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20 病室での一幕
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寝過ぎて眠りが浅くなっていた私は、深夜に僅かな物音で目が覚めた。
隣室からシャワーの音がする。晴人さんが帰って来たようだ。
羨ましい。私はまだ入浴の許可が出ていないのだ。
車椅子で運ばれた部屋で、美容室の要領で髪は洗って貰ったし、身体は温かい濡れタオルで拭いて貰ったので、ある程度スッキリしてはいるけど、シャワーで全身洗う爽快感が懐かしい。お風呂に入りたい。
安物のシャンプーを使われたせいで髪ギシギシだし。
元気になったら久々に温泉旅行に行こうかな。絵里奈とメーちゃん誘って。そうなったらハヤッチは絶対付いてくるんだろうな。晴人さんは……どんな反応をするのかな。
つらつらと考えていると、髪を拭きながら晴人さんがこちらの部屋に入って来た。
スーツなどではなく、先日彼の自宅で見たようなラフな格好をしているので、ある程度寝るつもりなのだと察して少しホッとする。
「瑠璃さんすみません起こしてしまいましたか」
「寝過ぎて目が冴えてるだけだから気にしないで、それより……」
私は枕元の照明を点灯させて晴人さんの姿をはっきり見えるようにした。
眩しさに眼を細める晴人さんは、今朝よりも隈が濃くなっているし、僅かにフラついてさえいる。
明らかに疲労困憊だ。
私が両手を伸ばすと、晴人さんの方から顔を寄せるように身体を傾けて来たので、私はその冷たい頰を包み込んだ。
晴人さんは身を委ねるように眼を閉じている。
無防備なその頰を思いっきり左右に引っ張った。
「あいたたたた!?」
飛び起きるように晴人さんが離れたので、私は手ぶらになった両手を振った。
晴人さんは涙目になりながら、自分の頰を両手で包むように押さえている。
うーむ。一体どこの乙女だと言いたい位美人だ。
「何するんですか瑠璃さん」
「そっちこそ何してんのよ」
私の機嫌が悪い事にも、その理由にも察しがついたようで、晴人さんが伏し目がちに視線を逸らした。
実は、メーちゃんが帰った後、私が眼を覚ましたという連絡を受けた両親も来てくれたのだ。
彼等は遠方に住んでいる上に自営業なので、1時間程度の滞在になってしまったが、ある程度の情報交換は出来た。
両親は私が一人暮らしである事に不安を感じ、退院したら田舎に戻るように説得しようとしていたらしい、だがその場に居た晴人さんが、自分を結婚を前提とした恋人だと名乗り、元々同棲する予定があったので退院次第引越させます。などと言って両親を勝手に説得してしまったようなのだ。
両親を説得してくれた事は感謝してはいる。
母親も、戸籍上の父親も私の事を大事にしてくれていて、ある程度大きくなるまでかなり過保護に育てられた。私が元々超未熟児だった所為で、母は私の体調の変化に物凄く過敏で、おちおちくしゃみ一つ出来ない息苦しい状況だった。
小五辺りで身体が急成長して丈夫になり、クラスでも発育の良い部類に入る位になっても状況は変わらなかった。
中学入学前後辺りで、両親の間に子供が産まれてからは少しマシになったが、反動であまり家に居着かない生活を送るようになった。
家を出たのも、家にあまり居たくないからだ。
もし両親に説得されても絶対に頷かなかった自信があるし、逆に両親を納得させるには並大抵の事では難しかった筈。
でも、それとこれとは別だ。
酔っ払ってる間に番承諾書は書かされるわ、拘束されるわヤられるわ、挙句が重傷で意識不明な間に両親の承諾まで得て同棲する流れにされてるわ。
朗らかな笑顔の裏で全力で外堀を埋めて私を搦め捕ろうとしに掛かってきやがる。
何より腹立つのは、頰を押さえたままチラチラと私を伺っている様子が、物凄く美人なのだという事だ。私より綺麗とかやめてほしい。
膠着状態を破ったのは、結局私の溜息だった。
「取り敢えず今日は寝なさいよ。酷い顔してるわよ」
