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本編
第90話 協力者は視聴する。
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下ネタが含まれています。
苦手な方は申し訳ありません。
───────────────
⚫︎レオ
俺は今、アルテラの路地裏で見つけた酒場でアイ&ショウの生配信をオリオンと一緒に視聴している。リーダーやリーダーに臣従しているメンバーは全く気にしてないみたいだが、はっきり言って最近のリーダーのやり口は彼ら──特にアイ──の逆鱗に爪を立てるようなものだ。触れるなんて段階はとうに過ぎ去っている。
スクリーンの向こうではアイたちが自己紹介しているが、それが終われば流星群との契約を公表するだろう。そうなれば流星群を目障りに思ってる奴らは勝手に流星群を非難するだろうし、もし誰も動かなくてもリーダーたちは詰んでる。
「レオ、ありがとう」
「気にすんな、オリオン。あれはリーダーが悪い」
木材の買い占めまでは俺も戦略的には分からないでもなかったが、その理由として彼らをスケープゴートにしようとしたのはどう考えても敵対行為だろう。俺は同じように危機感を覚えたオリオンたちと一緒にリーダーに方針の転換を求めたが、それが聞き入れられることはなく、見せしめとばかりに俺は流星群のサブリーダーを降ろされた。
理由はアイとの契約内容によって不利な立場に追い込まれたことらしいが、そのアイを挑発して足元見られる原因を作ったのはリーダーだ。
「シブンギ、承認欲求強い、周りイエスマンばかり」
「昔はもう少しマシだった気がするけどな」
「そうなの?」
「策士気取りで色々と抜けてるのは変わらないけどな。ただ周りの意見をここまで無碍にするような奴じゃなかったよ」
正当性があるようでない理不尽な人事に混乱していた俺に流星群とは絶縁状態にあったプロゲーマーチームから移籍のオファーが届いた。流星群のような勝利至上主義のチームではなく、ゲームの振興活動や認知症予防などの副次効果の研究などにも手を出している大きな会社だ。
ちなみに絶縁したのは3年前、あちらで可愛がられているお姫様を泣かせた直後からだ。アイとショウはプロゲーマーの団体に所属しているわけではないが、親交のある年嵩のプロゲーマーたちからすれば自分の子どものように可愛がられているんだ。そもそもアイ&ショウの親が所属している会社だしな。
「Glory Hunter'sから移籍──というか引き抜きのオファーが来たのはアイの差し金か?」
「たぶんそう。アイの伝手なら可能なはず」
「今の生活を維持できる給与は出るとか……破格の条件だったな」
「私もそう思う」
俺は躊躇うことなく移籍を受けいれて来月からは正式にGlory Hunter'sの一員となることがすでに決まっている。普通なら数ヶ月掛けてする移籍交渉が2日で終わったのは提示された好条件に飛びついたからというのも嘘ではないが、それよりも流星群からいち早く抜け出したかったからだ。俺には愛すべき妻と娘がいるし、オリオンもまだ若い。ゲーマーとしての腕にも衰えが見え、最近では暴走しがちなリーダー……いや、シブンギの巻き添えを食らうのは避けたかったんだ。
オリオンもGHに移籍するらしいが俺とは違ってプロゲーマーとしての活動は振興活動がメインになるらしい。少しもったいない気もするが本人が望んでいるのならそれもありだろう。
そしてアイたちの生配信は自己紹介が終わり、いよいよ流星群との契約に関する話へ移行した。
「ん?オリオンは何してんだ?」
「サクラ」
「桜?」
「コメント書いてリスナーの印象を誘導してる」
「それもアイからの指示か?」
「違う。勝手にやってる。結構楽しい」
「さ、さよか」
「ん、さようだ」
アイから流星群関係者のIDを教えて欲しいと連絡が来たのは昨日の朝だった。前報酬としてアイが仕組んだ流星群との契約のカラクリを教えられた俺は流星群が既に詰んでいることを知った。そして更にアイは報酬として流星群関係者のIDを教えれば流星群とアイたちとの間で結ばれた契約の抜け道──複数の条件をクリアすれば契約の内容を一部修正できること──を提示してきた。
「(つい半年前まで中学生だった子どもの手のひらで踊らされるってのは普段なら納得いかねぇだろうけど、ここまで見事に嵌められたら諦めるしかねぇからな)」
わりと気に入っているこのゲームを止める必要がなくなる上、シブンギに意趣返しが出来る機会ということもあって俺の知る限りの流星群のメンバーと協力者のIDをアイに教えた。明日の昼過ぎに抜け道を使って契約の内容を変更するためにアイと合流する手筈になっているので生放送で映し出された契約書にはまだ俺たちの名前が書かれている。幸いなことに流星群側の契約書は俺が持っているからシブンギが気づくことはない。もし気がついてもどうしようもないんだけどな。
