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政変~契り4
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「はあ?何言ってんだよ。」
翌朝、尊人と遥貴が早速話しに行くと、未来は呆れ顔でそう言った。しかし尊人は食い下がった。
「よく考えてみなよ。こんな子供が大統領なんてありえないだろ。どうせ何でも未来の言う通りだ。それじゃあ結局国民を裏切っているのと同じだ。大統領として飾られているだけの、人形になっちゃうんだよ、遥貴が。」
未来はハッとした。尊人がかつて、散々嫌がっていた「お飾り人形」。国王はお飾り人形だ、人間になりたいんだ、と言っていた。国王でも大統領でも、同じことなのだ。その事に、やっと未来は気づいた。
「だから、大統領には未来がなればいい。僕が応援演説をする。まだ立候補者を替えられるだろ?」
遥貴が言うと、
「いや、でも・・・。」
未来の頭の中で、コンピューターがヒートアップする。政治的取引があって、今の状況がある。ここで交代したらどうなるのか。自分が大統領になるなんて、考えた事もなかった未来は、まずは自分がなるかならないかよりも、周りの反応の事ばかり考えた。
「お前を擁立することで、国民主権党は第一党になれたんだ。ここで遥貴が立候補しない事になったら、どうなる?話が違うと言って国民が怒るんじゃないのか?」
「それは、僕が説明すれば大丈夫でしょ。応援演説はそのためにあると言ってもいい。」
遥貴が意外にも大人びた事を言うので、未来は遥貴の顔を凝視した。
「だが、お前はこれからどうするんだ?国王でなくなり、俺が大統領になったら、その後お前は一体・・・。」
未来が言うと、
「僕は、大学に行こうと思う。大学で遺伝学を学んでみたいんだ。クローン技術の事をもっと知りたい。これから世界中で、もっと僕みたいな子供が生まれるかもしれない。それが良い事なのか、良くない事なのか。自分で確かめたいんだ。」
遥貴の顔は晴れ晴れと輝いていた。いつの間にか、自分のやるべき事を見つけていた遥貴に、未来は驚きを隠せなかった。
大統領選の告示。街頭の選挙ボードには、ポスターが貼られた。やはりと言うべきか、30枚ものポスターが並ぶ。立候補には多少のお金が必要だが、高額でもない。大学の受験料より少し高いくらいだった。記念受験ならぬ、記念立候補が目立つ。
一番上の段に張り出される、ひときわ目立つポスターがある。そこには真ん中に未来の顔が、下に少し小さめに遥貴の顔の写真があった。「大統領候補、山縣未来」の大きな文字と、「推薦者、国王陛下」の小さな文字。
ここに至るまでには、未来の奔走があった。国民主権党への説明と謝罪、そして協力要請。遥貴と尊人も赴いて説明をした。もちろん護衛役として健斗も一緒に。ポスター撮影やテレビでの演説の録画。そしてこの告示後は、各地を回って演説だ。
未来に対する国民の反応は、最初は冷ややかだった。「誰だ、こいつ」という当然の感想。国民主権党が推薦しているので、他の記念立候補者とは違う扱いで、マスコミも注目したが、他に芸能人や元スポーツ選手などが立候補する中で、あまりインパクトがない存在だった。国王の推薦を売りにするしかない、あまりよろしくない状況からのスタートだった。
しかし、未来の本領を発揮する時がようやく到来したのだ。未来は本来、人の陰に隠れている器ではなかった。演説を始めてからというもの、健斗も尊人も遥貴も、ちょっとびっくりだった。できる人だとは思っていたが、表に立つキャラクターだったという事に、今やっと気づいたと言っても良かった。未来なりにこの国の行く末を考え、常に国を動かそうとしてきた。それが今、演説に現れていた。
しかし、有力候補の5名が、人気調査では拮抗していた。誰が当選するのか、各社マスコミも連日予想を繰り広げた。そして、満を持して、街頭演説に遥貴が立つことになった。最初から、自分が国民に説明する、推薦演説をすると言っていた遥貴だったが、その環境を整えるのが大変なのと、公務があるのとで、なかなか実現していなかったのだ。選挙戦が半分を過ぎた頃、遥貴は首都の街頭演説の場に姿を現した。王冠を戴いた遥貴が公用車から降り立ち、街宣車に乗り込むと、それを目にした道行く人々から歓声が上がった。
「おー、国王陛下だ!」
「キャー、陛下ー!」
手を振る女性たちもいる。まだ18歳の遥貴。だが、帝王学を学び始めて5年以上。様々な場で人前に立ち、挨拶をし、重要な外交もこなしてきた。それも、もうすぐ終わりなのだが。
「国民の皆さん。私の話を少し聞いてください。私は、ここにいる山縣未来を、大統領に推薦します。彼は、私の父が国王になる前から、ずっと父を支えてくれました。父が国王でなくなった後は、自衛隊、そして外務省、様々なところでこの国を支えてくれていました。ですが、それも全て父と、私の為でした。私が政治権力に翻弄されないように、いつも国の動向を見守ってくれていたのです。山縣未来は、一途な男です。私が12歳になり、この国に来た時から、今度は私の事をずっと支えてくれました。未熟な私にいろいろな事を教えてくれて、導いてくれました。傍にいる私には分かります。山縣未来は頭がいい。天才です。何でも知っている。どんな問題もすぐに解いてしまう。父も私も、彼には頼りっぱなしです。ですが、今回は私が彼を支えたい。いえ、これからはずっと私が支えたい。私は山縣未来の事が大好きなのです。彼の良さを最大限に生かしたい。それには、大統領になって国を引っ張っていってもらうのが一番だと思うのです。彼はずっと私の物でした。しかし、それでは彼の器に合わない。山縣未来は皆さんの物、この国の物です。皆さんが望むなら、私はこの男を皆さんのために差し出します。いえ、貸して差し上げます。」
笑いが起こる。
「私がこの王冠を戴くのも、あと少しとなりました。大統領が誕生したら、国王は終わりです。そして、これは単なるデモンストレーションですが。」
と言って、遥貴はマントをひるがえし、王冠を自分で頭から外した。そして、未来の事を見た。顎で座れと指示する。未来はえ?という風な顔をしたが、仕方なく、遥貴の前にひざまずいた。遥貴は王冠を未来にかぶせた。すると、周りから拍手が起こった。未来は立ち上がり、王冠に片手で触れた。
「私がこれを戴く日が来ようとは思ってもみませんでした。ですが、恐れ多いのでお返しします。私は大統領を目指しているのであって、国王になろうと思ってはいません。王は血筋ですが、大統領は投票で決まります。王冠は、この先博物館へ行く事でしょう。少なくとも、私が大統領になったら、ですが。他の人が大統領になったら、この王冠をかぶりたがるかもしれません。」
また、笑いが起こる。未来はマイクを置き、両手で王冠を外した。そして、立ったままの遥貴にかぶせる。ひゅーひゅーという冷やかしの声が上がる。
「私はいつも宮殿で、王冠を陛下にかぶせているのです。だから上手いでしょう?」
マイクを手に取り、未来はそう言った。また笑いが起こる。
「陛下のお言葉には感謝します。私は陛下の事を愛しています。この場で宣言します。もし私が大統領になっても、私は陛下と離れません。」
本気とも冗談ともつかぬ未来の言葉に、聞いている国民は笑い半分、冷やかし半分という反応だった。しかし、遥貴は、涙が出そうだった。不安がなかったと言えば嘘になる。もし未来が大統領になったら、もう自分の事をかまってくれなくなるのではないか、そんな不安は常にあった。そのうえ、どこかの女性と結婚して家族を作るのではないか、考えないようにしていたけれど、心の片隅にはそんな思いもあった。だから、今未来がずっと一緒にいてくれると言ってくれた事は、遥貴の胸に重く深く響いたのだった。
この街頭演説はテレビでも放映され、それ以後の人気調査では、未来がトップに躍り出た。知名度がいまいち低かった未来だが、これによってぐっと上がった。知名度が低いというのは、その人物の人となりが分からないという事だが、これで未来の人柄、雰囲気が伝わり、男女ともに未来に対する好感度が上がったのだった。
