ずっとうるさくなる音楽。
これは……?
「っ……!梶原くん、此処を出て百合の所へ行くわよ!」
メイドは扉の方へ向かい、また機械に何かを言うが………
ピーッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
「っ?!!」
突然、機械が大きい音を上げた。
「なんでっ……?えっ、?!私の名前は奥村遥奈、メイド番号は………」
ピーッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
「私の名前は奥村遥奈、嫌いな食べ物は……」
ピーッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
「っ…、私の名前は奥村遥……」
ピーッ‼︎‼︎‼︎‼︎
「っ、?!!!なんでっ……、なんでよ!!!」
メイドはドンっドンと強く扉を叩く。
如何やら、此処を出られないようだ。
「……………」
(ここで死ぬのかな。)
別に死んでも良いし、全然大歓迎だけど。
俺は床に座り、この景色を一望する。
汚い部屋。取り乱している人間。うるさい音楽。
そうだ、死ねば百合先輩のことで責任逃れできるじゃん。
もう疲れたしな…………
「っ………!助けて!!!!」
……………
「死んじゃうっ!!開けて!!!開けてよ!!!」
…………………………
「百合を助けないといけないの!!!!」
…………………………………………
「機械がおかしいってことは雄斗が細工をしたってことだろ。」
「………え?」
「俺は梶原風。……雄斗の………恋人だ。」
“『……正解。』”
(………?)
麻耶の声が聞こえた
「梶原くん!!扉っ!扉が開いたよっ……!!」
ギシ……と重たい扉がゆっくりと開く。
(…………)
麻耶が細工をしたのか………?
「早く出ないと……っ」
「……待って遥奈さん…この響いてる音楽って…?」
「………っ火災報知音よ。」
火災、報知音………?
「この屋敷では、屋敷中の使用人が混乱しないようにプロの音楽家が創作した音楽を報知音にしてるの。」
……全然火災報知器の音には聞こえない。
上品さと不協和音を兼ね備えたような、ただ耳障りなこの音楽が火災報知………
火災
麻耶
“『そうだよ。……だから、雄斗が危ないの。』”
「っ!!!!」
急がないと
「ちょっ、梶原くん?!!何処行くの?!」
「雄斗っ!!ゆうとがっ!!!」
「雄斗様、?如何して……百合をっ…!!」
「だめだ!!!雄斗が死ぬ!!!」
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