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「重ねるだけ」
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しおりを挟む終わった。
終わりだ。
俺は殺されるのか?それとも、このメイドに何かされるのか?…
「少々お待ちください。」
「へっあゔっ?!!」
そのメイドは俺のナカに入っていたディルドを雑に抜き、太ももに固定されてた器具も外した。
「こんなモノ挿れらてたんですね。可哀想に。」
メイドは抜いたばかりのディルドを床に放り投げて俺に近づく。
(あれ、…この顔何処かで……)
メイドは俺を見下すような冷酷な視線でこう言う。
「梶原君。今、私に殺されるのと私の願いを叶えてから殺されるの、どちらがいいですか?」
「…は?」
何て言った?このメイドは…。
「聞こえなかったですか?私に、殺されたいか私の願いを叶えてから殺されたいか、どっちが良いか言ってんだよ。」
メイドはいきなり強い口調で言い始めた。
(は…?殺される、?意味わかんねぇ…雄斗に殺されるならまだしも、このメイドに殺される意味が…)
「とっとと決めろよ。早く決めねぇと雄斗様来んだよ。」
「あ…す、すみません…。」
(怖っ!このメイド怖すぎ…性格に反して遥奈って名前合ってねぇよ…。)
「あと3秒で決めろ。」
3秒?!
決められねぇよ!!
今このメイドに殺されるか、願いを叶えてから殺されるかなんて……
「どっちを選んだとしても俺はお前に殺されるってことか、?」
「当たりめぇだろ。」
「雄斗に命令されてるから殺すのか?」
「……私の意識だ。早く選べ。」
“私の意思”、?
メイドは少し悩んでからそう言った。
つまり、雄斗の命令ではなく俺を個人的に何故か殺したいんだ。
(なんで俺ってこんなに命狙われてるんだろ…)
だけど俺の中で答えは決まってる。
こんなの考えるまでもない。
「お前の言うことなんて聞かねぇよ。」
「梶原君……殺されたいのね。」
メイドはそう言いポケットからナイフを出した。
えぇ待っておかしくね?
俺さ、言うこと聞かないって言ったじゃん。
どの道、俺は殺されるってことか.
ナイフの先が俺の首に当たる。
「抵抗しないんだ?」
「…お前に殺されるのは嫌だけど俺も、昔殺しみたいなことしたし。いいよ、悔しいけど。」
「潔いね。そういう男はモテるわよ。」
ぐぐっ…とナイフに力が入る。
首に刃が食い込む。
(あ、これはいる……)
止まれ
「”【Stop】”」
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