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冷たい雨が降る。刻は西暦2035年、東京。
倉城巧は傘も差さず、議員や代議士がよく隠密に利用する料亭の入り口の前に立っている。
直に出てくる筈の男を待っていた。
緊急連絡を特別回線で受けてから15分。雨は容赦なく降りしきる。
店は路地を入り組んだ袋小路に佇んでいて、一般には目立ちにくい。
声が聞こえた。倉城の直轄の上司、沢渡健三。
「うむ。時間通りに来たらしいな。ずぶ濡れじゃないか。傘はどうした?」
沢渡は業とらしく倉城を蔑んだ目で見ていた。
「貴方に会うのに傘は必要ないと言われた事はお忘れですか?」
低身の構えで一瞥しながら伝えたが、其の眼球の奥には怒りの炎が燃えていた。
沢渡が濡れる事があってはいけないと、秘書が慌てて傘を差すが、既に沢渡も肩を濡らしている。
「お前に伝えるのは此れだ」電子メモを手渡し、何時の間に回したのだろう。
レクサスの最上級車が既に沢渡の隣に着き、乗り込み、静かに発進した。
取り残された倉城は暫くの間、立ち尽くしていた。
電子メモは完全防水で暗号化した通信機能で生体認証により、簡単に渡した相手に返事が届けれるようになっている。
便利という思考よりこの時代では、当たり前の仕様なので、驚くことも無い。
沢渡は少子化担当大臣という肩書きを持っているが、それを他の圧力に注いでいる人物だ。本気で対応を協議した事が無い。
倉城は歩いて自宅に戻り、熱いシャワーを浴びた。
この期に及んで召還されたのは、特別な事由があったからに違い無い。
前の内閣では防衛大臣を務めていたが、軍備品の納入で企業から献金を受け取った責任を取って辞任した経緯がある。
それが今では返り咲いて、少子化担当大臣だ。
この時代、要人に従士する人物の脳には、マイクロチップを埋め込む手術を受ける。倉城も例外ではなかった。
暗号化されたデータを脳に直接送る。それに拠って画像処理も行うことも出来る。
ビールを飲みながら手渡された電子メモを脳にアップする。
すると、「少子化対策アンドロイド計画」といった報告書の書き出しが現れた。精査していくと、ロボット光学の第一人者、田所勇平博士という人物の情報が刻まれている。
更に読み進めると大手電子企業の名前が連ねている。
その先には「アンドロイドによる少子化防止対策」と有り、要はアンドロイドに人口卵巣を組み込み、人間の男性とSEXすることで、子供を生産するとあった。
生産という無機質にも思われる表現に、嫌悪感を抱いたが、計画とは突飛した内容だなと思い、先を読んだ。
すると倉城には関高電子産業株式会社という会社に潜入しての情報収集とあった。
この会社は先程、名を連なれていた大手電子企業の一つだ。ここの専務が焦点となっていた。専務は滝沢勇平という名の男。
密かにこのプロジェクトを反故にしようと画策を計っているとの情報だ。
今回のミッションはこの人物の更正にある。
もし、聞き届けなければ暗殺を許可するとある。
議員は金さえ積めば何でも有りの世界だなと皮肉った。
非常に勝手で非道な内容だと思いながら、ビールの最後の一滴を飲み干した。
予定日時は今度の金曜日。時間は朝10時半となっている。
既に特別審査官という肩書きを受け取っており、電子メモから照合される仕組みと成っている。
滝沢に会って、表向きはシステムの概要構成を求めること。
その折に今回のプロジェクトに関して設問し、その時の状況で判断する。
もし、あくまで廃案にするならば、帰り際の挨拶で手に仕込んだナノマシンで暗殺を計る。
しかし、倫理委員会や人権団体、女性向上委員会など様々な団体や組織が、このプロジェクトに反対を表明している。
