67 / 76
六十二話
しおりを挟む
闘技場のように開けた場所、二人感覚を空けた位置に立つ。ただ僕としてはもっと距離を空けないと感覚を空けた意味がないし、でもこれ以上空けてしまうとシバさんには遠すぎることになってしまう。難しいね。
それにしても僕との対人戦はたぶん……あまり参考にならないかと。僕って一方的に攻め続けてるか逃げ続けてるかの戦闘方法しかできないからこういうのに向いてないと思うんだよね。
でももう一人が大爆発起こすボタンさんだし……あれ、そういえば庭にミヅキ先輩とかいなかったっけ。
と思って辺りを見回すと何故かすでに観客席に付くミヅキ先輩の姿が見えた。なんでそんなところにいるんですか。あなたの方がたぶん適任ですよ。
と思い視線を向けると何故か親指を立てて激励を送ってくる。この人は本当に。
まぁリーシュ君が僕を相手にしたんだし何かあるんだろう。いや、このクランハナミさん以外まとも前衛がいないだけか。あの人もまともな前衛とはいえないけど。
「コ、コマイヌさん!胸をお借りするっす!」
「最初の殴りかかってきたときの感じでいいですよ」
「りょ、了解っす!」
了解されるとそれはそれで……いや、いいんだけど。
「じゃあ合図したら試合開始でお願いねー。ただコマにぃはちょっと条件付きで。一分間は反撃しないで、回避に徹してて」
「範囲とかスキルとかどうします?たぶん逃げ続けろって言われたら竜騎士レベルでもないと逃げ続けれますけど」
「それじゃ意味ないよー。とりあえずそのグラウンドの範囲……でも広そうかな。とりあえずシバねぇが攻撃できそうな位置をキープで!」
空気を読めということですね。わかりました。
僕とハナミさんの時同様、ボタンさんが開始の合図を出し試合が始まる。ちょっと前まで僕が相手の立場だったかと考えると感慨深い。
開始の合図とともに勇ましい声をあげながらシバさんがこちらへ突進してくる。利き腕に盾を構え、盾で殴りつけてくるスタイルだ。シールドバッシュ、はまだ取得してないだろうし、普通の盾殴りか。
ただ前もそうだったけどスキルを使わずとも回避できる。うん、しょうがないけど遅い。ハナミさんも最初はこんな気持ちだったのかな。
盾での殴りつけを回避されたとみたとたん反対の手に構えた剣で深く切り裂こうとする。ただ胴っていうのは振りが遅いと意外と避けれるもので。両腕を振って体勢が乱れたシバさんの足を軽く払う。予想では力のバランスが崩れ、思いっきり転ぶと思ったのだが、思いのほかしっかりとした体幹で持ち直す。なのでもう一度別の足を蹴り上げるとやっと転倒する。
手を貸し起こすと笛の音がグラウンド外から聞こえてくる。音のした方を向くとリーシュ君が笛を口に加え、僕を指さしていた。
「反撃禁止ー!」
確かに二回もやったら反撃か。というか攻撃に反応してアクションを返してるんだから最初の一回の時点で反撃か。シバさんは照れ臭そうにほおをかいた。全力で転ぶとなんだか恥ずかしくなりますよね、わかります。
仕切りなおして両者とも離れた位置に立つ。先ほども言ったけどあまり僕には関係ない距離ではあるんだけど。
反撃扱いとなってしまったのでまたここから一分避け続けなければいけないらしい。と言っても先ほどのを見た感じさすがにレベル差的に攻撃が当たる気はしないけど。
ハナミさんが僕と相手した時もこんな感じだったのかな。今から考えると銃とかも別に避けられるくらいのものを撃ってきてくれたのだろうか。
絶対そんなことなさそう。
再開の掛け声とともにまた駆け出してくるシバさん。だが先ほどと同じなら正直……うん。愚直に盾での殴りつけ。なんというか子犬らしい素直さがまさか攻撃にまで現れるとは思わなかった。
盾に身を隠すようにしてのバッシュ、後ろに一歩下がることによって簡単に避けられる。次いで盾で隠していた剣により奇襲。少し見えづらい程度だ。このくらいの速度なら至近距離でも見てから躱せる。
この調子なら一分と言わず十分でも逃げられるけど。これリーシュ君は何をもって一分としたのだろう。
【 Action Skill : 《ウォーターボール》 】
距離を取ってから魔法の詠唱。通常の攻撃が当たらないとみて弾速の速い魔法を当てようという考えなのだろう。そういえばなんでもできるって言ってたな。でも……弾速が早いと言っても直線での攻撃。しかも当てやすい胴体への大雑把な狙い。
視界の右上辺りにでるカウントタイマーは残り二十秒を示している。二十秒程度問題なさそう。
うまくないっていうより単純に対人戦が苦手なんだろうな。VRMMOって自分の体で喧嘩するわけだから対人戦が苦手な人はとことん苦手らしい。
さて、カウントも0になることだしそろそろいいかな。リーシュ君の方を見ると頷いている、僕はよくわからなかったけどリーシュ君には何かわかったんだろう。
じゃあ僕もハナミさんをリスペクトして全力で終わらせよう。
【 Action Skill : 《脱兎之勢》 】
AGIを1.2倍増加させる。そして全力で飛びのく。後ろへ引く時のみAGIはさらに加速する。視線は僕のことを捕らえているみたいだけど、体は全くついてこれていない。
【 Action Skill: 《紫電一閃》 】
前傾姿勢になって、よーい、どん。一瞬で視界が流れていく。もはや風を切る音すら置き去りにしていく、瞬きした瞬間に景色が変わっている様子はこのスキル特有の楽しさだな。
≪紫電一閃≫で通過した程度では倒れない。初期ステータスをVITに振っていると結構硬いな。まぁ僕と比べてるんだからそりゃ当たり前なんだけど。
しかしこのスキルは一瞬で移動し、移動中に攻撃判定が付与されるスキル。つまり僕は現在シバさんの背後にいる。
無防備な背中へ剣を振るう。すると背後を振り返ることなく、シバさんが僕の剣を盾で受け止める。
驚愕する僕を置いてシバさんがこちらへ振り返る。その目はまっすぐ僕の方を見つめている。盾で競り合う中、反対の手で剣を振りかぶる。
ただ僕は自分と同程度のSTRなら手を合わせるだけで防げる。お互いに両腕が埋まってしまった場合、どちらかが押し切るかどちらとも交代するものなんだろうな。
右足にエフェクトを付ける。僕が右足を後ろに引いたことがわかっているらしいシバさんは無理やりにでも合わせようとするが両腕が塞がっている状況でここから打開は不可能だ。
【 Action Skill : 《スラッシュ》 】
右足による斬撃でノックバックさせる。たまらず距離を取ろうとするシバさんに追随する。右腕から鎖を付けた剣を射出。冷静に盾で弾いて見せるが、初見でこれの対処は不可能だろう。
鎖を伝って剣にエフェクトが発生する。驚いた顔をしている中また盾を合わせて見せたようだが、高く振り上げた左足が影を作る。
【 Action Skill : 《クロスカット》 】
左足、と右腕による十字架を刻む斬撃。防御が間にあうことなく、HPを全損させる。
◇
「コマにぃが大人げない立場になるとは思ってなかったよ」
「でもリーシュ君の要求ってたぶんこういうことですよね?」
あと、まぁ大人ではないので。
「まぁそうなんだけどね。うんうん、やっぱり実戦見るのが一番楽しい……じゃなかった。一番わかるよ」
「リー君ってPvP観戦するの好きだもんね」
完全に趣味嗜好が入ってるじゃないですか。HP全損からよみがえったシバさんが肩を落としながらこちらへやってくる。いやそんな落ち込まないでください、ところどころ光るものあったしたぶんレベルが同じくらいだったらもっと苦戦しましたよ。たぶん僕って硬い相手苦手だし。
「お疲れ様。シバちゃんもコマ君もいい勝負だったよ」
「うー、手も足も出なかったっす。これで何かわかったんっすか?」
「うんうん、装備とかわかったよ!ちょっと今図案考えるから待っててね!」
そういってリーシュ君はまた画用紙のような物に図案を描き始めた。
そういえば僕の装備って初期の全身とげとげ装備に近しくなってきてるのすごいよな。
それにしても僕との対人戦はたぶん……あまり参考にならないかと。僕って一方的に攻め続けてるか逃げ続けてるかの戦闘方法しかできないからこういうのに向いてないと思うんだよね。
でももう一人が大爆発起こすボタンさんだし……あれ、そういえば庭にミヅキ先輩とかいなかったっけ。
と思って辺りを見回すと何故かすでに観客席に付くミヅキ先輩の姿が見えた。なんでそんなところにいるんですか。あなたの方がたぶん適任ですよ。
と思い視線を向けると何故か親指を立てて激励を送ってくる。この人は本当に。
まぁリーシュ君が僕を相手にしたんだし何かあるんだろう。いや、このクランハナミさん以外まとも前衛がいないだけか。あの人もまともな前衛とはいえないけど。
「コ、コマイヌさん!胸をお借りするっす!」
「最初の殴りかかってきたときの感じでいいですよ」
「りょ、了解っす!」
了解されるとそれはそれで……いや、いいんだけど。
「じゃあ合図したら試合開始でお願いねー。ただコマにぃはちょっと条件付きで。一分間は反撃しないで、回避に徹してて」
「範囲とかスキルとかどうします?たぶん逃げ続けろって言われたら竜騎士レベルでもないと逃げ続けれますけど」
「それじゃ意味ないよー。とりあえずそのグラウンドの範囲……でも広そうかな。とりあえずシバねぇが攻撃できそうな位置をキープで!」
空気を読めということですね。わかりました。
僕とハナミさんの時同様、ボタンさんが開始の合図を出し試合が始まる。ちょっと前まで僕が相手の立場だったかと考えると感慨深い。
開始の合図とともに勇ましい声をあげながらシバさんがこちらへ突進してくる。利き腕に盾を構え、盾で殴りつけてくるスタイルだ。シールドバッシュ、はまだ取得してないだろうし、普通の盾殴りか。
ただ前もそうだったけどスキルを使わずとも回避できる。うん、しょうがないけど遅い。ハナミさんも最初はこんな気持ちだったのかな。
盾での殴りつけを回避されたとみたとたん反対の手に構えた剣で深く切り裂こうとする。ただ胴っていうのは振りが遅いと意外と避けれるもので。両腕を振って体勢が乱れたシバさんの足を軽く払う。予想では力のバランスが崩れ、思いっきり転ぶと思ったのだが、思いのほかしっかりとした体幹で持ち直す。なのでもう一度別の足を蹴り上げるとやっと転倒する。
手を貸し起こすと笛の音がグラウンド外から聞こえてくる。音のした方を向くとリーシュ君が笛を口に加え、僕を指さしていた。
「反撃禁止ー!」
確かに二回もやったら反撃か。というか攻撃に反応してアクションを返してるんだから最初の一回の時点で反撃か。シバさんは照れ臭そうにほおをかいた。全力で転ぶとなんだか恥ずかしくなりますよね、わかります。
仕切りなおして両者とも離れた位置に立つ。先ほども言ったけどあまり僕には関係ない距離ではあるんだけど。
反撃扱いとなってしまったのでまたここから一分避け続けなければいけないらしい。と言っても先ほどのを見た感じさすがにレベル差的に攻撃が当たる気はしないけど。
ハナミさんが僕と相手した時もこんな感じだったのかな。今から考えると銃とかも別に避けられるくらいのものを撃ってきてくれたのだろうか。
絶対そんなことなさそう。
再開の掛け声とともにまた駆け出してくるシバさん。だが先ほどと同じなら正直……うん。愚直に盾での殴りつけ。なんというか子犬らしい素直さがまさか攻撃にまで現れるとは思わなかった。
盾に身を隠すようにしてのバッシュ、後ろに一歩下がることによって簡単に避けられる。次いで盾で隠していた剣により奇襲。少し見えづらい程度だ。このくらいの速度なら至近距離でも見てから躱せる。
この調子なら一分と言わず十分でも逃げられるけど。これリーシュ君は何をもって一分としたのだろう。
【 Action Skill : 《ウォーターボール》 】
距離を取ってから魔法の詠唱。通常の攻撃が当たらないとみて弾速の速い魔法を当てようという考えなのだろう。そういえばなんでもできるって言ってたな。でも……弾速が早いと言っても直線での攻撃。しかも当てやすい胴体への大雑把な狙い。
