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五話、【昔の友達】(流羽ver)

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ベッドのシーツに染みてべちょべちょに汚れる。



「ど、どうせこれから俺しか使わないまんこなんだし、気にするなよっ!な?」

「う、うう…っ、ぅ、…」

「…いつまで泣いてんだよ」


多少罪悪感は沸いたけど、構わずにまた腰を振り続けて快楽をむさぼった。
尿も出す時普段の小便とは違う感覚で、……相手が流羽だからか歯を食いしばるレベルでやべーぐらい気持ち良かった。
一度萎えたちんこは意中の相手との性行為で瞬時に勃起する。

俺のものだと主張するようにイク直前ちんこを抜き、顔に、全身に精液をかける。


「は、はァ…っ、どうだ…っ」

「……」


虚ろな目になってきた流羽は、息を荒げる俺に視線さえ向けない。


「流羽」

「……っ、ゆ、うさん…」

「俺のと…その人に今挿れてもらってるの、どっちの方が気持ち良い?」


なんだよ。水を差すなよと内心憤った。
煽るような問いかけをする水瀬に、そっちを向く。

…と、驚く。
いつも浮かべてるあの微笑みはなく、…今はその瞳に暗い影を落とし、どちらかといえば痛み、に似た表情に見えた。


「正樹くんのこと好きじゃないって言ったくせに、だいぶ蕩けた顔してるけど」

「……て、な゛ぃ゛…っ、ゆう、さんの方が、良いに、決まってる…っ、」



水瀬の呼びかけに必死に縋るように意識を集中させ、ぶんぶん首を横に振って涙を散らす。
否定し続ける流羽にまた冷めたはずの苛立ちが沸く。


「なら、答えて」


催眠をかけられているような、静かな声。
問い詰めるわけでもなく、大人が子どもに勉強を優しく教えているような声音だった。


「俺と違って…どんな風に嫌?」

「…っ、な、」


今度は俺が絶句する番だった。
なんだよ、その聞き方。


「ッ、ふざけんな!何がしたいんだよお前!」

「君には聞いてないよ」

「っ!」


視線を向けられたわけでもない。
けど、声に込められた中身に、ぞくっとした。
寒気が走り、…戦慄する。


”俺と違って、どんな風に嫌”だって…?
つい今、水瀬は先に自分の方が俺より優位に立っていることを確認したばかりだ。

その確信を得たうえで、更に、…敢えて自分と違う俺の不出来な点を言わせるなんて、どういうことだ。
約束が違う。違うじゃねえか、これじゃあ。


「は?!!おい!!!ちょっと待」


水瀬から視線を逸らし、急いで流羽の口を塞ごうと振り向いて…


「……全部、いや、だった…」


すぐ近くから聞こえてきた声に、心臓が冷える。
ベッド上部に両手を括り付けられ、開いた股から精液を零したまま、震える流羽。


「……っ、」


……その目に浮かんだ涙と、憎しみの籠った目に睨まれ…悟った。

この、水瀬の問いの意味を。


「…やめろ、」


自分の声が、遠くに聞こえる。
聞きたくない、そう呟く俺の弱い声をかき消すように、


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