国会でも何度も取り上げられ、野党からは猛烈な反対論が吹き出している。
そこへ切り込んだのが沢渡で、傍聴席から怒号を発して黙らした程、威圧的な人物だ。そんな人物に従うのは真っ平御免と云わんばかりだが、倉城にとっては妻である幸江の生命にも関わる内容を掌握されている。
現状は、意識不明で長期入院をしている。原因は知らずもがな沢渡が仕組んだフォワードナノという、現在、各所で暗殺に使われているナノマシンだ。
それを食事に誘われた際、使用された。
正確に言えば、倉城を自分の操り人形とする為の工作であるのは判っていた。
それを使用したのは、沢渡の最も忠実な部下、品同撤兵。
勿論、警察に連絡したが、食中毒という安易な理由で片付けられてしまった。
何もかも手の平の上という訳だ。
沢渡にすれば指一本で、造作も無い判断だ。
逆に消し去る事を目論んだ事があるが、妻の命にも掛かってくる。
まだ、子供がいなかったのが不幸中の騒いだ。もし、子供がいて危害が加えられる事態に遭遇すれば、倉城は全力でそれを阻止した筈だ。
しかし、現在の少子化という内容と、妻の幸江が妊娠出来ない身体だったことが、皮肉にも功を奏したことになる。
計画の日時までにはあと二日の猶予がある。いっその事、妻を病院から脱し、どこか沢渡の手の届かない…そこまで考えて止めてしまった。
結局の処、沢渡から逃れられる運命ではないという事だ。
ヤツからは、様々は角度から監視が行われている。
逃げる事も反撃に出る事も出来ない。窮地に陥ればトカゲの尻尾のように切られるまでだ。
この時代、情報ネットワークが爆発的に進歩し、十数年前に行われた住民番号での振り分けが、今では個人情報ネットワークとして、警察・公安・軍部と把握されている。
自衛隊は2015年に安保関連法案の可決で法整備が進んだお陰で、名称が防衛省念願の、日本防衛軍と変更された。此れにより日本はまた、軍として出の正式保障を得る事が出来た。
当然、周辺国からの反発は凄まじかったが、それをものともしない内閣が現在まで続いている。
日本としては異例の長期内閣だ。
其処に巣くっている制服組が内情に食い込んだ形となり、防衛費はGDPの10%を超えるまでになった。
今では第7世代の戦闘機を純国産で製造し、核融合炉空母を3隻保有するまでになった。
核兵器も噂では既に製造されていると呟かれている。
倉城はその足元に居る都合の良い人形なのだ。
位は大尉。名ばかりだ。第五哨戒部隊というゴロツキの集まりの中だ。
只、便宜上、そう呼ばれている。
二本目のビールに手を掛け、飲む。
妻の手料理が程なく恋しくなった。そういえば、今日は夕飯をまだ食べてはいない。
自分では作らず、コンビニ弁当で済ましている。
幸江の得意料理は多岐に渡るが、特に好きだったのが、南瓜の煮付けだった。
甘くてホクホクした食感が堪らなく食欲を増進した。
自殺も考えたが、やはり幸江の事が頭から最後まで離れなかったからだ。
辛い時や怒りに満ちた時、幸江は何も言わずに只、服を脱いで、其の柔らかい身体で抱きしめてくれた。
其のときの感触を今でも覚えている。
また、この手で思い切り抱きしめたい。
静かに実行日にかけて準備を進めることにした。
この日、遅くまで其の準備に追われた。
作戦コードネーム、ベイビー。安直だなと正直に思った。
電子メモからの情報は増え続けている。
自宅にあるPCには接続を厳禁とされている。
スマッシュウィルスという、現行では最強のマルウェアで、PC内部から攻撃者の欲しい情報をリアルタイムで監視出来、オフラインでも収集を続ける。
再度、ネットに繋げれば、膨大なネットワークを駆け巡りながら、個人のPCからPCへ移動し、更には其の痕跡すら消し去るたちの悪い物だ。
