26 / 52
喉が渇いた
しおりを挟む
工場見学をしたら、白い恋人と白いバームクーヘンがすごく食べたくなった。これは買って帰るしかない。
ところで、ものすごく喉が渇いた。やはりラーメンは味が濃かったのだろう。ちょうどお昼時だが、レストランは混んでいるだろうか。
また階段を1つ上がると、レストランのある階に出た。そして、撮影スポットも。チョコレートがどろどろと流れている巨大な柱もある。ガラス越しだけれども。そして、白い恋人のパッケージのオブジェや、テレビでやっていたVR的な撮影スポットもあった。レストランに入ろうかと思ったが、やっぱり辞めようかと躊躇して、そちらへ写真を撮りに行ったのだ。しかし、やっぱりどうしても喉が渇く。いや、水筒を持っているから、外にでも出れば飲めるのだが、座りたいというのもあった。それに、なんだかレストランは窓からの眺めがとても良さそう。目の前の塔の上で何やら人形が動いている。
とりあえず、レストランのメニューが外に出ているのを覗いてみた。飲み物を見る。コーヒー・紅茶以外には何があるか。
そう、雑誌で見たチョコレートドリンクがある。でも、この甘くてドロドロとして、温かいであろう飲み物は、今じゃない。ものすごく喉が渇いている今では。それに、カロリーが高そう。今夜は17時半にラムしゃぶだから、あまり高カロリーな物は避けたい。他にはリンゴジュースと、ビール、白ワイン。うーぬ。ただ休むだけならばワインもいいが、この喉の渇きでワインを飲んだらペースが速くなってやばそう。ビールは一時的には美味しいだろうが、また喉が渇くのは必須。とすれば、やっぱりリンゴジュースかな。でも、昨日機内で飲んだのもリンゴジュースだったしなぁ。迷った。やっぱり辞めようかと思ったが、店の中にあるものを発見して、入る事にした。そのあるものとは、クッションだ。白い恋人のパッケージのクッション。緑色で。可愛い。あれの写真が撮りたい。
さて、店に入ろう。ちょっと中に入って、店員さんを待つ。しかし、全然いない。レジのところにはいて、出て行く客の対応をしている。そっちは忙しそう。時々通る店員さんもいるのだが、声を掛けてもインカムをしているからか聞こえないようだ。
「すみません。」
って、言ってるのに。もう仕方がないから、勝手に入って座る事にした。だいぶ空いているのだ。
しかし、外がよく見える場所はいっぱいだった。柱で見えない所は空いている。そして、クッションのある所が埋まっている。
だいぶ奥の方へ行ってみると、窓が見える場所が空いていた。そこに座った。クッションもあったが、緑のクッションではなく、肌色っぽいクッションだった。でもまあ、いいや。隣の、向かい側には人が座っているけれど、緑のクッションのところには誰も座っていないソファの写真をこっそり撮った。
やっと店員を捕まえた。隣を通ったので、
「注文お願いします。」
と言った。で、
「今、機械をお持ちしますので。」
と言われたから、
「もう決まってるんですけど、リンゴジュースで。」
と言ったら、
「あ、注文は機械でお願いします。」
と言われた。
「ああ、そうですか。分かりました。」
と、にこやかに返した。別に急かしているわけではないのだ。先回りしているつもりでもなかった。ただ、手間を省いてあげようと思ったのだ。機械で注文するのは全然かまわないのだが。でもこういうの、おばちゃんぽい。おぉ嫌だ。
注文用のパッドが来た。私はおばちゃんになるまで、口頭で注文するのが苦手だった。若い頃にこういうのがあれば良かったのに。ファーストフードなんかでも、ガヤガヤしている所で注文するのがすごく苦手だった。最近はスマホで先に注文しておけば、番号がモニターに出て、仕上がったら取りに行くだけでいいようだ。あれが若い頃にあったなら。
生き難さって、社会が変わると大きく変わるものだ。昔は全然平気だった人が、今、画面操作が苦手だからって生き難さを感じているかもしれない。
私は画面操作も一応大丈夫。おばちゃんの割にはイケる方だと思う。だが、もう一度リンゴジュースでいいのか、やっぱりビールかワインにするかで迷ってしまった。だって、お水が出されたのだもの。お水を飲んだらもうジュースは要らないのではないか。ワインでも良いのではないか……いやいや、やっぱり後で喉が渇くだろう。ジュースにしようと決めた。画面からジュースを選び、というか一度選んでしまったワインを削除し、ジュースを選んで注文を確定した。画面操作が苦手だったら削除できなくて、というか気づかずに両方頼んでしまうだろう。ね、だから私は苦手ではない。自画自賛。
さっきの塔の上の人形は、ちょうど12時だったから出てきたのかもしれない。もう出て来なかった。窓の外には山が見えていて、山も、そのふもとの建物も、みな雪をかぶっている。相変わらず良い景色だ。
リンゴジュースが出てきた。ストローを差して飲む。旨―い!昨日のより美味しい。喉が渇いているからかもしれないが。室内は微妙に暑いし、ジュースは最高だ。これにしてよかった。
ところで、ものすごく喉が渇いた。やはりラーメンは味が濃かったのだろう。ちょうどお昼時だが、レストランは混んでいるだろうか。
また階段を1つ上がると、レストランのある階に出た。そして、撮影スポットも。チョコレートがどろどろと流れている巨大な柱もある。ガラス越しだけれども。そして、白い恋人のパッケージのオブジェや、テレビでやっていたVR的な撮影スポットもあった。レストランに入ろうかと思ったが、やっぱり辞めようかと躊躇して、そちらへ写真を撮りに行ったのだ。しかし、やっぱりどうしても喉が渇く。いや、水筒を持っているから、外にでも出れば飲めるのだが、座りたいというのもあった。それに、なんだかレストランは窓からの眺めがとても良さそう。目の前の塔の上で何やら人形が動いている。
