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本編
第182話 マヨイは無視する。
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⚫︎マヨイ
「私のターゲットを倒してくれてありがとー、早くドロップ出してよ。ほら、ファンの皆んなも見せろってー」
僕が倒した変異種のドロップアイテムが自分に差し出されるものだと信じて疑わないミライという配信者の発言によって場の空気が凍ったような錯覚を覚えた。
もしかしたら単にドロップアイテムを見たいというだけなのかもしれないけれど、どうやらそういった感じではなさそうだ。
それでも一応は確認しておくか。
「それはドロップアイテムを見せて欲しいって意味?それとも君に差し出せって意味?」
「わ・た・し・のターゲットだったんだからドロップは私のものに決まってんじゃん。ほら早く出しなさいよー」
「はぁっ!?何言ってんのアンタ?何をどう考えたらそうなるわけ?」
「ここは俺たちの狩場だって言ってんだろ!さっさとドロップを置いて出ていきやがれ!」
そして僕が何か言う前にショウが口を出してしまった。
でも本当にショウの言う通りだと思う。しかし、ミライのパーティメンバーはミライに同調するかのように──あるいはミライを庇うかのように──前に出てがなりたててきた。
「姫プレイヤーと取り巻きの思考、理解しようとするだけ無駄。行こう?」
「それもそうだね。あと彼女のこと姫プっていうのは姫プしてる人に失礼だよ。彼女たちみたいなのは迷惑プレイヤーで十分でしよ」
「そう、かも」
そうだ。見たところショウも2つ目の覚醒を手に入れたみたいだからカナデと一緒に試験を受けて貰おう。
都合が良いことに僕はシキたちとパーティを組んでいる。パーティチャットなら近くにいるミライたちに聞かれることなく会話することができる。
「はぁっ!?誰が迷惑プレイヤーよっ!!」
『シキたちさ、エイトにある僕らのギルドホームに来ない?』
『え?』
「無視すんな!」
『いいの?』
『シキたちが迷い家に入りたいって言った時に条件を出したよね。このカナデも同じで今から試験を受けに行くところなんだ。どうする?』
「ミライちゃんが話し掛けてくれてんのに無視してんじゃねぇよ!」
外野が何か叫んでいるけれど彼らは手を出して来ない。
先ほどからのミライの言動からして生配信中なのだろう。トラブルになったとはいえ先に手を出したら犯罪者判定を受けるだけだ。
『ならあの人たちを撒く必要があると思う。何か追いかけて来そうじゃない?』
『確かに、そんな気がする』
『どうすんのよ』
「わかってるのかなぁー?私をシカトしちゃってんのファンの皆んなから見られてるんですよー?」
確かに彼女たちの前から去ったとしても追い掛けてくる可能性は高い。僕だけなら簡単に撒けそうだけどシキたちも一緒だと難しそうだ。
『大丈夫、結界で閉じ込める』
『え、このまま無視すんの!?』
『詠唱してたらバレちゃいますよ?』
『大丈夫。詠唱しない』
『ショウ。この手の自意識過剰な我儘女は自分の価値を貶められるのが1番堪えるんだよ』
『なるほど。……マヨイ、もしかしてキレてる?』
シキが詠唱について心配するけど、カナデは僕と同じく技能を思考発動することができる。
あと僕はまだキレてないです。
『マヨイと、同じ?』
『同じ』
『わかった』
カナデとルイは口調も声も似てるから文脈を読まないとどっちが喋ってるか分からなくなりそうだ。それに初対面だろうに圧縮言語で会話するとか相性良すぎない?
