イケメン幼馴染に執着されるSub

ひな

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「重ねるだけ」

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動けない。

 命令されたのか、?

いやそんなことどうでもいい。

雄斗…ご主人様は怒っている。

どうしよ、どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうし
よどうし よどうしよどうし
よどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどう しよどうしよどうしよ
どうしよ どうしよ
どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ 
どうしよ


ご主人様が、こっちに向かってる。

お仕置きされる…また、


またひとりぼっちになる…………


「…………」

感情の入っていない冷酷な視線が俺に向いている。

「ゆうとっ!違うんだ!!これはっわざと外したんじゃなくてっ…!!」

      伏せ
「ふーくん、”【Down】”」

“”「いッっ?!」”

ズンッ

力強く体が地面に着く。
重力とか、そういうの関係なしに体が地面に引かれてるような痛み。

(あぁ、ご主人様が俺を見下している。)

ご主人様が伏せてる俺に向かって両手を頭に近づけてくる。頭を引きちぎるのだろうか。それとも、気が済むまで俺を殴るのだろうか。

「ごめんなさっごめんなさいっ…ごしゅじんさまっ…!」

涙が溢れる。
なんで自分でも泣いてるのか分かんない。
目頭が熱くなって、今すぐにでも手で涙を拭いたいがその手は地面についてて自分の力では顔に持っていくことさえできない。

「ゔっ…うぅっ…ごしゅ、しゅじんさまぁっ」

「大丈夫だよ。」

そう、ご主人様は言って俺に耳に手を当てる。
そして音が消えた。

(耳栓…?)

俺は耳栓をつけられた。
音のない世界でご主人様は困ったような笑みを俺に向け、直後冷酷な視線でメイドのほうへ向かう。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「遥奈。どう言うつもりだ?」

「……………」

  言え
「”【Say】“」
                   命令
「あ”ゥっ!い“いまふっ!言いますのでCommandを止めてッ!!!」

「……言え。」

「はいッ…はぁっ……ッ私は、梶原様がっ」

………………

「梶原様が逃げようとしていたので止めに入りました。」

「…それで?何で殺そうとした。」

「言う事を聞かなかったからです。本気で殺すわけございませんよ。」

「…ふーくんが、逃げようとしたのか?」

「はい。私を信じられないのですか?」

「ふーくんが逃げたいだなんて思うわけないだろ。」

「どうでしょう。この部屋には防犯カメラはありません。つまり、彼は自由ですよ?」

「自由…?」

「雄斗様に逆らうことも、逃げたり、自殺しちゃったりも可能ってコトです。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



話が終わったのか…?

一瞬メイドが俺のほうを見たけど、何かの合図だったり…?

ここからメイドの表情はよく見える。
とても緊張してる顔だ。笑顔が引き攣ってる。

雄斗の顔は、……よく見えない。
どんな顔をしているんだ。

2人で何の話をしていたんだ。

そんなことを考えているうちに、雄斗は近づいてくる。
そして、耳栓を抜く。

「ご主人様っ……ぁ」

「………」

雄斗は無表情な顔で、いきなり俺を殴った。


「あっ…え?」

理解が出来ない。
なんでいきなり殴られた。

「ゆうとっ…?なんで」

グイっと耳を引っ張られて頬を思い切り叩かれる。

バチっ!と部屋中に肌の音が響き、そのあまりの痛さに俺はまた泣いた。



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