とりあえず、レストランのメニューが外に出ているのを覗いてみた。飲み物を見る。コーヒー・紅茶以外には何があるか。
そう、雑誌で見たチョコレートドリンクがある。でも、この甘くてドロドロとして、温かいであろう飲み物は、今じゃない。ものすごく喉が渇いている今では。それに、カロリーが高そう。今夜は17時半にラムしゃぶだから、あまり高カロリーな物は避けたい。他にはリンゴジュースと、ビール、白ワイン。うーぬ。ただ休むだけならばワインもいいが、この喉の渇きでワインを飲んだらペースが速くなってやばそう。ビールは一時的には美味しいだろうが、また喉が渇くのは必須。とすれば、やっぱりリンゴジュースかな。でも、昨日機内で飲んだのもリンゴジュースだったしなぁ。迷った。やっぱり辞めようかと思ったが、店の中にあるものを発見して、入る事にした。そのあるものとは、クッションだ。白い恋人のパッケージのクッション。緑色で。可愛い。あれの写真が撮りたい。
さて、店に入ろう。ちょっと中に入って、店員さんを待つ。しかし、全然いない。レジのところにはいて、出て行く客の対応をしている。そっちは忙しそう。時々通る店員さんもいるのだが、声を掛けてもインカムをしているからか聞こえないようだ。
「すみません。」
って、言ってるのに。もう仕方がないから、勝手に入って座る事にした。だいぶ空いているのだ。
しかし、外がよく見える場所はいっぱいだった。柱で見えない所は空いている。そして、クッションのある所が埋まっている。
だいぶ奥の方へ行ってみると、窓が見える場所が空いていた。そこに座った。クッションもあったが、緑のクッションではなく、肌色っぽいクッションだった。でもまあ、いいや。隣の、向かい側には人が座っているけれど、緑のクッションのところには誰も座っていないソファの写真をこっそり撮った。
やっと店員を捕まえた。隣を通ったので、
「注文お願いします。」
と言った。で、
「今、機械をお持ちしますので。」
と言われたから、
「もう決まってるんですけど、リンゴジュースで。」
と言ったら、
「あ、注文は機械でお願いします。」
と言われた。
「ああ、そうですか。分かりました。」
と、にこやかに返した。別に急かしているわけではないのだ。先回りしているつもりでもなかった。ただ、手間を省いてあげようと思ったのだ。機械で注文するのは全然かまわないのだが。でもこういうの、おばちゃんぽい。おぉ嫌だ。
注文用のパッドが来た。私はおばちゃんになるまで、口頭で注文するのが苦手だった。若い頃にこういうのがあれば良かったのに。ファーストフードなんかでも、ガヤガヤしている所で注文するのがすごく苦手だった。最近はスマホで先に注文しておけば、番号がモニターに出て、仕上がったら取りに行くだけでいいようだ。あれが若い頃にあったなら。
生き難さって、社会が変わると大きく変わるものだ。昔は全然平気だった人が、今、画面操作が苦手だからって生き難さを感じているかもしれない。
私は画面操作も一応大丈夫。おばちゃんの割にはイケる方だと思う。だが、もう一度リンゴジュースでいいのか、やっぱりビールかワインにするかで迷ってしまった。だって、お水が出されたのだもの。お水を飲んだらもうジュースは要らないのではないか。ワインでも良いのではないか……いやいや、やっぱり後で喉が渇くだろう。ジュースにしようと決めた。画面からジュースを選び、というか一度選んでしまったワインを削除し、ジュースを選んで注文を確定した。画面操作が苦手だったら削除できなくて、というか気づかずに両方頼んでしまうだろう。ね、だから私は苦手ではない。自画自賛。
さっきの塔の上の人形は、ちょうど12時だったから出てきたのかもしれない。もう出て来なかった。窓の外には山が見えていて、山も、そのふもとの建物も、みな雪をかぶっている。相変わらず良い景色だ。
リンゴジュースが出てきた。ストローを差して飲む。旨―い!昨日のより美味しい。喉が渇いているからかもしれないが。室内は微妙に暑いし、ジュースは最高だ。これにしてよかった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
【完結】初めてアルファポリスのHOTランキング1位になって起きた事
天田れおぽん
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスのHOTランキング一位になった記念のエッセイです。
なかなか経験できないことだろうし、初めてのことなので新鮮な気持ちを書き残しておこうと思って投稿します。
「イケオジ辺境伯に嫁げた私の素敵な婚約破棄」がHOTランキング一位になった2022/12/16の前日からの気持ちをつらつらと書き残してみます。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
個人勢VTuberが登録者数・再生数・同接・収益を伸ばす方法
あきら@ネット雑学
エッセイ・ノンフィクション
VTuberファンである筆者が、企業勢・個人勢の配信と動画を分析して「登録者数・再生回数・同接数」を増やし「収益化」する方法を考察します。
※noteにも投稿しています。
ずっと君のこと ──妻の不倫
家紋武範
大衆娯楽
鷹也は妻の彩を愛していた。彼女と一人娘を守るために休日すら出勤して働いた。
余りにも働き過ぎたために会社より長期休暇をもらえることになり、久しぶりの家族団らんを味わおうとするが、そこは非常に味気ないものとなっていた。
しかし、奮起して彩や娘の鈴の歓心を買い、ようやくもとの居場所を確保したと思った束の間。
医師からの検査の結果が「性感染症」。
鷹也には全く身に覚えがなかった。
※1話は約1000文字と少なめです。
※111話、約10万文字で完結します。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる