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本編
第100話 アイたちは密会する。
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前話、ギルドチャット内のアイの発言が本話と矛盾していたため一部修正しました。申し訳ありません(2021/3/28)
────────────────
⚫︎アイ
真宵と分かれた私はアルテラの組合の脇にある入り組んだ小道に足を踏み入れていた。目的地は小道を進んだ先にある小さな酒場で人と会うためだ。私が酒場に到着すると待ち合わせしていた人物たちは入り口からほど近いテーブルに着いていた。
「アイ、一昨日振り」
「待たせてしまったかしら」
「気にすんな。俺らも5分くらい前に着いたばかりだ」
待ち合わせの約束をしていたのはプロゲーミングチーム"流星群"に所属しているオリオンとレオとタウロスの3人だ。流星群のメンバーと協力者のIDを教えてもらう変わりに流星群と私たちとの間で結んだ契約の内容を変更を私から申し出たのだ。
「それにしても契約を破棄するんじゃなくて変更できるとはね。言われるまで知らなかったぞ。アイはどこで知ったんだ?」
「普通に組合で聞いたら教えてくれたわよ」
「なるほど……NPCは盲点だったな」
商人プレイヤーが集まる掲示板にもこの情報は書かれている。
プロゲーマーなのに情報に疎いのはどうかと思うわ。
「……さっさと変更してしまいましょう」
「そうだな」
契約スキルで作成された契約書の内容を変更するには契約書と契約書に書かれた対象の代表者、そして契約スキルを使った人物が必要になる。全員が揃っていなくても問題ないという点は色々と悪用できてしまいそうな気がするけど今の私たちにとっては都合がいい。
…………………………………
……………………………
………………………
契約書からオリオンやレオなど流星群から離れるメンバーの名前を削除した後、オリオンとタウロスはシブンギに呼ばれて早々に酒場から出て行った。どうやら2人はイベントのパーティ部門にシブンギと一緒のパーティで登録しているようね。レオは流星群のもう1つのパーティを任されている──押し付けられている──みたい。
「それでシブンギの様子はどうなのかしら」
「見切りつけて他ゲーすることも考えてるみたいだな」
「他ゲー?またMMORPG?」
「らしいな」
「シブンギってFPSが得意だったわよね?なんでMMORPGなの?」
「3年前、ショウにボコボコにされたのがトラウマになってるみたいでな。対人戦になると身体が萎縮しちまうんだとよ」
「……このゲームで予告されてる賞金の掛かった大会って対人戦じゃなかった?」
「……その情報を知ったのSNSで参戦を表明した後だったんだよ」
いや、そのくらい確認してから参加を報告しなさいよ。
「ご愁傷様」
「どーも……っと、いけね。俺もそろそろ行くわ」
「またね」
「またな」
レオと分かれ進化するために噴水広場へと足を向けようとしたタイミングでタウロスからフレンドコールが届いた。
『アイ、今すぐアルテラの北門に来てくれ。シブンギがショウの妹を利用して契約書を破棄しようとしている』
⚫︎オリオン
シブンギとの待ち合わせの時間まで30分もあったのにフレンドコールで呼び出された。知らないうちに待ち合わせの時間が1時間早くなっていたらしい。報連相くらいしっかりしろとタウロスも文句を言っているけど本当にその通りだ。
「オリオン!タウロスも!何処に行っていたんですか!?」
「進化の、情報、集めてた」
「成果は芳しくなかったけどな」
「そうですか。私は人間のノーブルという種族に進化しましたよ」
「どんな種族?」
私はキャラクターを削除するつもりなので進化する気はない。
そういえばタウロスはキャラクターを削除したら実家の酒蔵を継ぐために勉強するのだと言っていた。
「能力値はベースと変わりませんが位階を上げるのに必要な経験値が減少するようです。それと同種族──私の場合は人間ですね──と結んだ契約を一方的に反故にできるという特権スキルがあるんですよ」
「!?」
「ただ、あのクソガキが持っている契約書をどうにかして手に入れなくてはなりませんがね」
シブンギはショウの逆鱗に触れることを恐れているみたいだけど、ショウの逆鱗であるはずのアイには気安く悪意を向けている。その時点で矛盾しているし、そもそもアイを怒らせても問題ないと思っている楽天的な思考には呆れるほかない。
「それ、無理だと思う」
「そうでもありませんよ。私も色々と考えていますからね」
私がアイに告げ口するとは思わないのかな。
横ではタウロスがシブンギを複雑な表情で見ている。どうせ「自慢したがりな性格も考えもんだよな」とか「昔はこんな奴じゃなかったんだけどな」とでも思ってるんだろう。
「気になる。詳しく」
「いいでしょう。それはですね──」
シブンギはあっさりと契約書をアイに差し出させる方法を私に教えてくれたけど、はっきり言ってシブンギはアイを甘く見過ぎている。シブンギの言う方策が上手くいけば確かにアイは契約書をシブンギに渡す可能性は0じゃない。でも、それをすれば間違いなくアイは流星群に対する配慮をやめてしまう。
見切りをつけたとはいえ、同年代の子ども達の中で浮いていた私を救ってくれた流星群が消滅するのは嫌だ。
「シブンギ、それはダメ」
「何故です?あのクレアという少女なら無視するでしょうが、もう1人はショウの実の妹です。あれだけショウに嫌な想いをさせるのが嫌いなアイなら間違いなく助けようとするでしょう」
「騙せること、前提になってる」
「それこそ問題ないでしょう。ショウの妹は中学生でしたよね。あの2人の近くにいれば否応なく無力感に苛まされていることは想像が付きます。そこにつけ入れば簡単に事を運べるでしょう」
確かにアイから聞いている話では2人とも優しい子みたいだし、シブンギのような大人の悪意から身を守るすべなんて持ってないはず。これは早めにアイに連絡して──
「へぇ……いい度胸してるじゃない」
背後から聞こえきたアイの声に振り返った私が目にしたのは私の知らない彼女だった。彼女の無機質な嵐の前の静けさを想起させる雰囲気には3年前のハロウィンの日、当時の流星群の主要メンバーの半数以上にトラウマを刻み込んだショウと同じかそれ以上の絶望感を覚える。
「ねぇ……シブンギ。そんなに私を怒らせて何がしたいのかしら?」
ほとんど独り言のようなアイの呟きに対してシブンギは何か言おうと口を開いているけれど混乱しているのか口を酸欠になった金魚のようにパクパクとさせるばかりだ。
私にとって数少ない友達が初めて見せたその姿は圧倒的な強者の風格だった。今のアイと戦ってはいけない、そう私のゲーマーとしての勘が警鐘を鳴らしている。
「流星群、私と決闘しなさい。もし私に勝てたら契約書は素直に渡してあげるわ」
「………………も、もし私が負けたら?」
「プロゲーマーを引退しなさい。代わりに貴方たちが勝てれば今撮っているこれを公開しないであげるわ」
「っ…….そうですか。随分と上から目線で言ってくれますね」
何処から録画していたのかは分からないけど、それを公開されればシブンギは間違いなく「女子中学生を騙そうと目論むプロゲーマー」というレッテルを貼られる。たぶん流星群はまたプロゲーマー界隈から村八分にされてしまうだろう。それを避けるためにはアイの提案を飲む他ない。
「なら組合の訓練場に移動するわよ。それと私と流星群の決闘なんだから全員呼びなさいよね?」
「そ、それはいくらなんでも私たちを舐めすぎですよ」
「はっきり言わないと分からない?」
「何がですか」
「貴方程度じゃ私の相手にならないのよ」
「……っ」
肥大化した自尊心を刺激されたシブンギは顔を真っ赤にしつつもレオたちにフレンドコールで連絡を入れる。意地を張ってタイマンをしなかったのはアイを徹底的に負かすためなのか、それとも実力差を理解しているからなのかは分からない。
───────────────
お読みいただきありがとうございます。
アイとシブンギのステータス差は約150倍あります。
そりゃ相手になりませんわ。
────────────────
⚫︎アイ
真宵と分かれた私はアルテラの組合の脇にある入り組んだ小道に足を踏み入れていた。目的地は小道を進んだ先にある小さな酒場で人と会うためだ。私が酒場に到着すると待ち合わせしていた人物たちは入り口からほど近いテーブルに着いていた。
「アイ、一昨日振り」
「待たせてしまったかしら」
「気にすんな。俺らも5分くらい前に着いたばかりだ」
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「それにしても契約を破棄するんじゃなくて変更できるとはね。言われるまで知らなかったぞ。アイはどこで知ったんだ?」
「普通に組合で聞いたら教えてくれたわよ」
「なるほど……NPCは盲点だったな」
商人プレイヤーが集まる掲示板にもこの情報は書かれている。
プロゲーマーなのに情報に疎いのはどうかと思うわ。
「……さっさと変更してしまいましょう」
「そうだな」
契約スキルで作成された契約書の内容を変更するには契約書と契約書に書かれた対象の代表者、そして契約スキルを使った人物が必要になる。全員が揃っていなくても問題ないという点は色々と悪用できてしまいそうな気がするけど今の私たちにとっては都合がいい。
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契約書からオリオンやレオなど流星群から離れるメンバーの名前を削除した後、オリオンとタウロスはシブンギに呼ばれて早々に酒場から出て行った。どうやら2人はイベントのパーティ部門にシブンギと一緒のパーティで登録しているようね。レオは流星群のもう1つのパーティを任されている──押し付けられている──みたい。
「それでシブンギの様子はどうなのかしら」
「見切りつけて他ゲーすることも考えてるみたいだな」
「他ゲー?またMMORPG?」
「らしいな」
「シブンギってFPSが得意だったわよね?なんでMMORPGなの?」
「3年前、ショウにボコボコにされたのがトラウマになってるみたいでな。対人戦になると身体が萎縮しちまうんだとよ」
「……このゲームで予告されてる賞金の掛かった大会って対人戦じゃなかった?」
「……その情報を知ったのSNSで参戦を表明した後だったんだよ」
いや、そのくらい確認してから参加を報告しなさいよ。
「ご愁傷様」
「どーも……っと、いけね。俺もそろそろ行くわ」
「またね」
「またな」
