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貴方の首筋にかぶりつく
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しおりを挟む…ちょっと胸がずきっとした。
「その前に、俺が頂きます」
「…頂く、って…なに、っ…、…っん、んぅ、っ…っていう、か、さっきから、さっくんの舌…冷た…っ、」
アイスを口移ししたせいか、舐められるとそこがスーってなっていつもよりべたべたしてる気がする。
「……嗚呼、でも…そうですね」
「…っ、?」
不意に考えを改めたような声と同時に、クスッと笑みが零された。
「…どうしても、アイスをご所望なさいますか?」
「ッ、そう、だ…!!しょもー、する…!」
瞼を瞑ったまま、こくこく必死に頷く。
…すると、
「では、そのお願い…俺が叶えて差し上げますね」
「…ぇ、」
被さっていた影が、遠くなった。
身体を起こしたさっくんに、顔を背けたまま、叶える…?と目を瞬く…
と、
「…っ、ひぎゅ…?!…う、ぅ…っ」
「ほら、夏空様の大好きなアイスクリームですよ」
顔をそっちに向けようとして、…とろり…と何かを冷たいものを頬から首にかけられた。
「…っ、な、な…に…っ?」
いつの間にか、持ってきていたらしい。
手にもったカップの口をこっちに傾けているさっくんが、オレに跨ったまま、
「……っ、」
……なんだか、見た人だれもがゾクゾクしそうな表情を浮かべてこっちを見下ろしていた。
溶けていたソレは、どろどろと肌を伝って落ちていく。
弱いところを伝うその感覚にビクビクした。
…と、またさっくんが顔を近づけてきて、
「…っ?!」
顎を掴まれる。
強引に上を向かされた。
「ぁ…、は、…ぁ…、…んぅ…、ひ、ううっ」
頬から首筋にかけて、…肌に沿いながらゆっくりと冷たい舌が這う感触。
横を向いてる自分の唇にもぬるくなったアイスが流れてきて、…とろっと口の中に入ってきたそれを飲みこむ。
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