翌朝、尊人と遥貴が早速話しに行くと、未来は呆れ顔でそう言った。しかし尊人は食い下がった。
「よく考えてみなよ。こんな子供が大統領なんてありえないだろ。どうせ何でも未来の言う通りだ。それじゃあ結局国民を裏切っているのと同じだ。大統領として飾られているだけの、人形になっちゃうんだよ、遥貴が。」
未来はハッとした。尊人がかつて、散々嫌がっていた「お飾り人形」。国王はお飾り人形だ、人間になりたいんだ、と言っていた。国王でも大統領でも、同じことなのだ。その事に、やっと未来は気づいた。
「だから、大統領には未来がなればいい。僕が応援演説をする。まだ立候補者を替えられるだろ?」
遥貴が言うと、
「いや、でも・・・。」
未来の頭の中で、コンピューターがヒートアップする。政治的取引があって、今の状況がある。ここで交代したらどうなるのか。自分が大統領になるなんて、考えた事もなかった未来は、まずは自分がなるかならないかよりも、周りの反応の事ばかり考えた。
「お前を擁立することで、国民主権党は第一党になれたんだ。ここで遥貴が立候補しない事になったら、どうなる?話が違うと言って国民が怒るんじゃないのか?」
「それは、僕が説明すれば大丈夫でしょ。応援演説はそのためにあると言ってもいい。」
遥貴が意外にも大人びた事を言うので、未来は遥貴の顔を凝視した。
「だが、お前はこれからどうするんだ?国王でなくなり、俺が大統領になったら、その後お前は一体・・・。」
未来が言うと、
「僕は、大学に行こうと思う。大学で遺伝学を学んでみたいんだ。クローン技術の事をもっと知りたい。これから世界中で、もっと僕みたいな子供が生まれるかもしれない。それが良い事なのか、良くない事なのか。自分で確かめたいんだ。」
遥貴の顔は晴れ晴れと輝いていた。いつの間にか、自分のやるべき事を見つけていた遥貴に、未来は驚きを隠せなかった。
大統領選の告示。街頭の選挙ボードには、ポスターが貼られた。やはりと言うべきか、30枚ものポスターが並ぶ。立候補には多少のお金が必要だが、高額でもない。大学の受験料より少し高いくらいだった。記念受験ならぬ、記念立候補が目立つ。
一番上の段に張り出される、ひときわ目立つポスターがある。そこには真ん中に未来の顔が、下に少し小さめに遥貴の顔の写真があった。「大統領候補、山縣未来」の大きな文字と、「推薦者、国王陛下」の小さな文字。
ここに至るまでには、未来の奔走があった。国民主権党への説明と謝罪、そして協力要請。遥貴と尊人も赴いて説明をした。もちろん護衛役として健斗も一緒に。ポスター撮影やテレビでの演説の録画。そしてこの告示後は、各地を回って演説だ。
未来に対する国民の反応は、最初は冷ややかだった。「誰だ、こいつ」という当然の感想。国民主権党が推薦しているので、他の記念立候補者とは違う扱いで、マスコミも注目したが、他に芸能人や元スポーツ選手などが立候補する中で、あまりインパクトがない存在だった。国王の推薦を売りにするしかない、あまりよろしくない状況からのスタートだった。
しかし、未来の本領を発揮する時がようやく到来したのだ。未来は本来、人の陰に隠れている器ではなかった。演説を始めてからというもの、健斗も尊人も遥貴も、ちょっとびっくりだった。できる人だとは思っていたが、表に立つキャラクターだったという事に、今やっと気づいたと言っても良かった。未来なりにこの国の行く末を考え、常に国を動かそうとしてきた。それが今、演説に現れていた。
しかし、有力候補の5名が、人気調査では拮抗していた。誰が当選するのか、各社マスコミも連日予想を繰り広げた。そして、満を持して、街頭演説に遥貴が立つことになった。最初から、自分が国民に説明する、推薦演説をすると言っていた遥貴だったが、その環境を整えるのが大変なのと、公務があるのとで、なかなか実現していなかったのだ。選挙戦が半分を過ぎた頃、遥貴は首都の街頭演説の場に姿を現した。王冠を戴いた遥貴が公用車から降り立ち、街宣車に乗り込むと、それを目にした道行く人々から歓声が上がった。
