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五話、【昔の友達】(流羽ver)
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しおりを挟むその感覚に眉を顰めて腰を引く。
途中でやめてペニスをぐちょ、と抜いた途端、今抜いたモノを追い求めるように収縮している孔から、ごぽり…音を鳴らしながらまだ残っていたらしい精液がどろどろと外に溢れ出てきた。
濁りを見せる粘調状の…『正樹くん』の、白濁液と尿。
「っ、ぁ゛、やだ、や、やめ、で、みない、で…っ、ぇ…ッ」
「…別に、気にならないよ」
その液体の正体を悟ったらしい流羽がまた酷く泣き出す。
予想外に声に滲んでしまう感情を意識の外に放って、先程よりも少し乱雑に腰を動かし、パクパクと切なげに収縮する入り口に亀頭を捩じ込んだ。
「っ、は、ぐ…っ、!ぁ゛、ぁ゛あ…ッ、ぅ、゛、!…お、ぐっ、は、ン゛、ぅ゛…っ、」
眉を寄せ、結んだ唇から零れる声を聞きながら、壁にこびりついている感触を抉り取るように段差のあるカリで濡れている肉を擦り上げる。
腰を角度を変えて回しながら肉壁をかき分け、溶けるんじゃないかと思うぐらい熱いぬるぬるの襞を擦り上げながら強引に押し進める。
ビクビクと震える流羽の腰と足。
肚のナカはキツく咥えこんだ俺のモノの形に合わせて絶妙に息が詰まるほど凄まじい吸い付きと締め付けを見せ、濃密に熱く蕩けている。
「っ゛、ま゛…っ、お、っぎ、ぅ゛、ゔ…っ、…お゛、ぐ…っ、し…っ、」
「何言ってるかわかんないよ」
あの男に犯されまくったるうのナカは、押し当てた俺のペニスに抵抗を見せながらも、細かく小刻みに腰を振って馴染ませれば、押し返すような圧迫感とともにうねりながら飲みこんでいった。
「『正樹くん』に犯されて気持ち良かったんでしょ?」
「…ッ、ン゛ぅッ、ぁ゛、っ、ち、が、」
「そうじゃなかったら何度もイっちゃった流羽は悪い子だね。好きでもない男に犯されて感じてたってことになるんだから」
ペニスを扱き、纏わりつく肉壁の感触に、同様に心に絡みついて離れない汚れのままに詰る。
「…ああ、そうだ。可愛い子だったし、やっぱりさっきの子にキスしておけば良かった」
「っ゛、――」
生じる感情をうまく制御できずに余計なことまで口に出してしまった。
傷ついて涙の量を増やす流羽の顔を見て、自己嫌悪で死にたくなる。
(……ああ、本当に俺はどうしようもない)
相反して湧く、更に泣かせて傷つけたいという嗜虐心に眉尻が下がる。
肚内に無理矢理与えられる刺激により赤く火照り、悲しみに濡れた頬に、思わず触れようとした手を、止めた。
「っ、ぅ、゛、ひ、っ、!ひ、どっ…、…は、っぐ、…っ、!も゛…っ、や゛…ぅ゛、ぁ、ァ゛…っひ、ぐ、ぅ゛っ、」
つい数分前に泣きじゃくる流羽を犯していた正樹くんと同じように、同じ体勢で流羽と交わる。
(…結局、やってることは彼と変わらない)
グチュヌ゛チュと音を立てて結合部を混ぜながら、汗ばんだ流羽の指をなぞる。
擽ったそうに、少しだけ目を細めた。
「…は、…」
「っ、ぅ゛うっ、…ぁ゛…ッ、」
メチュ、パチュ...、グチュゥ...
両手を絡め、ゆっくりと腰を動かす。
そうすると、それだけで流羽は疲労や悲哀の感情とは別に喜びに顔を満たした。
幸せそうに瞳を潤ませ、僅かに微笑むから、…見ていられずに目を伏せた。
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