レオと分かれ進化するために噴水広場へと足を向けようとしたタイミングでタウロスからフレンドコールが届いた。
『アイ、今すぐアルテラの北門に来てくれ。シブンギがショウの妹を利用して契約書を破棄しようとしている』
⚫︎オリオン
シブンギとの待ち合わせの時間まで30分もあったのにフレンドコールで呼び出された。知らないうちに待ち合わせの時間が1時間早くなっていたらしい。報連相くらいしっかりしろとタウロスも文句を言っているけど本当にその通りだ。
「オリオン!タウロスも!何処に行っていたんですか!?」
「進化の、情報、集めてた」
「成果は芳しくなかったけどな」
「そうですか。私は人間のノーブルという種族に進化しましたよ」
「どんな種族?」
私はキャラクターを削除するつもりなので進化する気はない。
そういえばタウロスはキャラクターを削除したら実家の酒蔵を継ぐために勉強するのだと言っていた。
「能力値はベースと変わりませんが位階を上げるのに必要な経験値が減少するようです。それと同種族──私の場合は人間ですね──と結んだ契約を一方的に反故にできるという特権スキルがあるんですよ」
「!?」
「ただ、あのクソガキが持っている契約書をどうにかして手に入れなくてはなりませんがね」
シブンギはショウの逆鱗に触れることを恐れているみたいだけど、ショウの逆鱗であるはずのアイには気安く悪意を向けている。その時点で矛盾しているし、そもそもアイを怒らせても問題ないと思っている楽天的な思考には呆れるほかない。
「それ、無理だと思う」
「そうでもありませんよ。私も色々と考えていますからね」
私がアイに告げ口するとは思わないのかな。
横ではタウロスがシブンギを複雑な表情で見ている。どうせ「自慢したがりな性格も考えもんだよな」とか「昔はこんな奴じゃなかったんだけどな」とでも思ってるんだろう。
「気になる。詳しく」
「いいでしょう。それはですね──」
シブンギはあっさりと契約書をアイに差し出させる方法を私に教えてくれたけど、はっきり言ってシブンギはアイを甘く見過ぎている。シブンギの言う方策が上手くいけば確かにアイは契約書をシブンギに渡す可能性は0じゃない。でも、それをすれば間違いなくアイは流星群に対する配慮をやめてしまう。
見切りをつけたとはいえ、同年代の子ども達の中で浮いていた私を救ってくれた流星群が消滅するのは嫌だ。
「シブンギ、それはダメ」
「何故です?あのクレアという少女なら無視するでしょうが、もう1人はショウの実の妹です。あれだけショウに嫌な想いをさせるのが嫌いなアイなら間違いなく助けようとするでしょう」
「騙せること、前提になってる」
「それこそ問題ないでしょう。ショウの妹は中学生でしたよね。あの2人の近くにいれば否応なく無力感に苛まされていることは想像が付きます。そこにつけ入れば簡単に事を運べるでしょう」
確かにアイから聞いている話では2人とも優しい子みたいだし、シブンギのような大人の悪意から身を守るすべなんて持ってないはず。これは早めにアイに連絡して──
「へぇ……いい度胸してるじゃない」
背後から聞こえきたアイの声に振り返った私が目にしたのは私の知らない彼女だった。彼女の無機質な嵐の前の静けさを想起させる雰囲気には3年前のハロウィンの日、当時の流星群の主要メンバーの半数以上にトラウマを刻み込んだショウと同じかそれ以上の絶望感を覚える。
「ねぇ……シブンギ。そんなに私を怒らせて何がしたいのかしら?」
ほとんど独り言のようなアイの呟きに対してシブンギは何か言おうと口を開いているけれど混乱しているのか口を酸欠になった金魚のようにパクパクとさせるばかりだ。
私にとって数少ない友達が初めて見せたその姿は圧倒的な強者の風格だった。今のアイと戦ってはいけない、そう私のゲーマーとしての勘が警鐘を鳴らしている。
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「………………も、もし私が負けたら?」
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「っ…….そうですか。随分と上から目線で言ってくれますね」
何処から録画していたのかは分からないけど、それを公開されればシブンギは間違いなく「女子中学生を騙そうと目論むプロゲーマー」というレッテルを貼られる。たぶん流星群はまたプロゲーマー界隈から村八分にされてしまうだろう。それを避けるためにはアイの提案を飲む他ない。
「なら組合の訓練場に移動するわよ。それと私と流星群の決闘なんだから全員呼びなさいよね?」
「そ、それはいくらなんでも私たちを舐めすぎですよ」
「はっきり言わないと分からない?」
「何がですか」
「貴方程度じゃ私の相手にならないのよ」
「……っ」
肥大化した自尊心を刺激されたシブンギは顔を真っ赤にしつつもレオたちにフレンドコールで連絡を入れる。意地を張ってタイマンをしなかったのはアイを徹底的に負かすためなのか、それとも実力差を理解しているからなのかは分からない。
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アイとシブンギのステータス差は約150倍あります。
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