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行方(???)
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しおりを挟む「遥奈さん、そろそろ夕食の時間ですが…まだお時間掛かりそうですか?」
「あ………」
茜………
「百合ちゃんはね…ンッ?!」
「ごめんなさい。少し話しかけられて…今行くわ!」
「…大丈夫そうですか?今、百合ちゃんって…」
「百合さんと彼、知り合いらしくて…ちょっとね。」
「…成程。お気に毒ですね。中野隼人さん、御免あそばせ。」
「なるべく早く来てくださいね」と茜は言い残して部屋を出る。
「ぷはッ……!」
「馬鹿なの?茜の前で話すなよ。絶対わざとでしょ。本当に悪意しかないですね。今まで誰に排便の介助させてもらってたと思ってるんですか。」
少し強い口調でそう言う
「…カッチーン。口が悪すぎだね。もういい話さないよ~」
「は……?」
なに寝ぼけたこと言ってんの…?
「教えて下さい。」
しーっ
「”【Shut up】”」
「ッ……!!」
また命令。
馬鹿って言われたこと怒ってるの…?
「ごめんなさいって言って?」
「なんでッ」
なんで?何も悪い事してないのに…
「…………言ったら何かしてくれるの?」
私がそう言うと中野隼人はニヤリと笑う
「俺が百合ちゃんを見た話より、それよりも手がかりの強い話を1つ教えてあげるよ」
(……………)
今この状況で目が合えば主従関係が生まれる気する。
怖いから私は目を逸らして言った。
「すみませんね。」
「……まぁいっか。」
来て
“Come “ と中野隼人が命令して私は彼の近くに寄る。
そして耳元で小さく話される
「ここに運ばれる途中…kiss roomって書いてある部屋で女性の喘ぎ声が聞こえた」
kiss room…?
あの部屋は暫く閉鎖されてて旦那様が”掃除”と言って定期的に行く部屋……
「私はそんな喘ぎ声聞いた事がない。毎日通ってるもの。」
「俺が通ったのは午前2時半。みんな寝てる時間帯じゃないかな?」
「…………」
「行くかどうかは君次第だし、信じるか否かも君次第。辛い過去を教えてくれたお礼だよ。」
「頑張れ」と励ましの言葉を私に言う
信じる訳ない
百合がいるわけないでしょ
私、過信じゃないし
駒に使える男のことを信じるわけない
「遥奈さん、もう2時過ぎですよ?寝ないんですか?」
「……少し忘れ物をしたので取りに行きます。お先に寝てて構いませんよ。」
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