「でもタウロスまでよく引き込んだな」
「簡単だった。即落ち2コマ」
「ん?あいつシブンギと仲良かったろ。それに引き抜きの話を来てないようだったぞ?」
「タウロス、シブンギから自主退職するよう迫られてたから」
「マジ?」
「本当と書いてマジ」
「あいつ馬鹿じゃねぇの?」
自主退職を進められて愛想も尽きたんだろうか。
俺なら訴えるぞ。
「で、オリオン。これいつから仕込んでた?」
「え?」
「え、じゃねぇよ。いくらなんでも根回しが良すぎる。お前ら最初からグルだったろ」
「たしかに、流星群、窮屈に思ってた。けど、抜けたいと思ったのはソプラから帰ってきた後」
「あー、あれは俺も呆れて何も言えんかった」
当初、買い占めた木材は購入金額とNPCに支払った手数料の合計の1割増し程度で転売するって話だった。しかし、加工系プレイヤーからテコの組合前で糾弾されたシブンギは信じられない金額をふっかけたのだ。
「あと、別行動、許可貰って、アイと変異種狩り、色々と根回し」
「そういえばバスターズのシバを手伝って食人花を倒したうえ、更に草原大蛇の魔石まで売ったんだって?おかげでシブンギに借りを作らなくて済んだって感謝してたぞ」
「食人花、ドロップ貰ったし、もちつもたれつ」
シブンギが和解を条件に魔石を売ってやると加工系プレイヤーたちの足元を見て交渉していたが、オリオンがバスターズを経由して魔石を届けたことでその交渉は実らなかった。
更にシブンギが抱き込もうとしていた生産系プレイヤーはアイが誘導する形でPiCというギルドが作られたため介入できていない。
「けど覚醒を手に入れてるのにキャラクターをリセットするのはもったいない気もするな」
「今のままだとショウの下位互換。迷い家に入れない」
「いや、さすがにそんなこと気にする奴らじゃないだろ」
オリオンはこの後すぐキャラクターを削除、再作成するらしい。
俺がここでオリオンと会っているのも、オリオンが持っているアイテム類を預かるためだ。
俺の所感でしかないが、アイもショウならゲームの腕やセンスが良ければ既存のメンバーとの兼ね合いはさほど気にしないだろう。特にあいつらにとって"自分たちと競えるか"は重要なチェックポイントのはずだ。
「それに名前変えたい」
「それが本音か」
「うん」
このゲームの制作者がインタビューの中で「そう簡単に改名しても大丈夫な設定とか考えるの面倒なんですよ。だからゲーム内での改名は原則不可能にしました」とぶっちゃけていた。あの言い方からすると不可能ではないのだろう。しかし、リセットした方が手っ取り早いのは事実だ。
『他にも流星群のメンバーや関係者、またはアイテムに釣られて協力したプレイヤーが真宵の悪評を流していることも把握しています。これらを理由に私たちは私たちの謂れのない悪評を流したプレイヤーたちに対して制裁を行うことを決定しました』
【名無し:処す?処す?】
【名無し:晒し行為は規約違反だ】
【名無し:陰険似非策士シブンギは黙れ。去勢するぞ】
「あ」
「オリオン、とりあえず思考入力やめようか」
「うん」
オリオンの普段の口調がぶっきらぼうなのは毒を吐くのを我慢した結果だ。素のオリオンの口調はものすごく悪いだけで会話はそこそこ成立する。
『ぷっ……ごめんなさい、あまりにもストレートな罵倒がコメント欄にあったものだから笑ってしまったわ。それで制裁内容なんだけど、私たちは彼らからの報酬を受け取らないことにしたの。買い占めや詐欺行為の片棒を担いでたなんて思われても嫌だしね』
【名無し:報復はキャラリセか】
【名無し:MMOで1週間近い出遅れはキツイぞ】
【名無し:廃人プロゲーマー様ならなんとかするだろ】
これはキャラクターの強制リセットだけで終わる生易しい罰じゃない。あまり知られてないがプレイヤーの行動履歴はキャラクターをリセットしても引き継がれる。つまり犯罪行為を犯していればキャラクターをリセットしても最初から犯罪者だし、契約違反を犯していればペナルティが発生する。
もしアイたちとの契約から1週間経っていれば作成した直後にキャラクターをロストすることになる。これは俺が運営に問い合わせた際に返ってきた回答だから間違いない。
さすがに知らないまま理不尽にキャラクターが消滅するのは可哀想だし教えてやるか。
「レオ」
「なんだ?」
「教えたら、捥ぐ」
「何を!?」
「ナニを、こう、ギュッとしてブチっと」
すまんな、シブンギ。
俺はお前より息子の方が大事だ。
───────────────
お読みいただきありがとうございます。
協力者の予想は当たりましたか?