「おー、国王陛下だ!」
「キャー、陛下ー!」
手を振る女性たちもいる。まだ18歳の遥貴。だが、帝王学を学び始めて5年以上。様々な場で人前に立ち、挨拶をし、重要な外交もこなしてきた。それも、もうすぐ終わりなのだが。
「国民の皆さん。私の話を少し聞いてください。私は、ここにいる山縣未来を、大統領に推薦します。彼は、私の父が国王になる前から、ずっと父を支えてくれました。父が国王でなくなった後は、自衛隊、そして外務省、様々なところでこの国を支えてくれていました。ですが、それも全て父と、私の為でした。私が政治権力に翻弄されないように、いつも国の動向を見守ってくれていたのです。山縣未来は、一途な男です。私が12歳になり、この国に来た時から、今度は私の事をずっと支えてくれました。未熟な私にいろいろな事を教えてくれて、導いてくれました。傍にいる私には分かります。山縣未来は頭がいい。天才です。何でも知っている。どんな問題もすぐに解いてしまう。父も私も、彼には頼りっぱなしです。ですが、今回は私が彼を支えたい。いえ、これからはずっと私が支えたい。私は山縣未来の事が大好きなのです。彼の良さを最大限に生かしたい。それには、大統領になって国を引っ張っていってもらうのが一番だと思うのです。彼はずっと私の物でした。しかし、それでは彼の器に合わない。山縣未来は皆さんの物、この国の物です。皆さんが望むなら、私はこの男を皆さんのために差し出します。いえ、貸して差し上げます。」
笑いが起こる。
「私がこの王冠を戴くのも、あと少しとなりました。大統領が誕生したら、国王は終わりです。そして、これは単なるデモンストレーションですが。」
と言って、遥貴はマントをひるがえし、王冠を自分で頭から外した。そして、未来の事を見た。顎で座れと指示する。未来はえ?という風な顔をしたが、仕方なく、遥貴の前にひざまずいた。遥貴は王冠を未来にかぶせた。すると、周りから拍手が起こった。未来は立ち上がり、王冠に片手で触れた。
「私がこれを戴く日が来ようとは思ってもみませんでした。ですが、恐れ多いのでお返しします。私は大統領を目指しているのであって、国王になろうと思ってはいません。王は血筋ですが、大統領は投票で決まります。王冠は、この先博物館へ行く事でしょう。少なくとも、私が大統領になったら、ですが。他の人が大統領になったら、この王冠をかぶりたがるかもしれません。」
また、笑いが起こる。未来はマイクを置き、両手で王冠を外した。そして、立ったままの遥貴にかぶせる。ひゅーひゅーという冷やかしの声が上がる。
「私はいつも宮殿で、王冠を陛下にかぶせているのです。だから上手いでしょう?」
マイクを手に取り、未来はそう言った。また笑いが起こる。
「陛下のお言葉には感謝します。私は陛下の事を愛しています。この場で宣言します。もし私が大統領になっても、私は陛下と離れません。」
本気とも冗談ともつかぬ未来の言葉に、聞いている国民は笑い半分、冷やかし半分という反応だった。しかし、遥貴は、涙が出そうだった。不安がなかったと言えば嘘になる。もし未来が大統領になったら、もう自分の事をかまってくれなくなるのではないか、そんな不安は常にあった。そのうえ、どこかの女性と結婚して家族を作るのではないか、考えないようにしていたけれど、心の片隅にはそんな思いもあった。だから、今未来がずっと一緒にいてくれると言ってくれた事は、遥貴の胸に重く深く響いたのだった。
この街頭演説はテレビでも放映され、それ以後の人気調査では、未来がトップに躍り出た。知名度がいまいち低かった未来だが、これによってぐっと上がった。知名度が低いというのは、その人物の人となりが分からないという事だが、これで未来の人柄、雰囲気が伝わり、男女ともに未来に対する好感度が上がったのだった。
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