倉城巧は傘も差さず、議員や代議士がよく隠密に利用する料亭の入り口の前に立っている。
直に出てくる筈の男を待っていた。
緊急連絡を特別回線で受けてから15分。雨は容赦なく降りしきる。
店は路地を入り組んだ袋小路に佇んでいて、一般には目立ちにくい。
声が聞こえた。倉城の直轄の上司、沢渡健三。
「うむ。時間通りに来たらしいな。ずぶ濡れじゃないか。傘はどうした?」
沢渡は業とらしく倉城を蔑んだ目で見ていた。
「貴方に会うのに傘は必要ないと言われた事はお忘れですか?」
低身の構えで一瞥しながら伝えたが、其の眼球の奥には怒りの炎が燃えていた。
沢渡が濡れる事があってはいけないと、秘書が慌てて傘を差すが、既に沢渡も肩を濡らしている。
「お前に伝えるのは此れだ」電子メモを手渡し、何時の間に回したのだろう。
レクサスの最上級車が既に沢渡の隣に着き、乗り込み、静かに発進した。
取り残された倉城は暫くの間、立ち尽くしていた。
電子メモは完全防水で暗号化した通信機能で生体認証により、簡単に渡した相手に返事が届けれるようになっている。
便利という思考よりこの時代では、当たり前の仕様なので、驚くことも無い。
沢渡は少子化担当大臣という肩書きを持っているが、それを他の圧力に注いでいる人物だ。本気で対応を協議した事が無い。
倉城は歩いて自宅に戻り、熱いシャワーを浴びた。
この期に及んで召還されたのは、特別な事由があったからに違い無い。
前の内閣では防衛大臣を務めていたが、軍備品の納入で企業から献金を受け取った責任を取って辞任した経緯がある。
それが今では返り咲いて、少子化担当大臣だ。
この時代、要人に従士する人物の脳には、マイクロチップを埋め込む手術を受ける。倉城も例外ではなかった。
暗号化されたデータを脳に直接送る。それに拠って画像処理も行うことも出来る。
ビールを飲みながら手渡された電子メモを脳にアップする。
すると、「少子化対策アンドロイド計画」といった報告書の書き出しが現れた。精査していくと、ロボット光学の第一人者、田所勇平博士という人物の情報が刻まれている。
更に読み進めると大手電子企業の名前が連ねている。
その先には「アンドロイドによる少子化防止対策」と有り、要はアンドロイドに人口卵巣を組み込み、人間の男性とSEXすることで、子供を生産するとあった。
生産という無機質にも思われる表現に、嫌悪感を抱いたが、計画とは突飛した内容だなと思い、先を読んだ。
すると倉城には関高電子産業株式会社という会社に潜入しての情報収集とあった。
この会社は先程、名を連なれていた大手電子企業の一つだ。ここの専務が焦点となっていた。専務は滝沢勇平という名の男。
密かにこのプロジェクトを反故にしようと画策を計っているとの情報だ。
今回のミッションはこの人物の更正にある。
もし、聞き届けなければ暗殺を許可するとある。
議員は金さえ積めば何でも有りの世界だなと皮肉った。
非常に勝手で非道な内容だと思いながら、ビールの最後の一滴を飲み干した。
予定日時は今度の金曜日。時間は朝10時半となっている。
既に特別審査官という肩書きを受け取っており、電子メモから照合される仕組みと成っている。
滝沢に会って、表向きはシステムの概要構成を求めること。
その折に今回のプロジェクトに関して設問し、その時の状況で判断する。
もし、あくまで廃案にするならば、帰り際の挨拶で手に仕込んだナノマシンで暗殺を計る。
しかし、倫理委員会や人権団体、女性向上委員会など様々な団体や組織が、このプロジェクトに反対を表明している。
国会でも何度も取り上げられ、野党からは猛烈な反対論が吹き出している。
