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吐き気と、暴力と、
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しおりを挟むでも、足首の枷から伸びる鎖を掴まれて引っ張られ、逃げられないようにさせられる。
コンクリートのような固い地面の上で引き戻されて、擦れた肌を砂利のようなものが傷つける。
ネチュ・・・
「…は、…君の中、想像以上にヌルヌルして生き物みたいに蠢いて締め付けてくる…っ」
「…や…っ、いや…っ、は、ぁ…う…」
ほんとに、入ってる。
奥の奥まで埋め込まれている。
硬い先端が、何度も肚の蕩けた壁を叩いて侵入してくる。
「…っ、」
いやだ。いやだ。
「…っ、ぁ…お…ッ」
無意識に口にしようとした言葉にハッとして口をつぐむ。
(違う。もう蒼はいない。いないんだってば)
……やめないと。そうやってすぐにこうやってもう頼っちゃいけない蒼に助けを求めるなんてだめだ。
自分でなんとかしないとだめなんだ。
溢れ出る涙は、もう十分すぎるほどたくさん頬を伝っていた。
「ッ゛、ォ゛っ、は、っ、お゛…ッ!…焦らして楽しもうと思ったけど、やっ…べっ、我慢…っ、できねー……!」
「…ん…ぅっ、…」
一度全部ずるずる抜かれて、肚をいっぱいにしていた圧迫感が遠ざかる。
ほっとした瞬間、腰を掴まれた。
「せーの」と声が聞こえて、
ずりゅずりゅ、ぐりゅっ、!
「ぁ…!!ひ…ぁ゛ああ…っ、ぐ……!!ぁ゛ぅ…ッ、」
「……っォ゛っ、期待、以上……ッ゛、キッツキツのトロマン、っ、」
角度をつけて、体重全部を乗っけられて、ネヂュネヂュ襞をすりあげながら一番奥まで挿入された。
相手の濡れた腰と、自分のお尻がぴったりくっついて距離がゼロになる。
予想以上に深く貫かれ、肉壁が酷く蠕動した。
「…っぁ゛ぅ…?」
汗が吹き出し、びくんっと身体が跳ねる。
「……っ、ン゛ン゛ぅっ!」
お尻のナカが、熱い。
のけ反る。
全身の筋肉が強ばり、緊張が走った。
「あーこの絶妙にぢゅーぢゅー吸い付いて締め付けてくる感じ…っ!イイよッ…!」
「……っ、ぅ、あ…っ…ぐ…ッ」
じゅぶっ、ぬぷっ
けど、そんな俺を気にした様子もなく、自分が気持ちよくなるためだけに激しく抜き差しされる。
制御を失った俺の体は、ただ揺さぶられる人形のようにゆさゆさと相手の動くままに反応して動いていた。
「は、ぁ!ひ、ん…っ!」
ナカをかき混ぜるように腰をパンパン打ち付けられながら、乳首を弄られ舐められる。
同時に前でぶらぶらしてる性器をグチュグチュしごかれたら、…ひくんって身体が跳ねた。
ナカがびくびくっぎゅーぎゅうって収縮して、相手の喜ぶように締め付けてしまう。
股を開いたまま揺さぶられ続けて涙が零れた。
胸を叩いて逃げようとして、やっとのことで腰を引こうとしても、何度も何度も掴まれて引き寄せられてナカにぶちこまれる。
肚内を乱暴に掻き回される激しさで意識が飛びそうになった。
「今さら逃がすわけないじゃん。この最高の肉便器を、さっ!」
パンパンッ、にぢゅにぢゅっ!!
「ン゛ひぃィ゛…!?…っいた…っ、う、う…」
息を荒げる男は俺の尻を揉みながら硬いソレでズチュズチュ音を鳴らして突いてくる。
揺さぶられる度に、腰が思わず引くほどの感覚が孔の中に走る。
「ぁ…っ、ン゛ー!…っんう…っ」
「…っ!っ、はぁ!すごい締まって、…めちゃくちゃあったけー粘膜が絡み付いてくるっ!」
ジュブッ!パンパンッ!
「…ぁ゛…っ!やめ…っ!う゛っ!い゛っ!たい…抜い…て…っ、やだ、いたい!や、だ…っ」
「ははっ!泣いてる顔マジでいい…っ、可愛い最高ー!」
「ひぐ、ぅ…うっ!やだ、っ…て…!ン゛ン゛っ!…や、ら…ん゛っ!」
ジュブ!ヌチャヌチャヌチャ!
何度もキスされながら股を全開に広げられたまま腰を打ち付けられる度に…涙が止まらない。
蒼としたときはこんなに乱暴じゃなかった。
だから、他の人とするのがこんなに恐怖と痛みを伴うものだなんて知らなかった。
「は、はぁ、う…っ、ん…」
「…お?…あれ、ちんこにちょっと血がついたかも」
動きが止まったと思ったら、そんな声が聞こえてくる。
乱れた呼吸を整える間もなく、その言葉に驚いて耳を疑った。
「…ぇ…?」
(…、血…?)
