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「重ねるだけ」
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しおりを挟む「あっははッ♡”」
ブブブッと飽きないほど振動するモノ。
何時間経った。
「ゆふとぉあっ!もどっれきれよ…!あっああん”!!!」
さっきから何回も気を失ってる。
目覚めては強い刺激で気絶して、目覚めてはまた気絶して、その繰り返し。
「ううっ…ゆっとぉぉっ…!」
こんなの俺じゃない。
好きにして欲しい、と言ったけど流石に度が過ぎてる。こんなの……
『ほんと、昔から自分勝手よね。』
「…え…。」
俺の目の前に、突如現れるはずがない人物が現れた。
なんで、何故だ。
麻耶だ。
俺、死んだ…?
『言っとくけどあんたの見てる私は妄想。現実じゃないから。』
「もっ、もうそうっ…?ひゃぁっ!”」
『はぁ、全くもう。』
麻耶は少しため息を吐き、俺に言う。
『ふうはさ、雄斗のこと好き?』
「あぁぁんっ…なんれ、?”すぎっ、じゃない!すぎなわげっ…!」
『そっか…。そうだよね。』
何だ、
俺が雄斗のことを好きか確かめる為だけに俺の前に現れたのか?
『それはさておき、本題がある。ふうに絶対話さなきゃいけないことよ。』
「ほんだい…?」
『そう。……いい?絶対にこの部屋を出ちゃダメ。』
「……は?なんれっ…」
「…ダメだからね。」
そう言って麻耶は姿を消していく。
だんだん、薄れていくように…。
「麻耶っ!待てよ!!っ…なんでっお前も雄斗とグルなのか?!」
『…………』
何も言わない。
喋れないのか?
ただ、麻耶はあの頃と同じ泣きそうな顔をして、また姿を消した。
「まやっ…!まやっあ!あぁ!!ッ””」
駄目だ。
何かを考えるたびに快楽が勝って思考が止まる。
「ッ………」
でも1つ希望が見えた。
今、尻に刺してるバイブが抜けそうだ。
(これが抜けさえすれば動ける…!)
幸いな事に紐や手錠で手足は縛られていない。
歩けるか、の問題だけど犬みたいに走ればいい。とにかくこの部屋を出れる。
「………」
(『絶対にこの部屋を出ちゃダメ。』)
五月蝿い。
黙れ。
あんなの妄想だ。
とりあえず、このバイブが抜けるまで耐えるんだ。
「んッ…はぁっ…あっ…」
早く抜けろ抜けろ抜けろ
太ももに紐とバイブが固定されてるせいで足が痺れてるし段々辛くなってきた。
早くっ早く…
「あぁああッ…!!!!」
また、イった。
抜ける前にイキすぎて死ぬんじゃないか…?
「せいしっ…もうあんま出てない…ぁっ」
“ガチャッ“
「…!?」
部屋の扉が開く音。
誰かが入ってきたのか…?
雄斗、雄斗かな。きっと雄斗だ。
「ゆっ!ゆうとっ!ゆうとっ…!!」
もう24時間経ったのか?
そんなこといい。早く、早く…
「…え、……」
「梶原君。随分男らしく無くなったね。」
は……?
「…ふふっ、可哀想な姿ですね。」
「ちょっまって…」
部屋に入ってきたのは雄斗じゃない。
女、綺麗な女性だ。
「あぁ、紹介が遅れました。」
突如俺の前に現れたメイドは上品に腰を下げて微笑む。
「廣瀬雄斗様の専属メイド、奥村遥奈と申します。」
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