そこへ切り込んだのが沢渡で、傍聴席から怒号を発して黙らした程、威圧的な人物だ。そんな人物に従うのは真っ平御免と云わんばかりだが、倉城にとっては妻である幸江の生命にも関わる内容を掌握されている。
現状は、意識不明で長期入院をしている。原因は知らずもがな沢渡が仕組んだフォワードナノという、現在、各所で暗殺に使われているナノマシンだ。
それを食事に誘われた際、使用された。
正確に言えば、倉城を自分の操り人形とする為の工作であるのは判っていた。
それを使用したのは、沢渡の最も忠実な部下、品同撤兵。
勿論、警察に連絡したが、食中毒という安易な理由で片付けられてしまった。
何もかも手の平の上という訳だ。
沢渡にすれば指一本で、造作も無い判断だ。
逆に消し去る事を目論んだ事があるが、妻の命にも掛かってくる。
まだ、子供がいなかったのが不幸中の騒いだ。もし、子供がいて危害が加えられる事態に遭遇すれば、倉城は全力でそれを阻止した筈だ。
しかし、現在の少子化という内容と、妻の幸江が妊娠出来ない身体だったことが、皮肉にも功を奏したことになる。
計画の日時までにはあと二日の猶予がある。いっその事、妻を病院から脱し、どこか沢渡の手の届かない…そこまで考えて止めてしまった。
結局の処、沢渡から逃れられる運命ではないという事だ。
ヤツからは、様々は角度から監視が行われている。
逃げる事も反撃に出る事も出来ない。窮地に陥ればトカゲの尻尾のように切られるまでだ。
この時代、情報ネットワークが爆発的に進歩し、十数年前に行われた住民番号での振り分けが、今では個人情報ネットワークとして、警察・公安・軍部と把握されている。
自衛隊は2015年に安保関連法案の可決で法整備が進んだお陰で、名称が防衛省念願の、日本防衛軍と変更された。此れにより日本はまた、軍として出の正式保障を得る事が出来た。
当然、周辺国からの反発は凄まじかったが、それをものともしない内閣が現在まで続いている。
日本としては異例の長期内閣だ。
其処に巣くっている制服組が内情に食い込んだ形となり、防衛費はGDPの10%を超えるまでになった。
今では第7世代の戦闘機を純国産で製造し、核融合炉空母を3隻保有するまでになった。
核兵器も噂では既に製造されていると呟かれている。
倉城はその足元に居る都合の良い人形なのだ。
位は大尉。名ばかりだ。第五哨戒部隊というゴロツキの集まりの中だ。
只、便宜上、そう呼ばれている。
二本目のビールに手を掛け、飲む。
妻の手料理が程なく恋しくなった。そういえば、今日は夕飯をまだ食べてはいない。
自分では作らず、コンビニ弁当で済ましている。
幸江の得意料理は多岐に渡るが、特に好きだったのが、南瓜の煮付けだった。
甘くてホクホクした食感が堪らなく食欲を増進した。
自殺も考えたが、やはり幸江の事が頭から最後まで離れなかったからだ。
辛い時や怒りに満ちた時、幸江は何も言わずに只、服を脱いで、其の柔らかい身体で抱きしめてくれた。
其のときの感触を今でも覚えている。
また、この手で思い切り抱きしめたい。
静かに実行日にかけて準備を進めることにした。
この日、遅くまで其の準備に追われた。
作戦コードネーム、ベイビー。安直だなと正直に思った。
電子メモからの情報は増え続けている。
自宅にあるPCには接続を厳禁とされている。
スマッシュウィルスという、現行では最強のマルウェアで、PC内部から攻撃者の欲しい情報をリアルタイムで監視出来、オフラインでも収集を続ける。
再度、ネットに繋げれば、膨大なネットワークを駆け巡りながら、個人のPCからPCへ移動し、更には其の痕跡すら消し去るたちの悪い物だ。
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