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決意
人口コントロール02
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「ピンポーン」インターフォンが鳴った。時刻はPM8時を過ぎた所だ。
モニターを覗くと宅配のような格好をした男が立っている。
一応、腰にシグザウアーを忍ばせ、玄関をゆっくり開く。と、其の同時に倉城の腹部に冷たい筒が照られていた。
やはり、沢渡が送り込んできたエージェントか?
『其の通り。なに、進入に必要な物を届けに来ただけだよ』そうか、此方の思考は筒抜けだったな。
『良い判断だ、大尉。君がこんな下請けをさせるには勿体無い男だよ。口は普通を装え』
倉城が脳から直接話を続ける。『まずは其の物騒な物を仕舞ってくれないか?』
『それはお互い様だ。大尉が腰に挿している銃が透けて見えるぞ』
『可視眼か!只のエージェントではなさそうだな?』
宅配を装った男は口を奇妙に曲げて見せた。
『ますます惜しい。私のコードネームは「ファルコン」だ』
いつの間にか銃は仕舞われていて、普通に口から出た言葉は「次回もご利用下さい!」と一般人を模した化け物の姿だった。
時間にして凡そ10分弱。動けなかった。
あんな怪物を手懐けている沢渡。倉城には太刀打ち出来ない人物に思えた。
そういう思考こそヤツの思う壺なのに。
関高電子産業株式会社は東京湾再開発区画に設けられた商業都市にある。
専務の滝沢勇平は、普通の家庭を持っているが、その実、裏の顔は中華民主国との繋がっているのではないかと、上層部にはそのように懐疑的だ。
しかし、その実態は解明出来ず、査問にも掛ける事が何故か出来ないでいた。
中華人民共和国が崩壊してからおよそ10年の歳月が流れていた。
各自治区は独立を勝ち取り、嘗ての中国共産党は求心力を失った。
主に香港からの民主主義活動家が中心となって、革命を起こしたのが西暦2020年。この年、晴れて民主主義を制定した。
日本との隔心は簡単ではなかったが、リーダである周内剛という人物が日本との架け橋となり、東シナ海の天然ガス開発から尖閣諸島の問題を話し合いで解決に導いた。
日本側からは外務大臣、高橋良助がその邂逅に入った。
画して最悪な事態は風の如く去っていったのである。
その傍に鎮座していたのが、滝沢勇平であった。
何故にこの男がその場に居たのか。それは軍事産業の川の流れを掴まねば成るまい。
滝沢は関高電子産業株式会社の専務という表の顔を持つが、その実、下請けの子会社として登録されている永礼機械工業という会社の社長でもある。
これは表座っては出てこない。
住民票やマイナンバーを巧に操作されており、実際には別人として行動している。
そんな芸当が出来る人物は一人しか知らない。沢渡だ。
しかし、懐柔する人物が簡単に反旗を翻すだろうか。
別件が潜んでいる気がして成らないが、倉城が今出来る事は、この滝沢を計画に沿うよう交渉する事だ。其れがもしダメならば…。
もし計画が暗礁に乗り上げれば、妻に使用されたフォワードナノを仕組む手はずとなっていた。
倉城は大学生の時、電子工学2級の国家試験に合格した経緯がある。
それを元に個人認証のデータとして上げたのだろうが、当に忘却している。
必要なのは論破である。ネゴシエーターでもなければ、説得の専門家でもない。
只、アンドロイド、人口出産計画に滝沢を元のポジションに戻す事。それだけだ。
必要以上に感情移入することがあれば、モニターされているであろうから、すぐさま、何らかのペナルティーが倉城を襲うだろう。
エージェントが手渡した中に、妻の今週の状態を示したチップが紛れていた。
沢渡自ら妻をこのような地獄に落としておきながら、一方で無事を知らせる。
本当に卑怯な男だ。
潜入日まではあと5日ある。今は持てる力をフルに使って対処する。
倉城の身体能力は、学生の頃より中国武術を学び、約10年程に渡り、訓練を行ってきた。もし、警備の人間と格闘になっても勝つ自信はあった。
