お願いです、私を悪役令嬢にしないでください。じゃないと……国が滅びますよ。

「この人殺しが!」

学園の卒業パーティー。

それはリカ王子の婚約者として頑張ってきたすべてが報われる瞬間だった。
はずだった……。

しかし、彼が言ったのは思いもよらない言葉。

人殺し?

身に覚えのない罪。

全ては仕組まれたことだった。

しかし、アイシラは強大な力を持つ精霊憑きだった。

「お願い、私に無実の罪を着せないで。じゃないと……彼が迎えに来てしまう」
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