苦手な方は申し訳ありません。
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⚫︎レオ
俺は今、アルテラの路地裏で見つけた酒場でアイ&ショウの生配信をオリオンと一緒に視聴している。リーダーやリーダーに臣従しているメンバーは全く気にしてないみたいだが、はっきり言って最近のリーダーのやり口は彼ら──特にアイ──の逆鱗に爪を立てるようなものだ。触れるなんて段階はとうに過ぎ去っている。
スクリーンの向こうではアイたちが自己紹介しているが、それが終われば流星群との契約を公表するだろう。そうなれば流星群を目障りに思ってる奴らは勝手に流星群を非難するだろうし、もし誰も動かなくてもリーダーたちは詰んでる。
「レオ、ありがとう」
「気にすんな、オリオン。あれはリーダーが悪い」
木材の買い占めまでは俺も戦略的には分からないでもなかったが、その理由として彼らをスケープゴートにしようとしたのはどう考えても敵対行為だろう。俺は同じように危機感を覚えたオリオンたちと一緒にリーダーに方針の転換を求めたが、それが聞き入れられることはなく、見せしめとばかりに俺は流星群のサブリーダーを降ろされた。
理由はアイとの契約内容によって不利な立場に追い込まれたことらしいが、そのアイを挑発して足元見られる原因を作ったのはリーダーだ。
「シブンギ、承認欲求強い、周りイエスマンばかり」
「昔はもう少しマシだった気がするけどな」
「そうなの?」
「策士気取りで色々と抜けてるのは変わらないけどな。ただ周りの意見をここまで無碍にするような奴じゃなかったよ」
正当性があるようでない理不尽な人事に混乱していた俺に流星群とは絶縁状態にあったプロゲーマーチームから移籍のオファーが届いた。流星群のような勝利至上主義のチームではなく、ゲームの振興活動や認知症予防などの副次効果の研究などにも手を出している大きな会社だ。
ちなみに絶縁したのは3年前、あちらで可愛がられているお姫様を泣かせた直後からだ。アイとショウはプロゲーマーの団体に所属しているわけではないが、親交のある年嵩のプロゲーマーたちからすれば自分の子どものように可愛がられているんだ。そもそもアイ&ショウの親が所属している会社だしな。
「Glory Hunter'sから移籍──というか引き抜きのオファーが来たのはアイの差し金か?」
「たぶんそう。アイの伝手なら可能なはず」
「今の生活を維持できる給与は出るとか……破格の条件だったな」
「私もそう思う」
俺は躊躇うことなく移籍を受けいれて来月からは正式にGlory Hunter'sの一員となることがすでに決まっている。普通なら数ヶ月掛けてする移籍交渉が2日で終わったのは提示された好条件に飛びついたからというのも嘘ではないが、それよりも流星群からいち早く抜け出したかったからだ。俺には愛すべき妻と娘がいるし、オリオンもまだ若い。ゲーマーとしての腕にも衰えが見え、最近では暴走しがちなリーダー……いや、シブンギの巻き添えを食らうのは避けたかったんだ。
オリオンもGHに移籍するらしいが俺とは違ってプロゲーマーとしての活動は振興活動がメインになるらしい。少しもったいない気もするが本人が望んでいるのならそれもありだろう。
そしてアイたちの生配信は自己紹介が終わり、いよいよ流星群との契約に関する話へ移行した。
「ん?オリオンは何してんだ?」
「サクラ」
「桜?」
「コメント書いてリスナーの印象を誘導してる」
「それもアイからの指示か?」
「違う。勝手にやってる。結構楽しい」
「さ、さよか」
「ん、さようだ」
アイから流星群関係者のIDを教えて欲しいと連絡が来たのは昨日の朝だった。前報酬としてアイが仕組んだ流星群との契約のカラクリを教えられた俺は流星群が既に詰んでいることを知った。そして更にアイは報酬として流星群関係者のIDを教えれば流星群とアイたちとの間で結ばれた契約の抜け道──複数の条件をクリアすれば契約の内容を一部修正できること──を提示してきた。
「(つい半年前まで中学生だった子どもの手のひらで踊らされるってのは普段なら納得いかねぇだろうけど、ここまで見事に嵌められたら諦めるしかねぇからな)」
わりと気に入っているこのゲームを止める必要がなくなる上、シブンギに意趣返しが出来る機会ということもあって俺の知る限りの流星群のメンバーと協力者のIDをアイに教えた。明日の昼過ぎに抜け道を使って契約の内容を変更するためにアイと合流する手筈になっているので生放送で映し出された契約書にはまだ俺たちの名前が書かれている。幸いなことに流星群側の契約書は俺が持っているからシブンギが気づくことはない。もし気がついてもどうしようもないんだけどな。
