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二十八話

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前回のあらすじ!絶体絶命!
みたいな状況だ。おそらく森の中にはまだ人がいて、僕らは現在高レベルプレイヤーたちに囲まれている。頼みの綱になりそうなミヅキさんも現在アイテムを回収し終わっておらず、先ほどの戦闘でかなりのリソースを吐いている。しかも本来分身を駆使して戦うスタイルなのに本体が相手の目の前に姿を晒してしまっている。
さらに隣にはまだまだ初心者の僕。さてどうするか。

まぁ僕としては大人しくアイテム返してごめんなさいして許されないならデスすればいいのだけれど。悪いことしてないし。
そもそもなんでこんな一触即発みたいな雰囲気なんだろう?そんなデッドオアアライブみたいなことされても……

しかしミヅキさんはおそらくデスするとここでやられたPKクランの人たちと同じ道を辿るのだろう。それは何となく可哀想だし、なんとかミヅキさんだけでも逃がしてもらえないだろうか。

「あのー、アイテムとか返しますし、何なら拾ったアイテムあげるんで帰っていいですか」

聞いてみた。現実だと少し発言するのに勇気がいるような沈黙だったけどゲーム内だと声を出せるね。VRMMOでよかった。これもRP。
しかし僕が発言しても何故か空気はピリピリしたまま、全員がこちらを見ている。少しでも動こうと足を動かし、地面との摩擦でジャリッと音を鳴らそうもんなら射抜かんばかりの視線が飛んでくる。

なんか精神的圧迫感じて腹が立ってきた。全速力で走って帰ってみようか。何回か視線集めればミヅキさんなら逃げれそうだし。
そんなことを考えていたのがバレたのか【暴風】さんが口を開いてくれた。

「あー、俺はやりてぇからNOだ、他」

というと彼のクランメンバーらしき人たちに視線を向ける。

「僕は別に何の恨みもありません、Yesですね」
「あたしもYes」
「俺もYesだ」

今出てきてるメンバーでは一対三じゃないか?これは逃がしてもらえるパターンではないか。

「あ?カマはどうした」

「あなたが置いてきたんじゃないですか、いないですよ」

「んじゃあ俺の五票で確定じゃねーか」

「だから僕たちはなぜやってるのか疑問でしたよ」

なんだそのルール。横暴だ、クランマスターが五票なんて多数決の意味ないじゃないか。抗議しても意味がないのはわかるが、【暴風】は剣を構えた。

「んじゃあこうしよう。タイマンはって勝ったら帰ってよし、ってのはどうだ」

「……【暴風】以外の人たちの保証もない」

「んなもん抑え込む。そもそもうちのルールだとワンパンされたならそいつがわりぃからな」

野蛮な人たちだな。それはともかく何とか勝機が出てきたのでは?【暴風】なる二つ名付きとはいえミヅキさんも【鼠返し】なる二つ名付き。もしかしたら勝ち目があるかもしれない。最悪全員の意識がそれたらミヅキさんを抱えて走って逃げよう。

「わかった、それじゃあコマイヌ。あとは任せた」

……ん?



作戦会議タイムだ。【暴風】さんはオネーチャンさん側のクランの説得。僕たちはなぜか押し付けられそうになっている展開への抗議。

「どういうことですかミヅキさん、さすがに無理ですよ」

「私はそもそも同格以上との一対一できない」

ミヅキさん曰く、そもそも彼女の戦闘方法は何らかの方法で意識を逸らし、その間に有利に立ち回れるような罠や攻撃を仕掛け続け、どんどんアドバンテージを取っていく。それがミスディレクションというテクニックらしいのだが、それは一対一、さらには注目されている状態ではできないらしい。
だから二対二やもっと人数が多い集団戦、それか事前に罠などを設置できる戦闘なら彼女の舞台だが、こういう戦闘なら僕の方が向いているレベルらしい。

