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飼い殺し
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しおりを挟む首を掴まれたままで、呼吸もままならない状態でよがるように腰を微かに振ってびくつかせる。
「あの時もそうだったな。俺のモンを気持ちよさそうに咥え込みながらきゅうきゅう締め付けてひぃひぃ喘いで、アイツに、蒼に見せつけるように目の前で――――」
「……っ、ぁ、ぅ、あ゛…」
両手で掴まれて開かされた股の間、尻穴にあてがわれる濡れた亀頭の感触に、暴れて声を上げる。
『ごしゅ ん まのこ が、だい きで…っ、』
「ごしゅ、…ちが、……おれ、おれ…っ、は、」
おれ、は…
(…”何”、だった、…?)
――――…君なんか、最初からいなかったらよかったのに―――――
―――――ああ、あんたさえ生まなければ―――――
―――――…っ、は…っ気持ちよさそうに声あげやがって…ッ―――――
―――――簡単なことだ。俺に飼われたいなら、俺を愛してるっていうなら…アイツを、――――
コンクリートの壁。
奥まで突き上げられ、感じる身体。
痙攣する内部。
刃物。
泣きそうな顔。
「違う…っ!!!」
めちゃくちゃに動かした足に、強い抵抗があった。
思いきり、肉を蹴った感触。
違う、違う違う違う違う違う違う、
この記憶はちがう。にせものだにせものだにせものだにせものだ…!!
「…っ、てぇな、」
「おれは、くーくんしかすきじゃない…っ、おれがくーくんを守る…っ、くーくんを悲しませたり、しない…っ、」
床に落ちていたナイフを拾い上げ、目の前で構える。
ぎゅっと両手で握って、波のように襲う感情に恐怖してぶんぶん首を横に振った。
「うるせーな!!」
「…っ、」
「俺にとって、お前なんかただの肉便器でしかねえんだよ…っ、!」
拳を壁にたたきつけ、部屋中に響きわたる大きさで叫ぶ苛立った声。
「…ぇ、っ、」
よろめく身体を起こし、落ちていた枷が投げられて飛んでくる。
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