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甘くて、痛くて、泣きたい
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しおりを挟む「―――、」
喉が、乾く。
うまく息ができない。
(”そうですね” って言った…?)
変わらないものなんてないのに、…どうしてか、なんだかんだ言っても、さっくんは絶対にオレとずっと一緒にいてくれる、離れたりしない、オレ以上に大事な人なんかできないって…
甘い考えをしてただけに絶大なショックを受けた。
ガツ、と頭を殴られたような気がした。
世界がひっくり返ったような気分の悪さにめまいがする。
と、後ろから肩を抱くように回される彼の腕。
「…っ、お、れ……ぃひぁ、!?、」
首の後ろの根元に、やわらかい感触が触れた。
ふ、と吐息があたれば、それが唇だと気づく。
同時に胸のあたりに風が肌に触れた気がして、下を見てぎょっとする。
(…いつの間に…っ、)
肩付近がやけに寒くなったと思ったら、パジャマのボタンが全部外されてて、胸が見えるほど肩の下まで服を脱がされていた。
「な、なんで、や、…っ、」
振り向こうとして、綺麗な黒髪が頬や肌を撫で、良い香りが鼻を掠めた。
…さっくんが後ろからオレの首筋に顔を寄せている。
「…は、ん、ん゛…っ、」
薄く整った唇が口づけるように、なぞるように首の輪郭に触れてくる。
挙句の果てにはぬるりと舌が敏感な肌を這う感触に、今度こそ喉の奥で悲鳴を上げた。
びり、と寒気がするぐらい時折キツく吸われ、軽く歯をたてながら与えられる痛みに漏れる声を抑えていれば、更に行為は進み、別の場所にも同じことを何度もされる。
熱が、焼けるような痛みが、増えていく。
「…っ、はぅ、ぁ゛…っ、はなせ、やだ…っ、やめっ、ろ、」
体中痣だらけにする気か。
首筋の輪郭を嫌というほど舐め、吸われ、満足したのか次は肩をなぞる。
ちゅ、ちゅ、と次々触れられていくたびに頬が熱くなり、汗が滲む。
戸惑いながらも相手の思うように反応してしまう。
肩も首筋と同様に舐めては強く吸い、身を震わせている間に服を捲りあげられる。
空気が外気に晒された背中を冷やし、啄むようにキスしてくる唇の感触がそこにおりてきて、
「…っ、なに、し、」
くすぐったい…というよりも、抱きしめられながら愛撫のように背中を舐める舌の慣れない感触に下腹部が熱を持ち始め、腰が震える。
「ひぃ、?!」
オレの腹を抱いていた腕。
その手が、ズボンの中にもぐりこんできた。
下腹部を撫で、…その更に下の中心部に指先が到達する。
捩る。腰を頑張って手から遠ざけようとする。
そのまま指一本で根元から竿、亀頭をゆっくりなでたり、裏筋にスーッと這わせたりして、ちんちんの変化を楽しんでるような触り方をされた。
首をふるふる横に振って、必死に手をズボンから出させようとする。
「やだ、やだって、ば、っ、ぅ、あっ、あ、」
けど、手のひら全体でちんちんを握りこまれて、抵抗していた動きが一瞬止まる。
ゆさゆさと上下に擦られれば、わけもわからないまま、抵抗も空しく勝手に芯を持ち、ムクムク勃起して硬くなるちんちん。
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