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「重ねるだけ」
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しおりを挟む声が出ない。
喉が痛い。
「声にならない声になってるじゃん。息できてる?」
「はっ…かっふっは…ぁつあっ…」
「仕方ないな…、少し休憩しよっか。」
雄斗はそう言って近くに置いてあるペットボトルを飲んだ。
(俺には飲まさせてくれないんだ…)
まぁ知ってる。期待なんてしてない。
どうせ雄斗は俺を殺すんだから
「!」
雄斗のほうをじーっと見ていたら目が合った。
(またお仕置きされるのかな…)
少し体に力が入る。
雄斗が近づいてくる。
動けない。
叩かれる、そう思い目を思いっきり瞑った。
「?!」
雄斗は俺にキスをした。
それも、口の中に入ってる水を俺の口に移してるのだ。
(なんで、?)
「んっ…っ?!」
うまく水が飲み込めない。
そのせいで溜まる水が口の端から零れ落ち、少し冷たい感覚が顎を通す。
「口の中あっつ…。」
雄斗はまた水を口に含み、俺に飲ませる。
「っぷはっ!も、もういいから!」
「まだ声ガラガラだよ?もう少し飲んだほうがいいよ。」
「大丈夫!ほんとに大丈夫だからっ!」
「そっか…」
何故か少し悲しそうにしてる雄斗。
俺が悪いのか、と謎に考えてしまう。
「まぁいいや。声も出せるし余計なこと考えれる体力も戻ってきたし。」
雄斗はそう言って部屋の隅から何かを出した。
「これ……。」
「うん。」
隼人の家で嫌だと脳が否定する程散々使われたモノ、よりも何倍も大きくて、目を逸らしたくなるほどグロテスクで生々しい…
「特注のディルドだよ。」
「っ!!!」
「ほら、好きにさせて欲しいんでしょ?動かないの。」
「いやっ!いやだ!やめろ!!!!」
動くな
「”【Freeze】”」
「あっ…」
ヤバい。
ヤバい、ヤバいって。
「ほら、股広げて。」
「はっあ……。」
恥ずかしい、死ぬ…死ぬ…
グヂュッ…
「あ”っ!!!」
「まだ先っぽしか挿れてないよ?」
雄斗は笑いながらそう言う。
(先っぽ…?先っぽでこんなに太いなんて…)
「ほら、いっくよー」
「へ…?っあぅ”??!!!!!!」
一気に、
それがはいった。
ウィンウィンと横に振動しながら雄斗のよりも深く早く、それが俺を刺激する。
「まっれ!とみぇてっ!!ゆっゆうとぉはおめてよっ!!!」
「舌回ってないよ。そんなに気持ちい?」
小悪魔のように雄斗はニコっと笑い、俺に新たなお仕置きを命じる。
「このまま24時間耐えて。」
「はっぇ?っ”」
にじゅう、よじかん?
それって…1日中ってこと…?!
「むっむり”!しぬっしんじゃうっ!」
「死なない程度まではするよ。俺も少し用事があるからさ、そんなにふーくんの相手できないんだよね。」
雄斗の目線は下に変わり、少しずつ重力で股から抜けてきたソレを容赦なくズボッと深く挿れて静かに言う。
「こんな玩具がふーくんの1日を独占するなんて悔しいけど、そのあとは俺がずっと相手してやるよ。」
「っ!」
ゾクゾクくる。
鳥肌が立つ。
なのに、なのになのに
「俺のこと好きなんだ!」
そう雄斗を勘違いさせてしまうほど、
俺はすっごく喜んでいる。
「よしよ~し可愛いなぁもうっ!」
そう俺の頭を強く撫でてから雄斗は本当に部屋を出ていく。
嫌だ、行かないで。
「ゆうとっ!行かないでっ!やだっやだ…」
「耐えて。ほら、”神様は乗り越えられる人にしか試練を与えない”だっけ?」
「え”?あ”っ…なんでいまごろっッ」
「ふーくんにとっての1番の神様は俺なんだから。」
そんな訳ない。
嫌だ。
嫌、嫌、行かないで。
バタン…
扉が閉まる。
もう姿が見えない。
「ゆ”うとっ…あぁぁ!!いっぐっ…!」
そんな中でも無慈悲に玩具は動いて。
(あ…)
不意に、机の上に置いてある父さんの結婚指輪に目が行く。
(あぁ、俺の父さん死んだんだな。)
「うわぁぁぁぁぁ”!!!!」
無理。何も考えたくない。
辛いのに、苦しいのに快楽はどんどん強さを増して、
大量に溢れる汗と精液。
もう精子が出ないほど透明になった液体。
1時間もしないうちにすっかり俺は悲しみを忘れていた。
もっと気持ちよくなりたい。
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