そういって晴人さんに背を向けて肩まで布団を被ると、窓側のベッドの側に来た彼とまた顔を合わせた。
晴人さんはそのまま、横たわっている私をしげしげと眺めている。頰の痛みは引いたようだ。
「……何よ」
まさかこの重傷人に不埒な真似をする気じゃないでしょうねと睨むと、晴人さんは嬉しそうに微笑んで私の髪を撫でた。
「瑠璃さんの目が覚めて良かったなって。怒っても睨んでもつねっても、蹴ってもいいから、また元気になって下さいね」
つけたままの照明は晴人さんの瞳の潤みまで鮮やかに照らしていて、随分心配掛けたのだなと思うと、気勢がそがれてしまい、「蹴らないわよ」とだけしか言い返せなかった。
そのまま、晴人さんは横になるのかと思ったら、まだ物言いたげにそわそわとしている。
いい加減鬱陶しくなって、言いたい事があるなら言えと促すと、晴人さんはおずおずと更に近寄ってきた。
「キス……しても良いですか?」
「……」
私はここで巫山戯るなと怒鳴る権利があった。ビンタをかましてナースコールで人を呼んで叩き出して貰う事も出来た。
でも、蒼白な顔でフラフラの状態で、迷子の幼子のような眼で見られて、そこまで出来る程私は非情になりきれなかった。
要するに絆されてしまったのだ。
「……毒を使わないなら」
「使いませんよ」
長い沈黙の末にこれだけはと条件を出したら、眉を下げて否定された。
初めて素面のままで合わせた唇は、温かくてとても気持ちが良い。
私の負担にならないように配慮された口付けはもどかしいほど優しくて、髪を撫でる手も気遣いに溢れていた。
「瑠璃さんが無事で、良かった」
万感の想いが篭ったような晴人さんの呟きに、そういえば私は彼に助けられてばかりだった事を思い出した。
私の方からまた両手を伸ばすと、またつねられると思ったのか少し身を固くしながらぎゅっと眼を閉じたので、そのまま少し引き寄せて素直に寄せられた顔に口付けると、晴人さんが珍しく驚いた顔をしたので笑ってしまった。
「助けに来てくれて、ありがと。入院手続きの事とかも……感謝してる」
お陰で物凄く快適に過ごさせて貰ってるしね。と笑ってやると、擽ったそうに笑うのでもう一度キスしてあげた。
隣室からシャワーの音がする。晴人さんが帰って来たようだ。
羨ましい。私はまだ入浴の許可が出ていないのだ。
車椅子で運ばれた部屋で、美容室の要領で髪は洗って貰ったし、身体は温かい濡れタオルで拭いて貰ったので、ある程度スッキリしてはいるけど、シャワーで全身洗う爽快感が懐かしい。お風呂に入りたい。
安物のシャンプーを使われたせいで髪ギシギシだし。
元気になったら久々に温泉旅行に行こうかな。絵里奈とメーちゃん誘って。そうなったらハヤッチは絶対付いてくるんだろうな。晴人さんは……どんな反応をするのかな。
つらつらと考えていると、髪を拭きながら晴人さんがこちらの部屋に入って来た。
スーツなどではなく、先日彼の自宅で見たようなラフな格好をしているので、ある程度寝るつもりなのだと察して少しホッとする。
「瑠璃さんすみません起こしてしまいましたか」
「寝過ぎて目が冴えてるだけだから気にしないで、それより……」
私は枕元の照明を点灯させて晴人さんの姿をはっきり見えるようにした。
眩しさに眼を細める晴人さんは、今朝よりも隈が濃くなっているし、僅かにフラついてさえいる。
明らかに疲労困憊だ。
私が両手を伸ばすと、晴人さんの方から顔を寄せるように身体を傾けて来たので、私はその冷たい頰を包み込んだ。
晴人さんは身を委ねるように眼を閉じている。
無防備なその頰を思いっきり左右に引っ張った。
「あいたたたた!?」
飛び起きるように晴人さんが離れたので、私は手ぶらになった両手を振った。
晴人さんは涙目になりながら、自分の頰を両手で包むように押さえている。
うーむ。一体どこの乙女だと言いたい位美人だ。
「何するんですか瑠璃さん」
「そっちこそ何してんのよ」
私の機嫌が悪い事にも、その理由にも察しがついたようで、晴人さんが伏し目がちに視線を逸らした。
実は、メーちゃんが帰った後、私が眼を覚ましたという連絡を受けた両親も来てくれたのだ。
彼等は遠方に住んでいる上に自営業なので、1時間程度の滞在になってしまったが、ある程度の情報交換は出来た。
両親は私が一人暮らしである事に不安を感じ、退院したら田舎に戻るように説得しようとしていたらしい、だがその場に居た晴人さんが、自分を結婚を前提とした恋人だと名乗り、元々同棲する予定があったので退院次第引越させます。などと言って両親を勝手に説得してしまったようなのだ。
両親を説得してくれた事は感謝してはいる。
母親も、戸籍上の父親も私の事を大事にしてくれていて、ある程度大きくなるまでかなり過保護に育てられた。私が元々超未熟児だった所為で、母は私の体調の変化に物凄く過敏で、おちおちくしゃみ一つ出来ない息苦しい状況だった。
小五辺りで身体が急成長して丈夫になり、クラスでも発育の良い部類に入る位になっても状況は変わらなかった。
中学入学前後辺りで、両親の間に子供が産まれてからは少しマシになったが、反動であまり家に居着かない生活を送るようになった。
家を出たのも、家にあまり居たくないからだ。
もし両親に説得されても絶対に頷かなかった自信があるし、逆に両親を納得させるには並大抵の事では難しかった筈。
でも、それとこれとは別だ。
酔っ払ってる間に番承諾書は書かされるわ、拘束されるわヤられるわ、挙句が重傷で意識不明な間に両親の承諾まで得て同棲する流れにされてるわ。
朗らかな笑顔の裏で全力で外堀を埋めて私を搦め捕ろうとしに掛かってきやがる。
何より腹立つのは、頰を押さえたままチラチラと私を伺っている様子が、物凄く美人なのだという事だ。私より綺麗とかやめてほしい。
膠着状態を破ったのは、結局私の溜息だった。
「取り敢えず今日は寝なさいよ。酷い顔してるわよ」
そういって晴人さんに背を向けて肩まで布団を被ると、窓側のベッドの側に来た彼とまた顔を合わせた。
晴人さんはそのまま、横たわっている私をしげしげと眺めている。頰の痛みは引いたようだ。
「……何よ」
まさかこの重傷人に不埒な真似をする気じゃないでしょうねと睨むと、晴人さんは嬉しそうに微笑んで私の髪を撫でた。
「瑠璃さんの目が覚めて良かったなって。怒っても睨んでもつねっても、蹴ってもいいから、また元気になって下さいね」
つけたままの照明は晴人さんの瞳の潤みまで鮮やかに照らしていて、随分心配掛けたのだなと思うと、気勢がそがれてしまい、「蹴らないわよ」とだけしか言い返せなかった。
そのまま、晴人さんは横になるのかと思ったら、まだ物言いたげにそわそわとしている。
いい加減鬱陶しくなって、言いたい事があるなら言えと促すと、晴人さんはおずおずと更に近寄ってきた。
「キス……しても良いですか?」
「……」
私はここで巫山戯るなと怒鳴る権利があった。ビンタをかましてナースコールで人を呼んで叩き出して貰う事も出来た。
でも、蒼白な顔でフラフラの状態で、迷子の幼子のような眼で見られて、そこまで出来る程私は非情になりきれなかった。
要するに絆されてしまったのだ。
「……毒を使わないなら」
「使いませんよ」
長い沈黙の末にこれだけはと条件を出したら、眉を下げて否定された。
初めて素面のままで合わせた唇は、温かくてとても気持ちが良い。
私の負担にならないように配慮された口付けはもどかしいほど優しくて、髪を撫でる手も気遣いに溢れていた。
「瑠璃さんが無事で、良かった」
万感の想いが篭ったような晴人さんの呟きに、そういえば私は彼に助けられてばかりだった事を思い出した。
私の方からまた両手を伸ばすと、またつねられると思ったのか少し身を固くしながらぎゅっと眼を閉じたので、そのまま少し引き寄せて素直に寄せられた顔に口付けると、晴人さんが珍しく驚いた顔をしたので笑ってしまった。
「助けに来てくれて、ありがと。入院手続きの事とかも……感謝してる」
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