『そういえばルイ、小次郎は?』
『揺り籠の中。前に「その狼を貰うわ」とか言って絡まれたから、避難させた』
確かに言いそうな感じはする。これはククルを揺り籠の中に入れたまま移動して正解だったかもしれない。
『合図する。6でテコ方面へ走って。皆んなが離れたのを確認したら結界を張る』
カナデはカウントダウンをすることで相手を身構えさせたいのだろう。そして途中で行動することで不意を突けると考えたようだ。単純だけど悪くない。
「10・9・8……」
「なによ、いきなり!」
「急にカウント始めて草」
散々怒鳴り散らしていた相手がいきなりカウントダウンを始めたらミライは更に大きな声で叫び始め、ミライのパーティメンバーは一様に身構えた。
「7・6……」
「っ……あ、待ちなさい!」
僕らが一斉にテコの方角に走り出すとミライたちは一拍遅れて反応した。しかし、もう既に彼女たちはカナデが発動した結界の中だ。
『カナデ、あれってどれくらいの強度なの?』
『私の耐久と精神のステータスを合計した防御力と私の体力の20%の耐久値がある』
『それはそれは……』
カナデとミライたちに位階の差はほぼない。
彼女たちの中で覚醒を獲得しているのはミライと先ほどから一言も発していないユキナという女性プレイヤーの2人のみ。その2人も獲得している覚醒は1つだけのようだ。覚醒を3つ獲得しているカナデとはステータス差が大きすぎる。
「ちょ、何よこれは!?」
「閉じ込められて草生えるんだけど」
結界の壁を叩いて甲高い声で叫ぶミライと壁を壊そうとする彼女のパーティメンバーたちを後ろに見ながら僕らは予定通りの経路でエイトへと向かった。
「それにしても、意外だった」
「何が?」
「あの配信者、マヨイに殺されると思った」
「何言ってんの?アイたちとの約束が優先に決まってんじなん」
「あ、そういう。納得した」
「アイ、誰?」
「迷い家のサブマスターですよね」
「そうだよ」
「そう、なんだ」
「迷い家って何人いるんですか?」
「僕を含めて5人だね。でも組合の転移装置が使用可能になる11人までは増やしたいなって思ってるよ」
「え、そんなに少ないんですか?」
「前回イベント1位なのに?」
こんな他愛もない会話をしている内にエイトの街門を抜けて僕らは迷い家のギルドホームに到着した。
「「「「……………………」」」」
「どうしたの?急に固まっちゃって」
「なんか想像していたのより数倍大きくてビックリした」
「ごめん、朱桜會のギルドホームと同じ平屋の安宿みたいなの想像してたからギャップがさ」
「「……すごく、すごい」」
驚いてくれて何よりです。
それにしても何か忘れているような……?
───────────────
お読みいただきありがとうございます。
マヨイたちがエイトに到着した頃、ようわくミライは結界を破壊することが出来ました。
ざまぁ回は後のお楽しみってことでお許しください。
「私のターゲットを倒してくれてありがとー、早くドロップ出してよ。ほら、ファンの皆んなも見せろってー」
僕が倒した変異種のドロップアイテムが自分に差し出されるものだと信じて疑わないミライという配信者の発言によって場の空気が凍ったような錯覚を覚えた。
もしかしたら単にドロップアイテムを見たいというだけなのかもしれないけれど、どうやらそういった感じではなさそうだ。
それでも一応は確認しておくか。
「それはドロップアイテムを見せて欲しいって意味?それとも君に差し出せって意味?」
「わ・た・し・のターゲットだったんだからドロップは私のものに決まってんじゃん。ほら早く出しなさいよー」
「はぁっ!?何言ってんのアンタ?何をどう考えたらそうなるわけ?」
「ここは俺たちの狩場だって言ってんだろ!さっさとドロップを置いて出ていきやがれ!」
そして僕が何か言う前にショウが口を出してしまった。
でも本当にショウの言う通りだと思う。しかし、ミライのパーティメンバーはミライに同調するかのように──あるいはミライを庇うかのように──前に出てがなりたててきた。
「姫プレイヤーと取り巻きの思考、理解しようとするだけ無駄。行こう?」
「それもそうだね。あと彼女のこと姫プっていうのは姫プしてる人に失礼だよ。彼女たちみたいなのは迷惑プレイヤーで十分でしよ」
「そう、かも」
そうだ。見たところショウも2つ目の覚醒を手に入れたみたいだからカナデと一緒に試験を受けて貰おう。
都合が良いことに僕はシキたちとパーティを組んでいる。パーティチャットなら近くにいるミライたちに聞かれることなく会話することができる。
「はぁっ!?誰が迷惑プレイヤーよっ!!」
『シキたちさ、エイトにある僕らのギルドホームに来ない?』
