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地酒
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京店商店街の中心地、カラコロ広場に戻ってきた。入ろうと思った居酒屋の前である。そこに、赤い唐笠を模した頑丈そうなでっかい傘があって、鉄製の椅子とテーブルがいくつも置いてあった。先程通った時には、サラリーマン風の男性が2人で座って話していたが、今は誰もいなかった。まだ日が暮れていないが、少し薄暗くなっている。時刻は16時過ぎだ。あとは、ここに座って写真の整理でもして、時間を費やそう。
新たに写真を撮ったり、SNSに投稿したりした後、本でも読もうかと思ったところで、居酒屋から若い兄ちゃんが出てきた。看板を出している。そろそろ開店なのだな。すると、高齢女性が2人、その店に入ろうとした。兄ちゃんと何か話している。ここからは少し離れていて、会話の内容は聞き取れなかった。だが、女性2人はその後、
「ちょっと検討してみます。」
と言って、去って行った。入ろうとしたのに、検討するとは?まさか、今日は予約でいっぱいだとか?不安になりつつ、そろそろ17時なので私も店の方へ歩いて行った。おばさま方とすれ違った。2人の会話から察するに、大勢で入ろうとしたが、やっぱり入りきらないから止めようという事のようだった。
恐る恐る店に入った。当然今日のお客第1号だ。ストレートヘアを肩くらいまで伸ばした先程の兄ちゃんが、カウンターへどうぞと言ってくれた。おお、1人カウンターは初めてだ。やってみたかった。一番奥に座った。それにしても、昔は1人でカウンターに座っている女性が憐れに見えた。寂しい人のように思えた。男性だとそんな事は思わないのに、女性だとそう思った。よくドラマなどで、いい女が1人で座っているのはカッコいいのに、実際にそんないい女は見た事がなく、普通の女性が1人で座っているのは、痛い感じがして見たくなかった。ところが、だんだんと女性のおひとり様は増え、感染症流行以降はそれが推奨されているようにも思え、もう女性だろうが高齢だろうが、1人でお店に入る事も、カウンター席に座る事も、特に痛くもカッコ悪くもなく、また特別カッコいいものでもないように思える。
おしぼりを渡されて、メニューを眺めた。日本酒の名前がたくさん書いてある。ガイドブックで見たよりもたくさんある。選ぶと言っても味は知らないのだから、直感で選ぶしかない。何となく「月山」が印象に残っていたので、それを注文してみた。月山は「がっさん」と読む。地名としても少し印象に残っていた。安来の方にある月山富田城跡。
ワイングラスに注がれた日本酒が出てきた。それを写真に撮っていたら、店員さんが月山の一升瓶を持ってきて、私の前に置いてくれた。素晴らしい気づかい!ラベルの貼ってある面をこちらに向け、グラスと並べて写真を撮った。
このお酒が大当たりだった。すごく美味しいお酒だった。香りが良く、すっきりとした飲み口だが、程良く甘みも感じる。お通しにくらげの炒め物とセリが出てきたのだが、それらを食べてから飲むと、更に美味しい。
さて、とてもお腹が空いていたのだが、メニューを見てもなかなか決められない。カウンターにいると、ゆっくり選ぶ余裕がなくなる。メニューを眺めていると店員さんがこちらに来てくれるから、すぐに頼まなくてはならない気がしてしまう。特に私はこういう時に焦ってしまう質だ。見ていても頭が真っ白になって、考えがまとまらない。それで、とにかく目についた物で気になった物をどんどん注文していった。
「えーと、まずアンコウのから揚げ(たぶん食べた事がない。真っ先に目についた)と、それからアスパラが食べたいな。」
「アスパラ炒めは2種類ありますが、どちらにしますか?」
「じゃあ、エビ炒め。それと、今日は肉を食べていないから、何か肉を……。」
「大山鶏はいかがですか?」
「じゃあ、大山鶏の塩炒めで。あと野菜をもう1つくらい……あ、キノコの天ぷら盛り合わせ。とりあえずそのくらいで。」
注文を終えた。私はまだこの後も、あれこれ頼むつもりでいた。でも、1人だという事を忘れかけている。まずアンコウのから揚げが出てきたのだが、1皿にけっこうたくさん盛ってあった。大きめのから揚げが5個だ。同時に出てきたキノコの天ぷらも、キノコの量はさほどでもないが、衣があるから多量に見える。
アンコウ、美味い……気がする。でも、熱い。熱くてあんまり良く分からん。キノコも食べて、そこへアスパラとエビ炒めが来て、少ししたら大山鶏の塩炒めもやってきた。しまった。頼み過ぎだ。そもそも脂っこい物ばかり頼み過ぎなのだ。お刺身とか漬物とか、そういう物も頼めば良かったのに。頭真っ白だったから仕方がないか。
とにかく酒が足りないので、もう1杯頼む事にした。もう知っているネーミングはあとこれしかない。
「石見銀山ください。」
石見銀山(いわみぎんざん)も、やはり島根県にかつてあった銀山の名前で、観光地になっている。ちょっと松江から遠いので行くのは諦めたのだが、本当は行きたかった。だからというわけではないが、この名前のお酒を頼んだ。また、店員さんが瓶も持ってきてくれたので、並べて写真を撮った。
「石見銀山は、最近蔵元が娘さんに代替わりされて、すごく頑張ってるんですよ。」
などと、トリビアを聞かせてくれる。そんな話を聞いたからなのか、お酒のお味は非常にフルーティーに感じる。飲みやすい。
「フルーティーなお酒がお好みですか?」
と店員さんに聞かれた。えーと、今初めて飲んだから、こういうお酒が好きで注文したというわけでもないのだが……面倒なので説明は省く。
「そうですね。華やかな香りで、辛口のお酒が好きなんですよ。先程の月山がドンピシャでしたね。」
と答えた。すると店員さん、ちょっと引っ込んだ後、
「月山以上にお勧めなのは、なかったです。」
と、申し訳なさそうに言った。いやいや、悪いけどもう酒はこれで終わりだから。
さてさて、お腹はいっぱい。でも、注文したものは全部食べなくては、という強迫観念の元、頑張って食べた。最後は酒で流し込む。量よりも油がきつい。
17時半頃になり、お客もボチボチ入り始めた。そこへ、カウンター席に1人の男性がやってきた。すぐに常連さんだという事が分かる。店員になれなれしく話しかけ、店員の方もすごく親しさを出そうと気を遣っている様子。その常連客が来た途端、店員の兄ちゃんは、私の方に全く来なくなった。呼べば来るだろうが。
よく見てはいないが、常連客と店員は、2人で乾杯したようだった。ちょっと驚き。常連客は、なれなれしいというよりも、押しつけがましいというか、上から目線というか、何というのだろうか……偉そう?うん、ふんぞり返っている感じかな。店員がすごく気を遣っているのが分かる。その常連客がいるのに、先程のように私にお勧めの日本酒の話などをしたら絶対にダメなのだろう。私が今後常連客になるなら別だが、絶対になれないしね。常連客の方は、自分が来て喜ばれていると思っているのだろうが、経済的には助かっていても、精神的にはどうだろうな。
そしてふと思うところが。うちの夫も行きつけの店をいくつか持っているようで、旅行に行くとそれらのお店にお土産を買って持っていく程。つまり夫はその店の常連客なのだ。自分で作った料理までお裾分けする事があって、私の知っている文化圏にはない習慣なのでびっくり。でも、店員と他の常連客と楽しくやっているならいいと思っていたのだが、今この偉そうな常連客と気を遣う店員を見てしまって、うちの夫がこんな感じの常連客じゃないといいけどな、と密かに心配してしまった。思わぬところで夫を思い出す事になったな。
トイレに行こうと思った。店内を見渡してもないので、店員に聞いてみた。すると、
「すみません、外なんです。店を出てそのまま真っすぐ、突き当りにあります。」
え?ええ?
言われた通り、店を一度出て、カラコロ広場を突っ切って反対側の建物の方へ行ってみると、確かにトイレがあった。ここに、公共トイレがあったのだ!なーんだ、さっきの苦労は何だったのだ。このカラコロ広場は、平屋建てのお店がぐるりと囲んでいる。まさかトイレが共同だったなんて。その平屋建ての建物は、全て店舗だと思い込んで、1つ1つ吟味しなかった。その1つがトイレだったとは。やられた。
トイレから戻り、食事を全て食べ切った。お腹はいっぱいだが、あと1つ、最後に頼みたい物があった。それは、しじみ汁。私の席の真正面に、「宍道湖 しじみ汁」と手書きされた紙がバーンと貼ってあり、どうしても〆に頼みたかったのだ。それを注文すれば、これで終わりだという事が店員にも分かるだろうし。
というわけで、宍道湖産のしじみを使ったしじみ汁を注文した。透明だが、少々白みがかった汁の中に、大粒のしじみがたくさん入っていた。しじみ以外の具はない。汁をすすると、意外に味が薄い。やはり山陰も薄味なのか。しじみを食べない人もいるようだが、私は1粒1粒お箸で取って食べた。肉厚でぷりぷり食感だ。最後の方で、しじみの身をお箸で掴み、それを写真に撮ったりした。こんなに巨大だぞ、と。もっと早くそうすればよかった。しじみの身の背景があまりに残骸なもので、その写真はSNS映えしないものになってしまった。