「僕との一対一では強そうだったじゃないですか」

「あれはハナミに注意も行っていたし、そもそも装備含めた数字差がほとんど。たぶん今ならもう少しいい勝負はできる」

そうだろうか。レベルは上がってきているけどまだまだミヅキさんやそれ以上の人に勝てるイメージがわかないのだが。
しかし、うーん。期待されているなら答えたくなるが……

「最悪一対一を条件付きで頼んでいい。どっかで全員の意識を逸らせれば……」

「逸らせれば?」

「今までよりもっと派手な方法で、脱出する」

洞窟、崖、森を爆発させるよりも派手な方法、とは。

「そのためコマイヌには最低でも勝負をしてもらわないと困る。今から伝え聞く限りの【暴風】の情報を教える」

確かにタイマンするなら助かりますけど、僕にできるだろうか。タイプ的には僕もミヅキさんタイプだと思うんだけどなぁ。
しかしミヅキさんの推薦なので慢心もせず、ステータスを割り振る。スキルなども使えそうなものがないか探した。



【暴風視点】

「まぁ十中八九あの小僧が来るだろぉな」

「何故です?シュヴァさんとやるなら同じ二つ名持ちの【鼠返し】の方ではないんですか?」

「俺ぁ直接やりあったことはねぇけど、確かあいつぁ変則的なタイプだ。こういう場所では出てこねぇだろ。むしろいきなり引っ掻き回されねぇか一人は注目しといてくれ」

「最悪あたしが魔法で止めるよ」

「おう、そういうこった」

初心者を狩って勢力を伸ばそうとかいう狡《こす》い真似するやつを潰してさっさと帰ろうと思っていたところに【鼠返し】、あいつが所属してるとこの新人がいるとはラッキーだった。
本来なら別に【鼠返し】は潰さなきゃいけねぇタイプではねぇが、やりあえるんならいつでもやりあうのが性分で生きがいだからな。

しかもあいつのところの新人はまだ名前も売ってないような野郎だ。それを【鼠返し】が連れてるってこたぁ、少しは期待できんだろう。
期待外れでもさっさと片付けて【鼠返し】とやればいい。あいつらには引っ掻き回されねぇか注意しろっていったが、ああいうタイプはだいたいどっかに奥の手・・・を隠してるタイプだ。

あっちの作戦会議も終わるみてぇだ。楽しみに思わず口角が上がる。



急ごしらえのフィールドに立つ。フィールドと言ってもクランハウスにあったHPが0になっても生き返るような便利な代物ではなく、その場にいた人たちが魔法とかでキレイに整えただけの簡易的な舞台だ。

「ルールは決めたとおりだ。お互いにアイテムはなし。範囲外に三回出たら敗北、それで追加ルール」

追加ルール、先ほど僕が付け足させてもらったルールだ。まだまだ始めたばかりということを伝えると案外受け入れてもらえた。

「俺は体力が半分を割ったら敗北、審判は」

そういうとフィールドの側に控えたふわふわした印象のある女性が手をあげる。

「わたしです~」

オネーチャンさんだ。クラン員が僕に通り魔にあったのに快く引き受けてくれた。露骨に僕に不利な判定をくだすタイプではなさそうだし大丈夫だと思っていいかな。

僕側のフィールドの後ろにはミヅキさんが、【暴風】さん側にはクラン員の人たちがつく。森の中に控えていた人たちもイベント事に釣られてだんだんと観戦できる位置へ行く。これだけでもミヅキさんの狙い通り注目は集められているだろう。

「じゃあ両者ー、位置について~」

フィールドの真ん中につく。改めて【暴風】さんと正面から対峙するが、強そう。装備もレベルもステータスも明らかに前線の人だろう。しかも何故か好戦的かつ獰猛な笑みを浮かべているので嫌になる。

「安心しろ、ちったぁ手加減してやる」

「全力で手加減してください」

剣を構える相手に対して無手の僕を見て、【暴風】さんは促すように顎をあげるが、僕は首を振る。これが僕のスタイルなので~と控えめに伝えると僕に対しての好戦的な視線がさらに強まる。無視だ、雰囲気に呑まれないようにだけしよう。

