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15.
しおりを挟むしまった。
油断した。
咄嗟にそう思った。
——————————————-
「「やめてくださいご主人様」」
俺がそう言った途端、俺の首から雄斗の手は離れた。
それだけなら良かったがsafe WordはDomを一時的に動けなくする効果がある為雄斗は小さく丸まって動けない、いいや、苦しんでるように見える。
(すごく苦しそう…)
部屋には雄斗の荒い息がけが響いており、さっき俺はこいつに殺されるそうになったけどそんな苦しそうな雄斗を見てると何だか罪悪感が湧く。
「ふっ…く、ん…、」
雄斗が辛苦な表情でこちらを見つめる。
あぁ、苦しんでいるというのになんで雄斗はこんなにかっこいいんだろう。
なんて、そんな感情が出てくる程に雄斗はかっこいい。
「ふっ…く、ん……」
「何、雄斗…」
俺は少し警戒しながらも雄斗に近づいて彼が今何を言うのか耳を澄ませた。
「 が な よ 」
ゾワッと背筋が凍った。
彼と目が合い一瞬表情を覗いたが、顔は笑っているのに目は全然笑ってなくてむしろ怒っているように見える。
(逃げないと)
咄嗟の判断でそう思った。
さっきの言葉を聞いて逃げられるか何て聞かれたら、多分逃げられない。
だけど逃げないと殺される
死にたくない
こいつにだけは殺されたくない
俺は急いで制服に着替え、荷物も持ったあとに急いで校舎をあとにした。
さっきまで絞められてたせいで息がしづらい。腰も痛い。だけど無我夢中で走り続けなければ死ぬ。
あの顔をした雄斗が忘れられない
あの言葉、雄斗が言った、
「逃がさないよ」
脳から離れない。
幼馴染に強制プレイされた、それも親友だと思ってた相手に。
それもかなりショックだが、小学生の時から今まで俺にnormalだと嘘を吐き続けていた親にも俺はかなりショックを受けた。
そして、今日の散々な告白。
「うっ…ぐすっ…うぅ…はっ」
俺は走りながらも泣いていた
周りからの目線なんて気にしない
無我夢中で必死に走り続けていたら、いつのまにか自分の家の前に着いていた。
鍵を開けて、俺は家の中に入る。
本当はすぐにでも母親と話をしたいけどまずは精液と血まみれの体を洗ったほうが良いと思い、すぐ風呂場に向かう。
シャワーを浴びて、体を洗う。
ゴポポ……
下半身から何か出てきた。
この感覚、見なくてもわかる。
散々中出しされた雄斗の精液だ。
「っ………」
俺はまた泣いた。
これが現実だなんて思いたくなかった。
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