「まぁこんだけおまんこパコパコしてたら、仕方がないよね」
「…っ、き、」
「でもいっか。気持ち良くなるお薬塗ってるから頭飛んじゃうくらいヨがれるだろうし、逆にこのほうが処女レイプしてるみたいで気持ちいーしっ!」
「そ、んな…っ、ぁ゛…ッ!!!痛い…っはぁ…っ!!やだ、ぁあ…っ」
ぬぷっ、ずぷっ、
泣き叫んでいるにもかかわらず、孔の中を激しく掻き混ぜられる。
苦しい。
怖い。怖い。
それに、気持ち良くないはずなのに…痛い、のに、
(……どうして、)
ずっとこうやって奥を何度も潰されながら充血した襞を擦りあげられると…段々と息が荒くなり、股の内側が震え、背がのけぞってしまう。
「…っ、ぁ…お…ぃッ」
「あれ、呼ぶのそっち…っ、なんだね…っ、でも、蒼君は来ない、よ…ッ!」
「ぁ゛ぅ…っ!!ぁ…っ、ぁ゛ぐ…っ」
無意識に口から出てしまった名前に、声は無情にも現実を伝えてくる。
ぶらぶらと前で揺れてる性器は涎をたらし、ぶるんぶるん振動していた。
「ぉ゛っ、ぐ…っ、精子、欲しいって、襞が、ぉ゛お゛っ、亀頭に、も、ちゅーちゅー、えげつない、動き、してくれちゃって…っ、腰、とまんねーっ」
「…っ、ぅ゛、っ、う゛っ、は、ぁ゛…っ、ぁ…っあ、ぐ、あ゛……っ、」
「やだやだ言ってるわりには…っ、イキまくってんじゃん…ッ、?こういう、時は、やだじゃなくて、市川様のおちんぽ、きもちいーですぅっ、て言う、んだよ?」
「…っ、ん゛、ん…っ、ぎも、ぎも、ち゛……ぁ、ぐ……っ、あ゛…っ」
結合部を泡立て、更に激しくなる交わりにのけ反り、絶えず性器から蜜を垂らしてしまう。
「ヨガってないで早く言いなよ。ご主人様のめ、い、れ、い…っ、おまんこの奥が、亀頭を、離したくないって、何度もキス、してきてる…っ、」
「っ、ぃ゛、あ゛、ぅ゛、いち、か、わ、ぁ゛、さまのお゛ち゛ん、…っ、ぽ、きもち、い゛、れす…っ、」
男の腰に両足を巻き付けるように回され、股を広げたままだらしない体勢でナカをビクビクさせる。
欲望のままに腰を振られ、目隠しで何も見えない状態でただ恐怖に塗れて犯され続けた。
「…ッ、言うことで興奮したのかな?めっちゃ吸い付きやばいね…っ、はぁ…っ、かわいーっ、よーく、できまちた。よーしよしよし」
褒美といわんばかりに勃っている乳首をコリコリされ、汚い音を立ててしゃぶられる。
「そうだ。首絞められるのが好きって言ってたっけ」
「…ぁ゛…っ……ッ」
思いついたような声の直後、挿れられたまま押し倒されて頭を軽く地面に打ち付けた。
起きあがる前に、包むように何かが首元に触れた。
手。
それに気づいたときには、その手が強く俺の首を絞めてくる。
「あ、うぐっ!じゅるじゅる搾り取られる…っ!今までも格別に良かったけど…っ、も、もうやべ、かも…っ、」
「…ぁ゛、ぐ、ぁ…っ、」
苦しくて、反射的に締め付けたらしい。
嬉しそうな声と同時に、獣のような乱暴さで結合部が何度も距離をなくした。
ビクンと孔の中の昂った肉棒が反応した。硬く膨らみ、ナカに欲を打ち付けられる。
「はぁ――っ、ぁ――っ、」
腰の動きをとめ、ぶるぶる震えながら、無理矢理唇を塞いでぢゅるぢゅる激しくキスしてきた。
「……すげ、何これ、搾り方…やばすぎ……真冬、くん…っ、俺のちんこ…そんな好き…?今やばかったんだけど……めちゃくちゃ気に入ったんだね…っ?顔も蕩けてるし、開いた股もナカも痙攣しまくってるじゃん」
「…っ、ん゛っ!ン゛!」
舌を絡めながら、先端から液体を零している亀頭を最奥にぐりぐり押し付けてくる。
血流のいかなくなった頭が狂ったようにドクドクと音を鳴らす。
締まった気管支のせいで、出口を失い、どんどん分泌される涎が口の端から零れる。
辛うじて出る歪な声だけが、俺の気管がまだ完全に閉じられてないことを示していた。
恐怖とは違った種類の目から零れた。
(………え…?)
視界が、突然異常なほどに、歪む。
何かが記憶の中で蘇ってくる。
今俺の首を絞めているのは確かに男の人のはずなのに、何故か見えないはずの視界に映るのは顔の見えない女の人だ。
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