『え?』
「無視すんな!」
『いいの?』
『シキたちが迷い家に入りたいって言った時に条件を出したよね。このカナデも同じで今から試験を受けに行くところなんだ。どうする?』
「ミライちゃんが話し掛けてくれてんのに無視してんじゃねぇよ!」
外野が何か叫んでいるけれど彼らは手を出して来ない。
先ほどからのミライの言動からして生配信中なのだろう。トラブルになったとはいえ先に手を出したら犯罪者判定を受けるだけだ。
『ならあの人たちを撒く必要があると思う。何か追いかけて来そうじゃない?』
『確かに、そんな気がする』
『どうすんのよ』
「わかってるのかなぁー?私をシカトしちゃってんのファンの皆んなから見られてるんですよー?」
確かに彼女たちの前から去ったとしても追い掛けてくる可能性は高い。僕だけなら簡単に撒けそうだけどシキたちも一緒だと難しそうだ。
『大丈夫、結界で閉じ込める』
『え、このまま無視すんの!?』
『詠唱してたらバレちゃいますよ?』
『大丈夫。詠唱しない』
『ショウ。この手の自意識過剰な我儘女は自分の価値を貶められるのが1番堪えるんだよ』
『なるほど。……マヨイ、もしかしてキレてる?』
シキが詠唱について心配するけど、カナデは僕と同じく技能を思考発動することができる。
あと僕はまだキレてないです。
『マヨイと、同じ?』
『同じ』
『わかった』
カナデとルイは口調も声も似てるから文脈を読まないとどっちが喋ってるか分からなくなりそうだ。それに初対面だろうに圧縮言語で会話するとか相性良すぎない?
『そういえばルイ、小次郎は?』
『揺り籠の中。前に「その狼を貰うわ」とか言って絡まれたから、避難させた』
確かに言いそうな感じはする。これはククルを揺り籠の中に入れたまま移動して正解だったかもしれない。
『合図する。6でテコ方面へ走って。皆んなが離れたのを確認したら結界を張る』
カナデはカウントダウンをすることで相手を身構えさせたいのだろう。そして途中で行動することで不意を突けると考えたようだ。単純だけど悪くない。
「10・9・8……」
「なによ、いきなり!」
「急にカウント始めて草」
散々怒鳴り散らしていた相手がいきなりカウントダウンを始めたらミライは更に大きな声で叫び始め、ミライのパーティメンバーは一様に身構えた。
「7・6……」
「っ……あ、待ちなさい!」
僕らが一斉にテコの方角に走り出すとミライたちは一拍遅れて反応した。しかし、もう既に彼女たちはカナデが発動した結界の中だ。
『カナデ、あれってどれくらいの強度なの?』
『私の耐久と精神のステータスを合計した防御力と私の体力の20%の耐久値がある』
『それはそれは……』
カナデとミライたちに位階の差はほぼない。
彼女たちの中で覚醒を獲得しているのはミライと先ほどから一言も発していないユキナという女性プレイヤーの2人のみ。その2人も獲得している覚醒は1つだけのようだ。覚醒を3つ獲得しているカナデとはステータス差が大きすぎる。
「ちょ、何よこれは!?」
「閉じ込められて草生えるんだけど」
結界の壁を叩いて甲高い声で叫ぶミライと壁を壊そうとする彼女のパーティメンバーたちを後ろに見ながら僕らは予定通りの経路でエイトへと向かった。
「それにしても、意外だった」
「何が?」
「あの配信者、マヨイに殺されると思った」
「何言ってんの?アイたちとの約束が優先に決まってんじなん」
「あ、そういう。納得した」
「アイ、誰?」
「迷い家のサブマスターですよね」
「そうだよ」
「そう、なんだ」
「迷い家って何人いるんですか?」
「僕を含めて5人だね。でも組合の転移装置が使用可能になる11人までは増やしたいなって思ってるよ」
「え、そんなに少ないんですか?」
「前回イベント1位なのに?」
こんな他愛もない会話をしている内にエイトの街門を抜けて僕らは迷い家のギルドホームに到着した。
「「「「……………………」」」」
「どうしたの?急に固まっちゃって」
「なんか想像していたのより数倍大きくてビックリした」
「ごめん、朱桜會のギルドホームと同じ平屋の安宿みたいなの想像してたからギャップがさ」
「「……すごく、すごい」」
驚いてくれて何よりです。
それにしても何か忘れているような……?
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お読みいただきありがとうございます。
マヨイたちがエイトに到着した頃、ようわくミライは結界を破壊することが出来ました。
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