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第三話『仔猫の鳴き声』
その1 世界はある日、突然変わる
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★第三話『仔猫の鳴き声』
その1 世界はある日、突然変わる
teller:愁水=アンダーソン
――まあ、特に大した理由もなく。
セカンドアースの中でも治安が良い第22地区に育ち、そこそこ設備と平穏などが充実した学業地区で学生として生きて。
高校時代にたまたま遊んだネットゲームがビッグバンダーの操縦技術に通じているとかで、戦闘数値がそこそこ高かったからという理由で、ファイター養成学校に勧誘されたのが俺の全ての始まり。
特に大した理想もなく、目的もなく。
養成学校に入れば学費が免除されるとかで、家族に背中を叩かれる形で俺はファイター候補生になった。
だらだらと操縦に必要な知識を学ぶ授業を受けて、だらだらと試験運用機体やシミュレータを用いた訓練をして、別にファイターになれないならなれないで良いとも思っていた頃。
退屈な授業から少しでも思考を逃避させるべく窓際の席で外を眺めていると、中庭に――エンジニアコース、つまりはサポーターコースの制服である作業着を着た一人の少女を見つけた。
栗色の長い髪をリボンでハーフアップにして顔半分に仰々しい包帯を巻いた、ひどく大人しそうな女の子。
中庭なんかで蹲って何をしているのかと思ったが目を凝らすと、どうやらそいつは傷付いた小鳥を介抱しているようだった。
丁寧に包帯を巻いて、よしよしと小鳥の身体を撫でて。
その母性すらも感じさせる優しげな表情に、俺も少し意識を奪われて。
次の日も、またその次の日も、その女子は中庭で小鳥と交流を重ねていた。
どこまでも慈愛に満ちた表情で、どこまでも献身的に世話をして。
まるで誰かに、何かに尽くすことを生きる糧としているように、窓越しに見る彼女はいつも優しく微笑んでいた。
「こら、愁水」
「いてっ」
窓の外、すなわちその包帯女子のことばかり見ていたある日、気付いたら授業終了のチャイムが鳴っていたのか俺は養成学校の担当教官にノートで頭をぺしんと叩かれていた。
わりかし不真面目な俺に教官はいつも呆れた表情を見せていたが、ざっくばらんな性格の教官とは不思議とウマが合い軽口を叩き合う仲ではあった。
「おまえ、また授業聞いてなかっただろ。ったく、そこそこの実力はある癖に勿体ない」
「なあ、教官」
「ん?」
「あいつ、名前、なんて言うか知ってるか?」
そう言って俺が中庭を指すと、包帯の少女は小鳥を抱きかかえてサポーターコースの校舎に入っていった。
そっちはそっちで、授業が始まるのだろう。
「あいつって?」
「あの、包帯の」
「包帯……ああ、聖歌ちゃんか」
「せーか?」
随分と可愛らしい名前だと思った。
こんな感想、俺の柄じゃねーけど。
教官は、ご丁寧に俺の頭を一定のリズムでぺしぺし叩きながら言った。
「聖歌=フォンティーヌ。サポーターコースでも優秀な生徒だよ。おまえと違って。歳はおまえの3つ下。おまえと違って、いい子だよ」
「『おまえと違って』は余計だ。あと、あいつ何で包帯ぐるぐる頭に巻いてんだよ」
俺の素朴な疑問に、教官は手を止め、苦い顔をした。
その表情に俺は、俺がどうやらまずい質問をしてしまったらしいということを悟った。
「それも、知らないんだな」
その教官の呟きは、半ば独り言のようなものだった。
どういう意味だ、と思っていると。
「聖歌ちゃんは――『崩壊戦争』の、生き残りなんだ」
教官の言葉に、流石に衝撃を受けて。
頬杖を突いていた手が、自然にずれて俺の身体はがくっと一瞬バランスを崩した。
『崩壊戦争』。
過去にセカンドアースで起こった大規模な紛争だ。
とある地区で起こったその争いは、軍事力総出の大きな戦いになったらしく、生き残りはたった一人。
確かそれは、当時3歳の女の子で、奇跡的に命は助かったものの顔中、身体中に重傷を負い、多くの後遺症をも抱えたんだとか。
教官の話によると、それが、あいつで。
「…………ふーん」
窓の外に目を落とすと、既にあいつの姿はなかった。
そのことが、何故だか無性に寂しかった。
でも、やっぱり次の日も、その次の日も、あいつは中庭で小鳥と優しく温かい交流を続けていた。
そしてある日ついに小鳥が全快したのか、小鳥を放し、空に悠々と飛び立つ小鳥を見て、嬉しそうで、だけど、どこか寂しそうなあいつの表情を見た瞬間。
――ああ、守ってやりてえな。
そう、柄にもなく思ってしまったのが、俺にとって恐らく本当の始まり。
だって、俺は確かに見たから。
小鳥の前では優しい笑みを浮かべていたあいつが、後遺症の影響か、歩く時少しふらついていたのを。
あいつの弱々しさを、脆さを、察してしまったから。
何かを愛せるあいつが、何かを庇護できるあいつが、じゃあ誰になら守ってもらえるのか、とか思っちまって。
――それが、五年ほど前の話。
聖歌=フォンティーヌという女の存在を知ってから、俺――愁水しゅうすい=アンダーソンはそれなりに真面目に授業に、訓練に取り組み、養成学校を無事卒業して。
先日予選を勝ち抜いて正式な第22地区代表ファイターになった。
――結論から言うと、俺は、聖歌=フォンティーヌに現在、異性として強い好意を抱いている。
現在と言うか、恐らく、あいつが小鳥を世話した場面を見た時からずっと。
あいつとペアになれたら嬉しいな、なんて不純な動機で訓練にマジメに取り組んで、実際に養成学校側でペアを決める際のサポーター希望シートにもあいつの名前を書いた。
その甲斐あってか念願叶ってあいつと、聖歌とペアになれて、卒業後もアンノウン討伐任務とかで行動を共にして、そこそこ長いこと……とりあえず5年くらいもの間、俺はあいつに想いを寄せている。
で、聖歌と正式なファイター、サポーターになれたはいい、なれたはいいのだが。
正直に言うと、俺は聖歌とペアになれた瞬間からずっと困っている。
それは、聖歌の俺への態度についてだ。
初めてまともに顔を合わせた日、聖歌は俺の姿を視界に入れた瞬間、目に見えて動揺した。
包帯でわかりにくかったが、顔を真っ赤にして、しどろもどろになって、ぎこちなく蚊の鳴くような声で挨拶をして。
最初は俺には柄の悪いところがあるので俺にビビってんのかとも思ったが、それにしては視線に、言葉に、ひどく好意的なものを感じてしまった。
浮かれ切った俺の妄想とかならまだマシだったが年月を重ねるにつれて、俺の推測はじわじわと確信に変わりつつあった。
聖歌は、俺に異性として好意を抱いている。
ただの好意じゃない、もっと、敢えて例えるなら『祈り』に近い、深すぎる想いだ。
でも、俺にはその理由がわからない。
何で俺なんだ、俺はあいつに何かをしたのか?
あいつにあそこまで想われるだけの自信が、俺には無かった。
免疫が無いのか、俺が少し話しかけただけで、歩み寄っただけで聖歌は過剰反応をする。
そんな姿を見てしまえば、手を出したくとも出せず。
彼女が出来たことなんて初めてでもないくせに、俺はこの歳で、26にもなって、長年両想い状態を続けておきながら、聖歌とアホみたいに、ガキのような甘酸っぱい恋愛を繰り広げていた。
ゆっくり距離を縮める計画だったのが、まさかの最初から相手側の好感度がMAXだなんて予想できるはずもなく。
好きな女の子に好かれすぎて困ってますなんて、そんなの惚気以外の何物でもない悩みを誰かに話すわけにもいかず。
何だかもう、ずっと俺を『アンダーソンさん』と呼んでいた聖歌に『愁水さん』とファーストネームで呼ばれるようになったことがここ数年で一番の進歩だったりする。
どんだけ進展遅いんだよ、ガキじゃあるまいし。
落ち着け、間違えるな、こいつをビビらせるな、こいつを傷つけるな。
守るんだろう、こいつを。
――前に、一度だけ。
俺のことを何だと思っているのか、意を決して聖歌に訊ねたことがある。
可哀想なくらい赤面した聖歌は、かなり狼狽しながら、途切れ途切れに俺のことを『凄く優しくてかっこよくて素敵な人』だと言った。
そういうことじゃない、と頭を抱えたくなったのを覚えている。
これで期待しない方が無理があると思う。
でも、そんなに神聖視しないでほしい。
俺はきっと、と言うか、絶対、聖歌が思ってくれているほど大した人間ではないのだから。
聖歌。
俺の頑張れる理由、俺の目的そのもの。
聖歌と一緒に居られる時点で、俺の願いはもう叶ったも同然だが、でも、やっぱ、どうせなら。
『お前の男を見る目は間違っちゃいないんだ』と伝えたいから、俺が自分に自信を持ちたいから、俺がちゃんと好きでいられる俺としてお前の傍に居たいから、少しばかりの箔は付けたい。
セカンドアースの権力争いにはさほど興味がないが、関わっちまったもんは仕方ない。
できるだけ勝ちたい。
その果てでもいいから、俺が聖歌に好きだと言って、聖歌がそれを受け入れてくれる未来があればいい。
そんなことを願ってしまう辺り、俺の動機はいつまで経っても不純だった。
その1 世界はある日、突然変わる
teller:愁水=アンダーソン
――まあ、特に大した理由もなく。
セカンドアースの中でも治安が良い第22地区に育ち、そこそこ設備と平穏などが充実した学業地区で学生として生きて。
高校時代にたまたま遊んだネットゲームがビッグバンダーの操縦技術に通じているとかで、戦闘数値がそこそこ高かったからという理由で、ファイター養成学校に勧誘されたのが俺の全ての始まり。
特に大した理想もなく、目的もなく。
養成学校に入れば学費が免除されるとかで、家族に背中を叩かれる形で俺はファイター候補生になった。
だらだらと操縦に必要な知識を学ぶ授業を受けて、だらだらと試験運用機体やシミュレータを用いた訓練をして、別にファイターになれないならなれないで良いとも思っていた頃。
退屈な授業から少しでも思考を逃避させるべく窓際の席で外を眺めていると、中庭に――エンジニアコース、つまりはサポーターコースの制服である作業着を着た一人の少女を見つけた。
栗色の長い髪をリボンでハーフアップにして顔半分に仰々しい包帯を巻いた、ひどく大人しそうな女の子。
中庭なんかで蹲って何をしているのかと思ったが目を凝らすと、どうやらそいつは傷付いた小鳥を介抱しているようだった。
丁寧に包帯を巻いて、よしよしと小鳥の身体を撫でて。
その母性すらも感じさせる優しげな表情に、俺も少し意識を奪われて。
次の日も、またその次の日も、その女子は中庭で小鳥と交流を重ねていた。
どこまでも慈愛に満ちた表情で、どこまでも献身的に世話をして。
まるで誰かに、何かに尽くすことを生きる糧としているように、窓越しに見る彼女はいつも優しく微笑んでいた。
「こら、愁水」
「いてっ」
窓の外、すなわちその包帯女子のことばかり見ていたある日、気付いたら授業終了のチャイムが鳴っていたのか俺は養成学校の担当教官にノートで頭をぺしんと叩かれていた。
わりかし不真面目な俺に教官はいつも呆れた表情を見せていたが、ざっくばらんな性格の教官とは不思議とウマが合い軽口を叩き合う仲ではあった。
「おまえ、また授業聞いてなかっただろ。ったく、そこそこの実力はある癖に勿体ない」
「なあ、教官」
「ん?」
「あいつ、名前、なんて言うか知ってるか?」
そう言って俺が中庭を指すと、包帯の少女は小鳥を抱きかかえてサポーターコースの校舎に入っていった。
そっちはそっちで、授業が始まるのだろう。
「あいつって?」
「あの、包帯の」
「包帯……ああ、聖歌ちゃんか」
「せーか?」
随分と可愛らしい名前だと思った。
こんな感想、俺の柄じゃねーけど。
教官は、ご丁寧に俺の頭を一定のリズムでぺしぺし叩きながら言った。
「聖歌=フォンティーヌ。サポーターコースでも優秀な生徒だよ。おまえと違って。歳はおまえの3つ下。おまえと違って、いい子だよ」
「『おまえと違って』は余計だ。あと、あいつ何で包帯ぐるぐる頭に巻いてんだよ」
俺の素朴な疑問に、教官は手を止め、苦い顔をした。
その表情に俺は、俺がどうやらまずい質問をしてしまったらしいということを悟った。
「それも、知らないんだな」
その教官の呟きは、半ば独り言のようなものだった。
どういう意味だ、と思っていると。
「聖歌ちゃんは――『崩壊戦争』の、生き残りなんだ」
教官の言葉に、流石に衝撃を受けて。
頬杖を突いていた手が、自然にずれて俺の身体はがくっと一瞬バランスを崩した。
『崩壊戦争』。
過去にセカンドアースで起こった大規模な紛争だ。
とある地区で起こったその争いは、軍事力総出の大きな戦いになったらしく、生き残りはたった一人。
確かそれは、当時3歳の女の子で、奇跡的に命は助かったものの顔中、身体中に重傷を負い、多くの後遺症をも抱えたんだとか。
教官の話によると、それが、あいつで。
「…………ふーん」
窓の外に目を落とすと、既にあいつの姿はなかった。
そのことが、何故だか無性に寂しかった。
でも、やっぱり次の日も、その次の日も、あいつは中庭で小鳥と優しく温かい交流を続けていた。
そしてある日ついに小鳥が全快したのか、小鳥を放し、空に悠々と飛び立つ小鳥を見て、嬉しそうで、だけど、どこか寂しそうなあいつの表情を見た瞬間。
――ああ、守ってやりてえな。
そう、柄にもなく思ってしまったのが、俺にとって恐らく本当の始まり。
だって、俺は確かに見たから。
小鳥の前では優しい笑みを浮かべていたあいつが、後遺症の影響か、歩く時少しふらついていたのを。
あいつの弱々しさを、脆さを、察してしまったから。
何かを愛せるあいつが、何かを庇護できるあいつが、じゃあ誰になら守ってもらえるのか、とか思っちまって。
――それが、五年ほど前の話。
聖歌=フォンティーヌという女の存在を知ってから、俺――愁水しゅうすい=アンダーソンはそれなりに真面目に授業に、訓練に取り組み、養成学校を無事卒業して。
先日予選を勝ち抜いて正式な第22地区代表ファイターになった。
――結論から言うと、俺は、聖歌=フォンティーヌに現在、異性として強い好意を抱いている。
現在と言うか、恐らく、あいつが小鳥を世話した場面を見た時からずっと。
あいつとペアになれたら嬉しいな、なんて不純な動機で訓練にマジメに取り組んで、実際に養成学校側でペアを決める際のサポーター希望シートにもあいつの名前を書いた。
その甲斐あってか念願叶ってあいつと、聖歌とペアになれて、卒業後もアンノウン討伐任務とかで行動を共にして、そこそこ長いこと……とりあえず5年くらいもの間、俺はあいつに想いを寄せている。
で、聖歌と正式なファイター、サポーターになれたはいい、なれたはいいのだが。
正直に言うと、俺は聖歌とペアになれた瞬間からずっと困っている。
それは、聖歌の俺への態度についてだ。
初めてまともに顔を合わせた日、聖歌は俺の姿を視界に入れた瞬間、目に見えて動揺した。
包帯でわかりにくかったが、顔を真っ赤にして、しどろもどろになって、ぎこちなく蚊の鳴くような声で挨拶をして。
最初は俺には柄の悪いところがあるので俺にビビってんのかとも思ったが、それにしては視線に、言葉に、ひどく好意的なものを感じてしまった。
浮かれ切った俺の妄想とかならまだマシだったが年月を重ねるにつれて、俺の推測はじわじわと確信に変わりつつあった。
聖歌は、俺に異性として好意を抱いている。
ただの好意じゃない、もっと、敢えて例えるなら『祈り』に近い、深すぎる想いだ。
でも、俺にはその理由がわからない。
何で俺なんだ、俺はあいつに何かをしたのか?
あいつにあそこまで想われるだけの自信が、俺には無かった。
免疫が無いのか、俺が少し話しかけただけで、歩み寄っただけで聖歌は過剰反応をする。
そんな姿を見てしまえば、手を出したくとも出せず。
彼女が出来たことなんて初めてでもないくせに、俺はこの歳で、26にもなって、長年両想い状態を続けておきながら、聖歌とアホみたいに、ガキのような甘酸っぱい恋愛を繰り広げていた。
ゆっくり距離を縮める計画だったのが、まさかの最初から相手側の好感度がMAXだなんて予想できるはずもなく。
好きな女の子に好かれすぎて困ってますなんて、そんなの惚気以外の何物でもない悩みを誰かに話すわけにもいかず。
何だかもう、ずっと俺を『アンダーソンさん』と呼んでいた聖歌に『愁水さん』とファーストネームで呼ばれるようになったことがここ数年で一番の進歩だったりする。
どんだけ進展遅いんだよ、ガキじゃあるまいし。
落ち着け、間違えるな、こいつをビビらせるな、こいつを傷つけるな。
守るんだろう、こいつを。
――前に、一度だけ。
俺のことを何だと思っているのか、意を決して聖歌に訊ねたことがある。
可哀想なくらい赤面した聖歌は、かなり狼狽しながら、途切れ途切れに俺のことを『凄く優しくてかっこよくて素敵な人』だと言った。
そういうことじゃない、と頭を抱えたくなったのを覚えている。
これで期待しない方が無理があると思う。
でも、そんなに神聖視しないでほしい。
俺はきっと、と言うか、絶対、聖歌が思ってくれているほど大した人間ではないのだから。
聖歌。
俺の頑張れる理由、俺の目的そのもの。
聖歌と一緒に居られる時点で、俺の願いはもう叶ったも同然だが、でも、やっぱ、どうせなら。
『お前の男を見る目は間違っちゃいないんだ』と伝えたいから、俺が自分に自信を持ちたいから、俺がちゃんと好きでいられる俺としてお前の傍に居たいから、少しばかりの箔は付けたい。
セカンドアースの権力争いにはさほど興味がないが、関わっちまったもんは仕方ない。
できるだけ勝ちたい。
その果てでもいいから、俺が聖歌に好きだと言って、聖歌がそれを受け入れてくれる未来があればいい。
そんなことを願ってしまう辺り、俺の動機はいつまで経っても不純だった。
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