しかし、今日訪れた「ファルコン」のような相手だと、多分5分ともたない。
一部の兵隊などは肉体強化の手術を施されていると聞いている。
そんな人物が一般の会社に居るとは思えないが、滝沢のような人物だと、側近として、待機させている可能性もある。
只、幾ら思考を巡らせても、潜入してからでないと判断出来ない。
あれこれ考えるより、行動が先だ。
殺れる前に殺れ、というのが、師匠の教えだ。
殺人拳法とも言われる、一般では公開されていない技がある。
単純に言えば、一撃必殺ということになろうか。
時間はまだある。
妻の下に行き、報告だけはしておこう。例え意識がなくとも…。
病院に乗り付けた倉城は妻の下に向かった。
入院しているのは自宅から自動車で20分程の場所にある、夕関中央病院だ。
ナースステーションで挨拶をして、病室に入る。
呼吸器系の器具を点けられ、点滴を施されている。其の姿は痛々しく、出来るのならば自分が変わりになりたいと思う事が顔を見る度にそう思う。
そっと髪を撫で、「今度の仕事は少しキツイかも知れない。俺を見守ってくれ。必ず帰ってくるから…」そう告げた。勿論、幸江からの返事は無い。
シューシューという音が、永遠に続く、形の無い絶望を表わしているようだ。
暫くの間、椅子に座り、幸江の顔を見ている。
生きて行くのに選択したのは倉城だ。其れに巻き込まれたのが幸江なら、もし判っていたのなら結婚などしなかった。
沢渡が上司になってからは、危険な行動が付き纏う事は事前に承知していた。
それでも、献身的に寄り添ってくれた幸江が堪らなく好きになった。
こんなにも人を好きになった事のなかった倉城には最高の人物だった。
なんとしてでも、回復して欲しい。右手を両手で包み込み気持ちを込めた。
突如、電子メモに情報が入った。
沢渡ではない。このコードは誰だ。第五哨戒部隊の開治賢哉という階級が少尉の男。何故、この電子メモのアクセスコードを持っているのか。
電子メモから倉城の脳内に聞き慣れた声が聞こえる。
『大尉、ごきげんよう。どうですか?作戦前の緊張振りは。以前にも大韓民主主義国のパラレルネットのジャミング処理を行ったように、ワクワクしているのではないですか?』
『そんな事はどうでもいい!このアクセスをどうやって手に入れた?』
不敵な笑みを浮かべたのが、シナプスリンクの情報処理ではっきりと見えた。
『大尉。そんな細かな事を気にしているようでは大儀は果たせませんよ。必要があればコード:キラーワンで接続して下さい。では、ご健闘を願っています』
何処から発信しているか、ネットを探ったが切られてしまい、判らずじまいだ。
それにしても、今回のミッションを沢渡は、どのような結果を画いているのだろうか。
実行日の金曜。早朝よりミッションの方法を何度も脳内シュミレーションで行い、
滝沢との接触でプロジェクトの推進を約説させる。
あとは電子認証を電子メモに記入し、終わりとなる。
これで理論武装を固めたが、どんな対応が待ち構えているか判らない。
敵というものが存在するのか、或いは単に一会社としての問題なのか。
その辺の情報を何故か出してこない。
沢渡の歪な思考が果たして倉城に何処まで助けとなるのか、全く未知数だ。
時間になり、関高電子産業株式会社に自動車で向かう。
普通に進めば約40分程で到着する。
開治が接触してきた事が今でも気懸かりで仕方がない。
何か他に伏せられた情報があるのではないか。そんな疑問が交差する。
この仕事が終われば、部隊から脱却し、妻を別の病院に移し、静かな暮らしをしたい。
現状では血生臭い思いが巡って、自分の行動すら忌避を覚える。
一枚のカードとして扱われる。
この仕事さえ終われば…。其ればかりが頭の中で響いたのだ。
モニターを覗くと宅配のような格好をした男が立っている。
一応、腰にシグザウアーを忍ばせ、玄関をゆっくり開く。と、其の同時に倉城の腹部に冷たい筒が照られていた。
やはり、沢渡が送り込んできたエージェントか?
