36 / 292
自慰行為とやらしい行為のその後
2
しおりを挟む「…まさかそのせいで、御自身のお小水により窒息させかけさせてしまうなんて…」
「………」
………なんかそれだけ聞くとばかみたいだなオレ。
さっくんがしゅんと頭を垂れている。
前髪が、長い睫毛の目元にかかり、余計にしょぼくれているように見える。
「…誠に申し訳ありませんでした。今後はできるだけ夏空様に近づかないように致します」
「…っ、ちょ、」
言いかけた言葉を、止める。
それはそれで困るというのが本音だった。
だって、気持ち良いことは嫌いじゃない。
だれだって気持ちよくなれるもんなら、気持ち良くなりたいだろう。
……これを言っちゃうと、かなりオレの頭がおかしいみたいだけど、
「…めっちゃ…きもち、よかった…から、良い…」
「…夏空、様…」
恥ずかしくて、ぷいとそっぽを向く。
(ほんとは身体がぎしぎしで、ちょっとしかそっぽ向けなかった)
「でも、あんな凄いのはちょっともう怖いから、やだけど…もうちょっと優しいやつなら良いかなって、」
「…ですが、俺は…」
良いって言っても、どうしてか困ったように顔を伏せてばかりだった。
いつもならオレが寝てたらぎゅうううってしてきててもおかしくないのに、今はさんめーとるくらい離れたまま近づいてこようとしない。
…なんだか、すごく寂しい。
「…さっくん…」
頑張って身を起こして、動かしにくい身体を引きずるようにしてそこに手を伸ばす。
…と、「わ、」ガク、と腕から力が抜けて崩れ落ちる。
「…っ、夏空様…ッ、あまり動かれては、」
「…ぅ…」
オレを抱きとめ、支えてくれる腕を、掴む。
そしてハッとしたように離れようとするさっくんの腰辺りに強く抱き付き、首を横に振った。
「……もう、教えてくれないのか…?」
抱きしめたまま上を見上げれば、焦りと心配を滲ませた表情をしている。
1
お気に入りに追加
275
あなたにおすすめの小説
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる