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第193話 最後の遺跡・マルファウ遺跡調査準備
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そんな楽しい宴の後、ギルドマースメリアの本部の屋上にてハーネイトはリクロウと星を見上げながら数年間会わなかった間に何が起きたかを話していた。
ヴァンやリリーとの出会い、リシェルやエレクトリール、フューゲルにDGの幹部、それに自身の出生と関係しているヴィダールという存在、多くのものに出会ったとハーネイトはリクロウに話をし、彼もギルドの活動でいくつか表彰を受け、今は副業で機械修理なども行い技術者である父の跡を継いでいることを話していた。
「どうした、リクロウ」
「今日も、星を見上げています。ハーネイトさん、昔に比べて大分表情が柔らかくなりましたね」
「そうかな、よく分からないが」
「皆さんも僕と同じこと思っていますよ。あの、よかったらこの先も何かあの血の魔人という存在と戦うことがあるのでしたら共闘しませんか?」
「勿論だ。人出は多い方がいい」
リクロウは数年前に共闘し、血災を阻止したことと合わせ、またそれが起きようとしているなら協力したいと言い、ハーネイトはその申し出を歓迎していた。
「それで、まだ自分自身のことは分からないことが多いと」
「そうだな。だけどタダものじゃ無さすぎるのは分かって来たかも」
「そうですか、それでも僕は貴方に付き従いますよ。あの日助けてくれた恩、まだ返せていませんし」
「……リクロウ、私って、怖い?」
その後ハーネイトはリクロウの目を見つめつつ、ややおびえた様子である質問をぶつける。それは自分のことが怖いかどうかについてであった。
「怖い、かどうかですか。人によりけりかと思いますし接している時間にも影響を受けるかと思います。ですが大丈夫です、貴方の行いはみんな見ていますし応援していますから。もっと胸張っていきましょう」
「そう、か。ありがとうリクロウ」
しかしリクロウはハーネイトが怖がられないように多くの人の命を助け、精力的に活動し魔法の力をみんなのために使っており、その働きはみんな分かっているから怖くないし、むしろ皆感謝していると代表して伝え彼を安心させようとする。
昔からどこか色々と怖がる性格であるのは相変わらずだなとリクロウは空に瞬く星の群れを見つつ一抹の不安を感じていた。
それは恩師であるハーネイトの精神状態であった。昔から不安定な面が強いなとは感じていたが、自分自身のことを知ろうとするたびに隠していても肌で感じるハーネイトの不安に対し全部もし仮に事実を知って、受け止めきれるのだろうかとリクロウは疑問を抱いていたのであった。
その後ギルドの施設内を利用しハーネイトたちは休息をとり、翌朝マースメリアに到着したヴェスカトリポカとヴァルター、メッサーはガイナスたちと挨拶をしてから会議室を借りハーネイトたちと最後の古文書がある遺跡についての調査会議を始めていたのであった。
「さて、マースメリアの方の話は聞かせてもらったが、あの霊龍が出てきたとはな」
「はい、報告書は見ましたか?」
「ああ。ミロクのせがれよ、この先も同様のことが起こるだろう。皆の共、気が抜けない戦いになるだろう」
ヴェスカトリポカはため息をつきながらハーネイトに対し、霊龍はこの先キリがないほどに出現し事件を起こすかもしれないと伝え、古文書の中に書かれていた内容についてその一部を伝える。彼等も解読に協力しておりこの先は血の魔人だけでなく龍にも気を配り対処しないと多くの人命が危機にさらされることを強調して話す。
「ということで、最後の古文書があるのがこの遺跡というわけじゃが」
「森の中にあるのかしら」
「そうだな、この一帯全部森林帯のようだ。広いが遺跡自体は見つけるのは容易そうだ」
会議室の中央に地図を広げながら、最後の遺跡の場所をハーネイトたちは確認する。そこはこのマースメリアからそう遠くは離れていない、遥か昔から森林帯であり原生生物の多くが悠久の歴史の中そこで生き続けている神秘の森の中にあるという。
「まさか、ガルマザルクのいるところに最後の遺跡があるとはな」
「他の遺跡については、海中のはBKが魔導機械を用いて回収に成功し、地下遺跡は忍連合が遺物の回収にどうにか成功したという。よくやるものだ」
「ええ、ここが最後、しかし嫌な気配を感じます。ってガルマザルクってもしかしてあの?」
「もしかしてハーネイト、このあたり詳しいの?」
「オルヴァルク大森林帯……ここは一度入ると出るのが大変です。しかし私が設立を補助した半獣人による組織、ガルマザルクの案内があればマルファウ遺跡までは容易に移動できます。しかし徒歩ですがね」
ハーネイトは最後の遺跡がある場所に関して、ある昔の出来事を思い出しつつどういう場所かを説明する。
マルファウ遺跡があるオルヴァルク大森林帯は原生生物の脅威もさることながら迷い森の異名がある場所でありハーネイトも迷ったことがあるほどである。
しかしこの森に拠点を置く、ハーネイトがかつて異世界より来た半獣人たちをまとめ上げ組織として形を作った魔獣戦線ガルマザルクと呼ぶ組織の協力があれば遺跡まで迷わず行くことができるためまず彼らに会うことが大切だと説明する。
「わかった。しかしまだ俺たちの知らない話があるな」
「ガルマザルクの話もしていなかったか。あれは血の魔人を追跡しているうちにその森林帯を彷徨った時の話だ」
ハーネイトはガルマザルクという存在についての話を聞いてみたいとヴァンやリシェルたちから言われある程度話すことにした。
それはハーネイトが血徒再葬機関としての活動の中で出会った別の世界から転移して流れ着いた人語を話せる魔獣人たちとの交流の中で生まれた組織であり、ガルマザルクというのは強き勇者たちという意味があるという。
ハーネイトはしばらく会えていないなと思いつつ楽しみにしながら全員に移籍に行くまでに買い物などをして準備をするように伝える。
「分かった、では12時間後にここを出てその森林帯まで向かうとしよう。恐らくDGの連中が既に向かっているはずだ。戦闘は避けられんだろう」
「いつも通りやるまでさ。へへ、全部揃えばあの時も昨日出てきたあの龍についても詳細が分かるかもしれねえ、面白いじゃねえか」
「そうだな。じゃあ武器の確認をしておこうか」
「しかし、リリエットさんたちは大丈夫ですかね?」
「彼女たちにはDGの追跡任務を出しているが、今のところ大丈夫みたいだ。彼女たちに任せましょう。私たちは私たちのやるべきことをしましょう」
エレクトリールは特に準備することはなく食堂でごはんを食べて備えようとしていたが最近リリエットたちと会えていなく大丈夫かなと思いハーネイトに尋ねる。
するとリリエット達元DGの人たちは別のDG構成員の追跡やバイザーカーニアの仕事を手伝っておりロイ首領が面倒を見ているから大丈夫だと聞きエレクトリールは彼女たちもうまくやっていると安堵し、一礼してから急いで食堂に行きコックたちをあとで困らせていたのであった。
その後準備を済ませたハーネイトたちはガイナスとリクロウに次の遺跡に行くことを伝え、ガイナスはリクロウにハーネイトについていくように指示を出す。
彼はそれに少し戸惑うがリクロウの持つ武器は機動力もあり確かに必要だと考え、ハーネイトはガイナスにお礼を伝えリクロウと話をしベイリックスまで案内し、シャムロックに行けるか確認してから全員乗り込んで砂漠地帯を爆走していたのであった。
ヴァンやリリーとの出会い、リシェルやエレクトリール、フューゲルにDGの幹部、それに自身の出生と関係しているヴィダールという存在、多くのものに出会ったとハーネイトはリクロウに話をし、彼もギルドの活動でいくつか表彰を受け、今は副業で機械修理なども行い技術者である父の跡を継いでいることを話していた。
「どうした、リクロウ」
「今日も、星を見上げています。ハーネイトさん、昔に比べて大分表情が柔らかくなりましたね」
「そうかな、よく分からないが」
「皆さんも僕と同じこと思っていますよ。あの、よかったらこの先も何かあの血の魔人という存在と戦うことがあるのでしたら共闘しませんか?」
「勿論だ。人出は多い方がいい」
リクロウは数年前に共闘し、血災を阻止したことと合わせ、またそれが起きようとしているなら協力したいと言い、ハーネイトはその申し出を歓迎していた。
「それで、まだ自分自身のことは分からないことが多いと」
「そうだな。だけどタダものじゃ無さすぎるのは分かって来たかも」
「そうですか、それでも僕は貴方に付き従いますよ。あの日助けてくれた恩、まだ返せていませんし」
「……リクロウ、私って、怖い?」
その後ハーネイトはリクロウの目を見つめつつ、ややおびえた様子である質問をぶつける。それは自分のことが怖いかどうかについてであった。
「怖い、かどうかですか。人によりけりかと思いますし接している時間にも影響を受けるかと思います。ですが大丈夫です、貴方の行いはみんな見ていますし応援していますから。もっと胸張っていきましょう」
「そう、か。ありがとうリクロウ」
しかしリクロウはハーネイトが怖がられないように多くの人の命を助け、精力的に活動し魔法の力をみんなのために使っており、その働きはみんな分かっているから怖くないし、むしろ皆感謝していると代表して伝え彼を安心させようとする。
昔からどこか色々と怖がる性格であるのは相変わらずだなとリクロウは空に瞬く星の群れを見つつ一抹の不安を感じていた。
それは恩師であるハーネイトの精神状態であった。昔から不安定な面が強いなとは感じていたが、自分自身のことを知ろうとするたびに隠していても肌で感じるハーネイトの不安に対し全部もし仮に事実を知って、受け止めきれるのだろうかとリクロウは疑問を抱いていたのであった。
その後ギルドの施設内を利用しハーネイトたちは休息をとり、翌朝マースメリアに到着したヴェスカトリポカとヴァルター、メッサーはガイナスたちと挨拶をしてから会議室を借りハーネイトたちと最後の古文書がある遺跡についての調査会議を始めていたのであった。
「さて、マースメリアの方の話は聞かせてもらったが、あの霊龍が出てきたとはな」
「はい、報告書は見ましたか?」
「ああ。ミロクのせがれよ、この先も同様のことが起こるだろう。皆の共、気が抜けない戦いになるだろう」
ヴェスカトリポカはため息をつきながらハーネイトに対し、霊龍はこの先キリがないほどに出現し事件を起こすかもしれないと伝え、古文書の中に書かれていた内容についてその一部を伝える。彼等も解読に協力しておりこの先は血の魔人だけでなく龍にも気を配り対処しないと多くの人命が危機にさらされることを強調して話す。
「ということで、最後の古文書があるのがこの遺跡というわけじゃが」
「森の中にあるのかしら」
「そうだな、この一帯全部森林帯のようだ。広いが遺跡自体は見つけるのは容易そうだ」
会議室の中央に地図を広げながら、最後の遺跡の場所をハーネイトたちは確認する。そこはこのマースメリアからそう遠くは離れていない、遥か昔から森林帯であり原生生物の多くが悠久の歴史の中そこで生き続けている神秘の森の中にあるという。
「まさか、ガルマザルクのいるところに最後の遺跡があるとはな」
「他の遺跡については、海中のはBKが魔導機械を用いて回収に成功し、地下遺跡は忍連合が遺物の回収にどうにか成功したという。よくやるものだ」
「ええ、ここが最後、しかし嫌な気配を感じます。ってガルマザルクってもしかしてあの?」
「もしかしてハーネイト、このあたり詳しいの?」
「オルヴァルク大森林帯……ここは一度入ると出るのが大変です。しかし私が設立を補助した半獣人による組織、ガルマザルクの案内があればマルファウ遺跡までは容易に移動できます。しかし徒歩ですがね」
ハーネイトは最後の遺跡がある場所に関して、ある昔の出来事を思い出しつつどういう場所かを説明する。
マルファウ遺跡があるオルヴァルク大森林帯は原生生物の脅威もさることながら迷い森の異名がある場所でありハーネイトも迷ったことがあるほどである。
しかしこの森に拠点を置く、ハーネイトがかつて異世界より来た半獣人たちをまとめ上げ組織として形を作った魔獣戦線ガルマザルクと呼ぶ組織の協力があれば遺跡まで迷わず行くことができるためまず彼らに会うことが大切だと説明する。
「わかった。しかしまだ俺たちの知らない話があるな」
「ガルマザルクの話もしていなかったか。あれは血の魔人を追跡しているうちにその森林帯を彷徨った時の話だ」
ハーネイトはガルマザルクという存在についての話を聞いてみたいとヴァンやリシェルたちから言われある程度話すことにした。
それはハーネイトが血徒再葬機関としての活動の中で出会った別の世界から転移して流れ着いた人語を話せる魔獣人たちとの交流の中で生まれた組織であり、ガルマザルクというのは強き勇者たちという意味があるという。
ハーネイトはしばらく会えていないなと思いつつ楽しみにしながら全員に移籍に行くまでに買い物などをして準備をするように伝える。
「分かった、では12時間後にここを出てその森林帯まで向かうとしよう。恐らくDGの連中が既に向かっているはずだ。戦闘は避けられんだろう」
「いつも通りやるまでさ。へへ、全部揃えばあの時も昨日出てきたあの龍についても詳細が分かるかもしれねえ、面白いじゃねえか」
「そうだな。じゃあ武器の確認をしておこうか」
「しかし、リリエットさんたちは大丈夫ですかね?」
「彼女たちにはDGの追跡任務を出しているが、今のところ大丈夫みたいだ。彼女たちに任せましょう。私たちは私たちのやるべきことをしましょう」
エレクトリールは特に準備することはなく食堂でごはんを食べて備えようとしていたが最近リリエットたちと会えていなく大丈夫かなと思いハーネイトに尋ねる。
するとリリエット達元DGの人たちは別のDG構成員の追跡やバイザーカーニアの仕事を手伝っておりロイ首領が面倒を見ているから大丈夫だと聞きエレクトリールは彼女たちもうまくやっていると安堵し、一礼してから急いで食堂に行きコックたちをあとで困らせていたのであった。
その後準備を済ませたハーネイトたちはガイナスとリクロウに次の遺跡に行くことを伝え、ガイナスはリクロウにハーネイトについていくように指示を出す。
彼はそれに少し戸惑うがリクロウの持つ武器は機動力もあり確かに必要だと考え、ハーネイトはガイナスにお礼を伝えリクロウと話をしベイリックスまで案内し、シャムロックに行けるか確認してから全員乗り込んで砂漠地帯を爆走していたのであった。
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