はぁお腹が苦しい。そういえば、私は特に油物に弱いらしい。量的には大した事ないはずなのに、脂っこいものだとすごくお腹がいっぱいになってしまうのだ。夫は全く平気だが、息子たちは私に似たようで、同様に油に弱い。我が家のトリビアである。さて、支払いを済ませ、店を後にした。
まだ外は明るい。良く見ると、壁に出っ張った小泉八雲の後ろ姿が。さんざんこの辺を歩き回っていたのに、今初めて気づいた。
新たに写真を撮ったり、SNSに投稿したりした後、本でも読もうかと思ったところで、居酒屋から若い兄ちゃんが出てきた。看板を出している。そろそろ開店なのだな。すると、高齢女性が2人、その店に入ろうとした。兄ちゃんと何か話している。ここからは少し離れていて、会話の内容は聞き取れなかった。だが、女性2人はその後、
「ちょっと検討してみます。」
と言って、去って行った。入ろうとしたのに、検討するとは?まさか、今日は予約でいっぱいだとか?不安になりつつ、そろそろ17時なので私も店の方へ歩いて行った。おばさま方とすれ違った。2人の会話から察するに、大勢で入ろうとしたが、やっぱり入りきらないから止めようという事のようだった。
恐る恐る店に入った。当然今日のお客第1号だ。ストレートヘアを肩くらいまで伸ばした先程の兄ちゃんが、カウンターへどうぞと言ってくれた。おお、1人カウンターは初めてだ。やってみたかった。一番奥に座った。それにしても、昔は1人でカウンターに座っている女性が憐れに見えた。寂しい人のように思えた。男性だとそんな事は思わないのに、女性だとそう思った。よくドラマなどで、いい女が1人で座っているのはカッコいいのに、実際にそんないい女は見た事がなく、普通の女性が1人で座っているのは、痛い感じがして見たくなかった。ところが、だんだんと女性のおひとり様は増え、感染症流行以降はそれが推奨されているようにも思え、もう女性だろうが高齢だろうが、1人でお店に入る事も、カウンター席に座る事も、特に痛くもカッコ悪くもなく、また特別カッコいいものでもないように思える。
おしぼりを渡されて、メニューを眺めた。日本酒の名前がたくさん書いてある。ガイドブックで見たよりもたくさんある。選ぶと言っても味は知らないのだから、直感で選ぶしかない。何となく「月山」が印象に残っていたので、それを注文してみた。月山は「がっさん」と読む。地名としても少し印象に残っていた。安来の方にある月山富田城跡。
ワイングラスに注がれた日本酒が出てきた。それを写真に撮っていたら、店員さんが月山の一升瓶を持ってきて、私の前に置いてくれた。素晴らしい気づかい!ラベルの貼ってある面をこちらに向け、グラスと並べて写真を撮った。
このお酒が大当たりだった。すごく美味しいお酒だった。香りが良く、すっきりとした飲み口だが、程良く甘みも感じる。お通しにくらげの炒め物とセリが出てきたのだが、それらを食べてから飲むと、更に美味しい。
さて、とてもお腹が空いていたのだが、メニューを見てもなかなか決められない。カウンターにいると、ゆっくり選ぶ余裕がなくなる。メニューを眺めていると店員さんがこちらに来てくれるから、すぐに頼まなくてはならない気がしてしまう。特に私はこういう時に焦ってしまう質だ。見ていても頭が真っ白になって、考えがまとまらない。それで、とにかく目についた物で気になった物をどんどん注文していった。
「えーと、まずアンコウのから揚げ(たぶん食べた事がない。真っ先に目についた)と、それからアスパラが食べたいな。」
「アスパラ炒めは2種類ありますが、どちらにしますか?」
「じゃあ、エビ炒め。それと、今日は肉を食べていないから、何か肉を……。」
「大山鶏はいかがですか?」
「じゃあ、大山鶏の塩炒めで。あと野菜をもう1つくらい……あ、キノコの天ぷら盛り合わせ。とりあえずそのくらいで。」
注文を終えた。私はまだこの後も、あれこれ頼むつもりでいた。でも、1人だという事を忘れかけている。まずアンコウのから揚げが出てきたのだが、1皿にけっこうたくさん盛ってあった。大きめのから揚げが5個だ。同時に出てきたキノコの天ぷらも、キノコの量はさほどでもないが、衣があるから多量に見える。
アンコウ、美味い……気がする。でも、熱い。熱くてあんまり良く分からん。キノコも食べて、そこへアスパラとエビ炒めが来て、少ししたら大山鶏の塩炒めもやってきた。しまった。頼み過ぎだ。そもそも脂っこい物ばかり頼み過ぎなのだ。お刺身とか漬物とか、そういう物も頼めば良かったのに。頭真っ白だったから仕方がないか。
とにかく酒が足りないので、もう1杯頼む事にした。もう知っているネーミングはあとこれしかない。
「石見銀山ください。」
