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鳥籠の雛
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しおりを挟むじり、とした鈍い痛みに反射的に身体が反応した。
離れようとしても掴まれててできなくて、微かに震え、頬を朱に染めると、…少し困ったような、持て余したような表情で目を細める。
「自覚してないのが、一番危ないんだよ」
「…自覚、って、おれは、…」
「ここまで無防備だと…流石に心配になる」
(…別に、誰にでもってわけじゃない)
そう、言おうとして
「何されても、抵抗しなさそう」
「…っ、ぁ…、」
予想してなかった声が、漏れる。
彼の、すらりと伸びた長い綺麗な指が、なぞるように…お腹の下のあたりに触れていた。
普段人に触られるような場所じゃないところを優美な仕草で、す、と通る感覚に
ふるふると、小さく身を震わせて、
「ほら、簡単に捕まった」
「ぁ゛、ぅ…っ、」
線を引くように下腹部に触れていった指に、性器を優しく握られた。
親指の腹でくるくると亀頭をなぞられ、呆気なくトロトロの蜜を滲ませてしまう。
それを指に絡め、クチュクチュと音を鳴らしながら亀頭を擦られれば声が熱っぽくなり、腰が揺れる。
「ぇ、な゛、…っ、れ、…は、ぐ…っ、ぅ゛、や゛、だ…っ、」
なんで、なんでいきなりこんなことするの、
頬が上気し、性器の奥にむずがゆい感覚が込みあがってくる。
は、はぁ、と荒い息を吐いて、股を震わせ、前かがみになった。
既にヌヂャヌヂャと粘稠な音を響かせ、性器を包むように握って扱いてくる手を必死に押しのけようとしてもできなくて。
せめて腕をはずそうとしても後ろから抱きしめられてて何の抵抗にもならないし、
「左腕あんまり動かせないから、暴れないで」と言われてしまって、「…っ、そ」一瞬身体が勝手に抵抗を緩め、しかもそんなことする余裕もないくらい、右手で止める間もなくさっきよりも速めに扱かれてるしで、一度捕まってしまった時点でできることは喘いで身を捩ることくらいだった。
おしっこの口も、亀頭も、全部形がトロトロになるぐらいグチャグチャされて悶絶する。
確実に性器を扱く手の滑りが良くなってて、股間から鳴る猥音に余計に頬が熱くなる。
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