審判のオネーチャンさんは少しだけ戸惑ったようだが杖を上にあげる。あの杖から魔法が出て、音が鳴ったら開戦だ。

ひゅるるるる…と花火の打ち上げ音のような音が無音の空間に響き、パァンと大きな音を鳴らした。

【 Action Skill  : 《スラッシュ》 】
【 Action Skill  : 《スラッシュ》 】

紫色のエフェクトが出たのを見て剣を出し、こちらも同じスキルを当てる。しかし当然ながら相手の方が重い。つばぜり合いになる前に受け流す。
追撃を恐れ一旦引くが、相手は追撃もしてこない。助かった。一発目から心臓がどきどきする。

「おもしれぇ装備じゃねぇか。それに明らかに後出しなのに攻撃が間に合ってるってのもおもしれぇ。AGI振りか」

「どうも、ほぼ極振りです」

ミヅキさんの言っていた通り、初手はスラッシュだった。初手は必ず様子見をしてくるというのを聞いておいてよかった。
そして聞いた通りだとこの後は

「聞いてるみてぇだし遠慮なくいくぜ」

重い音を響かせながらこちらへ跳んでくる。
ミヅキさんが言うには【暴風】は僕の戦い方をパワフルにした感じらしい。どういうことかというと。

【 Action Skill  : 《スラッシュ》 】

見慣れたモーションの≪スラッシュ≫。振り上げてから袈裟切りに切り裂こうとするが見てから避けられる。

【 Action Skill-chain  : 《バッシュ》 】

横移動しようとする僕を叩くように振られるスキル。剣と体の隙間に手を差し込み、剣を展開する。ダサいけど脇腹刃は一応奥の手だ。
剣を差し込んだが衝撃だけは受ける。吹き飛ばされそうになるのを堪え、次の攻撃に備える。

【 Action Skill  : 《スカイライナー》 】

初見のスキルだ。ウサギのようなモーションで剣を前方へ構え突進してくる。スキルの速度より僕の方が早いが、このスキルは突進したのちに薙ぎ払うまでセットらしい。

【 Action Skill  : 《ステップ》 】

僕もいつも通り、初見の動きにはスキルを使ってでも避ける。そして【暴風】さんがプレイスタイルが似ていると言ったのもわかる。スキルを連携させ、相手に火力を押し付けるタイプのプレイヤーだ。それだけにわかる、このタイプのプレイヤーの弱点は、この避け終わったあとのスキル硬直だ。

【 Action Skill-chain  : 《スラッシュ》 】
【 Action Skill-chain  : 《ステップ》 】
【 Action Skill-chain  : 《ハイステップ》 】

硬直を狙うように切りつけると相手もステップ、さらにステップの強化系だろうハイステップというスキルの連携で一瞬で範囲外まで移動する。僕もこういう時に突進系スキルがあれば距離を再度詰めれるのだがない。

なるほど、先ほどの≪スカイライナー≫のようなスキルを取っているとこういう時に使えるんだな。あれ両手剣のスキルかな。欲しいな。

距離を離されているうちに硬直時間が消費される。少しの隙にでも差し込もうと走り寄るが相手の硬直時間が想像より短かった。これは何らかのスキルだな。

【 Action Skill  : 《ストッピング》 】

僕の前進に合わせてスキルが撃たれる。エフェクトがついたのは、足?
と思った時には前蹴りが飛んでくる。蹴りはこちらの膝辺りを狙って飛んでくる。おそらく相手の動きを止めようとするスキルだろう。

しかし初見殺しの代表格、【血兎《アルミラージ》】に【素兎《しろうさぎ》】の本領発揮だ。膝に刃を展開。蹴りに蹴りを合わせるように足の剣を振るう。

【 Action Skill  : 《スラッシュ》 】

まさかお互いに剣士で蹴り技で争うことになるとは。しかし相手のブーツがいかに高級とはいえ剣と防具。ダメージをいくらか軽減されるが初めてダメージを与える。

「おいおい、本当におもしれぇ装備だな」

ひえぇ、なんか火を付けちゃってる。
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