石見銀山(いわみぎんざん)も、やはり島根県にかつてあった銀山の名前で、観光地になっている。ちょっと松江から遠いので行くのは諦めたのだが、本当は行きたかった。だからというわけではないが、この名前のお酒を頼んだ。また、店員さんが瓶も持ってきてくれたので、並べて写真を撮った。
「石見銀山は、最近蔵元が娘さんに代替わりされて、すごく頑張ってるんですよ。」
などと、トリビアを聞かせてくれる。そんな話を聞いたからなのか、お酒のお味は非常にフルーティーに感じる。飲みやすい。
「フルーティーなお酒がお好みですか?」
と店員さんに聞かれた。えーと、今初めて飲んだから、こういうお酒が好きで注文したというわけでもないのだが……面倒なので説明は省く。
「そうですね。華やかな香りで、辛口のお酒が好きなんですよ。先程の月山がドンピシャでしたね。」
と答えた。すると店員さん、ちょっと引っ込んだ後、
「月山以上にお勧めなのは、なかったです。」
と、申し訳なさそうに言った。いやいや、悪いけどもう酒はこれで終わりだから。
さてさて、お腹はいっぱい。でも、注文したものは全部食べなくては、という強迫観念の元、頑張って食べた。最後は酒で流し込む。量よりも油がきつい。
17時半頃になり、お客もボチボチ入り始めた。そこへ、カウンター席に1人の男性がやってきた。すぐに常連さんだという事が分かる。店員になれなれしく話しかけ、店員の方もすごく親しさを出そうと気を遣っている様子。その常連客が来た途端、店員の兄ちゃんは、私の方に全く来なくなった。呼べば来るだろうが。
よく見てはいないが、常連客と店員は、2人で乾杯したようだった。ちょっと驚き。常連客は、なれなれしいというよりも、押しつけがましいというか、上から目線というか、何というのだろうか……偉そう?うん、ふんぞり返っている感じかな。店員がすごく気を遣っているのが分かる。その常連客がいるのに、先程のように私にお勧めの日本酒の話などをしたら絶対にダメなのだろう。私が今後常連客になるなら別だが、絶対になれないしね。常連客の方は、自分が来て喜ばれていると思っているのだろうが、経済的には助かっていても、精神的にはどうだろうな。
そしてふと思うところが。うちの夫も行きつけの店をいくつか持っているようで、旅行に行くとそれらのお店にお土産を買って持っていく程。つまり夫はその店の常連客なのだ。自分で作った料理までお裾分けする事があって、私の知っている文化圏にはない習慣なのでびっくり。でも、店員と他の常連客と楽しくやっているならいいと思っていたのだが、今この偉そうな常連客と気を遣う店員を見てしまって、うちの夫がこんな感じの常連客じゃないといいけどな、と密かに心配してしまった。思わぬところで夫を思い出す事になったな。
トイレに行こうと思った。店内を見渡してもないので、店員に聞いてみた。すると、
「すみません、外なんです。店を出てそのまま真っすぐ、突き当りにあります。」
え?ええ?
言われた通り、店を一度出て、カラコロ広場を突っ切って反対側の建物の方へ行ってみると、確かにトイレがあった。ここに、公共トイレがあったのだ!なーんだ、さっきの苦労は何だったのだ。このカラコロ広場は、平屋建てのお店がぐるりと囲んでいる。まさかトイレが共同だったなんて。その平屋建ての建物は、全て店舗だと思い込んで、1つ1つ吟味しなかった。その1つがトイレだったとは。やられた。
トイレから戻り、食事を全て食べ切った。お腹はいっぱいだが、あと1つ、最後に頼みたい物があった。それは、しじみ汁。私の席の真正面に、「宍道湖 しじみ汁」と手書きされた紙がバーンと貼ってあり、どうしても〆に頼みたかったのだ。それを注文すれば、これで終わりだという事が店員にも分かるだろうし。
というわけで、宍道湖産のしじみを使ったしじみ汁を注文した。透明だが、少々白みがかった汁の中に、大粒のしじみがたくさん入っていた。しじみ以外の具はない。汁をすすると、意外に味が薄い。やはり山陰も薄味なのか。しじみを食べない人もいるようだが、私は1粒1粒お箸で取って食べた。肉厚でぷりぷり食感だ。最後の方で、しじみの身をお箸で掴み、それを写真に撮ったりした。こんなに巨大だぞ、と。もっと早くそうすればよかった。しじみの身の背景があまりに残骸なもので、その写真はSNS映えしないものになってしまった。
はぁお腹が苦しい。そういえば、私は特に油物に弱いらしい。量的には大した事ないはずなのに、脂っこいものだとすごくお腹がいっぱいになってしまうのだ。夫は全く平気だが、息子たちは私に似たようで、同様に油に弱い。我が家のトリビアである。さて、支払いを済ませ、店を後にした。
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