あの夜に君が。

同窓会の幹事は高校時代に憎からず思っていた相手。結婚予定という話をきいていたので、特に何の進展を期待するわけではないけれど、やはり思い出されるのは当時の記憶。

居残りの帰り、二人で歩いた夏の夜。
真っ直ぐ言葉にできたなら、あのとき二人の関係は変わっていたのだろうか。

お互いが人の話を鵜呑みにしてすれ違うことがあるのだと知った今なら───
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