「でもタウロスまでよく引き込んだな」
「簡単だった。即落ち2コマ」
「ん?あいつシブンギと仲良かったろ。それに引き抜きの話を来てないようだったぞ?」
「タウロス、シブンギから自主退職するよう迫られてたから」
「マジ?」
「本当と書いてマジ」
「あいつ馬鹿じゃねぇの?」
自主退職を進められて愛想も尽きたんだろうか。
俺なら訴えるぞ。
「で、オリオン。これいつから仕込んでた?」
「え?」
「え、じゃねぇよ。いくらなんでも根回しが良すぎる。お前ら最初からグルだったろ」
「たしかに、流星群、窮屈に思ってた。けど、抜けたいと思ったのはソプラから帰ってきた後」
「あー、あれは俺も呆れて何も言えんかった」
当初、買い占めた木材は購入金額とNPCに支払った手数料の合計の1割増し程度で転売するって話だった。しかし、加工系プレイヤーからテコの組合前で糾弾されたシブンギは信じられない金額をふっかけたのだ。
「あと、別行動、許可貰って、アイと変異種狩り、色々と根回し」
「そういえばバスターズのシバを手伝って食人花を倒したうえ、更に草原大蛇の魔石まで売ったんだって?おかげでシブンギに借りを作らなくて済んだって感謝してたぞ」
「食人花、ドロップ貰ったし、もちつもたれつ」
シブンギが和解を条件に魔石を売ってやると加工系プレイヤーたちの足元を見て交渉していたが、オリオンがバスターズを経由して魔石を届けたことでその交渉は実らなかった。
更にシブンギが抱き込もうとしていた生産系プレイヤーはアイが誘導する形でPiCというギルドが作られたため介入できていない。
「けど覚醒を手に入れてるのにキャラクターをリセットするのはもったいない気もするな」
「今のままだとショウの下位互換。迷い家に入れない」
「いや、さすがにそんなこと気にする奴らじゃないだろ」
オリオンはこの後すぐキャラクターを削除、再作成するらしい。
俺がここでオリオンと会っているのも、オリオンが持っているアイテム類を預かるためだ。
俺の所感でしかないが、アイもショウならゲームの腕やセンスが良ければ既存のメンバーとの兼ね合いはさほど気にしないだろう。特にあいつらにとって"自分たちと競えるか"は重要なチェックポイントのはずだ。
「それに名前変えたい」
「それが本音か」
「うん」
このゲームの制作者がインタビューの中で「そう簡単に改名しても大丈夫な設定とか考えるの面倒なんですよ。だからゲーム内での改名は原則不可能にしました」とぶっちゃけていた。あの言い方からすると不可能ではないのだろう。しかし、リセットした方が手っ取り早いのは事実だ。
『他にも流星群のメンバーや関係者、またはアイテムに釣られて協力したプレイヤーが真宵の悪評を流していることも把握しています。これらを理由に私たちは私たちの謂れのない悪評を流したプレイヤーたちに対して制裁を行うことを決定しました』
【名無し:処す?処す?】
【名無し:晒し行為は規約違反だ】
【名無し:陰険似非策士シブンギは黙れ。去勢するぞ】
「あ」
「オリオン、とりあえず思考入力やめようか」
「うん」
オリオンの普段の口調がぶっきらぼうなのは毒を吐くのを我慢した結果だ。素のオリオンの口調はものすごく悪いだけで会話はそこそこ成立する。
『ぷっ……ごめんなさい、あまりにもストレートな罵倒がコメント欄にあったものだから笑ってしまったわ。それで制裁内容なんだけど、私たちは彼らからの報酬を受け取らないことにしたの。買い占めや詐欺行為の片棒を担いでたなんて思われても嫌だしね』
【名無し:報復はキャラリセか】
【名無し:MMOで1週間近い出遅れはキツイぞ】
【名無し:廃人プロゲーマー様ならなんとかするだろ】
これはキャラクターの強制リセットだけで終わる生易しい罰じゃない。あまり知られてないがプレイヤーの行動履歴はキャラクターをリセットしても引き継がれる。つまり犯罪行為を犯していればキャラクターをリセットしても最初から犯罪者だし、契約違反を犯していればペナルティが発生する。
もしアイたちとの契約から1週間経っていれば作成した直後にキャラクターをロストすることになる。これは俺が運営に問い合わせた際に返ってきた回答だから間違いない。
さすがに知らないまま理不尽にキャラクターが消滅するのは可哀想だし教えてやるか。
「レオ」
「なんだ?」
「教えたら、捥ぐ」
「何を!?」
「ナニを、こう、ギュッとしてブチっと」
すまんな、シブンギ。
俺はお前より息子の方が大事だ。
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