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君に惑溺
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しおりを挟むーーー「ほらッ…ナニして欲しいか言って」
ーーーーー?ーーー
ーー「あーまた気絶した、ほんと弱いんだから」
なんだこれ
視界がぼやけて耳もあんまり聞こえなくて
あたまがぼーっとして
「寝てもいいけど続けるから」
つづける…?
「ッ?!!はぁ”ぁあ?!!」
皮膚に熱い何かが落ちた
「身体が慣れちゃったのかな、沢山の玩具使ってもずっとボケてるし…こういう強い刺激もふーくんには良いと思うな。」
強い、刺激……?
「俺が付ける、俺だけの証。」
ボタッとまた俺の皮膚に何かが落ちる
熱い
熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!!!!
「ごしゅじんさまッ…!!!これ”っ?!?、?」”
「蝋燭の蝋をふーくんに零してるんだよ」
ろうそくっ…?
こぼす…?おれの皮膚に…?
「やだッ”あづいッ!!あづいからッ…ぁ!」
俺は必死で抵抗する
焼けている肩の部分がヒリヒリして、焦げてるのではないかと焦り、手足を縛られているけど必死で体を動かす
「動かないで。火傷するよ、もうしてるけど。」
ご主人様はそう言って俺の髪を引っ張る
「まだ挿れてる状態ってことも忘れずにッ…」
「あ”ひぃッ”?!!!、ぁあ!!!」
ご主人様が激しく動く度に蝋燭も揺れて、溶けた蝋が俺の肩にポタポタ落ちる
「ごしゅッ…あづっ、あついですあ”ぁあひっ…」
「…………ごめんね。」
(え…?)
ご主人様から突如謝罪の言葉が出た
「やり方が分からないんだ…」
やりかた、?
「ごしゅっじッあぁあ”……!!!!」
グリッと蝋燭を肩に付けられる
火は小さくなっていたがジュッ”、と俺の皮膚の焼き傷を残すようにひたすらグリグリと捩り込まれる
「ははっ……俺の証……」
俺の焼け傷をご主人様は指に触れる
(痛い……)
痛い熱い
「皮膚が焦げるってこんな匂いなんだ。」
俺の火傷にご主人様は顔を近づけてキスをする
「この傷、もう消えないかもね」
「ッ………!や、やだ」
「まぁ消えなくてもいっか。ふーくんの肩なんて俺以外誰にも見せないからいいもんね。」
「え……?」
「今年も来年も再来年もずっと、風呂もトイレも着替えもご飯もぜんぶ俺がふーくんの世話をするから肩だけじゃなくて…ふーくんの存在だって誰にも見せてやらない。」
(嘘、だろ……)
「うそ……」
「本当だけど?」
ご主人様がマジの顔をしてる
俺だけに見せる魅せた瞳。
俺はこのままご主人様に閉じ込められて
ずっと、俺の世話もして誰にも存在を気づかれなくて………?
そんなの、
そんなの
「うれ"しいれぇすッ……」
「でしょ?」
(………は?何言ってるんだ俺、そんなこと微塵も)
「ご主人様と一生一緒にいたいですッ……」
(は?!!違うだろ…っ?!本当は逃げたくて麻耶のことも諦めて母さんと一緒に逃げたくてっ雄斗なんか大嫌いで)
「”【Good boy 】”だね、ふーくん。」
「ッはぁ……はいっご主人様…、」
(……嗚呼、)
本心とは裏腹に
本当の気持ちも俺は隠して
何も伝わらなくて
また自己中心的に泣く
(痛い………)
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