視界の右上辺りにでるカウントタイマーは残り二十秒を示している。二十秒程度問題なさそう。
うまくないっていうより単純に対人戦が苦手なんだろうな。VRMMOって自分の体で喧嘩するわけだから対人戦が苦手な人はとことん苦手らしい。
さて、カウントも0になることだしそろそろいいかな。リーシュ君の方を見ると頷いている、僕はよくわからなかったけどリーシュ君には何かわかったんだろう。
じゃあ僕もハナミさんをリスペクトして全力で終わらせよう。
【 Action Skill : 《脱兎之勢》 】
AGIを1.2倍増加させる。そして全力で飛びのく。後ろへ引く時のみAGIはさらに加速する。視線は僕のことを捕らえているみたいだけど、体は全くついてこれていない。
【 Action Skill: 《紫電一閃》 】
前傾姿勢になって、よーい、どん。一瞬で視界が流れていく。もはや風を切る音すら置き去りにしていく、瞬きした瞬間に景色が変わっている様子はこのスキル特有の楽しさだな。
≪紫電一閃≫で通過した程度では倒れない。初期ステータスをVITに振っていると結構硬いな。まぁ僕と比べてるんだからそりゃ当たり前なんだけど。
しかしこのスキルは一瞬で移動し、移動中に攻撃判定が付与されるスキル。つまり僕は現在シバさんの背後にいる。
無防備な背中へ剣を振るう。すると背後を振り返ることなく、シバさんが僕の剣を盾で受け止める。
驚愕する僕を置いてシバさんがこちらへ振り返る。その目はまっすぐ僕の方を見つめている。盾で競り合う中、反対の手で剣を振りかぶる。
ただ僕は自分と同程度のSTRなら手を合わせるだけで防げる。お互いに両腕が埋まってしまった場合、どちらかが押し切るかどちらとも交代するものなんだろうな。
右足にエフェクトを付ける。僕が右足を後ろに引いたことがわかっているらしいシバさんは無理やりにでも合わせようとするが両腕が塞がっている状況でここから打開は不可能だ。
【 Action Skill : 《スラッシュ》 】
右足による斬撃でノックバックさせる。たまらず距離を取ろうとするシバさんに追随する。右腕から鎖を付けた剣を射出。冷静に盾で弾いて見せるが、初見でこれの対処は不可能だろう。
鎖を伝って剣にエフェクトが発生する。驚いた顔をしている中また盾を合わせて見せたようだが、高く振り上げた左足が影を作る。
【 Action Skill : 《クロスカット》 】
左足、と右腕による十字架を刻む斬撃。防御が間にあうことなく、HPを全損させる。
◇
「コマにぃが大人げない立場になるとは思ってなかったよ」
「でもリーシュ君の要求ってたぶんこういうことですよね?」
あと、まぁ大人ではないので。
「まぁそうなんだけどね。うんうん、やっぱり実戦見るのが一番楽しい……じゃなかった。一番わかるよ」
「リー君ってPvP観戦するの好きだもんね」
完全に趣味嗜好が入ってるじゃないですか。HP全損からよみがえったシバさんが肩を落としながらこちらへやってくる。いやそんな落ち込まないでください、ところどころ光るものあったしたぶんレベルが同じくらいだったらもっと苦戦しましたよ。たぶん僕って硬い相手苦手だし。
「お疲れ様。シバちゃんもコマ君もいい勝負だったよ」
「うー、手も足も出なかったっす。これで何かわかったんっすか?」
「うんうん、装備とかわかったよ!ちょっと今図案考えるから待っててね!」
そういってリーシュ君はまた画用紙のような物に図案を描き始めた。
そういえば僕の装備って初期の全身とげとげ装備に近しくなってきてるのすごいよな。
0
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説
チートなガチャ運でVRMMO無双する!?~没入型MMO「ラスト・オンライン」
なかの
ファンタジー
「いきなり神の剣が出たんですけど」
僕はチートなガチャ運でVRMMO無双する!?