『其の通り。なに、進入に必要な物を届けに来ただけだよ』そうか、此方の思考は筒抜けだったな。
『良い判断だ、大尉。君がこんな下請けをさせるには勿体無い男だよ。口は普通を装え』
倉城が脳から直接話を続ける。『まずは其の物騒な物を仕舞ってくれないか?』
『それはお互い様だ。大尉が腰に挿している銃が透けて見えるぞ』
『可視眼か!只のエージェントではなさそうだな?』
宅配を装った男は口を奇妙に曲げて見せた。
『ますます惜しい。私のコードネームは「ファルコン」だ』
いつの間にか銃は仕舞われていて、普通に口から出た言葉は「次回もご利用下さい!」と一般人を模した化け物の姿だった。
時間にして凡そ10分弱。動けなかった。
あんな怪物を手懐けている沢渡。倉城には太刀打ち出来ない人物に思えた。
そういう思考こそヤツの思う壺なのに。
関高電子産業株式会社は東京湾再開発区画に設けられた商業都市にある。
専務の滝沢勇平は、普通の家庭を持っているが、その実、裏の顔は中華民主国との繋がっているのではないかと、上層部にはそのように懐疑的だ。
しかし、その実態は解明出来ず、査問にも掛ける事が何故か出来ないでいた。
中華人民共和国が崩壊してからおよそ10年の歳月が流れていた。
各自治区は独立を勝ち取り、嘗ての中国共産党は求心力を失った。
主に香港からの民主主義活動家が中心となって、革命を起こしたのが西暦2020年。この年、晴れて民主主義を制定した。
日本との隔心は簡単ではなかったが、リーダである周内剛という人物が日本との架け橋となり、東シナ海の天然ガス開発から尖閣諸島の問題を話し合いで解決に導いた。
日本側からは外務大臣、高橋良助がその邂逅に入った。
画して最悪な事態は風の如く去っていったのである。
その傍に鎮座していたのが、滝沢勇平であった。
何故にこの男がその場に居たのか。それは軍事産業の川の流れを掴まねば成るまい。
滝沢は関高電子産業株式会社の専務という表の顔を持つが、その実、下請けの子会社として登録されている永礼機械工業という会社の社長でもある。
これは表座っては出てこない。
住民票やマイナンバーを巧に操作されており、実際には別人として行動している。
そんな芸当が出来る人物は一人しか知らない。沢渡だ。
しかし、懐柔する人物が簡単に反旗を翻すだろうか。
別件が潜んでいる気がして成らないが、倉城が今出来る事は、この滝沢を計画に沿うよう交渉する事だ。其れがもしダメならば…。
もし計画が暗礁に乗り上げれば、妻に使用されたフォワードナノを仕組む手はずとなっていた。
倉城は大学生の時、電子工学2級の国家試験に合格した経緯がある。
それを元に個人認証のデータとして上げたのだろうが、当に忘却している。
必要なのは論破である。ネゴシエーターでもなければ、説得の専門家でもない。
只、アンドロイド、人口出産計画に滝沢を元のポジションに戻す事。それだけだ。
必要以上に感情移入することがあれば、モニターされているであろうから、すぐさま、何らかのペナルティーが倉城を襲うだろう。
エージェントが手渡した中に、妻の今週の状態を示したチップが紛れていた。
沢渡自ら妻をこのような地獄に落としておきながら、一方で無事を知らせる。
本当に卑怯な男だ。
潜入日まではあと5日ある。今は持てる力をフルに使って対処する。
倉城の身体能力は、学生の頃より中国武術を学び、約10年程に渡り、訓練を行ってきた。もし、警備の人間と格闘になっても勝つ自信はあった。
しかし、今日訪れた「ファルコン」のような相手だと、多分5分ともたない。
一部の兵隊などは肉体強化の手術を施されていると聞いている。
そんな人物が一般の会社に居るとは思えないが、滝沢のような人物だと、側近として、待機させている可能性もある。
只、幾ら思考を巡らせても、潜入してからでないと判断出来ない。
あれこれ考えるより、行動が先だ。
殺れる前に殺れ、というのが、師匠の教えだ。
殺人拳法とも言われる、一般では公開されていない技がある。
単純に言えば、一撃必殺ということになろうか。
時間はまだある。
妻の下に行き、報告だけはしておこう。例え意識がなくとも…。
病院に乗り付けた倉城は妻の下に向かった。
入院しているのは自宅から自動車で20分程の場所にある、夕関中央病院だ。
ナースステーションで挨拶をして、病室に入る。
呼吸器系の器具を点けられ、点滴を施されている。其の姿は痛々しく、出来るのならば自分が変わりになりたいと思う事が顔を見る度にそう思う。
そっと髪を撫で、「今度の仕事は少しキツイかも知れない。俺を見守ってくれ。必ず帰ってくるから…」そう告げた。勿論、幸江からの返事は無い。
シューシューという音が、永遠に続く、形の無い絶望を表わしているようだ。
暫くの間、椅子に座り、幸江の顔を見ている。
生きて行くのに選択したのは倉城だ。其れに巻き込まれたのが幸江なら、もし判っていたのなら結婚などしなかった。
沢渡が上司になってからは、危険な行動が付き纏う事は事前に承知していた。
それでも、献身的に寄り添ってくれた幸江が堪らなく好きになった。
こんなにも人を好きになった事のなかった倉城には最高の人物だった。
なんとしてでも、回復して欲しい。右手を両手で包み込み気持ちを込めた。
突如、電子メモに情報が入った。
沢渡ではない。このコードは誰だ。第五哨戒部隊の開治賢哉という階級が少尉の男。何故、この電子メモのアクセスコードを持っているのか。
電子メモから倉城の脳内に聞き慣れた声が聞こえる。
『大尉、ごきげんよう。どうですか?作戦前の緊張振りは。以前にも大韓民主主義国のパラレルネットのジャミング処理を行ったように、ワクワクしているのではないですか?』
『そんな事はどうでもいい!このアクセスをどうやって手に入れた?』
不敵な笑みを浮かべたのが、シナプスリンクの情報処理ではっきりと見えた。
『大尉。そんな細かな事を気にしているようでは大儀は果たせませんよ。必要があればコード:キラーワンで接続して下さい。では、ご健闘を願っています』
何処から発信しているか、ネットを探ったが切られてしまい、判らずじまいだ。
それにしても、今回のミッションを沢渡は、どのような結果を画いているのだろうか。
実行日の金曜。早朝よりミッションの方法を何度も脳内シュミレーションで行い、
滝沢との接触でプロジェクトの推進を約説させる。
あとは電子認証を電子メモに記入し、終わりとなる。
これで理論武装を固めたが、どんな対応が待ち構えているか判らない。
敵というものが存在するのか、或いは単に一会社としての問題なのか。
その辺の情報を何故か出してこない。
沢渡の歪な思考が果たして倉城に何処まで助けとなるのか、全く未知数だ。
時間になり、関高電子産業株式会社に自動車で向かう。
普通に進めば約40分程で到着する。
開治が接触してきた事が今でも気懸かりで仕方がない。
何か他に伏せられた情報があるのではないか。そんな疑問が交差する。
この仕事が終われば、部隊から脱却し、妻を別の病院に移し、静かな暮らしをしたい。
現状では血生臭い思いが巡って、自分の行動すら忌避を覚える。
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