181 / 293
甘くて、痛くて、泣きたい
28
しおりを挟む濃厚なキスの余韻と夢うつつな思考で言われるがままによろよろと背を向けた。
ベッドに手をついてなんとか四つん這いの状態になると、柔らかい尻を若干乱暴に掴まれ、…その手の感触にぎゃ、と声が出た。
「い、いきなり掴むな…!っていうか、返事、は」
咄嗟に振り向こうとして、
「だめ」
「ふ、ん、んんっ、」
不意に後ろから抱きしめられ、目を手で塞がれた。
首筋を唇の感触がなぞり、吐息が触れればぞくぞくする。
「俺の方は見ちゃだめ、ですよ」
「どう、して…っ、?」
まるで悪いことをしようとしている子どもに対して、しーっと唇に人差し指を当てているかのような口調でオレの行動を叱ってくる。
「…ね、いい子な夏空様なら…俺の言うこと、ちゃんと聞けますね?」
「っ、う、うん、わか、った…ぁっ」
優しいのに、どこか冷たい声は
自分の言葉に有無を言わせずに従わせるような何かがあって、洗脳されるように素直に頷いた。
褒めるように髪を撫でられ、頬が緩む。
尻の谷間に、にゅるにゅるとちんちんの重くて長い竿の感触が擦るように行き来する。
尻から太ももに零れる白いモノが零れ、小さく震えた。
ちんちんから出てる我慢汁と、その白いのがまだまだ内部に残ってて、体が前後するたびにさっくんのちんちんが擦れてぬるぬる滑る。
「本当に…俺のこと、好き?」
「う、ううっ、うぅ…、うん…っ、」
敬語じゃない。
その聞き方に、頬が熱く火照る。
お尻をもみくちゃに揉みながら、後ろから割れ目にあてがわれた肉棒に擦りつけるように前後に揺さぶられた。
時々肛門の入り口に一瞬クチ、と亀頭のみが一瞬音を立てては入りかけて、またすぐに出て行ってしまう。
「俺のこと、どれくらい好きですか?」
「…っ、すごい、好き、」
後ろから抱きしめられて耳元で囁かれたら、嬉しくて聞かれるままにこたえてしまう。
小学生みたいな回答だなって自分でも思ったけど、他に表現の仕方も思いつかない。
「……どこが好きなんですか?」
「…っ、どこ、って、」
さっきから恥ずかしいことばっかり聞かないでくれ、と羞恥に涙がにじむ。
弱い耳に唇が触れ、吐息まじりに質問攻めにされると、ふるふる震えてしまう。
「ね、夏空様…教えて?」
「…っ、う、うう…っ、ぁあ、」
歓喜に身体が悶えた。
確実に狙ってる。わかってやってる。
こういう時に敬語じゃなくて、しかも甘えたような声を出すのはずるい。
(…こんなの、逆らえるはずがないじゃないか)
あふれ出る気持ちに負けて、ぽつりぽつりと言葉にする。
『普段の優しくて落ち着く声も、
他の人と比べられないくらい綺麗で、毎回悩殺されるくらい格好良い容姿も、
けど、それについて何とも思ってなくて、自分を特別じゃないと思ってるところも
オレにだけ甘くて、困ったような表情をしながらも結局何でもしてくれるところも、
…こういう、えっちな行為が上手すぎるところも、』
「全部、すき、だ」
11
お気に入りに追加
277
あなたにおすすめの小説
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる