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甘くて、痛くて、泣きたい
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しおりを挟む腰をゆっくり動かして引き、また、根元までゆっくりとペニスを奥に挿入される。
「…おなか、あったかい、さっくんの、せ、ーえきで、いっぱい…」
喉痛い。
ていうか、叫びすぎたせいか頭もずきずきする。
はぁはぁと汗ぐちょぐちょのままベッドに倒れこんだ。
まだ肚に入った状態のまま、後ろから抱き締められる。
「っ、ちょ、と、いったん、はにゃ、れ、」
もはや掠れて消え入りそうな声で一旦離れよう、また再開されたら身体がもたないとさっくんに言葉をかけようとして、
「夏空様のココ、いつにも増して熱くて凄い厭らしい音してますね。」
「んぎ、わがった、から、ぱんぱん、するな、ぁ…っ、」
奥まで咥え込まされていた肉棒をグチャグチャと淫雑な音を大げさに鳴らして抜き差しされ、それだけの刺激でまたイキそうになった。
こっちがこれだけばててるのに、遊び半分に抜き差しするんじゃない。
それにこんなに連続でいってたら頭がおかしくなる。ぱーになる。
一番気になる返事ももらってないし、ひどいって言われた意味もわからないから、ちゃんと話をしないと。
…いけないのに、
「も、い、からはにゃ、れて、」
ちんちんを挿れられてる肚は変わらず好き勝手されてるけど、手でなんとか後ろの身体を押す。
「わかりました」
「ん、ん、なら、」
案外素直に受け入れたさっくんに、安堵してほうっと長い息を吐く。
抜いてくれ、と言いかけて、遮られた。
「では、夏空様…”ごめんなさい”は?」
「……え、?」
突然の謝罪要求に、面食らう。
「ごめ、って、え、何、オレ、何か悪いことした…?あやまる、?」
「俺に好きって仰ったでしょう。恋愛的な意味で、と」
「…っ、それ、が」
ただでさえこの行為にバクバクしてる心臓が、更に大きく跳ねた。
何が悪いっていうんだ。
オレが『好き』って言って、それのどこが悪いんだ。
「俺を揶揄った夏空様にはお仕置きが必要らしいので」
「…から、かう…?」
「教育係を務めさせて頂いていた者として、流石に今回の件は見過ごせません」
抵抗するために振り向こうとしても、背後からぎゅうっと抱き竦められては何もできない。
背中に、素肌にスーツのさらさらした感じが密着する。
それ越しに感じるさっくんの身体の体温、感触。
息遣い。香り。
…この状況にあまりにも似合わない、ほとんどといってもいいほどリズムに狂いのない鼓動。
「今なら、謝れば嘘をついたことを許します」
「うそ、なんかじゃ、」
「…あくまで認めないおつもりなのですね」
嘆息したような気配。
耳に吐息が触れる。
「では、こうしましょう」
息も乱れ、肩も上下しているオレと違い、普段通りの淡々とした冷静な彼の声音が、囁く。
「今から俺が好き放題動くので、その間に一度も夏空様がイかなかったら信用します」
「…っ、」
「イクのを我慢すればいいだけの話なのですから、簡単でしょう?」
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