330万PV(web累計)突破!
超大手ゲームメーカーの超美麗グラフィックな大型RPGの最新作「ラスト・オンライン」
このゲームは、新技術を使った没入型MMO、いわゆるVRMMOだった。
僕は、バイト代をなんとか稼いで、ログインした先でチートのようなガチャ運で無双する!!
著/イラスト なかの
運極さんが通る
スウ
ファンタジー
『VRMMO』の技術が詰まったゲームの1次作、『Potential of the story』が発売されて約1年と2ヶ月がたった。
そして、今日、新作『Live Online』が発売された。
主人公は『Live Online』の世界で掲示板を騒がせながら、運に極振りをして、仲間と共に未知なる領域を探索していく。……そして彼女は後に、「災運」と呼ばれる。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
World of Fantasia
神代 コウ
ファンタジー
ゲームでファンタジーをするのではなく、人がファンタジーできる世界、それがWorld of Fantasia(ワールド オブ ファンタジア)通称WoF。
世界のアクティブユーザー数が3000万人を超える人気VR MMO RPG。
圧倒的な自由度と多彩なクラス、そして成長し続けるNPC達のAI技術。
そこにはまるでファンタジーの世界で、新たな人生を送っているかのような感覚にすらなる魅力がある。
現実の世界で迷い・躓き・無駄な時間を過ごしてきた慎(しん)はゲーム中、あるバグに遭遇し気絶してしまう。彼はゲームの世界と現実の世界を行き来できるようになっていた。
2つの世界を行き来できる人物を狙う者。現実の世界に現れるゲームのモンスター。
世界的人気作WoFに起きている問題を探る、ユーザー達のファンタジア、ここに開演。
最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職
鎌霧
ファンタジー
『To The World Road』
倍率300倍の新作フルダイブ系VRMMOの初回抽選に当たり、意気揚々と休暇を取りβテストの情報を駆使して快適に過ごそうと思っていた。
……のだが、蓋をひらけば選択した職業は調整入りまくりで超難易度不遇職として立派に転生していた。
しかしそこでキャラ作り直すのは負けた気がするし、不遇だからこそ使うのがゲーマーと言うもの。
意地とプライドと一つまみの反骨精神で私はこのゲームを楽しんでいく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載
沢山寝たい少女のVRMMORPG〜武器と防具は枕とパジャマ?!〜
雪雪ノ雪
ファンタジー
世界初のフルダイブ型のVRゲーム『Second World Online』通称SWO。
剣と魔法の世界で冒険をするVRMMORPGだ。
このゲームの1番の特徴は『ゲーム内での3時間は現実世界の1時間である』というもの。
これを知った少女、明日香 睡月(あすか すいげつ)は
「このゲームをやれば沢山寝れる!!」
と言いこのゲームを始める。
ゲームを始めてすぐ、ある問題点に気づく。
「お金がないと、宿に泊まれない!!ベットで寝れない!!....敷布団でもいいけど」
何とかお金を稼ぐ方法を考えた明日香がとった行動は
「そうだ!!寝ながら戦えばお金も経験値も入って一石三鳥!!」
武器は枕で防具はパジャマ!!少女のVRMMORPGの旅が今始まる!!
..........寝ながら。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる